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▼2019年03月09日

EPレコードの収納にアイリスオーヤマのスペースバスケットがぴったりな件

https://farm8.staticflickr.com/7868/33450900598_ebb6d31707_m.jpg タイトルで全てを語り尽くした気がするのですが、つまりEPレコードの収納にアイリスオーヤマのスペースバスケット・SPA-210がピッタリで嬉しかったという話。

 ディスクユニオンとかその他で売られているEP収納箱に比べると、収納枚数も少ないですし、お値段は1,200円前後しますが、見た目は結構高級感があり、また作りもしっかりしていますので、お部屋にそのまま置いても違和感がありません。収納枚数については、リビングで聴くEPレコードの一時保管場所として活用すればいいかな。大量にEPレコード持っている人は、また別な収納箱持っているでしょうし。

 アマゾンで「EPレコード 箱」で検索すると、色々製品は出てきますけど、足下見られているのか、1,000円前後で買える品はありません。プレーヤーの手元で聴くレコードを一時的にしまっておく場所として、このアイリスオーヤマ・SPA-210の方が安くておトクです。

 また、同じ製品のバリエーションであるSPA-360は、LPレコードを一時保管しておくのに便利なサイズです。こちらは目算ですけどLPレコードが5〜60枚は収納できます。もちろんジャケット上半分は露出しますので、本格的な収納場所というより、オーディオ機器の近くにおいて、LPレコードのテンポラリスペース的に使うと良いかと。

 単なる段ボールの割に、足下見られているのか、レコード収納箱は少量調達では割高な製品が多いですが、これらアイリスオーヤマの製品は、箱としての頑丈さと、インテリアとして最低限のデザイン性、入手の容易さを備えた、レコードファンにとってはありがたい製品だと思います。

iPhone7 Plus

▼2019年02月24日

ピクチャーレコード「カレンダーガール」

P2021649 ♫なんてことーないまいにちが〜

 ということで、この歳になってもかけがえのない毎日を過ごしておらず、故に大人になってもイマイチピンとこない私ですが、カレンダーガールという歌は知っています。アイカツ知らないけど(笑)

 ということで、去年に予約限定で受注していた、アイカツ!史上初のアナログ盤、ピクチャーレコード「カレンダーガール」を注文してしまいました、で、今月の初めに無事到着。早速聴いていますが、カレンダーガールはいいね、なんだか元気が出てきます。

 曲は、アイカツ!のエンディングとオープニングを集めた全8曲。表題のカレンダーガールはエンディング曲なのですが、ENDING Side/A面に収録、裏はOPENING Side/B面となっています。
 歌はおなじみ(?)「わか・ふうり・すなお・りすこ」ということで、アイカツ!を知らない私にとって、ジャケットのイラストの誰がわかでふうりですなおなでりすこなのかが全く分からず、あれ?主人公って「いちごちゃん」っていうんじゃないの?という位の知識です。マジ見たことないので。
 そもそもこのアニメの正式名称は「データーカードダス・アイカツ!」というらしいのですが、カードダスってなんだよ、赤塚不二夫のデカパンかよ!っていう位知りません、いやマジで。

 実は、これを機会に自分も「アイカツ!」を見てみようかと思ったのですが、ゾンアマにもdアニメにもないのね。アイカツスターとかなんだとか続編は公開されているようですが、オリジナルのアイカツ!はお金払わないと見られないようです。なのでまだ未見のまま。

 このアイカツ!の歌は色々なところで話題になっているようで、世のアイカツおじさんたちを夢中にさせているよう。自分もTSUTAYAでアイカツの歌CDを借りてリッピングして聴いています。確かによい。これがアナログレコードになるんだから買わなきゃ!というノリだけで注文しました。

 届いてみると、盤面のピクチャー部分がド派手で笑います。これ、アニソンというくくりなので話題にならないですけど、アートとして考えると、全盛期のプログレッシブロックでもここまでサイケな盤面って存在しなかったのでは? 
 ウリでもある「ピクチャーレーベル仕様&レコードプレーヤー風ケース入り」ってのがちょっと使いにくく、さらにレコード本体が少し厚手ではありますが透明なビニールに入れられていて、レコードのジャケットはイラストを見せるため、その部分が大きくくりぬかれています。見た目はいいのですが、別なジャケットに入れ替えないとキズ付けてしまいそう。

 音はね…この手のピクチャーレコードっぽく、正直音質はイマイチです。盤面のノイズも大きいですし、これは自分のレコードだけかもしれませんが、A面2曲目で製造上のキズなのかノイズが入ります。
 まーでも、そんな細かいことはどうでもいいでしょう、この製品はレコードであるって事に意義がある訳ですから。

 ちなみにEDの映像はレコードが回っているアニメーションになっていて、このカレンダーガールのレコード化は、きっとファンにとっては感無量なんでしょうね。

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 こちらは、SL-10にこのレコードを載せた状態。別にピクチャーレコードを集める趣味はないのですが、こうやってダストカバーから綺麗なイラストが見えると楽しくなります。

 こういうレコードなので、IKEDA9とか気張ったシステムで聴くより、SL-10やSL-6などのフルオートで手軽に聴いた方がなんだか雰囲気あるような気がします。実際、IKEDA9での再生より、SL-10での再生より、元ジャンク品のSL-6で聴いた時間が一番長かったような…まぁ、楽しみ方人それぞれかな。

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 上の画像はネットでの拾いモノ。アイカツ!を知らないので、こういうアニメだといわれれば信じちゃいます、フフッヒ。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

Signalize!/カレンダーガール Single, Maxi/わか,ふうり.すなお,りすこ

MGFのスフィアが抜けました

https://farm8.staticflickr.com/7841/46277769095_4b5d0b9c1f_m.jpg ついにこの日が来てしまいました!

 この日とは、全世界のMGFに乗っている人の恐怖!スフィア漏れです。これが漏れると自走不能になり、新品のパーツはもう供給されていません。なので、事実上修理不可能なのです。

 ちなみに私の場合は「漏れ」ではなく、レアケースとされる「破裂」でした。走行中にバスン!と音がして、みるみる運転席側の車高が下がってゆく…高速道路を走っていなくてよかったです。

 ちなみにスフィアとは、某人気声優ユニットではなく、MGFをはじめとする1990年代までのイギリス・ローバ車でちらほらと採用されたハイドロサスペンションのスプリングの役割をするパーツ。
 Fの場合はお団子がふたつ縦に並んでいるような形をしていて、下半分(オイルパイプの穴が開いている方が下)がハイドロオイルで満たされ、上半分はハイドラガスという気体が封入されています。内部はゴムパーツによりオイルとガスが分離されていて、それが上下に動くことでスプリングの役割をします(とてもおおざっぱな説明ですけど)

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 で、このパーツなのですが、新品時にはきわめて乗り心地が良くて、揺れに対する収束が素早い割に、ロールがあまりおきないという、軽量スポーツカーにとっては理想のスプリングパーツだったりするのですが、残念ながらこういった「封入モノ」のため経年により劣化します。
 多くは上半分のガス漏れ。これはゴムシールなどの劣化により徐々に封入されているガスが抜けるという現象で、まぁ…仕方がない。
 また、ガスが抜けると車高が下がるため、その分オイルを多めに注入しなければならなくなります。そうなるとオイルシールは常にガス側に押される状況となるため、更にパーツの寿命が縮みます。
 また、このガスはスプリング全体のダンパーとしての役割も担っており、ガス側が減るとパーツとしてバネレートが上がるのにスプリングとしては柔らかくなる(ダンピングが減少する)という変な状態になるため、乗り心地が非常に悪化します。
 MGFには単体のダンパーも備えられているのですが、ハイドラスフィアユニットのスプリング効果が上下にボヨンボヨンと安定しない状態になるため、ダンパーで押さえつけてもきちんと制振しきれなくなり、また車高を確保するために通常よりハイドロオイルをぎゅうぎゅうに詰め込むせいで、乗り心地は堅くなるというおかしな状態になるのです。

 じゃあ、このハイドラスフィアを新品に交換すればいいじゃん!となるのですが、このパーツはローバーが解体されて資本が中国系に移ってから生産されていません。末期のMGFは、ハイドラスフィアを止めて一般のスプリングを使ったサスペンションに改められたせいもあるのでしょうが、おかげでこのハイドラスフィアの欠品については、世界中のMGF乗りが困っています。

 まぁ、この辺のサポートのいい加減さが実に中国だよなぁ…って気もしますね。ちなみにローバーといえば、かつては流通されているパーツを使えば新車が組み立てられると言われていたMGBについても、近年欠品パーツが増えているとか。

 なので、今MGFに乗っている人は常に足回りに爆弾を抱えているようなモノで、ここが壊れるともう終わりな訳です。

 スフィアですが、通常抜ける場合は徐々に抜けます。夜に車を停車して、次の朝になったら車高が下がっていて自走不能という感じ。なので私のように走行中にいきなり抜けることはとても珍しく、修理を担当してくれたWOTY SPEEDの担当さんによると、いままで私を含め3件目だといっていました。

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 こちらがいきなり抜けた跡。スフィアの金属部分が裂けています。ここからドバッとガスが抜けてしまいました。分解はしていませんが(できませんが)、おそらくガスが抜けた後、ガス室の圧が抜けオイル側から押し出すようにゴムシールも破けたんだと思います。パーツを傾けるとここからオイルがにじみ出てきましたので。

 さて、こうなってしまうと道は3つ。

1:廃車にする
2:中古のハイドラスフィアを装着して応急修理
3:スプリングコンバージョンキットを装着して完全修復

 もちろん、スプリングコンバージョンキットが一番の修復方法なのですが、今回は費用的な問題もあり、2番の中古スフィアを装着して修理することにしました。
 ちなみに、スプリングコンバージョンキットを装着したクルマにも試乗させてもらったのですが、MGFのハイドロサスペンションが気に入った人でも納得できる乗り味でした。このキットはWOTY SPEEDオリジナルらしいのですが、輸入品のスプリングコンバージョンキットは、足回りがふにゃふにゃしてあまり評判良くなかったですからね。

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 つことで、中古のスフィアを装着し、その他足回りのハブやら、フロントとリアのアッパーアームジョイントを交換したりして、お値段もそれなりにいってしまったのですが、とりあえず私のMGFは復活しました。
 中古のスフィアなので乗り心地は復活しませんよといわれていたのですが、自分で乗ってみると乗り心地はかなり改善した気がします。それと久しぶりにRV車的な車高になってしまいましたね。見た目はちょっとカッコ悪いけど、この方が乗りやすいので仕方がありません。

 さて、これだけのお金をかけて修理してしまったので、次の車検は通さざるを得なくなってしまいました。次回の車検が通ればMGFは23年目。足回りは相変わらず爆弾抱えたままですが、次はクラッチがそろそろみたいです。なんせ14万キロ走ってますからね。
 ちなみに、これだけの距離走ってまだクラッチがこれだけ残っているのは、乗り方が上手ですねと褒められましたよ〜。営業トークだとしてもうれしい(笑)

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↑スフィアが抜けるとここまで車高が下がります。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

MGF Workshop Manual
10s/スフィア

▼2019年02月23日

Technics SL-6

P2231807 SL-10を入手してから、こころはリニアトラッキングな私ですが、去年の年末に、Technicsリニアトラッキングプレーヤーの廉価版とも言える、SL-6を入手してしまいました。なんちゅー場所に置いてるんだ!って写真ではありますけど。

 お値段はジャンク品で税込み1,260円とかそんな値段。不動品だそうです。しかし、ジャンク品の割にはアームのドライブベルトが付属している。なんでも「ドライブベルトを交換したのですが直りませんでした」という話らしく、交換した元のドライブベルトまで付属していました。ジャンクにしてはサービスが良い。

 まぁ…個人的にはプレーヤーの方はどうでも良かったんですよね。私がこのジャンク品を買った理由は、TechnicsのPマウント(T4P)カートリッジ、EPC-P24が付属していたから。今では新品で入手できないカートリッジがオマケについて1,260円ならね。これなら交換針もまだヨドバシで入手可能だし、それでいいかなと。

 とはいいつつも、家に持って帰ってみると、やはり直して使ってみたい。ということで修理してみることにしました。

 ちなみにこのSL-6、私の予想ですが、以前同じ店で2万円くらいでSL-6の中古が売られていました。それが年末に訪れたときは、その中古がなくて、同じ型番のジャンク品が売られていたという事で、実はその中古品が壊れちゃってて、テクニクスリニアのトラブルでおなじみのベルト交換しても直らなかったので、そのままジャンクに流されたのではないかと…。あくまでも想像ですけど。

 早速動作チェック。
 ターンテーブルは…回りません。うーむ、やっぱりダメなのかなと、何度かキャビネットのふたを開けたり閉めたり、スイッチをオンオフしたりしていると、たまにターンテーブルが回る。これはなにかあるなと思って、フタの側にあるアームのドライブベルトや駆動部分をチェック。問題はなさそうだけどやはりターンテーブルが回ったり回らなかったり…。しつこく書いても仕方ないのでネタをばらしますと、ターンテーブルのフタの開閉状態を検知するセンサ回路の異常だと分かりました。

https://farm5.staticflickr.com/4867/46004298512_0ca6556a18_m.jpg 早速裏蓋を開腹してセンサ基板をチェック。導電確認して怪しい部分を修復して、更に一部プラ部品が物理的に壊れていたので完全修復は不可能だったのですが、応急的というかできる範囲で修復しました。

 その後は、アームの感度調整と、ターンテーブルの回転速度がズレていたので、コアドライバで調整(普通のドライバでやると基板上でショートしますので注意)。色々やって問題ないレベルまで修復できました。買値が1,260円なので、修理も含めて充分遊べたなと。

 カートリッジは色々試しています。付属していたEPS-P24は針のダンパーが劣化していたので、交換針を入手して聴いてみましたが、実に優等生的な音。
 何故か持っていたテクニカのAT102Pは、テクニカらしい芯のある音。
 値上がりする寸前で確保したSHUREのM92Eは…なるほど、シュアでジャズを聴くとこういう世界なんだなと納得。
 で、今はortofonのTM14を装着していて、これはなかなか良い。オルトフォンらしく甘い高音と雰囲気のある低音でお上品な音がします。

 ターンテーブルとしての性能としては…SL-10との比較になりますが、ほどよい音のゆるさがありますね。
 もちろん、SL-10の方が全然音は良いのですが、SL-6はいい意味で安物レコードプレーヤーの音がします。こういう気楽な音って、オーディオ的にはどうなのかと思ったりもしますが、何かしながら音楽を楽しむには、むしろこのくらいでもいいのかな?って気もしました。

 それにテクニクスのリニアなら、ターンテーブルにレコード載せてスイッチ1回で演奏が始まり、演奏が終われば自動的にアームも上がって終了します。リピートモードにしておけば、1日中お気に入りのレコードを演奏しっぱなしも可能。

 スピーカーの間で眉毛つり上げて音楽聴く他にも、こういうお気楽なレコードの楽しみ方はもっと再評価されるべきなのかもね。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2019年01月27日

韓国という国は異常ではない

 近頃韓国が熱いです。

 例の徴用工問題の条約破りや、自衛隊に向かって射撃管制レーダーを照射した問題など、国民が一体化して何かに立ち向かっている気がしますね。そんな韓国政府の対応を見て、最近では韓国べったりの大手メディアもついに庇いきれなくなったのか、韓国は異常、あるいはおかしいなど言い始めるようになりました。つか、一般の人達は既にずっと前からあの国の連中は頭おかしいなんて言っていたのですけど、本当はそうではない。全て日本に勝つためにやっているのです。

 そもそも、従軍慰安婦の問題にしてもそう。あれってただの売春婦の問題で、当時の軍人達が女を一晩買う行為については、今の道徳としてはどうかと思いますが、そもそも戦前の倫理観を今の倫理観で語っても仕方がありません。ただ、ちょっと気後れするのは事実ですよね。なので韓国人達はそこを突いてきました。
 当時の日本軍が慰安婦施設になんか関わった事実はないのに、さも当時の日本政府が組織的に韓国人を拉致して慰安婦に仕立てあげたみたいな言いがかりを付け、日本人に対して責任問題を言い始めるようになり、その問題は長期に渡り日本政府と日本人を苦しめることになります。

 ちなみに私は、従軍慰安婦問題が新聞で騒がれるようになった子供の頃から「こりゃウソだな」と思っていたのですが、案の定当時の朝日新聞記者のでっち上げで、そんな事実はありませんでした。
 だってね…当時から日本軍による組織艇関与があったあったと騒いでいる人間達の方が、物証も無しで冷静な議論から逃げ、完全に感情論で押し切ろうとしていましたからね。証拠があれば出せばいいのに「被害者の感情を」とか「人として」なんて議論をいい加減な倫理問題にすり替えてインネン付けてくるばかり。ナニワ金融道、金畑社長の言葉通りですな(笑)
 それでもまだ、当時の世間は新聞というメディアの影響力が強大だったせいか、それを信じちゃってる人が多かったみたいです。私は子供心に社会への洗脳とか扇動ってこうやってやるんだなと感心していたモノですが。

 慰安婦問題はさておき、今回の徴用工問題も、これで騒いでいる人達の攻め方が当時のあの雰囲気と一緒なんですよね。ちょっと違うのが流石に今の世の中、日本のメディアが迎合してこないだけで、もし今の時代にインターネットがなかったら、朝日新聞社などは大喜びで「徴用工の人達の精神的苦痛」とか「国家間の保障では個人の傷は癒えない」なんてキャンペーンを張っていたでしょう。本当にインターネットがあってよかったね。

 で、タイトルにある「韓国という国は異常ではない」という話になるのですが、こういう因縁、言いがかりって、実は歴史に詳しい人なら普通のことじゃん…と思う訳です。敵対する隣国に対して、政府や軍がよくわからない因縁を付けて国民を煽ってゆく。歴史では極めて当たり前の行為です。ただ、残念なことに等の日本人が平和ボケしているので、自分達、あるいは日本という国体に悪意を向けられる!って事態を理解できてないだけなんですよね。

 ここからは私の分析になりますけど、最終的に韓国人達は日本人の支配、もしくは日本人に勝つ(それが戦争なのか経済なのかは分かりませんが)ことを真剣に目指しています。日韓友好なんてボケてるのは日本人の側だけで、韓国人の心の中には、絶対に日本の上に行くという心理がある筈です。
 もちろん、個人間のやり取り、もしくは付き合いでは韓国人も日本人に対してそんな事いったりやったりしません。日本人だって先の戦争中で、アメリカに対して日本軍部の洗脳をのぞけば、個人に恨み辛みを感じている人は少なかったでしょう。
 でも、国家という単位と個人の単位は違います。それは韓国人だけではありません。どんな国の国民だって、国家として自国を常に相対化して見ています。現在のイギリスEU離脱騒動もそうですよね。離脱すると言っても、当然ながらイギリス人個人がEU圏に住む個人を嫌っている訳ではありません。

 私が思うに、日本人(というかメディアがそう洗脳しているんだと思いますが)のダメなところは、国家間同士の問題と個人同士の問題をきちんと分けて考えることができない事。だから今回の韓国軍によるレーダー照射問題に対しても「民間レベルの交流で」とかトンチンカンなことを言ったりする。
 つかね…民間レベルでの国家間の交流なんて、例え戦争中だって普通にありますよ。なかったのはむしろ近代の世界大戦くらい。例えば今のイスラエル人とパレスチナ人の個人間で全く交流がないと思ってるんでしょうか?国家間の係争と個人間の感情は全く位相が違うんですよね。それが理解できない。だからこの問題で韓国を追求できない。何故なら多くの日本人にとって「韓国」という国体と「韓国人個人」は一体化した存在だと洗脳されているから。
 これは対韓国だけではありません。中国もロシアもアメリカも台湾も北朝鮮も日本人にとってはみんなそう。国家に対する抗議が、それらの国民個人にも向けられると思っている。だから怯えてなにもできない。

 で、韓国はこれらの問題で確実に日本を追い詰めているんですよね。
 つまり、日本は徴用工の問題に対して何らかの対処を迫られる。今のところ韓国は日本企業の財産差し押さえという決定的なカードは切っていませんが、おそらく切らないでしょう。というか、この問題はずっと日本に対して言い続けることに意味があるからです。そして何となく日本が韓国に対して悪い事をしていると思い込ませる…あ、従軍慰安婦問題と一緒ですね。
 自衛隊に対する射撃レーダー照射問題も同じ。というかこの問題の流れにはその前の「自衛艦旭日旗掲揚」問題とつながっている筈。つまり、日本の自衛隊が韓国海軍に対して何らかの配慮をさせるための工作だったと思われるのですが、思いのほか日本側の反応が薄かったのでガッカリしたんだと思います。
 本当は日本の自衛隊が韓国によるインネンを無視して、旭日旗を掲揚して韓国内の港に入ってくるのが、彼等にとって一番だったと思うのですが(国内の反日世論を盛り上げられるから)、自衛隊は特に抗議もせず、単に参加ボイコットというなし崩し策に出ました。
 結果、韓国は、自衛艦が将来に渡り自国の海軍旗を掲揚して韓国内の港に入港できないという外交的勝利を得ています。これが韓国にとってはなんのリスクもなく上手くいったので、次の手として射撃レーダー照射を選択しているのではないかと。

 このレーダー照射問題、現場の人間によるミス、もしくは現場の独断でと考えている人がいわゆるグノタといわれる人達にもいて呆れ果てるのですが、そんなはずはありません。
 韓国軍のいわゆる主力艦には、かつてのソ連でいう「政治将校」みたいな人間が必ず乗艦しています。この点誤解している人が本当に多いのですが、韓国は1980年代までいわゆる軍事政権国家で、俗にいう完全な民主国家からはほど遠い国です。今でも政府は軍による反乱を異常に警戒しています。おそらくそういった人達からの指示なのかなと。
 何故なら、現場の軍人はそんな馬鹿げたこと、命令でもない限り絶対しないからです。というか、射撃管制レーダーの照射とは、現代戦においては大砲の誤射と一緒です。これ相手がロシアや中国だったら真面目に撃ち返されてますよ。同盟国のアメリカだって最低限ロックオン仕返して韓国艦への停船命令出すくらいやるはずです。逆にいうと自衛隊だけです、問い合わせなんて親切なマネしてくるのは。

 案の定この問題でも韓国は日本に対してインネンを付ける道を選んでいます。つか当たり前です。何故なら現場の独断でやった事ではなく、もっと入念に計画されていたからです。もちろん射撃管制レーダーを照射した場所や日付までは決まっていなかったと思いますが、こういう状況で自衛隊機、もしくは自衛隊の艦船が接近してきたら、射撃管制レーダー使用して、その後の対応は政府に任せろという指示が出ていたのでしょう。でもなければ、射撃管制レーダー照射からの韓国の一貫した動きが説明できません。それぞれの言い訳は小学生レベルですが、この問題を日本の道義的責任にしようという主張は、軍も政府機関も驚くほど全くぶれていません。

 そしてこの問題、日本政府は相変わらず自らの国体が明確な敵意に晒されているということを理解しているのかしていないのか、首相官邸は流石にそこまでアホではないと思いますが、仕掛けられている側の日本国民の多くがこの事態を理解できていないので、強硬手段に出られません。それどころか相変わらずテレビに出るような似非文化人(笑)は「双方冷静な対処を」と煽っている。彼等は日本が「仕掛けられている」って事態を理解できてないのかな?つか歴史を勉強したことがないのでしょうか?

 この問題を放置した場合…つか放置になりそうですが、韓国は必ず次の手を仕掛けてきます。本当に繰り返しますけど、仕掛けているんですから、反撃がなければ当然また何かしてくるでしょう。次は本当に機銃の威嚇射撃とかやるかもしれません。というか韓国世論はおそらくそれも了承しているでしょう。それで自衛隊が反応したら、また国を挙げて「自衛隊の脅威」とか「日本の軍国主義復活」とかやるはずです。普通の国家ならそんな火遊びはしませんが、韓国からすると、今の日本はお得意の「遺憾の意」以外で反撃することもないし、ましてや軍事的報復を行う可能性はゼロな訳ですし(アメリカ軍がいますから)、仕掛ける側にリスクがないんだから当然やりたい放題やりますよね。
 日本のマスコミと一緒ですよ、叩いても反撃がないから遠慮なく叩ける。そうやって日本の行動範囲を狭めながら、将来朝鮮半島が統一した暁には、対馬辺りをドサクサに紛れて占領しようかと考えているのかもしれません。そんなバカな?なんて思うかも知れませんが、韓国はそうやってドサクサに紛れて、当時の日本人の島民や漁民を殺して竹島を不法占拠したんだよ。

 今回の徴用工の問題について、何故か日本のネトウヨさん達は「追い詰められているのは韓国」なんて幻想持ってるようですが、少なくとも最高裁の判決が出た時点で、韓国側はいつでも日本企業の財産差押えができる…ってカードを手にした訳です。逆に日本はこの問題で何のカードも得られていません。韓国が行動起こすのを待っているだけで、追い詰められているのは日本です。当たり前ですよね、何もしないんですから。

 射撃レーダー照射問題についても、今後は自衛隊機が韓国軍艦船に対して、同じような距離で哨戒活動することがやりにくくなっているはずです。本来国際的にも何ら問題のない哨戒活動について、日本政府が何もしないから、日本側だけが一方的に訳のわからん配慮をする羽目になってこの問題は終わりそう。
 となると当然ながら、今回の事件はまたしても韓国の外交的勝利な訳です。ちなみに韓国軍側は、自衛隊機に対する哨戒活動の配慮なんて絶対しませんよ。

 こうやって徐々に追い詰められていった先で、最後決定的な一歩に踏み込まれ戦争やむなしになったのが、先の太平洋戦争でした。
 もちろん、相手が米国と韓国では役者が違うと思いますけど、こうやって一方的譲歩を迫られていくだけでは、そのうち爆発するしかないわけです。そうなってから爆発した日本人は、狂って「韓国人は皆殺しだ!」とか言い始めるかもしれません。

 タイトルの繰り返しになりますが、韓国は異常な国家ではありません。
 仕掛ける側の国家は、歴史を見れば、似たような…あるいはもっと意味不明なインネンを付けてきています。むしろそれに正しく反応できない日本と日本国民が異常なのかな?なんて思ったりしています。そしてこういった他国からの敵対行為に対して、全く冷静に対処できなかったのが、戦前から戦後の日本でした。本当に歴史は繰り返しますね。

▼2019年01月07日

SPI/HJ War in The Pacific

https://farm8.staticflickr.com/7815/45816484584_d048ce329f_m.jpg 年末のエントリに引き続き「顔がシミュレっちゃった〜」話題ですが、こちらはSPIが発売していた「WAR IN THE PACIFIC」というゲーム。

 当時発売されていた「WAR IN EUROPE(邦題:第二次欧州大戦)」の続編ともいうべきビッグゲームで、第二次欧州大戦同様、太平洋戦争の全てを再現しようとしたゲームです。デザイナは同じくJ・F・ダニガン氏。

 ちなみに数年前に米国のDecision Gamesというメーカーが、本ゲームに改良を加えたSecondEditionを$350で発売しています。また日本のサンセットゲームズというメーカーがこのSPI版の再販を目指しているそうですが、本当に発売されるのかな?

 このWAR IN THE PACIFIC、同社の第二次欧州大戦程でもないのですが、マップは22×34インチのSPIフルサイズ7枚の広さとなっており、更にマップ以外にもさまざまなチャートを展開する場所が必要になるため…なんというか、一般的な日本家屋ではプレイする場所に困るといったゲーム。
 この7枚のマップは、全地球面積の30%を含むそうで、メルカトル図法を基準としているため、ヘクススケールも赤道付近と上下では微妙に異なっています。こんな広大な空間を、実質日本とアメリカの2カ国が戦場にしていた訳ですから、太平洋戦争のスケールってでかいなと改めて認識しますね。あ…国産のこの手のゲームと違い、マップにアメリカ本土は含まれていません。なぜなら、日本軍がアメリカ本土に進出するSFな状況は当然想定されていませんし、現実として当時の日本の空母にバルキリーでも搭載していない限り、米国本土への上陸なんて不可能でしょう。

 それはさておき、このゲームのキモは、しつこいくらいに面倒くさい補給ルールにあります。全ての部隊は行動するために補給物資を消費し、その補給物資は基本的に本国から輸送しなければなりません。また、大規模な拠点には輸送艦を使い物資を輸送できるのですが、最前線にいる部隊までは駆逐艦などの軍艦に荷物を載せ替え、まさに鼠輸送を行う事となります。
 その輸送艦の補給路は、海上に補給ルートを設定し、決められた距離内に配置したマーカーをつなげていく必要があります。という感じで、本ゲームでは補給活動がとても重要視されたルールとなっており、プレイする度に補給路の設定とその重要性が学べるという話です。ちなみに私はまだプレイしていないので、その辺の感覚はルールブックを読んだところで想像するしかないのですが。

 マップの範囲としては思いっきり戦略級ですが、登場する軍艦は駆逐艦を除き単一ユニット。駆逐艦は「駆逐隊」というおよそ4隻1ユニットの単位となっていますので、元気よく「なのです!」とか「クソ提督!」とか言いながら駆逐隊ユニットを動かすのもアリかもしれません。

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 写真はマップを広げた図。この果てしない海上ヘクスの量を見ると、太平洋で戦争やるって大変だったんだな〜と思います。例えば日本軍がガダルカナル攻略戦を行うためには、日本本土からラバウルまで商船の航行ルートを確保して、その後前線のガダルカナル島まで駆逐艦などを用いて補給物質をせっせと届けなければなりません。
 本ゲームはこの辺の補給ルールが精密化されていて、例えラバウルまで届けた補給物資は、現地で駆逐艦などのユニットに載せ替えるために時間を消費しますので、好き勝手にユニットを動かして攻撃ができる訳ではありません。そのため、補給物資の輸送タイミングから逆算した攻撃計画が必要になります。また、キャンペーンゲームでは、登場する艦船はおよそ1年サイクルでドック入りさせて整備を行わなければならず、定期的に使用ユニットは本国(連合軍の場合はハワイなどの拠点)に帰還させるタイミングも考えなければなりません、そのうえ前線までの商船の輸送ラインは敵の攻撃には脆弱なため、それらを防衛する必要があります。

 ゲームの進行上そういう「艦船の性能」に頼り切った作戦を行うことが難しく、となると結局の南国の補給ポイントや南国までの補給路を日本軍の限られた資源では全て維持することが不可能で、まぁ…戦争の行く末はなるようにしかならない訳です。

 キャンペーンでのゲームの勝敗は、日本軍が連合軍(アメリカ軍)に対して戦果を上げれば上げるほど、ゲームの終了ターン数が短くなり、最終的にゲーム終了までに日本軍の生産力がゼロにならなければ日本の勝利、これは日米間での和平交渉が始まったという状況なのでしょう。逆に連合軍は日本の生産力をゲーム終了までにゼロへ追い込めば勝ちとなります。日本軍が破竹の進撃を行い、アメリカ本土を制圧するなんて条件はありません…というか無理です。その辺は繰り返しますが「なるようにしかならない」状況でどれだけ日本は連合国に抵抗できるか?というゲームです。

 本ゲームがアメリカで出版されたのは、確か1970年代中盤だったと思いますが、この日本語版が発売されたのは1989年だったかな?初版からおよそ15年経ってからの日本語化だった訳ですが、その当時…というか今でも、戦争をやるには膨大な物資と事前準備が必要で、なおかつ、お互いの強力な艦隊はなんのために必要とされたのかが、ここまで分かりやすく実感できるゲームは、なかなかないみたいです。

 もちろん補給戦以外にも、タクテクス75号に掲載されたガダルカナルシナリオのリプレイ記事を読むと、艦隊戦もそれなりに楽しめそうです。戦闘は事前計画に基づき行われ、それぞれの戦闘解決順が細かく決められます。その順番によっては味方の大損害につながったり、あるいは奇襲攻撃が大成功に終わったり、その辺は割と運の要素も多めに含まれているみたい。この点は陸戦ゲームではあまり由とされませんが、当時の空母戦で勝利を収めるには、運の要素もかなりあったようなので、逆にリアルかもしれませんね。

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 かつて、太平洋戦争シミュレーションの二大巨頭とされたVG PACIFIC WAR(右)と並べてみました。箱の厚みは4インチボックスとされるWAR IN THE PACIFICの方が深いのですが、PACIFIC WARは全てユニットを切り離して懐かしのホビージャパントレイ4つに入れてあるので、その分箱が閉まりきらずに深くなっています。

 左、WAR IN THE PACIFICのボックスアートは、日本の特攻機により炎上している米空母バンカーヒル。右、PACIFIC WARのボックスアートは、米空母のワスプから発艦するヘルキャット…かな?
 パッケージアートはどちらもカッコいいですが、WAR IN THE PACIFICの方がより緊張感があって好みです。

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 こちらはタクテクス75号に掲載されていた通信販売のご案内。このゲームは限定で800個ほど制作されたそうで、この製造個数が正しいなら、うち事前の予約で642個程度は捌けたということでしょうか?
 当時の定価は23,000円で、それなりに高価なゲームだったと思いますが、あっという間に売り切れになったそうです。少なくとも自分は店頭で見かけたことがありません。

 もっとも、この5年くらい前に日本語版が発売された「第二次欧州大戦」は、限定2000個生産で事前の予約分のみで品切れだったそうなので(ごく少数、直営店であるポストホビーの店頭に並んだようです)、それに比べればこの時代、日本のシミュレーションゲーム市場もかなり縮小していました。
 雑誌のタクテクスも、この後77号で一端休刊し、およそ半年後に季刊誌として再スタートしますが、それも7号で休刊となり、シミュレーションゲーマーにとっては、長い冬の時代の始まりとなります。
 ファンタジー/SF系のゲーム以外で、ホビージャパンから単独のパッケージとして発売されたウォーシミュレーションゲームは、このWAR IN THE PACIFICが最後だった気がします。

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▼2019年01月01日

あけましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。

 平成最後のお正月ですね。

 今年もよろしくお願いします。

P1011265

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▼2018年12月31日

SPI The Next War ~Modern Conflict in Europe~

https://farm5.staticflickr.com/4855/46286125582_24cf374707_m.jpg SPIという会社がありました。これは適性検査ではなく、1960年代から1980年代初頭までアメリカで存在したシミュレーションゲーム会社。会社名のSPIとはそのものズバリ「Simulations Publications Inc.」という名称の略で、会社が存在した約10年間の間で総数300種類程度のシミュレーションゲームを出版していたようです。

 往年のSPIはビッグゲームが有名となり、日本のゲーマーにも有名な第二次欧州大戦や、多分この世で最後までプレイした人はいないのではないかと言われる、Campaign for North Africaなど、かなりマニア向けな製品をリリースしていたメーカーというイメージがあります。
 このNext Warもそのビッグゲームのひとつで、時は1970年代、舞台は東西がにらみ合うヨーロッパ大陸中央における闘いを、22×34インチSPIサイズのフルマップ3枚+ミニマップ2枚、そしてユニットとマーカー2,400個あまりで再現したゲームとなります。対峙する陣営は、西側諸国であるNATO軍と、東側のワルシャワ条約機構軍です。

 もっとも、本ゲームにおける現代戦とは、今となっては既に半世紀前に起きたかもしれない戦争のシミュレーションであり、当然現在の社会情勢ではあり得ないシチュエーションでもある訳です。というか、平成生まれの人にとっては、あの頃のヨーロッパ大陸がどれだけ一触即発な雰囲気だったか…実感が沸かないと思います。
 あの頃のアメリカとソ連は、いまでいう米中の貿易摩擦対立なんてお話にならないレベルで真剣に対峙していました。お互いに敵国(陣営)を「悪」であると罵り、隙あらば冷戦で分断された東西ドイツを取り戻そうと、両陣営が東西の国境付近に多数の実戦部隊を配備しています。
 まさかあの時代背景で、東西ドイツが戦争もなく統一を果たせるとは考えもしませんでしたね(ちなみに本ゲームのメインデザイナであるJ・ダニガン氏はソビエトと東側陣営の崩壊を別な著書でかなり正確に予測しています)。なので、どんなに絶望的な状況でも、戦争回避の努力は怠ってはならないんだなと改めて思います…って話がずれました。

 このNext Warは、現代戦のダイナミックな戦場を再現するために、移動に関して他のゲームとは違った特色がありました。
 まず、全陸上ユニットは基本的に移動力20を持ち、戦闘も移動力を消費する事で行います。基本戦闘に必要な移動力は4で、ユニットはその移動力(と受けた被害)の許す範囲で、移動フェイズ中に何度も戦闘が可能になります。
 なので、戦闘結果は同時適応ではありません。移動順に解決してゆくこととなり、また多くのシミュレーションゲームで見られる、複数ユニットによる単一ユニットへの同時攻撃もいくつかの例外を除き不可能です。そういった複数ユニットによる攻撃については「波状攻撃」というルールで再現されており、同一ターンで2回目以降に攻撃を受けたユニットは、戦闘解決表で1コラム不利を得ます。

 基本移動力は20ですが、自軍への不利を厭わなければ、陸上ユニットは最大移動力50を1ターンで消費する事が可能です。ただ、21以上の移動力を消費した場合は1移動力消費ごとにおよそ1/2の確率で疲労する疲労チェックを受け(当然疲労したユニットは弱体化します)、更に31以上の移動力を消費したユニットは、5/6の確率で疲労、41以上の移動力消費では(もはやここまで無傷ではいられないと思いますが)確実な疲労判定を受けることになります。疲労は2ポイントまで累積可能ですがそれ以上はステップロスとなるため、最大50移動力を使える状況はほぼないかと。ちなみに、疲労は時ターン以降、移動力10を消費すれば1段階回復できますが、ステップロスは、移動フェイズ前の補充フェイズで補充を受けなければ回復不能な上、補充を受けたターンは行動不能となります。

 私はまだこのゲームをプレイしていないのですが、上記の移動ルールが何を意味するのかというと、つまり一般的な作戦級シミュレーションゲームにおける戦線の考え方が通用しないということです。
 本ゲームでは主に防御側となるNATO軍は、強力な部隊を前面に展開して敵攻撃部隊を足止めする古典的な戦線防衛戦術ではなく、次から次へとドリルのごとく強引に戦線をこじ開け進軍してくるワルシャワ条約軍を、縦に深く防御し妨害しなければなりません。

 この展開は、実際に当時のワルシャワ条約軍が採用していた縦深作戦を再現しています。
 縦深作戦とは、第二次世界大戦時のドイツ軍による電撃戦にも似ていますが、この作戦が採用された理由は第二次世界大戦当時の電撃戦とは少し違い、ワルシャワ条約軍はNATO軍による戦術核兵器の使用を警戒していたから。
 つまり、広く敵正面に部隊を展開させ火力で強引に敵を押し込むといった従来のソビエト軍の戦術(ドイツによる電撃戦は結局こういったソビエトの古典的な重火力主義に敗退しています)では、戦術核による敵の反撃には対処できず、そのためワルシャワ条約軍は、NATO軍が核や化学兵器の使用を躊躇うくらいに戦線を混乱させ、進軍している先頭集団を地域制圧ではなく、強引な進軍でに西ドイツ国内へとなだれ込ませることにより、NATOに核兵器や化学兵器を使用させる隙を与えない(無理に使用すると地域住民が巻き添えとなる)という戦術を立案していました。このNext Warの自由な移動ルールは、そういった展開を狙っているのかと思います。

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 こちらがNext Warのマップです。先に記したサイズのフルマップ3枚と、何故か小さな補足マップが2枚。北は北海とバルト海の一部、南はアドリア海の一部が含まれた、まさに冷戦時のヨーロッパ最前線における南北が全て含まれています。写真の右側に立てかけてあるLPレコードのサイズでおおよその大きさが理解できるかと。左側にあるふたつ飛び出ているへんなのは、私の足(笑)
 マップそのものは、往年のSPIカラーでとても美しく、プレイ意欲がわいてきますが、このフルマップを全て平らな状態で広げるには、会議室用のテーブルが必要になりますね。

 Next Warについては、私が子供の頃シミュレーションゲームを買い漁っていた頃でも既に幻のゲームとなっており、専門誌の売ります買いますコーナーでは、4万5万で売ってくれなんて投稿が沢山あり、中学生の頃の私からすると、そんな値段では例え興味を持っていても買うことなどできませんでした。もっとも定価だとしても当時で18,000円もした訳で、例え新品在庫があっても買えなかったでしょうね。
 大人になってもこのゲームには興味を持っており、手に入る機会があるなら手に入れたい…と思ってはいたのですが、ヤフオクなどで出品されているNext Warは、定価の倍近い価格で出品されていて、更に日本語訳が付属しないセット(日本語訳コピーとはあるけどちゃんとしたモノなのか確信も持てないし)なので、入手は諦めていた訳です。そもそも本国のアメリカですら1980年代からプレミア化しているゲームなので、日本での新品在庫が残っているとは考えてもみませんでしたし、極まれにオークションへ出品される中古は、プレミア価格もそうですが、…シミュレーションゲームの中古はね…ユニットが切り離されていたりすると、そもそもそのユニットは全て揃っているのか?という疑惑も生じてしまう訳で、覚悟がないとなかなか手を出しにくい。なので、将来に渡って入手のチャンスはないだろうなぁ〜なんて諦めていたのです。

 それがね、都内にある某大手のヲタショップで、パッケージがかなり綺麗な状態で棚に並んでいるのを発見!
 その時はまさか未使用で日本語訳付きかとは思ってもいなかったのですが、念のためレジで中身を確認させてもらったら、なんと完全未使用品のホビージャパンによる正規日本語訳付き。当然ユニットは切り離されておらず、ルールブックにも全く折り癖や手垢が全くない、正真正銘の新品らしき極上品でした。ちなみにシミュレーションゲーマーにはコレクションとしてこの手のゲームを買い漁る人もいるのですが(多くは様々な要因の結果としてコレクションになってしまうという状況なんですけど)、それでもほとんどの場合ルールブックは読まれるので、手垢と折り癖がない製品というのはレアなんですよね。まぁ…自分もそこまでミントな状態に拘る訳でもないのですが、それにしてもこんな状態のNext Warが21世紀のこの世に存在しているとは思ってもいませんでした。
 しかもお値段は、5桁ではあるけど当時の定価より安い。これはもちろん買うでしょ…と購入してきたという訳です。これは、大げさに言うと平成の奇跡かなと。

 更に奇跡は続くもので、その数週間後には別な場所で本ゲームと同じNext Warのユニット切り離し品の中古(こっちはバッチリ中古でした)を安値で発見。ハッキリ言って私はこのNext Warのユニットを切り離すのがもったいない(笑)とか思っていましたし、その割にルールブックを読むとすごく面白そうなゲームなので、思わずプレイ用にもうひとつ確保(爆)してしまいました。保管用と使う用ってのが実にヲタっぽくはありますけど(火暴)
 新品状態のゲームを持っている状況なら、ユニットが多少不足していても校正が可能ですからね。それに状態を見る限り、ルールブックはかなり使い込んで手垢たっぷりでしたけど、ユニットはきちんと種別ごとに整理されていて、おそらくほとんどは揃っているのではないかと推測できたので。もっとも、いくら校正が可能とはいえ付属ユニットの多数が紛失…なんて状態のゲームには手を出したくありません。
 そんなこともあり、今私の手元には、Next Warが2セットあることになってしまったのです。

 このゲームは、キャンペーンシナリオはさすがに場所と時間の覚悟が必要ですが、ショートシナリオなら普通に1日でプレイ可能みたいですし、先に解説した「懐かしい未来、なくて良かった未来」ともいえる当時の現代戦を体験できるということで、私自身、とても興味津々なゲームなのです。なので、いつかがんばってプレイしてみたいなと思っています。

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 こちらは、1983年6月に発行された、ホビージャパンによるシミュレーションゲーム専門誌、タクテクスの8号にある紹介記事。この時点で「当社にも在庫はない」なんて書いてありますね。
 この記事は、リプレイというより、Next Warの特徴的なルール解説の趣が強いのですが、読むとますますプレイしたくなってきます。

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▼2018年11月30日

フライトの楽しみは?

 RSSに入ってる森博嗣のエッセイが、ちょっと目につくタイトルだったので読んでみます。

 フライトの楽しみは?:店主の雑駁

 日本の鉄道の車内は暑いとか、その辺も同意なのですが、面白かったのは主翼を見るという部分。自分は飛行機に乗る機会が少ないのですが、確かになるべく窓際を選びますし、それが主翼の近くだったりすると嬉しくなる方(一般的に主翼付近は下の風景が見えないのであまり喜ばれません)

 子供の頃に読んだ、小学館の「飛行機なんでも入門」という本に「主翼の近くに座ったときはフラップなど主翼の動きを観察しましょう」なんて書いてあり、その通りに子供の頃飛行機に乗るときは、夢中になって主翼の動きを観察したものです。そのおかげで、大人になっても主翼の動きを見るのは実に楽しい。

 しかし、改めて思うと、飛行機というか、空気ってすごいなと思います。

 私たちが普段体験する空気の動きというのは、実に不安定で、風の強い日など髪の毛を乱したり持ち歩いている傘を裏返したりと、割と気まぐれというか、とらえどころのない印象です。

 人類が飛行機を発明できたのは、機械的な技術の進歩というより、色々な人が経験してきた「空気」という存在が、集合知によってわかり始めてきたというのが正しい。
 初めて飛んだ、ライト兄弟が作成したライトフライヤーは、エンジンを含め革新的な技術があった訳ではありません。ただ、彼らは様々な実験や情報から空気という存在を理解し、ある程度の軽さと馬力を持ったエンジンをグライダーに装着すれば空に飛び上がれると確信して自分たちでエンジンを作りました。
 おそらくこのプロジェクトに国家などが絡んでいたら、もっと高性能なエンジンと機体がいきなりできたのかもしれませんが、そういった機械的な技術は、人類が初めて飛ばす航空機にはさほど必要ありませんでした。本当に必要な技術、知見とは、空気に対する理解だったんですね。

 なので、私がたまに飛行機に乗ったりすると、翼のあたりの動きをまじまじと観察してしまうのです。そして、フラップやエルロン、そしてラダーやボルテックスジェネレータ(は動きませんが)など、機体の大きさに比べると、さほど大きくもない様々な空力付加物が、きちんと計算通り、機体をコントロールする役割を担っているのがすごいなと、何度見ても興奮します。

 日常で暮らしているだけでは意識できない、でも世界には人の感覚を超えた物理法則があり、それを応用して実用化している。飛行機の美しさってのは、そういう技術を内包した部分にもあるんでしょうね。

▼2018年11月18日

Technics SL-10

PB180862 テクニクスのリニアトラッキングプレーヤーシリーズは、欲しいという程でもないのですが、ずっと心に引っかかっていまして、特にこのSL-10は、音は知りませんが、オーディオコンポーネントの1つとして実に美しいなと思っていたのです。

 それが、ちょっと前にとある中古屋さんで試聴させてもらえる機会がありまして…音を聴くと想像していたよりも良い、というか、積極的に音が良いと感動してしまいました。ただまぁ…その場では買わずに、申し訳ないのですが、後日、別なお店でかなり格安の出物を見つけて購入。
 なんたってオリジナルの310MCというカートリッジがきちんと生きている状態で付属していたこともあり、昨今の中古相場を考えるとカートリッジに本体がオマケでついてきたような価格でした。しかも保証付き。

 このSL-10という機種は、ある意味テクニクスDD(ダイレクトドライブ)の終着点的なコンセプトを持ったプレーヤーでもあります。つまり誰にでも簡単に手軽にレコード演奏ができる、それも高音質で…という、夢のようなプレーヤーでした。

 この機種が発売された当時の日本におけるオーディオ業界は、重量信仰主義がはびこっていた時代であり、キャビネットにせよアームにせよ、オーディオはとにかく重い方が音が良いと言われていました。
 そんな中で発売されたこのSL-10は、当時のマニアから「便利なのはわかるけど、こんな軽量でふらふらするリニアトラッキングプレーヤーの音がいいはずがない」とか「大体アームがプラ製でまともな音が出るはずがない」とか「こんなのはミニコン好きでオーディオに関心がない人達が買うものだ」とか、そんな評価も多かったようです。おそらく今でもそう思っている人は多いはず。

 でも、改めてこの歳になって本機の音を聴いてみると、ちょっとビックリするくらい音が良いんですよね。
 自分が普段LINNとか使っているからなのかもしれませんが、この当時の重量級アナログプレーヤーにある音のしつこさや重さがなく、軽々とさわやかに音楽を奏でます。例えば普段LINNとかロクサンとか、その手のプレーヤー使っている人には心に響くのではないかと思います。
 なんていうかな、敢えて例えれば、以前アナログファンの間で話題になった、AIWAの1万円プレーヤーをそのまま高音質にした方向で、この音離れの良さや、リズム感って、例えばYAMAHA GT2000系の重量級アナログプレーヤー使ってる人には物足りなくて心に響かないかもしれません。また、当時の日本のオーディオは、そのGT2000系の方が正統とされていましたので、本機の音質は、マニアにとって正しく評価されていなかった節もあります。
 あと、あの頃のオーディオマニアって、単純に操作が簡単だったり、デザイン性が高い機械とか見下していましたからね。ちょっと見た目がいいアンプとかあると「外見などに余計なコストをかけず、よい音にコストをかけるのがメーカーとして正しいありかた」なんて鬱陶しい投稿がよくFMファンやレコパルの投稿欄に載っていたりしたものです。ああいう人達、今はどんな機器でオーディオ楽しんでいるのかな?

 話をSL-10へ戻しますが、著名オーディオ評論家でもこちらのプレイヤーをセカンドで愛用していた人は多いようで、有名どころだと五味康祐が最後に使ったプレイヤーはこのSL-10だったようですし(入院中という制約はあるにせよ音は褒めていたみたい)、同じくオーディオ評論家の岡俊雄もステレオサウンドで度々本機の記事を書いています。コンパクトで音が良いので、レコードを聞きながら本を読んでいたそうです。

 もっとも「音が良い」といっても「じゃあフルセットのLINN LP-12より音がいいのか!」とか「総額数百万円のハイエンドプレイヤーと比較して言っているのか!」など、イきり立たれても困るのですが、まぁ…常識の範囲でとても音が良いという意味です。

 さて…買ってきたら一応中古品という事で、各所をチェック。

 まず、SL-10でトラブルが多いドライブベルト確認ですが、ここは扉の内側カバーを分解しないといけないのでパス。内側カバーはネジで外せるのですが、スタビライザーを外すのにコツがいるらしく、保証期間中にわざわざ壊す危険を冒す必要もありません。現状でちゃんと動いてるんだから大丈夫でしょう。

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 もう一つトラブルが多いのは、インシュレータゴムの劣化。こちらは本体を裏返してネジを外すだけなので気楽にチェックできます。点検したところヒビ割れもなく弾性も保っていましたので、念のためオープンカー乗りの必需品であるラバープロテクタントでコーティングしておきます。

 アームの感度はやや下がり気味(アームへの追従性が遅い)だったので、内側アームベースにある調整ねじを時計回りに少し回して調整。本来は基板上2カ所の電圧を測って中点を割り出す必要があるのですが、ここは見た目の感覚で合わせて問題ないみたい。
 アームの角度については、シングルレコードによっては着地点からはみ出してしまうことがあるので、少し内向きに調整。ここの角度は演奏中だと関係ないので安全策をとります。
 近年発売されているシングルレコードは、レコード端のツバの部分が少ないのか適当なのか、最近のシングルレコードだと着地点外すことが多いです。レコードのスタートポジションを内側に調整をすればいいのかもしれませんが、どちらかというと、スタートポジションは合ってるのですが、レコードに針が着地した瞬間にカートリッジが遠心力で外側に振り落とされてる感じ。古いドーナツ盤だとそんな事ないんですけどね。
 この問題、本来はスタートポジション調整でなんとかすべきなのですが、ここは先に書いたスタビライザーを外して内側カバーと基盤もバラさないと調整できないので、ちょっと躊躇しています。そもそもレコード盤の問題っぽいので、調整しても直るかわからないし。

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 針圧も確認します。一応ダイナミックバランス型のアームなので、指定の目盛りに合わせて調整すればいいのですが、もう古いですからね、スプリングも弱っているかもと思って念のため針圧計で測定したら、目盛りはぴったりでした。このT4Pというカートリッジの指定針圧は規格で決まっていて1.25gです。私は指示通りの重さより心持ち重めで調整しました。

 設置場所は出窓の上。なんというかこういう場所に設置してこそのSL-10って気がしますね。専用オーディオラックよりも、普通の家具の上など、インテリアに溶け込む場所に設置するのが似合います。本機はハウリング耐性もそれなりにあるので、よほど不安定な場所に置かなければ問題ないかと。
 設置場所の水平出しは必要なし!本機はダイナミックバランス型なので、なんと垂直に立てた状態でも問題なく動作します。というか、メーカーのTechnicsから純正で斜め置き用のスタンドが別売りで用意されていたくらい。まぁ…厳密に言えばモーターのスピンドルは水平状態にしておいた方が偏摩耗少なくて済みそうな気もしますが、常識的に水平ならあまり気にせずとも大丈夫かと思います。

 私の部屋の場合は、ここからだとアンプまで専用ケーブルが届かないので(専用ケーブルは本体側でL/R/アースが一体型のコネクタ式、自作できない訳でもなさそうですが…)、間にフォノイコかませて長目のケーブルでアンプまで接続しています。

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 下はLINN LINTOフォノイコライザーですね。この時代の黒箱LINNはちょうどLPレコード30cm正方形なので、SL-10と専有面積が全くいっしょ。仮にSL-10にブラックモデルがあれば、まさにLINN純正アナログプレイヤーみたいな趣です。本体黒く塗ってLINNのマークとか入れたくなっちゃいます。

 この出窓は自分が聴いている場所から少し離れているのですが、SL-10だと全てがフルオートなので、レコードを聴くのにストレスが全然ありません。オーナーマニュアルには、1ふたを開けて、2レコードをセット、3ふたを閉めてスタートボタン、の3ステップで音楽が聴けるとありますが、フルマニュアルのアナログプレーヤーを長く使ってきた私からすると、感動的な簡単さです。
 更にうれしいのは、レコードの演奏が終わっても機器の操作が必要ないということ。放っておけば、自動的に演奏が止まってアームも開始位置まで戻ります。その上リピート演奏なんて夢のようですね、シングルレコードをリピートモードにして演奏していると、なんだかCDプレーヤーで音楽聴いているのかと錯覚してしまうようです。それで音はきちんとレコードの音ですからね、実に素晴らしい。

 この操作性が素晴らしくて、ここのところは部屋でレコードばっかり聴いています。休みの日なんて一日中部屋にこもって、古いレコードを取っ替えひっかえ…実に楽しいアナログライフです。買ってよかった。

 ここでバイヤーズガイド的なネタを少し。
 このSL-10ですが、比較的長く売られていたことと、案外故障しないので、中古市場にはそれなりに数が出回っています。特に近年この手のアナログプレイヤーがブームなこともあり、近頃では相場が上昇中。きちんとした整備品の場合は、10万円前後で売られていることが多いようです。
 一般的な中古価格で5万円前後、保証ナシやジャンク品で3万円あたり?たまにドフやそれ系のリサイクルショップで売られているのを目にしますが、状態や価格の相場感はかなり広く、修理不能ジャンク扱いなのに7〜8万円だったり、まれに保証付きで1.5万円なんてとんでもプライスで売られていることもあります。ちなみに自分は去年の正月に非ドフ系リサイクル屋で保証3ヶ月付き動作品14,800円ってのを見つけたことがあります、買っておけばよかった。

 修理は…調整レベルなら可能でも、壊れたSL-10は結局パーツ取りの筐体から壊れていない部品を移植しての修理となりますので、整備状態よりも保証の有無を気にした方がいいかも。整備品だろうと故障するときは故障しますし、特にモーター系(回転不調)は、調整では直りません…というかクオーツ制御で調整箇所がありません。
 一番壊れるであろうドライブベルトですが、上記のスタビライザーを外すコツさえつかめれば、適当なゴムバンドを使って簡単に修復できます。そんなんで平気なの?と思われる方もいるかもしれませんが、このドライブベルトはカートリッジを上げたときの横移動と演奏中の大きな動きを制御しているだけなので、動けば問題ないのです。演奏中にアームを細かく動かすのは基盤下の糸となるのですが、ここを壊すとそれなりに面倒くさそうですが、直せないほどでもなさそう。
 なにげに厄介なのが、トップカバーアクリル部分の脱着で、ここを外すためには一部不可逆パーツを外す(外すために破壊しなければならない)必要があり、当然そのパーツはもう流通していませんので注意が必要です。ここの部分はアクリル板で自作している方もいらっしゃるようで、いつか自分も試してみようかな?

 地味に困るのはカートリッジの方かと。
 このプレイヤーで使える形式のカートリッジは、T4Pという規格で、以前は様々なメーカーからカートリッジがリリースされていたのですが、現在だとMCは全滅、MMでシュアとグラド、その他ナガオカに在庫品が残っているくらい?シュアはご存じの通りカートリッジ自体の製造を止めてしまいますし、グラドも実質在庫品が終われば終了でしょう。
 T4Pカートリッジの中古相場は高騰していて、このプレイヤー純正であるTechnicsの310MCなど、中古単体で買うより、中古で本体ごと買ってしまう方が安上がりなレベルです。
 まぁ…正しく使えばカートリッジなんて意外と保つモノですし、注意すべきポイントは針先よりもゴム製のダンパーの劣化だったりしますので、夏はあまり暑くなる場所で保管しないとか、そういう点に注意した方が良いのかもしれません。

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 ちょっと前にどこかのお店のWebサイト?で、このTechnics 50AとSL-10を並べて使っている写真を見たのですが、再検索しても見当たりません。どこで見たんだろう?
 にしてもこの組み合わせ、見た目的にいいよね〜。ということで、オールドTechnicsに敬意を払い、ここのところはこの50Aで音を出しています。
 SL-10に内蔵されているMC用プリはなかなか優秀で、設置場所の制約さえなければ、そのまま50Aに接続しても充分に良い音が出ます。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2018年11月13日

犯罪はやり過ぎるから発覚する

 昨晩、寝る前にネットでニュースを見て思わず吹き出してしまいました。

 イオン270万回来店装う ポイントだまし取った男逮捕:NHKニュース

 なんというか、270万回という数字がすごくて、そっか…実際270万回イオンに行くにはどうすればいいのか考えてしまいました。仮に10年間かけたとしても、1日800回程度は来店しなければならず、それなら100年かければ1日80回程度で済むので、頑張って毎日欠かさずイオンに出たり入ったりすればなんとか270万回来店することは可能かも(それを来店というかは別にして)とかね。いずれにせよ270万回来店ってかなりハードルが高いというか、不正やってるときに気づけよw!こんなん絶対不可能でバレるに決まってるやん。
 で、誰かが頑張って270万回イオンに来店しようとする様子を布団の中で想像していみら、また可笑しくなってしまって、もう一度吹きました。

 全然別なニュースですが、五反田の地面師も捕まりましたね。

 積水ハウスから63億円をだまし取った「地面師」の恐るべき手口:現代ビジネス

 「地面師」なんて言葉があるくらい、この犯罪もそれだけオーソドックスなんでしょうけど、色々なところで書かれていると思いますが、この犯罪者が捕まった理由は、63億円という被害額もそうですが、相手が積水ハウスという上場企業ってのもまずかった。こういう詐欺事件は犯人捕まえて立件しても、被害額が取り返せる見込みがほとんどないものですが、上場企業にとっては63億円の被害額より株主達の突き上げの方が怖い。

 上記2つの犯罪に共通するポイントは「やりすぎ」たってこと。

 例えば、お店の来店ポイントをちょろまかすにしても、せいぜい1,000円くらい(実際の案配はわかりません、適当に言ってます)を小分けにちょろまかす程度なら、イオン側もあまり不振に思わないでしょうし、長期にわたって不正行為が可能だったのかもしれません。というか実際GPS偽装でなんとかなる程度のガバガバさなら、今でもやってる人いるんじゃないかな?

 地面師の犯罪も、一発大勝負なんかに手を出さずに、地道に個人や零細企業向けに数千万円づつ適宜騙していけば、捕まらなかったのかもしれません。そもそも被害者にとっては犯人捕まえてもどうせ金は戻ってこないことがほとんどですし、警察だって人が死んでいる訳でもないのに、特定の地域で何度も同じ手口を繰り返さなければ、そんなに真剣に捜査してくれるとは思いません。

 そういえば、万引きもそうだっていいますよね、初犯の場合はあまり捕まらない。それが調子に乗って定期的に同じ場所へと万引きに来るとか、そうやってやりすぎるから、マークされて捕まる。

 逆に言えば、節度を持ってほどほどの頻度で、手広く色々とこの手の犯罪をやっていけば、こういう窃盗犯的な犯罪は発覚しにくいものなんでしょうね。もっとも、そこまできちんと計画を練って高度できるだけの頭があれば、今の日本ではちゃんとまじめに働いた方が効率的だというのも理解できるでしょうから、そんな人はあまりいないかな?

 とまぁ…イオンの件は、氷山の一角というにはあまりにも氷山がでかすぎる気もしないでもないですが、きっとこの手でポイントをちょろまかしている人は沢山いるんだろうなぁ〜なんて思いました。

万引き依存症/斉藤章佳

▼2018年10月26日

LO-D HS-50

PA251300 ♪日立のお店をのぞいてみませんか〜💛

 なんてCMが昔ありましたが、その日立も昔はLo-Dというオーディオブランドを持って、なかなか通好みの製品をリリースしていました。例えばHMA-9500など、有名オーディオ評論家が愛用していたパワーアンプとして今でもマニアには人気があったりします。

 今回は、そのLo-Dブランドのコンサイスコンポ、HS-50というスピーカー。このシリーズは「本棚コンポ・ジュエル」なんて名前で売られていたシリーズの製品で、音は知りませんけど、キャビネットは総アルミ製、HCC50というプリアンプ(チューナー内蔵なのでレシーバー)と、なんとモノラルパワーアンプであるHMA50を2台使うという本格コンポ。
 こういうスペックのステレオが入門向けとして売られていたのですから、1970年台のオーディオブームはすごかったんだなーと思います。

 で、今回はブロンプトンでサイクリング中に寄ったドフで見つけたもの。どうでもいいけど小型とはいえスピーカーを衝動買いして持って帰れるブロンプトンってすてき!

 サイズは写真の通り、超小型スピーカーの部類に入るのですが、この製品、重さは片側で2.6kgもあり、手持ちのPIEGA TMicro3よりも重い。キャビネットは総アルミ製で、フロントに至っては厚さ4mmのアルミ板バッフルをねじ止めする形で作られています。この製品の音を聴いた経験はなかったのですが、こんな構造のスピーカー音が悪いはずがない!と思って連れて帰ってきました。

 さて、家に持ち帰り、状態はそんなに悪くはなかったのですが、まずは洗浄。全面のキャビネットを外してぬるま湯と、何故かインスタ映えする洗剤としてソッチの人達に人気のウタマロクリーナーでガシガシと洗います。ユニットはウーハーもツィーターもへこみがなくきれいな状態でしたが、ホコリがたまっていたので、ブロアーで飛ばします。全面以外のキャビネットも分解して洗おうかと考えましたが、めんどくさいしそんなに汚れてもいないので、ウタマロクリーナーと雑巾で拭き掃除しました。
 困ったのが底についていた非純正と思われる滑り止めのスポンジ(非純正と認定したのは大きさがバラバラだったから)の除去で、なまじ加水分解中だったのでボロボロと剥がれるし、その粘着部分もムラになっていて、ステッカー剥離剤を使わないと全てをキレイに除去できませんでした。アルミキャビネットだから強力な溶剤使えましたけど、一般的な木や化粧シートで覆われたスピーカーだと無視するしかなかったな。

 クリーニング後、ピエガでも使われているという3M製の半透明滑り止め(笑)を底に装着し、御影石の台にセットして鳴らしてみます。アンプは…しょっちゅう変わって申し訳ないですが、今回はLINNのINTEK。鳴らしてみるとはじめの印象は「あぁ…これはよい音ね〜」って程でもなく(笑)、割と良い音かも…という体温低目の感想でした。もっとも比較元が普段使っているピエガのTMicro3だから仕方がないのかな。

 ただ、とりあえず慣らし運転のつもりでしばらく使っているのですが、だんだんとユニットも目覚めてきたようで、当初の印象よりもだいぶ音がいいなと思ってきました。はじめの頃はウーハーとツィーターのつながりがイマイチだった気もしていたのですが、エージングが進んだのか、私の耳が慣れてきたのか、その辺は気にならなくなってきています。

 そうはいっても、音についてはなかなか本格的なもので、普通このサイズのスピーカーで、ここまでスケールが大きな音を出すスピーカーも中々ないのでは?
 音は昔の国産オーディオっぽく、全体のまとまりよりも、ソリッドに楽器それぞれの音を出してくるタイプだと思いますが、それでも音源が小さくまとまっているので、ステレオイメージも結構感じられます。
 こんなサイズながらも、出てくる音に弱々しさやブーストで無理をしている印象が全くなくて、ユニットがきちんと正統に仕事をこなしている感じ。こういった卓上用スピーカーとして比較するなら、今でもかなり音がよいスピーカーに分類される気がします。

 HS-50の定価は、1970年台当時で2本セット47,000円もしたので、決して安物ではありません。現代の価格としてもこの値段はそれなりですし、あの当時の感覚だと、今だと10万円以上のスピーカーというイメージだったのかもしれません。そう考えると、このシリーズは、いわゆるコンサイスコンポとはいえ、決して安物のミニコン・シスコンとは全く違ったジャンルの製品だったんでしょうね。

 ということで、私はここ一ヶ月くらい、なんだかんだでずっとこのHS-50を使い続けています。ということは、以外と気に入っているのかも?

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2018年10月23日

ARTISAN&ARTIST ICAM-6000N

https://farm1.staticflickr.com/926/42348077365_227f42cc88_m.jpg カメラのジャンルだと、俗に「レンズ沼」なんて言葉もありますが、カメラバッグ沼ってのもあると思うんですよね。アリもしない理想のカメラバッグを求め、ズブズブとカメラバッグをいくつも買ってしまう、そういった人多いのではないですか?

 私なんて元々バッグは大好きなので、タダでさえ色々買ってしまうのですが、カメラバッグも例外ではありません。もっとも、機材をマイクロフォーサーズにシフトして以降、新しいカメラバッグには手を出していませんでしたので、このシステムに似合うカメラバッグはちょっと欲しいなぁ…とは思っていました。

 そんな中でピピン!と琴線に触れたのが、今回取り上げるARTISAN&ARTISTICAM-6000Nというカメラバッグ。メーカーの説明によると「ミドルクラスの一眼レフカメラ本体+交換レンズ3本+15インチPCをしっかり収納」とあります。

 世の中のカメラバッグの多くは、うたい文句として「想像以上にモノが入る」とか「収納ポケットが多い」なんて機能をウリにしている場合が多いですが、メーカーの説明はともかくとして、私が思うにこの6000Nについては「想像通りしかモノが入らない」「収納ポケットは最小限」なバッグかと。

 実際この6000Nを手にして、普通のカメラバッグのつもりで使おうとすると、「思ったより入らない」なんて思う人が多いかと想像します。
 というのも、メインコンパートメントがいわゆる、ひらくPCバッグ風に上部が絞られていて、前面のサブポケットには割と平べったいモノでないと入れにくい。
 また、このサブポケットは内部でメッシュ状になっていて、中に入れたモノが見えやすい…のですが、逆にメインコンパートメントに入っているカメラ機材とメッシュを通して直接接触しますので、スマホとか入れておくと、ゴツいカメラ機材に当たり、ひょっとすると画面が割れてしまいそうです。
 本体左右横にはサイドポケットがありますが、ここも本体フォルムピッタリに縫い付けられているので、薄い小さなモノでないと入れられません。そのくせポケットの深さは微妙に浅いので、私のiPhone7 Plusを入れておくには心許ない。
 唯一、本体のフォルムから外れた形で荷物が入りそうなリアポケットですが、こちらはポケットというよりもキャリーバッグのハンドルに通して使う事を想定しているせいか、ポケット下はファスナーで開くようにできていてファスナー止めのロックもないので、貴重品入れておくには心許ない。一日歩いていると下のファスナーが半分くらい開いてたりしますし。
 それと、ショルダーストラップが本体斜めに出ているため、肩で斜めがけするには都合がいいのですが、ひょいと持ち上げてそのまま肩掛けすると微妙にバランスが悪い。手持ち用のストラップも付属していますが、同じく斜めがけ前提のストラップに沿うように装着されているので、持ち上げるとバッグが前側に傾いてイマイチな感じ。それと、すらりとした見た目は確かにカッコいいのですが、案外安定性に欠け、電車のシートにおいたりするとすぐに倒れるというか転がります。

 という感じで、色々欠点を挙げましたけど、ではこのカメラバッグの利点は何?というと、ずばり「見た目」。
 つまり、一般のバッグと比較してどうしてもヲタっぽく冴えない感じになりがちなカメラバッグの中で、このスタイリッシュなフォルムはそれだけで欲しくなってしまう人もいるのでは?
 そうそう、世間一般のカメラバッグでよくあるうたい文句として、「おしゃれな外見はカメラバッグには見えません」なんてのがあったりしますけど、やはりカメラバッグはどうやってもカメラバッグで、それ以外には見えません。別にそれが悪いという訳ではないのですが、このICAM-6000Nについては、ややクセのある使い勝手と引き替えに、きちんとふたを閉めていれば本当にカメラバッグには見えない…、そこが最大のメリットかと。

 ではカメラバッグとしてはダメなの?というと、そんな事もなくて、きちんと計画通りに荷造りをして、このバッグ使用中はちゃんとカメラバッグとして使う、という使い方であれば、中に入れたレンズや機材も取り出しやすいですし、収納もラクラク。
 また、混んだ電車内などでも突起物が少ないシンプルなフォルムなので、あまり邪魔になりませんし、人混みの中でもスマートに移動が可能です。

 ちなみにこのカメラバッグですが、マイクロフォーサーズ大三元レンズにE-M1本体、そしてMacBook本体と、予備バッテリやACアダプタ、モバイルバッテリなどの小物を入れたポーチは充分に入ります。また宿泊の場合でも、メインコンパートメント底に着替えの下着を敷くように入れればこのバッグのみで泊まりのお出かけも可能。まぁ…下着以外の服は入りませんけどね。

 私は同じARTISAN&ARTISTのカメラバッグでGDR-212Nというモデルも持っているのですが、こちらはこの6000Nとはコンセプトもスタイルも真逆で、とにかく色々突っ込める、典型的な「見た目以上にモノが入る」バッグ。
 撮影についても、カメラを何度も取り出したりしまったり、そのたびにフィルターなどの小物をつけたり外したり、ついでに出先になんでも色々な小物をもって行ってとっかえひっかえ使う人(なんか文章に否定的なニュアンスが出てしまいましたがそんな意味は全くないです)に適したバッグです。そういう撮影スタイルの人には、この6000Nは向いていません。

 私の今の撮影スタイル的には、今回入手した6000Nの方が向いているかなぁ…なんて。

 どちらかというと、ガチなカメラヲタや本気のプロ向けではなく、オシャレに街を散歩するハイアマチュア向けのカメラバッグなのかもしれません。私本体は別にオシャレでも何でもないのですがw
 街中の公共交通機関を利用した撮影には、こういったシンプルなバッグの方が、使いやすいし周りの乗客に迷惑もかけないし(大柄なカメラバッグは混んでいる場所だと意外と迷惑)、便利なのではないかと思います。

iPhone7 Plus


アマゾン:カメラバッグ

▼2018年10月17日

M.Zuiko Digital 40-150mm F2.8

https://farm2.staticflickr.com/1952/31241806828_fefb1fd9b8_m.jpg 世の中には「大三元」という言葉があります。
 本来は麻雀用語なのですが、麻雀をやらない自分にとって、大三元とは、カメラメーカーがフラッグシップとして用意した、広角から望遠までカバーするズームレンズのこと、そして、今回紹介するM.Zuiko Digital 40-150mm F2.8が、大三元のうち私にとっての最後を埋める、オリンパスマイクロフォーサーズの望遠レンズとなります。

 40-150mmとなると、いわゆる35mm換算(もうこういう考え方も古いけど)で、80-300mmとなります。これで解放F2.8なのですから、一昔前なら驚くべきスペックです。

 望遠側のレンズについて、今までの自分はあまり興味がなかったのですが、なぜかマイクロフォーサーズの12-40mm F2.8を入手して以降、レンズを望遠側で使う事が増えて、更にデジタルテレコンで倍にクロップして使う機会が増えてきました。
 何でなのかなー?なんて思いつつも、いずれは買おうと思っていた40-150mmに俄然興味が出てきて、撮りたい写真があるなら買ってもいいかなと。なので、今回は比較的短期間でオリンパスマイクロフォーサーズ大三元が揃ってしまったことになりますが、今回については、何故か以前フォーサーズのレンズにハマっていたときのように、他の単焦点レンズとかはあまり欲しくなっていません。
 それと、フォーサーズの時代は中古でコツコツとレンズを揃えていきましたけど、今回の大三元は全て新品購入となりました。ヤバいね、これは(笑)
 ちなみに、同時購入でいつもの純正保護フィルタと、三脚座を外した後の爪を隠すデコレーションリングもゲットしました。

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 フォーサーズ時代にあまり望遠側のレンズを使わなかった訳は、レンズの大きさにも理由がありました。例えばフォーサーズハイグレードクラスの望遠ズームだった50-200mm F2.8-3.5は、性能を考えるとコンパクトだとは言いつつも、やはりでかい。
 フォーサーズはボディもそれなりに大きいので、広角から望遠までの3本を持ち歩こうとすると、ちょっとガチの撮影目的以外では持ち出せない大きさになってしまいます。

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 フォーサーズでこれですから、世の中でフルサイズとか使ってる人達は機材の重さについてどう考えているんだろう?なんて思ったりしますけど、これがマイクロフォーサーズだと、7-150mmでf2.8通しのレンズ三本を持っても、おしゃれなカメラバックにすっぽり入る大きさだし、散歩目的でこれらの機材を持ち出しても全然余裕なのです。なので、この40-150mm/f2.8は買ってもちゃんと使えるレンズになるかなと…。

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 私が今使っているカメラバッグは、アルチザン・アーティストのICAM-6000Nというバッグなのですが、このマイクロフォーサーズ大三元に、E-M1本体とMacbook、そして予備のバッテリやケーブル類を入れたセカンドバッグを入れても、それなりにちゃんと持ち歩けます。
 重さは計ってないですが、一日歩き回ってもさほど疲れないレベルです。このコンパクトさがマイクロフォーサーズの魅力ですね。フォーサーズシステムだと、50-200mmをバッグに入れただけで「あ、歩きたくない」と思っちゃうくらいでしたし。

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 持ち歩けるということは、それだけ写真を撮る機会も増えるということ。そのせいか、購入後の数週間で色々な場所に出かけて写真を撮ってみました。
 以前の私だと、どうしても広角系ばかりに頼りがちだったのですが、40mmスタートだとさすがに風景を「切り取る」ことを意識しないと難しい。それと、今まで頭の中でイメージしていた被写体との距離も、一度リセットして考えないと難しいですね。でもそれが面白い。

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 そうそう…40-150mm F2.8というと、専用テレコンバータのMC-14セットという商品もあるのですが、今回は選択しませんでした。というのも、意外と高い(単体とセットでは2万円くらい違う)のと、フォーサーズ時代に使っていたEC-14は、思ったほど使わなかったから。
 最近のテレコンはあまり画質の低下が実感できなかったりするくらい性能がいいのですが、フォーサーズでテレコンを使っていると、やはり一段暗くなることと、焦点距離が1.4倍になることで、感覚として撮れる画面がイメージしにくくなり、邪魔だなと感じる事が多かった。なので、MC-14は私に必要ないと考えました。

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 かといって、換算300mmだともう少しテレ側が欲しいと思ったりすることがあります。その場合には迷わずE-M1内蔵のデジタルテレコン。これだとちょうど焦点距離が倍になる画角で画面中央をクロップしてくれます。クロップするだけでなく、カメラの中で拡大処理もしてくれますので、出力される画像の解像度はクロップ前と同じ。
 一昔前のカメラに内蔵されているクロップやデジタルズーム機能は、露骨に画質の低下があったものですが、すでに最近のカメラとも言いにくいE-M1でも、なかなかのシャープな絵で展開してくれます。このような超望遠での飛行機撮影も手持ちで充分楽しめます。

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 このような鉄道写真は本当に楽しいです。望遠側で圧縮効果を考えながらカメラを向けシャッターを切る。今までのカメラ人生で、あまり望遠側のレンズは楽しく使った経験がないので、なんだか新鮮な気持ちになれます。
 このレンズのズームはインナーズーム形式のため、カメラのファインダーや液晶を見ながら焦点距離を動かしても、重量バランスが変わりません。使ってみる前はせいぜい「テレ側でみっともなくレンズが伸びなくてカッコいい」位にしか思っていなかったのですが、実際に使ってみるとインナーズーム方式はいいですね。カメラを構えながら自然に画角をシフトできます。

 ちなみにこの日は、このレンズの開発者(!)のひとりと歩いていましたので、このレンズ開発にまつわるこぼれ話的なエピソードも聞かせてもらいました。レンズ作るのって大変なんだな。

 とまぁ、珍しく写真多めのエントリにしましたけど、このレンズを使ってみると、もう少し早く買って夏休みの京都旅行に持ち出せばよかったな…なんて思いました。まぁ、これから頑張って写真撮ることにしましょう。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


 

▼2018年08月30日

本を(あまり)買わない生活

P8300420 本を買わない生活にした…というか、ここ数年は本が必要な時、電子書籍→図書館→新本…という順番で入手することにしています。その事を前のエントリでチラッと触れたので、改めて最近買った本を集めていると、こんな本しか買ってない(笑)
 どれも、電子書籍版はもちろんのこと、私が通える範囲内の図書館にはない本なので、結局お金を出して買う本はこういうモノばかりになります。

 左から「海の京都」。これは去年だったか一昨年だったかに、京都の丸善で買いました。前半の京都の部分は読んだのですが、那覇の部分は土地勘もないのでなかなか読み進められない。
 次は「ブラジル先住民族の椅子」。こちらは展覧会にいって買ってきた本。
 中央手前が「中世日本海の流通と港町」。こちらは以前紹介しましたが、既に読んでいるのに買ってきた本w。
 最後右が「景観形成の歴史地理学」。これはどこかに出かけた際に寄った図書館で目にして思わず、買わねばの娘と思って買った本。
 他、J・ウエップ先生の人文地理学という本も買いましたが、こちらはどこにしまったかな?

 その他で買っているのは古本ですかね。古本なら割と買っていますが、それでも単行本はあまり手を出さなくなりました。ただ古い雑誌は、資料集めのつもりで安ければ買ってしまうという感じ。

 上記の本でいうと「海の京都」は確かに本屋さんで見つけて買った本。それ以外は全ておそらくインターネットをきっかけに見つけた本ですね。それもアマゾンのお勧めとかそういうのではなく、普通にWebサイトを見ていた中で紹介された本だったり、何らかの知識に刺激を受けてネットで探した本だったりします。

 本屋さんには「本が選べる・買えること」以外の本質的な価値がある。:Book & Apps

 よく「本屋さんには出会いがある」なんて言いますけど、そういう出会いがある本屋って、実は日本でも首都級(?)の大都市にある大型店舗しかないです。確かに小さな店舗でこだわりの品揃えを売りにしている本屋さんもあったりはしますが、東京だと高円寺界隈(?)そんなような地域にしかありませんというのは極論か、ま、とても少ないことには間違いありません。日本全国のほとんどに場所にある本屋さんは、基本的にPOSシステムの販売管理情報から集められた効率的に売れる本を在庫しているだけで、そういう本屋さんではハッキリ言って本好きな人達がよくいう「新たな本との出会い」はあまり期待できないのでは?。売れてる(売りたい)本との出会いは可能だと思いますが…。
 なので、実のところ日本に住んでいるほとんどの人は、本屋さんで新たな本、未知な本との出会いなんていうほど体験できていないのではないかと。もし新たな本との出会いがほしいなら、図書館にいった方が効率的ですし、更に今でははネットで調べた方が色々な本が見つかります(見つかったけど買えない本も多いですが)。アマゾンのお勧めばかりだと読む本が偏る…なんて言ってる人は、多分普段からさほど本を探していないしあまり本を読んでいない人なんだと思います。

 ちなみに、私は週に1〜2回ですが、アマゾンで電子書籍や検索ワードで拾ったリストを最後…あるいは100P位まで追っていくということをやっています。アホらしいなーと思ったりしますが、これはこれで面白い本が見つかったりするので、定期的にアマゾンの検索結果を掘ることはお勧めなのですが、アマゾンで本が見つからないっていってる人は、ネットだとそういうリアル書店でじっくり棚を追うような探し方ってしてないのかな?
 私は普段からそんな事をしつつ、更にアマゾン以外でも本に出会って、また「こんな本ないかな?」なんて思ってネットを使って本を探したりする訳で、最近ですとリアル本屋さんってひと月に1度?位しか行ってない気もしますが、私は本との出会いには全く困ってないです。むしろ少し情報遮断しないと消費するのに追いつかない。

 上の記事によると、現在日本国内にはおよそ12,000件の本屋さんがあるそうで、それが多いと思うかどうかは人それぞれだと思いますが、私は以前こう書きました
 実際のところ、12,000件とは言いつつも、おそらくそのうちの10,000件以上は、得にこだわりもなくPOSシステムの在庫情報に従って売れる本を置いている本屋さんばかりだと思います。

 この辺少し辛辣に言いますけど、この状況って、相対的にノイズが増えて知りたい情報にたどり着きにくくなった今のインターネットと似ているかも。多分もっともっと本屋さんが減って、同業から余計な競争をしないでも健全に経営ができる程度までにならないと、世の中の本屋さんは面白くならないんだろうなって気もしますが、そうなると出版社の方の体力がもつのか?って話にもなって、なかなか難しいですね。

 特に結論はありません。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

景観形成の歴史地理学/石井英也(著)

▼2018年08月28日

モノを捨てない

 よく「手に入れた本は捨てる(手放す)か、とっておくか」みたいな話がありますが、私は断然「とっておく」タイプです。

 本当に場所さえ許すなら、今まで手に入れた本は1冊たりとも手放したくないのですが、そういう訳にもいかないので、数年に1度程度の割合で本を処分しています。以前は本当に捨てるだけでしたが、ここ10年くらいはブックオフの買い取りサービスに頼んでいます。その方が金になる…というより楽なので。

 前回処分したときは、クロネコヤマトの段ボール、サイズは12くらいだと思うのですが、その箱でおよそ40箱程度。その数年前の処分では60箱程度出しています。もちろんそれだけの量を1回で引き取ってくれませんので、数回に分けて買い取りに出しました。そういう時は玄関のホールに人が通れないくらいに箱が積み上がるのですが、そんなとき玄関は広く作っておいて良かったなとしみじみ思います。

 ブックオフの買い取りサービスも、昔は「マンガはお金になるけど、活字本(という言い方が変なのは承知で)は全然お金にならない」なんて言われていましたが、お金はどうでもいいにせよ、数回売りに出してわかったことは、今だとむしろ非マンガ本の方が高く引き取ってくれる感じ。
 それとネットで本を売ると、査定後にそれぞれ1冊ごと、査定額のリストがマイページから参照できるようになりますので、素直に「こういうの高く売れるんだ…」なんて驚いたりします。
 中でもハンナ・アレントの「責任と判断」なんて、買値とそんなに変わらない…というか当時発売されていた文庫版より明らかに高い値段で引き取ってくれましたので、意外とみんな哲学好きなのかな?なんて驚いたものです。まぁ、昨今マンガにあまり値が付かなくなったってのも、古本屋さんを利用する年齢層が上へとシフトしているからなのかな?それとマンガはとにかく世に出た量が多すぎるよね。

 話がそれましたが、今では、本を買うときは基本的に電子書籍、もしくは図書館の利用に制限していますので、今後はまとまった量の本を売りに出すこともないのでは?なんて思いますが、単行本は買わなくても、古い雑誌など古本屋で見つけるとつい買ってしまうので、結構また本も増えてきました。でも、以前みたいに数年で床一杯にはならないようなので、一応本の入手制限と電子化へのシフトは有効働いているのかも。
 もっとも、単行本と違って雑誌は買うしかないのですが、古い雑誌は1度処分すると、再び手にする機会がほぼなくなるので、どうしようかなと思っています。

 本はともかくとして、オーディオ機器はあまり捨てたことがない…。今まで捨ててちょっと後悔(というほど後悔してませんが)している機器は、カセットデッキのTEACのV-970Xはもったいなかったかな?ただあの機種は定期的にドライブのゴムがスリップするので、2年おきくらいにメーカー修理に出すのを繰り返し、それを4〜5回やっていい加減諦めました。そもそもカセットテープを使う機会も減ったし。
 それと、今でも処分して割と後悔しているのは、ジャクリン・フロートのMODEL-1かなぁ。これはウレタンがボロボロになってしまい、張り替えるかと思って放置していたのですが、引っ越しの最中に邪魔だからといわれて処分してしまいました。もう世間で残っている現物なんてほぼないだろうなぁ。

 その他細かいもの、記憶に残らないような機器は適宜処分はしていますが、基本的には昔の機材も捨てずにとっておく方で、私が始めて購入したCDPであるSANSUIのCD α607iなどは、今でも壊れずに(というか簡単な修理をしつつ)使えています。メインの機材で壊れて使えなくなった大物といえば、LINNのAXISというアナログターンテーブルくらいかな?これはサービスの人から「もう少しで必ず壊れる」と予告されていたので(なので中古のAXISはかなりのリスクがあります、メーカーでも修理できませんし)壊れたときは割とショックでもなかった。それ以外は割と壊れずに今でも使えていますね。

 オーディオの話を続けると、そういえば今私がメインシステムにつないでいるアンプは、まだ10代の頃アルバイトして買ったAudiolabの8000Aで、これも自分のお金で初めて買ったまともなアンプ。1回左右バランスが変になって馴染みのショップに持ち込みましたが、持ち込むと何故か直ってしまったそうで(修理代金も払っていない)、その後はトラブルもなく、30年くらい?たった今でも良い音で私を楽しませてくれます。

 そういえば、最近の私は本も古本を漁ることが増えましたし、オーディオ機器も最近の機材にあまり興味がなくなり、ドフや中古ショップばかりを覗いている日々です。

 昔買った古い機材を引っ張り出してきて使ってみたり、奥の院(倉庫部屋)から古い本や、古いゲームを引っ張り出してきて読み返したりする。最近部屋でやってる事ってそんな事ばかりだなぁ。
 こういう最近の行動を改めて考えてみると「歳とったのかも?」と思ったりしますが、近頃はそれよりもむしろ、過去の自分に遊ばせてもらってるといった感じなのかも。モノ以外でも、昔関わった雑誌とかも調べ物するのに何度も読み返したりしているし、こっちは昔の仕事が今自分に役立っているということで、ある意味理想の仕事像?

 ということで、近頃は断捨離がブームみたいですけど、古いモノを捨てずにとっておく生活も悪くはないよというお話でした。

捨てる。 引き算する勇気/やました ひでこ

おもしろい人はおもしろいのか?

 個人的に、世間でいうところの「おもしろい人」ってのが苦手で、いや…苦手というよりも、多くの場合、そういう人を「おもしろい」とは思わないんですよね。

 そもそも、おもしろい人ってのは、どういう人をいうのか?と考えてみると、世間一般でのおもしろい人、人気がある人って、なんというか、その場を盛り上げるのが上手い。なので誰とでも気さくにおしゃべりをする事ができて、誰とでも簡単に打ち解けられる。つまりそういう人の事なのではないかと。

 いや…全然問題ないというか、そういう人って素晴らしいなぁ〜とは思うのですが、残念ながら、私自身に関していえば、そんなに他人とおしゃべりするのが好きな訳でもないし、あまり親しくない人と一緒に盛り上がろうなんて事に興味もない。

 でも、たまにお会いする、そういった「おもしろい人」は、私みたいな人相手でもちゃんと会話を盛り上げようとしてくれて、すごいなーありがたいなーとは思うのですが、なんというか、ちょっと困っちゃうなと…そんな感じ。

 もちろん、私だってそんな偏屈な人間ではない(?)とは思っていますので、人と色々な情報をやり取りしたり、意見交換したりするのは好き。でも、なんというか世間一般でいうところの「世間話」にはほぼ興味がない。
 私が知らない事や、私が思っていることと別な視点、違う意見など、そういう会話なら私はいくらでもできそうなのですが、単に「おもしろい人」といっても、それだけでは別に喋ることないしな…なんて思ったりしてしまうのです。

 あ、そういう人のみんなからおもしろいと思われる才能は素晴らしいと思います。普段人につまらないと思われている私だって見習いたい!というのはウソですが(笑)、でもそういう特技を持っている人は、すごいなぁとしみじみ思うのです。思うのですが、別に私には興味がないな、ってだけで。

 こういう事を書くと、まるで私が偏屈でどうしようもない人間かと思われるかも知れませんが(間違いではないですが)、繰り返しますが、人との会話が嫌いな訳ではありません。ただ、その場をもたせる、あるいはその場を盛り上げるといった目的の会話が苦手なだけです。

 つまり、私の中では、人付き合いの優先度が普通の人よりも低いのかもしれません。なのでそういう私とは違った普通の「おもしろい人」が苦手だし、私がおもしろいと思う人は、きっと世間一般の人達とちょっと認識がずれているのかもしれません。だから友達少ないのかもね(笑)

▼2018年08月27日

Victor AX-Z921

P8250408 Victorといえば、何となく手堅いオーディオメーカーのイメージがありますが、バブルの頃は、世界でもこの会社だけという個性的なアンプを作っていました。それがAX-Z911と、今回紹介するAX-Z921です。
 AX-Z911については以前ここでも紹介しましたが、今回のAX-Z921はその後継機種となります。

 このアンプ最大の特徴は、K2テクノロジーと呼ばれる回路を始めて搭載したアンプであることです(ちなみに市販の機器初搭載は同じくVictorのXL-Z711というCDP)。K2テクノロジーについて詳しくは上記リンク先を読んでほしいのですが、簡単に言うと、受け取ったデジタル信号の歪みを補正して、よりオリジナルの音源に近づけようという技術。
 この技術は今でもデジタル録音の現場では使われていて、近頃は配信の音源でも、この技術を使ってビット拡張したデータが売られたりしていますが、これがニセレゾなのかどうかの問題は今回のエントリと関係ないので触れません。

 そのK2テクノロジーの恩恵なのか、AX-Z921の内蔵DACは、今となっては荒っぽさが魅力でもあったAX-Z911の内蔵DACと比べて、少し優しい音を出します。よく言えばアナログライクな…悪くいえば個性がなくなったといえなくもないですが、販売当時の世相を考えれば、AX-Z921の音は、正統な進化を遂げたといえるでしょう。

 その他、重量もAX-Z911の19kgという重さからちょっとだけダイエットしていて、AX-Z921の重さは18kg。まぁ…それでも充分重いアンプだとは思うのですが、その1kg分は例の3mm厚の天板がAX-Z921ではなくなっていることが要因のひとつなのかも。その他内部のレイアウトもAX-Z911の理想主義的な配置よりはやや現実的になっている気がします。

 AX-Z921が進化しているのはK2テクノロジーだけではなく、例のデジタル信号を解析したA級動作も進化しています。なんでもダブルピュアAタイプII回路と呼ばれる技術で、AX-Z911が受け取ったデジタル信号を解析して最大パワー20Wが超える時点で増幅回路をAB級に切り替えるといった処理をしていたのに対し、AX-Z921のダブルぴゅあぴゅあ〜な回路は、受け取ったデジタル信号のパワーを解析し、A級の増幅回路に流すアイドル電流を動的に制御しているようです。
 そのため、A級動作時には天板がチリチリに熱くなるAX-Z911に対して、AX-Z921の場合、ご家庭で常識的な音量で聴いている限りは、A級動作時でも確かに天板熱くはなりますが、割と常識的な熱さに留まります。少なくとも天板全体が熱くて触れないなんて状態にはならないです。確かにこれでもA級動作には違いないのですが、なんだかズッこ〜!といいたくなる気もしますね。
 お互いのA級動作状態の音を比較してみても、AX-Z911は再生音に熱いシンパシーを感じますが、AX-Z921は確かに高音質なんだけど音楽に熱さが足りない…ってのは全くの気のせい(笑)。音楽の熱さはともかくとして、AX-Z921のA級増幅は、AX-Z911に比べてもうすこし洗練された音になった気がします。

 これは完全に私の想像ですが、AX-Z911のあの熱さは色々な部分でご家庭用オーディオ機器としてはマズかったんだろうなぁ…。おそらく故障も多かったでしょうし、当時主流だったガラスのトビラ付みたいなAVラックに収まっている状態で使い続けていると、確実に熱で保護回路が働いたと思います。コンデンサなど内部パーツの寿命も大幅に短くなったでしょう。また、アンプの上に何か別な機器を重ねて使っている人(当時だとこういうセッティングは割と当たり前だった)は、アンプもはもちろんのこと、上に積んだ機器も熱でトラブルが発生したかもしれません。
 このように一般家庭用のアンプで完全なA級動作ってのは、何かとハードルが高いんだろうなと、AX-Z911のチリチリに熱くなる天板を横目に音楽を聴いていると、そんなこと思ったりもします。
 それに比べるとAX-Z921の方は、熱くなるといっても割と常識的な熱さなので、上に別の機器を重ねて使いでもしない限りは、そんなにトラブルも発生しないのではないかと。
 まぁ…純粋なA級動作としては、アイドル電流をこうやって上げ下げするより、定格電流を流しっぱなしの方が回路が安定するので音は良いはずなのですが、ご家庭用のオーディオ機器である以上、こういうのも仕方がないのかもしれませんね。

 そうそう…例の裏技のDAC2からのアナログ入力のA級動作ですが、AX-Z921では…わかりません。というのも、天板外しても例のパイロットランプもなさそうですし、となると本格的な回路解析でもしない限りはアンプが発する熱から判断するしかないのですが、試してみた結果は、それなりに熱くなっているので、多分A級動作しているんじゃないかな?としかいえません。この辺はA級動作してると信じている方がスッキリして良いので、私はそう信じとくことにします(笑)

 その他、アナログ系統の音質もデジタルA級の音と同様、AX-Z911のパワーを押し出す荒削りな音に比べて、AX-Z921の音質は全体に洗練された印象を持ちます。比較してどっちが高音質か?と評価すれば、AX-Z921の方が音は上なのですが、こういう古いアンプの個性を楽しむのであれば、AX-Z911の方がわかりやすく個性的で面白いかもしれません。

 外見をチェックしてみると、AX-Z921のフロントパネルは、AX-Z911と同じくプリズムみたいな奥行きのある美しい表示部。ただA級動作中を示す「OPERATE」というインジケータはなくなりました。
 入力の切換は、AX-Z911のトグルスイッチからそれぞれ入力別のプッシュボタンに変更され、便利にはなりましたけど見た目はちょっとカッコ悪くなったかも。
 その他大きな違いは、AX-Z921はスピーカー出力が二系統になったことで、私の場合、スイッチひとつでメインスピーカーと、PC脇のサブスピーカーへの出力に切り替えられるようになって、便利になりました。

 そうそう、どちらも重量級プリメインの割には、リモコンで音量と入力切り替えが可能です。リモコンモータ付のボリウムについてAX-Z911はまだ手慣れていないのか、ヌルッとしたあまり触り心地が上質な感じがしないボリウムだったのですが、AX-Z921はその辺もうすこし節度感のあるボリウムになりました。
 他、スピーカーの左右バランスや、低音のトーンコントロールは、AX-Z921になってちゃんとハッキリと効くようになっています。トーンコントロールはともかくとして、AX-Z911の左右バランスは、なんだか微妙な効き具合でちょっと不思議な感じもしましたしね。

 ということで、アンプとしての性能でいえば、AX-Z921はAX-Z911からの正統進化版で、音質や使い勝手など全ての面で進化しているのですが、どちらが魅力的なアンプかといえば、AX-Z911の尖った感じも悪くないなと思ったのでした。

 あ、そうそう…フォノ入力については、AX-Z921の方が確実によかった気がしますが、この辺古いアンプって個体差もあるので、実のところ音質評価については何ともいえないんですよね。

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↑例の表示部は、緑と黄緑に統一されています。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2018年08月22日

すきなのにきらい

 「カメラを止めるな!」って映画があり、その映画についての感想を述べているブログがありました。まぁ…「カメラを止めるな!」って映画については、個人的には全く興味がないので見ないと思いますし、そもそも映画というメディアにさほど興味がないので、そういう意味ではどうでもいいのですが、それでもその感想を読んでいると、なるほどなぁ…と思ったのです。

 映画について、そもそも私は興味がないので、せいぜい年に2〜3回しか見ません。あ…これは映画館に出かけてという話ね。その頻度でしか映画を見ないので、残念ながら「つまらなかった」と思える映画がほぼないのです。もちろん「う〜ん、イマイチだったな」と思う映画はあるにせよ「金出して損した!」まではいかないのです。
 でも、世にいる映画通の人や、Yahoo!とかの映画レビューをみていると「この映画はクソだ」とか「金出して損した」みたいな映画評が並んでいたりします。まぁ…そこまで直接的な悪口ではなくても「前作に比べ監督が〜」とか「俳優の演技が〜」みたいにあまり満足してないのかな?なんて評論は沢山あります。私が見て「おもしろかったなー」なんて作品についても、演出がダメとかカメラワークがとか低評価付けられているレビューを見るとちょっぴり悲しくなります(ウソ)

 では、何故私が見る映画はそんなにハズレがないのか?と改めて考えてみると、それはズバリ「映画に興味がないから」なんだと思うんですよね。映画に興味がないから、年に数回しか見に行かない。年に数回しか映画館に入らないから、もうそれだけで気分が高揚してしまう。年に数回しか見に行かないからアタリ映画しか見ない…ってのはちょっと違う気がしますが(世間的に当たってない映画も見に行くしね)、つまり私のこころが映画というメディアにスレていないから?なのではないかと。

 つまり、世間の映画ファンは、映画が好きになればなるほど、個別作品のアラや足りない部分が見えてきてしまう。まさに「すきなのにきらい」な映画が増えてしまう訳ですね。

映画評論・入門!/モルモット吉田

▼2018年08月15日

よろこびの歌・おわらない歌/宮下奈都

https://farm2.staticflickr.com/1817/43996808552_bf10bf8d35_m.jpg ちょっと前にKindleの日替わりセールで買った本。
 履歴を見ると6/26日に買っていて、ついでにどうせ読むだろうと思って同じ日に続編の「おわらない歌」も買っていたみたい。読み終えたのが一昨日の月曜日だったから、間にいろいろ挟みつつ読んでいたようです。

 著者の宮下奈都さんは、37際のときに小説家デビューしたそうで、年齢は私と同じなんですね。だからという訳ではないですが、物語の中で登場するJ-POPの数々が「世代だなぁ〜」と思いながら読んでいました。

 夢中になって読みふけった…という事はなく(それだったら買った当日か翌日に読み終えてる)、毎日の通勤中や、外出時に一休みしてるカフェとかでちょっとずつ読んでいた感じ。

 面白かったので皆さんも是非!とまでは言うつもりないのですが、たまにはこういう爽やかな青春小説とかも読んで、あたまの中もなんというかリフレッシュしとかないとダメだなと思いました(笑)

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よろこびの歌/宮下奈都
おわらない歌/宮下奈都

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