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▼2018年06月17日

クワトロ・ラガッツィ

https://farm2.staticflickr.com/1723/28955387828_aa35187a5a_m.jpg 時に「損した!」と思う本があります。

 ひとつは、文字通り「買って損した」というつまらない本。もうひとつは「早く読まなくて損した!」という本。本書はその「早く読まなくて〜」という本でした。

 天正遣欧少年使節団、おそらく歴史に興味がある方ならこの名前を聞いたことがあるでしょう。1590年(天正18年)に日本から欧州に派遣された4人のキリスト教使節団です。

 私もかつて、天正遣欧少年使節団に関する本を読んだことがあるのですが、当時日本に訪れていたキリスト教宣教師が、日本におけるキリスト教の布教を報告するために、日本人を欧州へ派遣した…という程度の認識しかありませんでした。ただ、その使節団も、欧州側からの視点から見ると全く違ったものとなります。本書はその少年使節団を、主に欧州側からの資料を基に解き明かそうとする試みとなります。

 この天正遣欧少年使節団ですが、私たち日本人の認識としては、せいぜい…

 ・当時の宣教師達がキリスト教に改宗した日本人少年4人を欧州に派遣した。
 ・彼等がヨーロッパから帰ってきた頃の日本はキリスト教が迫害されていて、彼等の帰国後は過酷な運命だった。

 という程度ではないかと。
 つまり、上記には何となくですが「欧州から来たキリスト教宣教師が日本人を欧州に派遣した」という、日本側からの視点しかありません。
 では、何故彼等が欧州へ派遣されることになったのか?案外その疑問に答える資料は、日本側からはあまりありませんでした。それを本書の著者である若桑みどり氏は、天正遣欧少年使節について、欧州側からの資料を元に解き明かそうとします。

 後のキリスト教徒迫害の歴史を知っている私たち日本人からするとちょっと意外ではありますが、当時の日本、織田信長の治世下であった日本は、世界的に見てもキリスト教の布教が大成功した地域であり、当時は九州総人口の訳2割がキリスト教に改宗したといわれています。
 また、逆に当時の欧州のキリスト教では、カトリックとプロテスタントという2つの宗派が、互いに信者数を増やすために争っていて、そんな中、東洋の果てからはるばるローマを訪れた日本人少年4人は、キリスト教でいう「東方三賢者」に例えられ(メルキオール、バルタザール、カスパールといえばアニヲタの方ならよくご存じかと)、当時のローマ教皇からは熱烈な歓迎を受けたそうでした。あれ?少年使節は4人ではないの?と思った方は、是非本書をお読み下さい。

 私は文庫版の上下巻を読んだのですが、本書の上巻はまさに、そういった日本でさしたる歴史上の役割を演じたともいわれてこなかった天正遣欧少年使節について、欧州では如何に期待された大事件であったかを知ることができる驚きの章でした。但し下巻の方はちょっと評価が分かれます。

 本書の中で、男性が書いてきた歴史書についての批判が数カ所ありましたのであえて書きますけど、逆に女性が書いた歴史書の多くには、全てとはいいませんが一定のパターンがあります。それはヒエラルキーが厳密に決められていること。つまり彼女らが書く世界の中では、絶対的に正しい価値観とそれ以外がはっきり分かれていること。
 これは塩野七生氏が書くローマ人の物語などでも同様ですね。あの本の中のローマ人は、超絶超人の絶対的な存在で、彼等の価値観こそが正しく、彼等こそがまさに文明を作ってきた、そういう単純な世界認識です。

 もっとも、その手法が悪い訳ではありません。その世界におけるローマ人の価値を絶対的なものとして設定したお陰で、ローマ人の物語は読み物として大変読みやすくわかりやすい。あれを歴史書と言われるとちょっと疑問ではありますが、ローマ史を知るきっかけとしてはとても良い書籍だと思います。

 そのような本を、私の友達は「少女漫画」と称していたのですが、このクワトロ・ラガッツィもそんな世界観で読み解くとわかりやすい。
 著者の若桑みどり氏にとって、絶対的な価値はヨーロッパ・カトリックのキリスト教にあり、それを迫害した豊臣秀吉、そしてその後の徳川治世は悪であるという、単純でわかりやすい世界観の元に本書は描かれています。

 故に「当時のポルトガル・スペインにとって日本を武力制圧する意思は全くなかった」とか「徳川時代は日本が世界に対して目を塞いだ暗黒の時代」のようなステレオタイプな描き方をするのですが、わかって読む分には、本書では世界観と価値観が統一されているので、実にわかりやすく読み進めることができます。うん…徳川家康許せないよね(笑)

 それはともかくとして、私たち日本人が何となく思っている「天正遣欧少年使節団」についての歴史的意義を、別な視点から再確認できるきっかけとして、本書はとても素晴らしいと思います。
 単行本は分厚くて読むのイヤになるボリウムですし、文庫本も上下巻でそれぞれびっしりと500ページ以上ある大作ではありますが、冒頭の展開に心つかまれた人なら、一気に読み進めてしまうだけのパワーがこの本にはありました。

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ブロンプトンのコロコロをかかとに当たらなくするパーツ

P3310990 ブロンプトンと言えば、リアに装着された小さなホイール…というと、タイヤのことを指すみたいになるので、私はこの部分を「コロコロ」と呼んでいるのですが、折りたたんだときに脚になる形で丸いキャスター、いわゆる“コロ”が付いています。

 このコロ、年式によって差があるようですが、純正状態だと本当に“コロ”というべきサイズの小さなプラスチック状のローラー(ほぼ回転しない)が装着されているだけなので、ここを純正オプション品であるやや大きなコロに交換すると、折りたたんだ状態でブロンプトンを楽に転がすことができるようになります。

 この「転がせる」というのがブロンプトンの良いところで、一時期はこの特徴を生かし、輪行袋の下半分を開放状態にして、駅などをコロコロと転がしてブロンプトンを持ち歩くというのがちょっと流行りました。
 ちなみに以前はこの状態で列車にも乗車できた(というか乗車が黙認されていた)のですが、最近では列車内に自転車を持ち込む際は、完全に密封された輪行袋に収納しなければならなくなったので、駅などでブロンプトンを転がして移動するのもすこしだけ気後れする時代に…。
 もっとも、列車内に持ち込まなければ、駅のホームでブロンプトンを転がすことは禁止されていません。それとコロコロ状態での明示的に列車内への持ち込みを禁止しているのは今のところJRのみで…ま、この辺はあまり語ると荒れる一方なのでこの辺にしておきますが、とにかくブロンプトンのリアにあるコロコロは、今となってはブロンプトンのアイコンともいえるべきパーツになっています。

 で、このコロコロなのですが、便利な反面1つだけそれなりの問題点もありまして、それはこのコロがペタルを漕いでいるときかかとに当たること。かかとに当たって痛い程度ならいいのですが、ズボンを裾で折り返していたりすると、そこがこのコロに引っかかったりして、状況によっては結構危ないのです。
 なので昔の純正コロ?は、この部分が引っかかってもすぐに外れやすいよう、外側に向けたテーパー状になっていたりしたモノなのですが、それはともかくとして、この部分はブロンプトンにおける数少ない欠点でもありました。まぁ…慣れてくると自然とかかとを外側に向けるようなペダリングになったりするものなのですが。

 そのブロンプトンの欠点をなんとか改善できないか?ということで開発されたのがこのパーツ。名前はまだないようですが、開発者の名前をとって「山本式コロ?」とでもいうのかな。3Dプリンタ製です(後日質問すると、パーツ名は「コロコロオフセッター(仮称)」だそうで、売りに出す際名前も募集するとのこと)
 試作品とのことで、およそ1年くらい前にモニタ価格で譲って頂き、何度か使ってみた感想を紹介したいと思います。

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↑左がコロを収納した状態、右がコロを展開した状態

 本体は、メインパーツとそれに埋め込まれた金属製のシャフト、そしてフレーム側に装着する蓋。この金属製シャフトは片側が可動するようになっていて、見れば想像つくと思いますが、輪行時には外側に引っ張り出し、走行時には内側に押し込みます。この押し込んだ状態の幅が、ちょうどブロンプトンリア三角でコロを外した幅とほぼ同じまで狭くなるので、ペダルを漕いでいるときでも、かかとにホイールが当たりにくくなります。

 装着方法ですが、まずはリアのエラストマーサスペンションを取り外して本体に挿入します。
 このエラストマーを差し込む部部分ですが、モデルによってはエラストマーの種類がいくつがあるようなので、若干加工が必要なときもあります。私の場合はこのエラストマー表面にあった 「FARM」という文字をナイフで削り取って挿入しました。そして、その上からもうひとつの蓋をかぶせて、ブロンプトン本体のリア三角にボルトと共にねじ込んで行きます。その際、コロを装着するシャフトは上向き水平を保つようにして下さい。パーツの一部がリア三角の間に入り回転方向が固定されます。
 また、ボルトですが、あまりきつく締めず、リア三角の固定フックの具合を確かめながら徐々に締め込んでいくようにします。私の場合ですが、ボルトはあまりキツ目に締め込むより、やや余裕を持つ感じで締めた方が良いみたいです。作業中はブロンプトンを寝かせて装着した方が安全です。ちなみに、初期モデルにはこの蓋がなかったのですが、これがないと輪行中に本体がエラストマーから抜けます。そのため私は後日別便でこの蓋を送ってもらいました。
 本体パーツを無事に装着できたら、本体に埋め込まれている六角ボルトへコロコロを装着します。ネジは純正コロに付属しているネジがそのまま使えます。これで完成。慣れれば5分位で作業できると思いますが…ま、慣れるほど何度も付けたり外したりはしないか。装着後は必ずテスト走行を行って下さい。

 まず、装着後の感想ですが、サスペンションが固くなります。え?と思う人もいるかもしれませんが、これはエラストマー本体の外側への変形が抑制されるから。なのでエラストマーは密閉されたパイプ内で本体の変形を伴わない純粋に素材としての弾力性のみでサスペンション効果を得ることとなります。そのため若干乗り心地も固くなるのです。
 それとやはり一番のメリットは、かかとがコロに当たらなくなること。ブロンプトンのペダルをやや内側で踏んでも大丈夫になります。もっともこの状態でも裾が折り返されているズボンで走っているとたまに引っかかりますが、それはもう仕方がありません。ただ、引っかける頻度は相当減ります。
 このパーツの意味は、ほとんどがこの部分の改善のためだったりするので、普段ブロンプトンのペダリングにどれだけ不満を持っているかによって、このパーツの価値もまた変わってきます。少なくとも「走る」という点においてはきちんと「改善」されます。
 また、コロを展開した際は、折りたたんだ状態でブロンプトンを安定した状態で転がすことができます。

 ではデメリットはないのか?と言われると、若干あります。
 まずは強度の問題。誤解しないでほしいのは、普通に転がして普通に折りたたんだ状態で置いておく分には強度的に問題はありません。
 3Dプリンタ製とのことで、この辺実物を見ていない人は想像しにくいかもしれませんが、パーツそのものはおそらく大型のハンマーでも使わない限り破壊できません、それくらいの強度があります。
 ただ、頻繁に輪行で使う人にとって、その辺の強度はまだ未知数です。というのも輪行してるときって意外とブロンプトンを雑に扱うときってのがあるんですよね。どうしても折りたたんだ状態で「ヨイショ」と電車に乗せたり、駅の段差を持ち上げたりしたとき、割とガツンと地面に置いてしまうことがあったりします。
 私はこのパーツを使っておそらく10回以上は輪行して、さらにガツンとブロンプトンをコンクリートの上に置いてしまったことも何度かありますが、少なくとも壊れそうな感じではありません。ただずっと大丈夫なのか?と聞かれると、さすがにオリジナルのリア三角直付けコロ程の強度はないでしょう。

 それともう一点気になるのは、コロコロの固定がどうしてもエラストマーと同じ回転軸側で遊びが出ること。つまりコロコロが完全に固定されるのではなく、すこし左右に動くんですよね。ここはあまりガッチリとフレームに固定してしまうとまた別な問題が発生しそうなので仕方がないと思うのですが、電車で移動中などややブロンプトンが倒れやすくなりますので、そこは注意です。
 それと、デメリットではないのですが、折りたたんだ状態ですこし(ほんの少しですが)全高が高くなりますので、シートピラー下に装着してある滑り止めのゴムが、若干効きにくくなります。もっともこれは装着しているサドルにもよるかもしれません。私の純正ペンタグリップ+ブルックスB17のサドルでは、少し意識してシートピラーを下に押し込まないと、ピラー下の滑り止めが地面に密着しなくなりました。これも意識して注意していれば問題はないのですが。

 売値は私が聞いたときの話だと、初期ロット7,500円前後を考えているそうです。ブロンプトンのコロをオフセットさせるパーツは他にもいくつかあるようですが、他の製品に比べ半額以下。それに、私の手元にある「山本式〜」は初期の試作品なので、他のロットはもう少し改善されているのかもしれません。

 個人的には、荒っぽくガンガン輪行しまくる人には、強度的な問題があるかも…と思ったりしますが、普通にブロンプトンで走り、適当に輪行も楽しんで…という人にとってはメリットがあるパーツではないかと思います。特にブロンプトンで「走り」を意識している人は、ペダリングの自由度が広がりますのでかなりお勧めです。

 いつから売りに出されるのかわかりませんけど、興味がある方は制作者であるStudio K'sの山本さんまで連絡してみては如何でしょうか?

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善光寺地震における山体崩壊

 1847年(弘化4年)、長野県に後年善光寺地震と呼ばれる大地震が発生しました。
 この地震による被害も大きかったのですが、この揺れで長野平野西部にある虚空蔵山(岩倉山)の南西部が山体崩壊。土砂は山の下を流れる犀川になだれ込み、大規模な堰止め湖が出現します。
 災害を知り江戸から下ってきた藩の役人は、犀川のせき止められた土砂を掘って水を流そうと計画するのですが、当然現場は危険な場所で、人足達は恐れて近づこうとしません。その時藩の役人は「前に進まない人足は切り捨てる!」といって無理矢理工事に当たらせ、現場はまるで戦場さながらの様相だったといいます。

 下流、川中島方面の村は、地震で家屋が崩壊し火災が発生し大被害を受けましたが、かといって当時の村民達は別な場所に移り住む訳にもいかず、余震などが収まってきた後、徐々に村へと帰って災害の後片付けを始めます。
 そんな中、山体崩壊から19日後に犀川の堰止め湖が崩壊、水は下流の村を押し流し、当時の長野平野の県犀川沿いは「地震と火事と洪水」という、いわばトリプルコンボの大災害に見舞われたのでした。

 その虚空蔵山の場所がここ。ネットで虚空蔵山と検索すると、同じ名前の山がたくさん出てきますし、更にこの場所から南西3〜4kmの場所にも同じ名前の山があったりしますので、場所を調べるのに苦労したのですが、現在この山は虚空蔵山と呼ばれていないようで、岩倉山、もしくは名もない山丘扱いに留まっているようです。
 その虚空蔵山から南西側の地形を見ると、確かに山肌がえぐられているようにも見え、崩壊部中央にはその時にできた「涌池」と呼ばれる小さな池があります。

 この地震では、虚空蔵山の他にも小規模な山体崩壊は長野県の各所で発生しており、当時この一帯を統括していた松代藩によると、死者は2,000人を超えたとのこと。

 この地震による山体崩壊の原因については、江戸時代も中期の人口増加により、かつては農地として使われていなかった場所にも開拓の手が入り、山の木は切り倒され、かつて湿地帯だった場所は水田として開梱されたことに要因があるといわれ、つまり急な自然開発による人災だともいわれています。
 当時はこういった山の治水、治山というノウハウが広く行政(藩)に共有されていなかったでしょうし、空いた土地は作物の生産地として、どんどん使われていったのは仕方がなかったのかもしれません。

 さて、この地震が起きてしばらくした後、同じく地震で被害を受けた善光寺でしたが、何故か参拝者が前代未聞の勢いで増え、お寺はたいそう儲かったそうです。
 そしてお寺に向かう参拝道には、その「大地震」にまつわる出版物がたくさん売られていたそうで、その中にはそもそも記述が間違っているし、誤字脱字も多く、中には文字をよく知らない人が書いたのではないか?と思われるような粗末な本、パンフレットのようなものが沢山あり、当時大被害を受けた川中島から参拝した人の中には「善光寺の不正ぶりや金さえ取れればなんでもいいという姿勢が天災を招いたのではないか、情けない」などと書き残している人もいました。

 このエピソードには、江戸時代も中期になると、一般町民でも旅行の記念品として書物を買うという風習があったことがわかって面白いのと、いつの時代でもこういった悪徳坊主はのさばってるんだなという点がわかって興味深い。ちょっとニヤリとしちゃいますね。

 で、なんで唐突にこんな話を長々と書いているのかというと、皆さんもう設定忘れているかもしれませんが、私は「崩れ」に萌えるキャラなので…。
 つまり、これはここ数日で私が調べたことをメモ代わりに残しておくエントリなのでした。この場所、現地調査にも出かけてみたいなぁ。

▼2018年06月03日

リズと青い鳥を見てきました

ヲタ

P6031342 当初は「レディ・プレイヤー1」を見に行こうと思っていたんですよね。ただこの「リズと青い鳥」、サントラを試聴したらすごく良かったので、先にこっちを見に行ってしまいました。まぁ、レディ・プレイヤーの方はもう少し上映してそうだし。

 そういえば私、響け!ユーフォニアム続編は最終回まで見てなかった(録画忘れてそのままだっった)ことを思い出しましたが、直接の続編とも違うみたいだしいいかなと。というか、言われないとこれ、響け!ユーフォニアムの続編(?)とわからないよね。

 続編とは言っても、青春しょんぼりクラブの主役“桃里にま“みたいな人はほとんど出てきません。あのあすか先輩も卒業しちゃってます。なので同じ舞台ではありますが、テレビ版のユーフォとは直接関係ない話ですね。

 ストーリはあまり語っても仕方ないので語りませんけど、音楽は良かった。当初はもっとゆりゆりしてる話なのかと思ってましたけど、そうでもありませんでした。

 桃里…ではない、黄前ちゃんはほとんどストーリには関わりませんが、高坂さんは少しだけお話に参加します。ただキャラの絵柄が変えられているので、声を聴かないと高坂さんだ!とはわかりにくい。
 ユーフォ本編の絵は、どちらかというとキャラがふくよかなスタイルに描かれていたのですが、リズと青い鳥では意図的にキャラのスタイルが細くのっぽで華奢に描かれています。脚の描き方なんてちょっと違和感すら感じるレベルなのですが、作品の雰囲気には合ってます。
 なので、ユーフォと同じ舞台だけど、同じ舞台には見えません。あ、滝先生はクビが細くなったくらいであまり変わってなかったかな?

 お勧めか?と聞かれると、正直そうでもないって感じですが、ユーフォのファンだった人はやはり抑えておくべきかと。特に原作の雰囲気が好きな人の方が楽しめそう。
 私の感想としては、見て良かったかなと。ありきたりなストーリではありますが、音楽が特に良かったので、その音と映像に埋もれるだけで満足でした。

 そろそろロードショーも終わりじゃないですかね。私が見に行った回では、私を含めてお客さんが4人しかいませんでした。見ようと思っていた人は急ぎましょう。

 それと、サントラはハイレゾ版を買わねばの娘だな。

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戦車に注目せよ!

https://farm2.staticflickr.com/1736/42469098222_765d88d435_m.jpg この本は、無類の戦車好きである秋山優花里…もとい、ハインツ・グデーリアンが書いた文章を集めた本。700ページ以上もある分厚い本でそれなりのお値段なので図書館で借りてきて読みました。どうでもいいけど、こういう本こそ電子書籍化してほしいものです。

 グデーリアンと言えば、ドイツ装甲師団創設者の1人。
 第二次世界大戦の開戦時には、鮮やかな電撃戦でフランスをあっという間に蹂躙してダンケルクへイギリス軍を追い詰める事に成功し、ドイツ軍に完全勝利をもたらした指揮官。
 もっとも誤解している人がいるかもしれませんが、ドイツによるフランス侵攻作戦を立案したのは彼ではなく、マインシュタインです。当時のドイツとフランスの国境は、フランスによって作られたマジノ線と呼ばれる大要塞で塞がれていたのですが、マインシュタインはそのマジノ線への直接攻略を避け、要塞化はされていませんでしたが、当時大軍による侵攻が不可能とされていたアルデンヌの森を装甲師団で突破する作戦を立案します。
 他のドイツ参謀から「そんな作戦は無謀」といわれていましたが、その中でひとり「出来らぁ!」と声を上げたのが、猛将秋山!…じゃなかった、グデーリアン(当時は中将で軍団長)でした。

 その後のグデーリアンの活躍ぶりは、対フランス戦の大勝利の通り。彼の侵攻があまりにも「出来らぁ!」過ぎて、当時のヒトラーもさすがに不安になって謎の装甲師団の停止命令を出したり、グデーリアンはそれをまた無視して進軍したら参謀本部から怒られてようやく停止したとか、彼の猛将、韋駄天ぶりは、規律を重んじる当時のドイツ軍らしからぬものだったそうです。
 さらにグデーリアンは戦場においても後方に引っ込んでおとなしくしているような指揮官ではなく、セダン(だったかな?)の突破作戦時には、最前線でフランス軍の機関銃に晒されながら仮設橋を構築中の工兵部隊の所にまで出張って檄を飛ばし、現場の兵士から「いいからひっこんでろ」と後に連れてかれたりと、まさに「韋駄天ハインツ」の名の通りの活躍ぶりを見せつけました。
 もっともこの、グデーリアンの「優秀な現場監督」ぶりは、ある意味彼の評価を分けるポイントでもあります。

 本書の白眉はなんといっても、本書のタイトルにもなっている「戦車に注目せよ!」という論文かと。
 この論文では、第一次世界大戦で登場した戦車という兵器、それが戦場で如何に有効で、将来の戦争を支配する兵器になるか、そしてその運用法、装甲師団を要した軍隊の作戦についてなど、様々な提言を行っています。
 細かい記述には時折「んんっ?」となる部分もあるのですが、翻訳者のあとがきにもあるように、彼は歴史家ではなく、あくまでも優秀な軍人でしかないので、細かい部分の誤りを指摘しても仕方がないでしょう。本書巻末の解説には細かすぎるほどの間違いの指摘がありますが、個人的にはそういう兵器のスペックの思い違いよりも、彼が考える戦場におけるドイツ軍兵士とフランス・イギリス軍兵士の描写に少し違和感を覚えたかな。

 後半は、グデーリアンが第二次世界大戦後に発表した記事や論文で、正直この辺りの認識はかなりガッカリな印象。彼が認識していた戦後の世界観を簡単に説明すると、「世界は共産主義者に支配されつつあり、その魔の手から世界を救うため、西側の軍隊はもっと軍事力を増強すべき。偉大な我がドイツの東端は本来タンネンベルグよりも東であり、西側諸国の軍隊は偉大なドイツ復活のためにもっと真剣になってほしい、ただしフランス人は信用できん」といった趣で、今となっては(当時でもか)割と残念な考え方。
 また、グデーリアンの戦後の文章を読んでいて感じるのは、彼にとっての世界とは、ドイツとその周辺だけで、それ以外には全く興味がなかったのかなと。特に第二次世界大戦で一緒に闘った我々日本のことなんて、そもそも認識すらしていなかったのでは?戦後の海軍力についてもチラッと触れていますが、太平洋地域の情勢には全く触れず、彼にとっての海軍理論はドイツ沿岸のことにしか興味がなかったのでしょう。

 わかりやすく言うと、グデーリアンは優秀な軍人、それも「デキる現場監督」ではありましたが、それ以外では決して博識で教養溢れているといった人間でもなかったようです。戦後の論文を読んでも冴えない理論ばかり展開していますし、その背景にはやや排他的とも思える愛国者ぶりが伺えます。今風に言えば「ネトウヨ」みたいな性格かも。

 とまぁ…世界の軍事研究者と日本のグノタの方達から「偉大なるドイツ装甲師団の神」と称されるグデーリアンの人間像を、良くも悪くも深く理解できるという点で、本書はとても面白い本です。私も初めは700Pもあるのか…なんて思っていましたが、読み始めると止まらなくて、前半1日、後半1日みたいなペースで読んでしまいました。
 軍事史などに興味がない人にはさすがにお勧めできませんが、少しでも戦車という世界に興味を持つなら、戦車がどのようにして生まれて、どんな考え方の元に発展してきたのかを読み解く資料として、とても有意義な本だと思います。秋山殿のファンにもお勧めだよw

 最後に「そうはいかない!西ドイツの姿勢に関する論考」より「誹謗中傷の排除」の一文を引用します。

 国家崩壊のこの方、ドイツのジャーナリストの大部分は、軍人という存在の全てに対し、ことあるごとに、あらゆる種類の毒々しい侮蔑、愚弄、卑劣な言葉を浴びせかけてきた。誹謗中傷や悪罵の量たるや、おそらくわが国民、あるいは地上のどれか他の国民の歴史にも類を見ないほど、とほうもないものだった。それらが、自らの使命は神聖であると信じ、国民のために命を懸けてきた人々に対して、まきちらされたのだ。そうした事態は、今日に至っても、ほとんど変わっていない。現在、いくつか勇気ある報道機関は、真っ当な論調を導入し、公正を付そうと努力している。が、ジャーナリズムの多くは、古い憎悪と国民の恥や不名誉を流通させようと操作しているのだ。

 当時のドイツの社会情勢がどのようなものだったかわかりませんが、日本ではこうした敗戦直後に勝ち馬に乗ったジャーナリスト(に分した扇動家)がまだまだのさばってますね。
 戦争に負けた国はどこでも同じようなもんだなと思うと同時に、このように戦争そのものの議論と考察を抹殺してきた日本は相変わらずこの分野では遅れているなと感じました。
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▼2018年06月02日

Bedeeのエアーマット

https://farm2.staticflickr.com/1722/27634183437_45be50ccf4_m.jpg アマゾンのタイムセール祭りでセールになっていたので思わず注文してしまいました、Bedeeという(おそらく中華)エアーマットです。買値は3,000円切ってましたな。

 アウトドア用のエアーマットって実は初めてで、今までは銀シートから、もう少し高級なマットなどを使っていたのですが、やはりこのマット類というのは、軽いのですが物理的にかさばる。薄く折りたためてしまったらマットとして意味がないので仕方ないですね。

 そんな中で登場し始めたのがこのエアーマット。ただ、初期のものはとにかく高価な上に、現地で口から空気を入れるのも結構大変でした。
 空気を入れる手間については、マットの形状や新素材の採用によってどんどん楽にはなっていったようですが、値段はなかなか下がらなかったので、買うまでには至らず。大体外でテントで寝るって機会も減りましたし。

 ということで、届いたので早速使ってみました。
 色はオレンジを選択。というのも私の場合テントはグリーン、寝袋が青なので、暗くなったテント内での視認性を考えてこの色に。例えばぱっと見でテント内の荷物が何に載っているのかがわかりやすいと便利ですからね。
 まずは開梱。大きさは500mlペットボトルを二回りほど太くしたようなサイズ。ただ弾性がありますのでパッキング時にはもう少し狭いスペースに押し込めそう。重量は実測値で498g、まぁまぁですね。
 開いていたバルブを試しに閉じてみます。結構しっかりできてそう…なんて思ってまたバルブを開こうとしたら…か、かたい。このバルブは二段階に別れていて、一段階目は空気を入れるときの状態。とりあえずそちらを開けてみて、口で空気を吹き込んでみます。
 これは結構大変そうなので、インフレータ代わりになる防水バックとか用意した方がいいのかな?なんて思ってましたが、何故か知りませんけど、呆気にとられるほど簡単に充填完了。特殊な素材が使われているようには見えませんので、形状の工夫なんですかね。これなら疲れた山歩きの果てでもなんとかなりそう。

 幅は少し狭い気もしますが、自分のマミー型寝袋で寝る限りは全く問題なさそう。寝心地はまさにエアーマットな感覚ですが、これも慣れるでしょう。思ったよりもしっかりしてる。

 収納時は、バルブの二段階目を開くと、これまた不思議…あっという間に空気が抜けました。おもしろいな。
 折り畳みにはちょっとコツが必要で、初めはバルブの反対側から残った空気を抜きがてら巻き取ろうと思ったのですが、縫い目のせいか途中でどうも巻き取りが上手くいかなかったので、1度巻き取って空気を完全に抜いてから、普通に二つ折り…三つ折りという風に畳みました。付属のスタッフバックも余裕があるサイズでラクラク収納。格安アウトドアグッズでありがちなのが、この手の収納袋がギッチギチに小さいってことだったりするので、この点は合格!

 つことで良い買い物でした。久しぶりにキャンプ△に行きたいなぁ。

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↑展開時の大きさ、長さ方向は割と余裕あります。

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アイアンボトムサウンド 3

ヲタ

https://farm2.staticflickr.com/1734/27622570597_c80362d8db_m.jpg アイアンボトムサウンドという言葉はご存じでしょうか?最近だと「艦これ」の提督勢はイベントの名称として耳にしたと思いますが、本来の意味は「ソロモン諸島のサボ島、フロリダ諸島の南方、ガダルカナル島の北方に存在する海域」とのことで、太平洋戦争時、この一帯で何度も海戦が行われ、海底を鉄の残骸が埋め尽くしている(もちろん比喩表現)とのことから名付けられた言葉です。

 で、その「アイアンボトムサウンド」ですが、私が中学生か高校生の頃、同タイトルのシミュレーションゲームが発売されていました。今回紹介するのはその復刻第3版
 復刻版は既に発売されて2年位?経っていますが、版元で品切れ流通在庫のみとのアナウンスがあったので、ヤバい買っとかなきゃと思って購入しました。実際プレイする機会はしばらくなさそうですけどね。

 このゲームのオリジナルは、アメリカのQuarterdeck Gamesというメーカーが発売したもの。それを日本のホビージャパン(以下HJ)が翻訳・改良して日本語のゲームとして発売しました。このHJ版はパッケージとして出来が良く、アメリカに逆輸入されたそうです。
 その後、難解だったシステムを改良しプレイアビリティーを向上させた第2版がアメリカで発売されます。ただ、この改良はプレイヤーの支持をあまり受けなかったようで、今回発売された第3版は、基本的に第1版を底本として改良されました。

 ゲームシステムの改良についてはここで語っても何が何やらだと思うので語りませんが、例えばユニットについて第3版で改良されたポイントは長門級の速力だそうで、こちらは以前の版だと遅すぎたそうです。逆に装甲についてはやや下方修正されています。これは当時のアメリカと日本の鋼板の質を考慮したとのこと。その他はまだルールブックを読み込んでいないのでわかりません。というか、オリジナル版が今手元にある訳じゃないので、比較はできません。

 このゲームですが、昔は何度もやりましたね。
 戦術級艦隊戦の海戦のゲームにしては珍しく、移動は事前プロット制で、両軍とも船の移動を事前に全て決めてから、同時進行で艦を移動させます。なので思った通りのコースで攻撃ができなかったりしますし、敵艦との衝突などもそれなりにありました。
 プレイしてみると艦隊の綺麗な単縦陣が何本も描かれるように進行していくので、実際の海戦の雰囲気が実に良く出ていました。どんな感じのゲームなのかはねとらぼに記事が出ています。

 高校生の頃に知り合ったゲーマーの人が、このアイアンボトムサウンドを愛しすぎるあまり、ユニットの数値やダメージポイント、そして戦闘結果表を全て丸暗記していて、1人でサイコロを2つ振りながら脳内プレイをしていたことを思い出しました。
 そんな感じで、ハマる人にはめちゃくちゃハマるゲームです。というか、このゲームで艦隊の陣形というのが如何に大事か学んだ人も多いのではないかと。

 定価は8,000円(税別)とややお高いですが、昔のHJ版だって定価5,800円ですからね。それを思えば実質値下がりしてるとさえ感じる価格。

 こういった史実を題材にしたシミュレーションゲームのいいところは、ルールブックを読んでユニットの数値を読み解くだけで、同素材の戦史本数冊分以上の情報を得ることが出来ること。
 ルールブックで決められていることや、禁止されていることには全て意味があり、特殊ルール、選択ルールについは、史実で起きた不確定要素が再現されています。それぞれの艦船の性能についても、ゲームデザイナーが資料を漁り、更にゲームの展開とのバランスを考え決められた数値だったりしますので、盲信はできないにせよ、兵器の基礎評価資料としては一級品(ただ多くのアメリカ製ゲーム同様、アメリカ軍ユニットはやや有利な評価です)

 もちろん、ゲームなのでプレイする以上の楽しみはないのですが、例えプレイできなくても、旧日本海軍の水雷戦を知る資料としても優れています。
 それと、往年のシミュレーションゲーマーにとっては泣ける、ロジャーマクゴワン氏のパッケージイラストもカッコよすぎます。彼の画集とか発売されてないのかな?

https://farm2.staticflickr.com/1746/28631261748_a1ed904bf8_m.jpg
↑各艦船のデータシート、艦これではありません。

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▼2018年06月01日

体育会系がダメな部分

 この話題、しつこくエントリ立てちゃいますけど。

 日大アメフト問題:中竹元早大ラグビー監督が語る「選手支配する虚像の恐怖」「指導者も観客も変わらねば」:ビジネスインサイダージャパン

 何を観客に責任転嫁してるのわかりませんけど(この考え方が実に体育会系)、まず彼等に教えなければならないのは、日本国内に存在している限り、監督も選手も日本国の法律に従う義務があるってことです。

 昨今、日本の企業活動では「コーポレートガバナンス」という言葉が使われるようになってきたのですが、彼等、体育会系の人達に全く足りていないのが、この「ガバナンス」という意識です。簡単に言えば、法令を遵守して、社会のルールを守り、公正公平な活動を行うってこと。

 つまり、例えコーチの命令だろうが、絶対権力者である監督の命令だろうが、日本の法律に違反する行為(暴力行為等)は行ってはいけないってこと。こんなの指導者の問題とか部内の体制とかそんな問題じゃないんですよ、法律を守れなんて幼稚園生でもわかる理屈です。

 記事には「保護者やOBも声を上げるべきだった」なんて他人事みたいに書いてありますけど、当たり前です。彼等は法律に違反した暴力行為が行われているのを知っていながら、どうして警察に届けなかったのでしょう。

 今の日本のいわゆる体育会系な人達には「日本国の法律を必ず守ること、そして日本国の法律を覆す命令は全て無効」ってことを叩き込まないとダメなんじゃないですかね。つまり彼等は指導者も選手もまとめて、幼稚園に戻してから再教育しないとダメだってことです。

 今風に言うと、今の体育会系がダメなのは「ガバナンス」という意識が全くないのが原因です。指導者の資質なんて関係ありません。監督に何を言われようが日本の法律は守れ!ってことです。部内の体制とか指導者の指導法なんてこと考えるのはその後だよ、そもそも法律を守れない人間がそんな事考えられる訳がない。

 彼等にはなんでそんな単純な事がわからないんでしょうか。

グーグルニュースでセッション管理ができなくなってイラつく

980ew 近頃グーグルニュースが新しくなったようで、それは別にいいんですが、ニュース提供元やセッション管理がリセットされたようです。なので不快なニュース記事や、興味のないジャンルが再び私のニュースフィードに表示されるようになってしまいました。

 こういうのをユーザーに無断でリセットするのってGoogleらしくないなぁ…と思うんですが、これはニュース提供元の圧力なんですかね。くだらないニュース提供元を発信している側にとっては、フィルターで情報を遮断されると困るんでしょうし、そういうクレームが日本のグーグルに入ったのでしょうか?

 確かに、グーグルニュースはタダで読ませてもらっているので、再設定の手間くらいは仕方がないだろうと、ここの所、復活したアホな提供元のサイトを「非表示にする」という作業をチマチマとやっていたのですが、その中で気が付いたのが「エンタメ」というジャンルが再び表示されているということ。

 つか、エンタメニュースってなんなんでしょうね、ハッキリ言いきりますけど、こんなニュース喜んで読んでる連中ってバカなの?
 趣味として芸能界大好きってのは否定しませんけど、これらは一般ニュースのジャンルにねじ込むような情報なんでしょうか?
 AKBの総選挙なんて誰が勝とうが私の人生には1mmも関係ないですし、嵐がどうなろうと知ったこっちゃありません。これらは興味ないというか、むしろ積極的に目にしたくない情報。街中でポルノ広告見せられるのと同じレベルのニュースです。

 なのでセッション管理で「エンタメ」のジャンルを削除しようとしたら…あれ?セッション管理の設定画面がない???うーむ、困りましたね。これからもこんな芸能人共のどうでもいいニュースを度々目にしてしまうことになるのか。

 ちなみに、グーグル以外のニュースポータル画面は、どこも「エンタメ」押しが凄まじいですね。ヤフージャパンはもちろんですが、BINGもせっかく綺麗なスタート画面の下には、必ずどうでもいい下品な芸能人共の話題が差し込まれていて不快。つか、みんなそんなに芸能界が大好きなんでしょうかね。私の回りが特殊なだけかもしれませんが、そのようなゴシップ情報に興味持ってる人なんていなさそうなんですけど。

 私が思うに、今の芸能人と芸能界ってのは、常に人々の話題に上っていないとなり立たない商売だから、彼等も必死なんでしょう。世の中のメディアがテレビやラジオメインだった頃は、テレビ局やラジオ局に芸能人共をねじ込んでなんとか商売していましたが、残念ながらインターネットの世界ではそういうゴミ情報をねじ込む先がない。なのでこういう情報ポータル画面へ必死こいて割り込もうとするんでしょうね。
 そういえば、以前のグーグルニュースだと、私の場合エンタメジャンルはくだらなくて排除していたのですが、それでもこういう芸能人共のニュースはスポーツのジャンルに度々割り込んでくるんだよね。それもスポーツ選手とは関係ない連中が結婚したとか離婚したとか、まるで寄生虫だなこいつら。

 幸い、インターネットの世界はまだ芸能人共の圧力も及んでいないようですが、既に地上波のテレビなどはこいつらに忖度(既に一般用語)しまくりですよね。ジャニーズに不利な情報流さないとか、バーニングの意向には逆らわないとか。考えてみれば芸能事務所なんて昔はヤクザもんが仕切ってた業界でしたから、そういう他人へ圧力をかける行為は得意なんでしょう。

 つことで、グーグルニュースのセッション管理もそのうち復活するとは思いますけど、それまではこんな不快なジャンルのニュースも度々目にしなきゃならないのか…ってボヤきでした。

 だいぶ芸能界をDisったエントリですが、別に芸能界が大好きでそういう情報はいつでも見ていたい…という趣味の方がいるのは否定しません。自分だって他人にとっては興味ないであろうジャンルの情報を集めていたりしますし。ただ、そういうのを興味ない人間にまで無理矢理見せつけてるのが腹立たしいってことです。お好きな人達だけでやってほしい。
 私にとって一部の歌手を除けば、今の日本の芸能人と芸能界なんて綺麗さっぱり消えさってもなんも影響ないし。

アマゾン検索:芸能人

ベーシックインカムという幻想

 日本でもベーシックインカムとい言葉が流行り始めてきました。

 「1人7万円」のベーシックインカムは可能か:東洋経済ONLINE

 ベーシックインカムというのは、生活保護を廃止する代わりに、国民全員に一定額のお金を支給するという制度。上の記事にもありますが、日本では実施されると7万円前後ではないかといわれていますね。
 確かに、現在の家計から7万円プラスになれば、生活は多いに楽になりそうです。私なんてその日暮らしの貧乏ですから、毎月何もせずに7万円収入が上乗せされると思っただけで、無駄遣いしたくなっちゃいますね。

 とまぁ…そんな単純に喜んでいいのか?
 個人的には、7万円の支給については、様々なルールと新しい法律で用途を限定しないと生活の足しにならないのではないかと思います。

 まず、例えば私がお金持ちの資本家だったら考えること、国民全員毎月7万円もらえるんだったら、社員への給料7万円減らしていいよね…ってこと。もちろんこんなにわかりやすく実行される事はなく、例えば新卒やアルバイト、派遣などの給与を下げる方向に行くでしょう。
 なんたって彼等は毎月7万円を国からもらっているのです。だったら…今の専業アルバイトに毎月10万円払っているお金も、せいぜい5万円程度渡せば問題ないだろうなんて話になるのでは?

 それと次に思いつくのは住む場所の家賃ですね。今まで5万円で提供していた部屋も、国民全員が毎月7万円もらえている前提なら、12万円に値上げしても生活レベルは変わらない訳です。これもそんなにわかりやすい話ではないかもしれませんが、まぁ、7万円以下で住める場所は消滅しそう。

 あと、他に思いつくのは、人身売買的な非合法の世界かな。つまり、身柄を抑えていれば、誰でもそのまま毎月7万円の利益を生む訳ですから、今まで無い場所からは回収できなかった非合法な金融商売やってる人達には新たなビジネスチャンスになりそう。戸籍の非合法な取引も活発化するかもしれません。

 そして最大の問題点は、国民誰もが毎月7万円何もせずにもらえるということは、逆にいえば7万円という価値は限りなくゼロに近づくということ。さすがに食料品などの日常品は別にしても、いわゆる「耐久消費財」を初めとする高額製品は、あるいみそのまま7万円上乗せされて取引されるようになってもおかしくありません。

 そんなアホな…と思う人もいるかもしれませんが、そもそも経済ってそんなモノですよね。貨幣などの財産価値というのは、所在にムラがあるからこそ価値がある訳で、極端な話国民全員が1億円持っていれば、だれも1億円なんて欲しがらなくなる訳です。で、欲しがらなければ、他人に何かしてもらう為には1億円以上の報酬を用意しなければなりません。例えば派遣社員の給与が1億15万円とかね。1億円は全員持っている財産なので、そこに価値は発生しません。

 もちろん、上記は極論です。
 実際貨幣の利用には流動性があり、ベーシックインカムで手に入れた7万円と労働で手に入れた7万円は区別できないので、単純に7万円という価値がゼロになる事はないでしょう。ただ、貨幣の価値は明らかに下がるはずで、ベーシックインカム実現に当たっては、様々な法整備が必要になるかと思います。

 そういった具体的な話が出てこない所を見ると、日本でベーシックインカムが行われるとしても、ずっと先なのかなと。

▼2018年05月31日

おとこのこ妻に悶える

 ヤバいもんを見てしまった…。

 何がヤバいって、サンデーのWebサイトで時間限定無料公開(このエントリ書いている時点で48時間と書いてある)されている「おとこのこ妻」というマンガで、これは何かに目覚めそうw。

 考えてみれば、ちっちゃくて気立てが良くてかわいくて、そしておとこの娘…なんて、世の男性にしてみればまさに理想を具現化した妻【パートナー】なんですよ。
 そもそも実物の女はつきあうと色々めんどくせーしすぐ調子にのるし銭湯一緒に入れないし連れションもできないじゃん(笑)
 それがおとこの娘をパートナーにすればそんな心配も無い(?)わけで、近頃おとこの娘のマンガが他でも流行っているのもわかります。みんなもうエロなんてどうでもよくてただ癒されたいんだよね。

 この主人公のユキちゃんですが、元々女装が趣味って訳でもないみたいで、夫のコーさんがそういう趣味なので付きあってあげてるみたいですね。それもまた献身的でいいじゃないっすか。ちなみにユキちゃんは6話で男性用の銭湯へ夫と普通に入っていますので、普段女装しているからといって、他の男性に身体を見られるのがイヤだとかそういう面倒くさい属性もないようです。ちなみにこの回ではユキちゃんのぽぽぽ…ぽこーち(爆)がチラッと見えますので、男の娘フリしていて実は女!なんてガッカリなオチもないみたい。

 一応彼等は「結婚している」と言い張っていますが、かといって今の同性結婚を認めない制度と闘うとかなんだとか、そういうめんどくさい事も考えている訳ではなく、単に好きだから一緒にくらしているというスタンスなのもさっぱりしていて良い。結婚のきっかけになったエピソードも単純ながらなかなか感動する展開で、不覚にもちょっと泣きそうになりました。

 近頃は、カミングアウトとかダイバシティとか多様化だとか、この手の同性愛を巡るエピソードは、油断するとやや面倒くさい方向に行きがちではありますが、こういう純粋に好きな人同士がくっついてイチャイチャしてるって作品は、なんだか心が洗われるような爽やかな感動と、あとちょっとヤバい方面の嗜好が刺激されて、実に至高の読書体験でありました。
 アマゾンのレビューを読んでいても「自分はLGBTに対して…」的なイカついこと考えていたであろう人達が撃沈されていく様がたくさん投稿されていて実に草です。

 無料公開が終わったらKindle版買うかw。

おとこのこ妻(1)/クリスタルな洋介

マイオーディオライフ2018

 オーディオ趣味で一番楽しいのは、他人の部屋をみること?だったりします。

 ただまぁ…実際にはいきなりオーディオファイルの方の家へ押しかけて「音聴かせて下さい!」なんて言える訳もありませんし、となると普通では、お友達でオーディオに凝っている方の家を見つけて、そこへたまに遊びに行くという経験しかできないのです。
 それと、ちょっとアレですけど、あまり親しくない他人のオーディオ部屋に行くと、どうしても「褒める」以外の反応ができなくなるってのもありますし。

 そんな方にピッタリな本が、この「マイオーディオライフ2018」です。

 オーディオのプロ(例えばライターなど)の方にとっても、オーディオ部屋の取材というのは結構大変なようで、古くは五味康祐氏による「オーディオ巡礼(季刊ステレオサウンド)」や、菅野沖彦氏によるレコード演奏家訪問(季刊ステレオサウンド)、長岡鉄男氏の「オーディオクリニック(FMファンとか色々)、その他オーディオユーザーへのお宅訪問記なんてのはいくつかありましたが、記事や特集の数としてもあまり多くはありません。
 それと、ハイエンダーな前記2つは別としても、ほとんどは「クリニック」や「アドバイス」目的の訪問記だったりして、となるとどうしても現状の音に不満を持っている人がメインになってしまい、その人が何を思ってこんなオーディオ(失礼)にハマってしまったのかがやや見えにくいのが残念でした。

 ちなみに、長岡鉄男氏のオーディオクリニックは、今でも単行本を自分の教科書にしていて、年に1度くらいは読み返します。改めて彼の記事を読み返してみると、ほとんどの事例で余計なインシュレータやアクセサリを外すということをやっていて、世間にある「長岡派はすぐに鉛のインシュレータとかおもりをアンプに載せたがる」って印象と真逆なのが面白い…って、話がずれました。

 ということで、この山本さん(面識ございますのでさん付けで呼ばせて頂きますが)によるオーディオムック、既にシリーズ3冊目になります。1冊目については「マルチフォーカスチューニング」というクリニック形式をとっていますが、2〜3冊目はよりユーザーの訪問記風になっています。
 ヒガミではないですが、ステレオサウンドの「レコード演奏家〜」までいってしまうと、庶民とはあまり縁のない雲の上の世界の話って気になりますが、このシリーズの本で紹介されている方達は、もっと普通のオーディオ好きな方…といったラインを狙っている印象。
 個人的に、オーディオユーザー訪問記は「専門誌よりも一般紙(BRUTUSなど)で紹介されている記事の方が面白い」と感じていたのですが、このオーディオライフのシリーズはそのラインにも近くて、マニアックすぎない、でもオーディオ好きが伝わってくるという実にバランスが良い訪問記で、読んでいてとても面白い。
 中には「とてもじゃないが真似できない」って人も登場しますが、それでも皆さん、それぞれの生活の中でオーディオを楽しんでいて、そうそう…そういう人達が普段どんな環境で音を聴いているのか“出歯亀”させて頂くのが一番楽しいんだよ〜なーんて思いながらページをめくっています。

 もちろん、オーディオ専門誌におけるマニアックな記事も大切だと思うのですが、それに比べて今も昔もオーディオ雑誌からは、オーディオが好きになった生活というのが中々みえてきません。なので、今オーディオに興味がない人でも、この本で「オーディオが好きになった結果」を体験してみるのは楽しいのではないかと。

 著者の山本さんは、Webでオーディオとの生活を公開されていますが、文章が決してオーディオ一辺倒でないのが、実にリアルなオーディオライフという感じで面白いです。
 そういえば、山本さん自身もステレオサウンドNo.138号で、菅野沖彦氏によってレコード演奏家としての訪問を受けています。あの記事にはまだパーペチュアルのDACがあったりと懐かしい。マイオーディオライフとは立場が逆なので、山本さんのオーディオ観に興味がある方はそちらの記事もお勧めです。

 ちまなみに、私も個人的に今まで色々な方の部屋のオーディオを体験させて頂きましたけど、その度に「いい音だなぁ」とか「これはちょっと…」など感想は色々ですが、それと同時にほぼ100%感じる事は「はやく家に帰って自分のオーディオ聴きたい」だったりします。
 これは音を聴かせてくれた人のオーディオが自分より上か下かという事ではなく、やはりなんだかんだで完全に自分の好みだけで機材を調達しセッティングした音というのは自分にとって一番馴染むということかもしれません。ただ、他人の音を聴いてから少し音の軌道修正をしてみようか?なんて思ったりすることはよくあります。それと自分が知らなかった世界…機材や音楽その他セッティング方法などを知ることができるのは、やはり楽しい体験です。

 そんな風に他人のお部屋におじゃましている気分で、自分の家の音を聴きながらパラパラとページをめくるのがこの本の正しい読み方かも。続刊(があれば)も期待しています。

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↑本書は出版社様より贈呈頂きました。
何故かは読んでみてのお楽しみ。

iPhone7 Plus


▼2018年05月29日

しょせん体育会系のやること

 えーと、皆さんテレビや新聞の報道にのせられすぎてはいませんか?

 日大アメフト現役選手がコーチ全員の退陣を望む理由 気絶するまで殴るコーチの暴力:J-CSATテレビウオッチ

 もちろん、これが本当だとしたら、暴力を命令した日大監督とコーチ陣は絶対悪ですよ、許せません。

 でもね…、
 コーチに「殴れ!」と命令されて人殴ります?
 というか、他人から命令されて下級生殴りますか?
 例えば会社で上司から命令されて新入社員殴りますか?

 ニュースから知るレベルの情報で、この一連の報道を見る限り、監督やコーチも立派な犯罪者ですが、末端の部員だってヤクザ組織でいうチンピラ同様でしょ。何被害者ぶってるの?
 というかこれを見ていた生徒はどうして警察に届けないんですか?バカなの死ぬの?ってレベルですよね。この国の「体育会系」に対する甘さというか犯罪奨励ぶりって本当になんなんでしょう?

 これが仮に、例えば大学の漫画研究部員の生徒が顧問の先生の命令で下級生をぶん殴った…なんてニュースがあったら、みんな部員がかわいそうなんて言いますか?やはりこういう趣味の人達は頭おかしいって言うし報道するでしょう。でもそれが当たり前なんですよ。

 色々なところで何度も書いていますが、この国の体育会系なんてハッキリいって犯罪者予備軍ばかりじゃん。統計取れば、もう法律で全国の学生運動部は活動禁止にすべきレベルの犯罪発生率なんじゃないかと思うんですけど、なんでみんなこういう体育会系が大好きなんでしょう。自分にとっての奴隷がほしいから?

 もう一度いいますけど、試合に出られなくなるとか、たかが就職で不利になるとか、大学を退学になるかもなんて脅されただけで、意味もなく他人に暴力振るえます?私には無理ですよ、どう考えても。

 既にそういうことを天秤に考えるってだけで、上から下まで隅から隅まで体育会系の連中は異常な集団だとしか思えません。これが本当なのかどうかわかりませんけど、本人達が証言しているので本当である可能性は高いです。だとしたら日大アメフト部の生徒に同情とかちょっと違うのでは?

 体育会系の上下社会とかいいますけど、本当にガバナンス…いや彼等には「国の法律を守る」って意識が皆無ですよね。そういう集団をアメフトなんぞに復帰させるよりも、まずは日本の法律を守るってことから再教育した方がいいと思いますが。

▼2018年05月28日

モラルの時代

 モラルという言葉の意味ですが、Googleで検索すると「倫理。道徳。習俗。また、生き方に対する真剣な反省。」と出てきます。
 ということで、例えば最近気になるCMとして人材斡旋会社のこのCM。

 キャリトレCM放送が始まりました!:ビズリーチ

 鈍感な人は気が付かないかもしれませんが、例えばアメリカだと履歴書に年齢を記載させることを禁止しています。年齢どころか性別や顔写真も不可です。
 こういった文化はまだ日本では根付いていませんが、おそらく10年位したら徐々に浸透してくるような気がします。一部では「アメリカでは日本と違って解雇が楽だし」なんていう人もいるかもしれませんが、今の日本国内で行われている“肩たたき”みたいな解雇をしたら速攻訴えられます。
 アメリカでは雇用主が従業員を解雇する権利は認められていますが、それには従業員の勤務成績がわかる客観的なパフォーマンス評価などが必要になります。日本みたいに「なんかアイツ気に入らないからクビにしよう」なんてノリで従業員クビにしたら、弁護士事務所からとんでもない額の賠償金を含んだ起訴を起こされるリスクがあります。

 話を戻しますが、上記の人材斡旋会社のCM、日本だと法律には違反していないですが、モラル的にどうかと言われると…おそらく今は過渡期なのかもしれません。個人的にはあと数年後に同じ内容でCMを流したらネットとかで叩かれそうな気がします。最近では日本の企業でもダイバシティーが問われるようになりましたから、年齢で採用の脚切りを行う事は、本当に新卒の採用以外だと許されにくくなってくるのでは?
 というか本来は「新卒採用」なんてのがそもそもナンセンスなのですが、この習慣は日本企業の中だと割としぶとく生き延びそうな気もします。

 もっとも、年齢をネタにするリスクや社会的風潮は、当然このCMを作成する側も熟知しているはずで、それでもこういう線を攻めるCMを敢えて放送する意味は、企業の側に「若い人だけを採用したい」という意思が強いからではないかと。結局の所「モラル的にどうなのかな?」などと眉をひそめるCMの多くは、顧客がそういう「モラル的にどうかな?」という状況を欲しているからでしょう。

 もちろん、上記人材斡旋会社のCMは例に出しただけで、そんなCMは世の中に溢れています。過度に射倖性を煽るCMや、パチンコのCM、美容系や健康系のCM…まぁ、法律違反ではないけど、こんなこと言っていいの?みたいなCMはテレビを見ているとよく見たものでした(過去形なのは最近のことはよく知らないから)

 ということで、やたらと前振りが長くなりましたが、昨今でモラルといえば例の日大のアメフト部。
 ここで自分がネタにする必要なんてないほど、色々なところで話題沸騰!みたいですが、「モラル」という点で考えてみると、関西大学のQBを潰しにいった選手は、実行犯ではありますが、後の謝罪会見などをみると「モラル」的には世間から許されたのかな?という印象。
 逆にいうと、日大の監督を初めとする一癖も二癖もありそうな面々…は、実行犯ではないし、今のところ犯行を指示したという証拠がある訳ではないですが、社会的にもモラルに反した行動をとり続けているため、世間では許されていない感じですね。
 
 別に日大のコーチ陣の肩を持つつもりはないですが、この一件、モラル的な要素を排除した状態で、彼等が確実に犯した罪はなんだろう?という視点から1度考え直してみても良いかもしれません。

 他人にモラルばかりを問うのも結構ですが、モラルの意味「倫理。道徳。習俗。また、生き方に対する真剣な反省。」とは、他人に求めるものではなく、あくまでも自己が目指すべき姿であるべきだと思いますので。

▼2018年05月24日

基礎から始める大砲のおはなし

P5241233 考えてみれば「大砲」をきちんと紹介した本ってもの凄く少ないのです。海外ではよくわかりませんけど、そもそも「砲兵」の役割をきちんと紹介している本は日本語だと少ないのでは?

 どうしても日本のグノタさんは、兵器のスペックを丸暗記したり「レオパルト210式どっちが強い?」みたいな部分ばかりに関心が強すぎるようですので、それらを支えるシステムや、大砲・砲兵部隊・工兵に関する資料はあまり目にすることができません。

 戦場における大砲の役割は?というと、もちろん時代によってもある程度変化しますが、最大の役割は敵の中に突破口を作ることにあります。
 第二次世界大戦時には、ドイツ軍の電撃戦が持てはやされたせいか、大砲を運用する砲兵の役割はイマイチ地味な印象になりましたが、逆にドイツ軍がソビエト軍を潰せなかった理由のひとつが、ドイツ軍における砲兵戦力の不足です。ソビエト軍は伝統的に砲兵戦力を重視していて、大量の大砲で敵陣を広く制圧した後に大軍で突撃するというのを、陸上戦闘の基本ドクトリンとしていました。
 結果…かどうかはともかくとして、ドイツ軍はソビエト軍が放つ雨あられのような砲撃に進軍を阻まれ、だんだん身動きが取れなくなってゆきます。

 近代戦ではそういった陸上戦力に対する支援任務を、大砲から航空戦力へとシフトさせていったのですが、現代戦ならともかくとして、第二次世界大戦時の航空機では、天候が悪化すると出撃できませんし、また陸上兵力の進軍に合わせて前線で飛行場などを整備する必要があったり、当時のドイツ軍だとバルバロッサ作戦初期のまだ準備がしっかりしていた状況ならいざ知らず、ソビエトの広い国土では、冬の天候悪化や春の泥濘地、伸びきった補給線などの悪条件が重なり、ドイツ軍の航空機は当初計画されていた通りの航空支援任務を果たせなかったようですね。

 それはさておき、この本は「砲兵」というより、まさに「大砲」を趣味とする人達向けに書かれている薄くない同人誌で、底本はソビエトの砲兵向け教本みたいですが、大砲が何故飛ぶか?から始まり、大砲の歴史や仕組み、そして実際どのように打って当てるのかまで、実に詳しく解説してあります。
 一般ウケはしなさそうですが、こういうのこそ、まさしく「同人誌」って感じですばらしい。考えてみれば大砲を主役にした本って日本ではあまり存在しなかったのでは?

 大砲の本といえば、かつては村田蔵六が最新の砲術書に萌えていたり、高野長英が三兵答古知幾を訳して捕まったりしたシーンが、みなもと太郎の風雲児たちで後半のクライマックスとして描かれていますが、これらの本は日本の近代化のために多いに役立ったジャンルの筈なのです。ただ、現代の華やかな兵器達に比べると、趣味のジャンルとしても確かに地味な印象ですね。

 本書は一般書籍ではなく同人誌なのでアマゾンなどの一般書店では買えません。こちらのサイトから買えます

P5241236
↑趣味としての大砲w、内容は文字びっしり系です。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

中世日本海の流通と港町

P5241229 高いです!ハッキリいって研究職でもない私のような凡人が買うには高い…けど仕方ないですよね、一般書籍ではなく研究書なので。でも私にはこの本を買わなければならない理由があったのです!

 もっとも、買うにしても急ぎではなかったのですが、最近調べてみるとアマゾンからは正規の在庫が消え始めたので、ボチボチ手にしておかないと在庫終了かなと。
 一応古本屋さんでも探したのですが見当たりませんでしたし、下記の理由からきちんとリアルな本屋さんで購入することにしました。

 実はこの本、既に読んでいます。
 で、何処で読んだのかというと丸善の店内(笑)

 面白そうな本だなと思って店内にあるベンチで読み始めたら止まらなくて、その場で約2時間…3時間は経っていないと思いますが、最後まできっかり読んでしまいました。それもあわてて速読で読んだという訳ではなく、途中スマホのGoogleマップなどを使いながら紹介されている地域の地形を確認したりして、なかなか味わい深く読破させて頂いたのですが、さすがにちょっと悪いかなと。
 それと、この本で紹介されてた地域については、別な本なども参照してもう少し調べてみたいと思っていた、というのもありますので、同じ書店で買い直した(?)次第。

 内容としては、日本海側中世港町についての研究成果。私好みなのは、それぞれの地域について景観についての記述が多目なこと。
 この本の内容では、丹後府中以西、中国地方の港町はまだ現地を見た事がありませんが、石見温泉津などは是非現地を訪れて景観を確認してみたいものだと思いました。

 私の読書生活にとって、これらの交通・物流を初めとする人やもの、または軍勢などの移動や生活については主要なテーマのひとつでもあり、このような内容の本については、ついついお金をつぎ込んでしまいますね。
 私の読む本のラインナップを見ると「ひょっとして歴史や民俗学好き?」みたいに思う人もいるかもしれませんが、実のところは、そういう動機で本を選んでいるのではなかったりします。

P5241232
↑越中氷見について。こういう図をハァハァいいながら眺めています。

OLYMPYS E-M1 + LUMIX G 20mmF1.7

中世日本海の流通と港町/仁木 宏・綿貫友子(編集)

野良ネコの寝床

https://farm1.staticflickr.com/878/42263287632_055e6afee7_m.jpg 昨日の夜は結構雨が降っていて、傘を差しながら自宅に戻ると、ガレージの中にある私の車の屋根で野良ネコが寝ていました。

 このネコは野良とはいっても、どうやら近くの工場で餌をもらっているようで、食事には苦労していないようですが、寝床については…暖かくなると私のMGFの屋根で寝るようになります。冬の間は何処で寝ているのか?

 確かにオープンカーの幌の上は、ネコにとっては適度に柔らかくて更に涼しいハンモックみたいなものでしょうし、寝心地は良いんだろうなぁ。
 私が家に帰ってきて自転車をガレージにしまっている最中でも、逃げもせず横になったまま。顔を近づけてじっと見ると「ニャ!」と挨拶だけは返してくれますが、悪びれるところがありません。

 たまに頭をなでてあげたりすると気持ちよさそうに目を細めたりするのですが、一応自宅にもネコがいますので、触った後は必ず石鹸で手を洗うようにしています。
 私も動物好きではありますので、おしっこされたりしない限り、寝床として使う分には容認中。

 で、この写真の恐ろしいところは、このネコがクロネコだってことw。お腹の内側に一部白い毛はありますけど、その部分の抜け毛だけでこんな量なのか(笑)

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野良猫の拾い方/東京キャットガーディアン

 

人類はポイントに支配されました

E6150962.JPG 知らない間にポイントに支配されている今日この頃です。

 昨今、買い物をするとよくわからない間にたまってゆくポイント。
 【point】という単語を辞書で調べてみると、尖った道具の先、先端、突き出た先端、目盛りなどの点、評価としての単位…などなど、いろいろな意味がありますが、おかいものでもらえる「ポイント」は、このなかの評価単位という意味になるのかな?

 個人的に「貯めよう!」と思って貯めているポイントは、ヨドバシカメラのゴールドポイントカードだけです。おそらくこのエントリを書いている時点で5,000ポイントくらい貯まっているはずでラッキーと思いがちですが、逆にいうとヨドバシカメラで5万円は買い物しているって結果でもありますので、何とも微妙なところ。

 その他のポイントも、特に望んでいない割には人並みに貯まりますが、貯めてるって意識がありません。クレジットカードに付与されるポイントは、大体半年〜1年単位で現金のキャッシュバックに使ってしまいますし(カード請求金額から相殺されるしくみ)アマゾンでもらえるポイントは、電子書籍を買うと勝手にポイントから使われるので、もらった事も使ったことも意識せず消えていっています。

 他、タワーレコードのポイントや、ディスクユニオン…はポイントではないか、これらレコード店のポイントは、使いもせず適度に貯まって適度に失効(ポイント有効期限が1年らしい)しているようです。たまにメールで「○月○日に○ポイントが失効します」なんてお知らせが来ますが、その段階でCD1枚注文できるくらいポイントがあれば何か買います。そうでなければ無視かな。

 それと、自分でも全くよくわからないところで貯まっているポイントと言えば、有名なCCCTポイントですかね。
 私はお買い物でTポイントカードなんて呈示することは全くないのですが、携帯のソフトバンク経由なのかなんなのか?何故かよくわからないうちに貯まっていて、このエントリ書いている現在では万円いってます。その中には期間限定ポイントなんてのもあるので早目に使ってしまいたいのですが、う〜む、何買おうかな?CDでも注文しようか。

 世の中にはポイント長者なんて言葉もありますけど、そういう意味ではヨドとTポイントだけで既に1.5万円もの財産(?)を持っているのですから、私も長者とは言えないにせよ、ポイント小金持ち…くらいは名乗っても良いのか。
 あ、思い出しましたが、Suicaの引き落としに使っているJR東日本のビューカードも、確かポイントが1万円弱貯まっていたはずなので、そろそろキャッシュバックで使ってしまおうと思っていたのでした。

 ということで、普段ポイントを稼ごうとか全く考えていない私ですが、たまーに貯まったポイントで無駄遣いできたときなどは、妙に嬉しいですね。
 一部には「ポイントをもらう代わりに個人の買い物履歴をガッツリ抜かれているんだぜ」なんて心配をする人もいるようですが、今の世の中はクレカで買い物するだけで履歴なんてガッツリ抜かれていますから、心配しても仕方がない気もします。

 あ、でも私の場合、コンビニなど普段の買い物でTポイントカードを呈示することはないので、CCCに抜かれている私の買い物履歴は、TSUTAYAでのレンタル記録と、ヤフーショッピングでの買い物履歴くらいかな?

 中には(特に女性に多いですが)、大きな財布の中に様々なポイントカードを入れて持ち歩き、支払いの度に逐一ポイントカードを呈示するような人もいますけど、マメだなぁ…と思います。あまり真似したくはありませんが。

OLYMPUS E3 + Zuiko Digital ED 50mm F2.0 Macro



▼2018年05月23日

武蔵小杉の思い出

 恥ずかしながら武蔵小杉…というか隣の新丸子でちょっとの間異性と暮らしていたことがあります。
 東横線に乗って新丸子駅に降りると、なんというかあまり冴えない感じの駅前で、駅のガード下にあるスーパーで食材買い、マンションにある狭いキッチンで、あまり手間もかからず美味しそうでもない料理を作って食べたりしていました。
 新丸子駅のガード下には小さな東急ストアがあったのですが、ちょっと歩けば武蔵小杉の駅があり、駅前にはイトーヨーカドーマルエツがあって、そっちの方が大きなスーパーだったので、初日以降の食料品はそちらまで買いに行きました。駅からの移動も、優等電車が止まる武蔵小杉駅まで歩いていました。

 当時の武蔵小杉駅は一応優等列車が止まる駅ではありましたが、新丸子同様イマイチ冴えない感じの駅で、例えていうなら東武伊勢崎線の草加駅みたいな雰囲気(つってもわからんかw)南部線との乗換駅ではありましたが、まぁ…用がない人は降りないだろうな。
 駅の西側にはスーパーマーケットや団地がありましたが、東側はNECだったかキヤノンだったかの工場があるだけで人は住んでいません。その工場の奥には武蔵野線が走っているのが見えて「東横線と武蔵野線って結構近いところを走っているんだな」なんて思ったものです。

 季節は冬で、滞在中大雪になった日があり、早朝になんとなくひとりでベッドを抜け出し、雪景色を見に多摩川沿いまで散歩に出かけたことがありました。雪が積もった新丸子の街を抜け、多摩川河川敷を散歩した後に丸子橋を渡ってみると、その先には高級住宅街が広がっており「そっか、ここは田園調布か」なんて気が付きました。そして田園調布入り口付近を適当に散歩して、新丸子のマンションに戻りました。
 その時は、なんだか川を挟んだだけなのに、わかりやすく言えばお金持ちの街と庶民の街できっかり別れているなぁ、なんて思いましたし、その割にはこの新丸子〜武蔵小杉の一帯って、電車で都心に出るのも楽そうだし、街中もあまり混雑していないし、実は暮らしやすいゾーンなのかも…などと考えたりしたものでした。

 タワマン住民が過酷な生活に悲鳴…「買わなきゃよかった」と後悔するワケ:日刊SPA

 タワマン買ってる人には全く同情しませんけど、最近よく見るムサコ(ムサコはニワカで昔からの住民は“コスギ”と呼ぶらしい)大混雑のニュースを目にする度に、あの一体ののんびりした雰囲気を思い出し、そしてあの辺りに昔から住んでいた人達にとっては、大規模な再開発もある意味災難であったのかもと思ったりもします。

 その後武蔵小杉駅と新丸子駅で降りたことはありませんが、今、武蔵小杉と新丸子付近に出かけても、あの何となく冴えないけど居心地が良さそうな雰囲気はもうないんだろうなぁ。

▼2018年05月22日

栗城史多さんの死

 なんだかんだで死なないんじゃないかなぁ…とは思っていましたが。

 栗城史多さん、エベレストで死亡。事務所が発表「遺体となり発見されました」:HUFFPOST

 死なないんじゃないかなぁ、と思っていた理由は、頂上に達することはおそらくないからなぁ…という意味です。

 彼についての話は、われらがへなちょこ登山部の中でも昔から話題になっていて「登頂できるレベルに達していない」という事は知識として知っていました。なので時折チャレンジの話が話題になる度に「まだ頑張ってるんだな」ってくらいには思っていました。
 でも「あれ?でもエベレストって最近ではしっかり装備を調えれば比較的誰でも登頂できるのでは?」なんて思う人もいるかもしれません。

 栗城史多という不思議2:森山編集所

 上記は友達が教えてくれた記事です。
 栗城さんが登頂できるレベルに達していない、そしてチャレンジしていることがどれだけ無謀なのかって理由がわかりやすく書いてあります。

 で、栗城さんが亡くなって、スポンサーであった企業から追悼コメントが出ています。

 登山家 栗城史多さんを応援しています:グリコ

 その他、リクルートサイバーエージェントなども彼をスポンサードしていたようです。

 もちろん、これらの企業は善意、あるいはCSR活動などの一環で栗城さんを支援していたんでしょうし、そこは批判されるべきなのかわかりませんけど、いわゆる一流の登山家の人の「アレは無理」といっている声をもう少し真摯に受け止めていたら、こういった無謀な登山への支援活動も事前に打ち切られていたかもしれませんし、栗城さんも命を落とさずに済んだのかもしれません。

 チャレンジしたことに意義はあったのかもしれませんが、それは死なないことが大前提です。死んでしまった以上、このプロジェクトは美化されるべきではなく、今後このように無謀なチャレンジを防止する意味においても、または企業が支援活動として冒険に資金を出す意味においても、しっかりと議論されるべきかと私は思いました。

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