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▼2020年05月24日

Naim Audio SNAPS(Vintage)

P5232213 以前から念願だったNaim Audioのプリアンプ用外部電源、SNAPSのヴィンテージモデル(ボルトダウンタイプともいう)を入手。メイン写真左奥の箱ね。入手場所は当然日本ではなくebayです。

 落札したのが、確か5月5日くらい。それで支払いやらなにやらして、イギリスのセラーの元から旅立ったのは日本時間の5月7日。当初は税関などがあるため、5月19日以降の到着予定だったのですが、コロナ騒動で税関も暇なのか、あっという間に通関して、私の手元に届いたのが5月11日。はっきりいって同時期に駿河屋へ注文してた商品とかまだ届かないぞ(笑)。まぁ、鬼速である必要もないとはいえ、速く届くのは嬉しい。

 ただこのSNAPS、イギリスのセラーから買ったので、当然イギリス仕様の240Vモデル。そのままでは日本で使えませんので、さくっとハンダごてをつかって120V仕様へと変更します。やり方は知っていれば簡単で、要はトランスの配線を直列から並列にするだけです。

 もちろん、何を言っているのかわからない人は絶対に止めて下さい。配線間違えますと当然ながら機器を壊すどころか、下手すりゃ火災の元です。また、やり方がわかったとしても、普段からハンダごてとか触っていない人は充分に注意して下さい。AC電源の入力側をリワイヤしますので、イモはんだとかやらかすとそこから発熱…最悪発火します。もちろん自分のもこの先そうなるかもしれませんが、リスクがある事を充分に理解して下さい。

 とまぁ…お決まりの注釈を入れた後、電源ケーブルのプラグ側も交換。こちらもイギリス仕様なのでプラグが日本と違います。イギリス240Vのプラグは日本仕様のプラグよりもずっと大きく、更にプラグ内にヒューズが内蔵されています。交換したプラグは手元にあったマリンコのホスピタルグレード3ピンプラグを使いました。ただ、オリジナルの電源ケーブルが2m以上ととても長く、そのうち1m程度にカットしようかなと。このケーブルも本体側がやや特殊な端子で、手持ちで適合する電源ケーブルないんですよね。

https://live.staticflickr.com/65535/49894608537_6e3f54de01_n.jpg

 付属品は片方のプラグが壊れたSNAICと呼ばれる4ピンのプリアンプ用接続ケーブル。こちらは事前にセラーから聞いていましたので問題ナシ。早速はんだごてでケーブルの修復、ついでにぶった切って長さを約50cmに縮めました。これネイム的には邪道で、本来各接続ケーブルは最低1mを確保するようにとアドバイスがありますが、隣に置いて使う機器に1mのケーブルはやはり邪魔なので…。
 このヴィンテージタイプのSNAICも今となっては貴重品で、この後に続くグレーSNAICやブラックSNAICと音が違います。三種類全て試しましたが、やはり同じ年代に作られたこの細いSNAICが、私のNAC12には一番合っているようです。
 ちなみに、現在のNaim Audioは高級ブランドにシフトしつつあるようで、ブラックSNAICの更に上のモデルとしてHi-LineSuperLuminaシリーズのケーブルがあります。当然使ったことはありません。

 とまぁ、日本で使うために加工を施した後、早速音出しです。
 ちなみに以前もどこかで書きましたが、120V仕様のNaim Audio機器は100V環境の日本で問題なく動作します…と、ネイムオーディオ本社の誰ちゃんだったっけかな?女性スタッフに教えてもらいました。昇圧トランスとかも必要ないそうです。

 もっとも、同じくヴィンテージタイプのパワーアンプ、NAP250はトランスの配線変えても100V環境の日本では動作しないんだよね。なのでトランスで240Vに昇圧して使っています。これだけ特殊なトランス使っているのか、あるいは以前加工したとき配線間違えたのか?まぁ昇圧トランス入手した今となっては問題ないので良いのですが。

 音を出してみると、これはいいですね。

 今手元には、何故かSNAPSばかり3台あるのですが、どれも音が違います。
 1台は一番初めに自分が手に入れたオールドモデルのSNAPS(というかSNAPSに深緑のニュールックモデルはない)で、こちらは一度イギリスのネイム本社に送ってRecapを受けています。こちらが一番カッチリとした音。
 で、2台目が少し特殊なSNAPSで、SONY WALKMAN Professional WM-D6用の電源として出力が6Vに改造されたモノ。
 こちらはNaimAudio公式のヤミ品とも言えるべきモデルで、なんでもWM-D6が大好きだったNaimの社長、ジュリアン・ベリカーが、WM-D6を自分で使う為にSNAPSの出力電圧を6Vに改造したのが始まりで、公式なカタログモデルとしては存在しませんでしたが、SNAPSを所持しているユーザーが「例のアレに改造してくれ」とこっそり頼むと(話盛ってますw)、黒ずくめの本社スタッフやってきてが「お客さん、その話どこで聞きました?」などとお決まりの質問をしてきて(話盛ってますw)、こそこそ隠れるようにして改造を請け負ってくれたという話。
 自分のはさらにもう一系統の出力を24Vに改造し、ひょっとして世界で1台しかない24Vと6V出力をもったSNAPSになっているのです!って、自慢はともかく、こちらのSNAPSの方が少し音が緩くて、実は普段こっちのSNAPSを愛用していました。

 長くなりましたが、今回のこのヴィンテージSNAPS、なんというか音が一番ゆるいですね。オーディオ的にどうあるべきかはともかく、好き好んでトランジスタアンプ初期の頃の機器を使っている私のようなタイプには一番音が良いと感じます。ピーク音の出方も少し角が丸いというか、まろやかにムーディーな音となり、私としては狙いどおりです。
 これは変に気張ってHi-Capとか狙うよりこちらのヴィンテージタイプを買って正解だったのかもしれません。

P5232210

 ということで、NAP250を含め、私のNaimアンプ群は全て1970年代初頭のヴィンテージモデルとなりました。なんというか、よりネイムらしい濃い音になった気がします。

 とりあえず、自宅のアンプシステムについては、これで上がりでしょう。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


▼2020年02月25日

ortofon TMC-200

P2251820 手持ちのTechnicsのSL-10ですが、もう少しカートリッジで遊びたいとは思っていたのでした。ただ、このSL-10に付属している310MCというカートリッジはなかなか優秀で、更にT4Pというプラグインコネクタ方式には私が好きなMC型カートリッジがほぼありません。
 ダイナベクターやソニーがMCカートリッジを発売していたようですが、どちらかというと高出力型のMCカートリッジで、MCらしい繊細さを特徴にした製品でもないとのこと。
 もっとも、このT4Pカートリッジ用ターンテーブルで、MCフォノアンプを搭載しているのはおそらくこのSL-10しか無いはずなので、低出力MC型のカートリッジを求めるような世界でもないのはわかっているのですが。

 噂によるとかつてオルトフォンがTMC-200という当時で6万円以上するバケモノみたいなMC型T4Pカートリッジを発売していたらしいのですが、もちろん今では入手不可能ですし、そもそも中古で出てきても高い。10年前くらいは捨て値で手に入ったようなんですけどね…なんていいつつ、今回のエントリはこのTMC-200のお話。
 
 自分も聴いてみたいけど、ちゃんと音が出るTMC-200の入手はもう無理だろうなあ…なんて思っていたのですが、ちょっと前にたまたまebayで即決ありの出品を発見!…というかアラート入れていたのですが、ここ2年くらいでまともなのが出たのも始めてかと。値段も手頃だし動作確認済みの美品とのことで思わず落札。ebayで落札とか10年ぶりくらいだな。送料込みでも日本の相場よりかなり安かったです。

 早速SL-10に装着して聴いてみると、確かに良い音ですねぇ。
 なんというか、オルトフォンらしい中域の厚みというか、色気を感じます。この辺はきわめて真面目な音を出していた310MCとはちょっと違うところかも。

 このTMC-200ですが、同社で発売されていたコンコルドタイプと呼ばれる尖ったカートリッジのシリーズをベースに制作されたようです。型番としてもひょっとしてベースになってるのかな?と思われるMC100とスペックが何となく似ています。
 自分も手持ちの資料を探し回ったのですが、古いステレオサウンドのような雑誌には、この手のT4Pカートリッジに関する記事はなく、なんだかんだでステレオサウンドのような雑誌が記事として取り上げるジャンルの製品として考えられていなかったのでしょう。
 ちなみに本国のオルトフォンサイトでは当時のカタログが公開されています。こういうの嬉しいよね。

 しかし…TMC-200の定価が当時で6万円越えとは、T4P方式のリニアトラッキングターンテーブルとしておそらく一番高価なモデルがSL-15の15万円だった筈なので、ちょっとシステムとしての価格バランスが合っていなかった気もします。ひょっとして各社からもっと高級なT4P方式のターンテーブルがリリースされる予定でもあったのでしょうか?

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 インスタ映え(笑)を狙って、ラブライブのレコードもかけてみました。このレコードは非ヲマニでライバーなヲタ友に声をかけて入手してもらったモノ。ラブライブのなんとか会員の人じゃないと買えなかったレコードみたいで、入手難易度がエラい高いようです。
 というか、このカートリッジの使用中写真を撮るのに、普通の黒いレコードだといい感じで撮影できないんです。なので手持ちでピクチャーレコードとか色つきの盤を色々探してしまいました。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


▼2020年02月23日

Musical Fidelity A1

P2231785 悪魔的で耽美な音を奏でながらも、そのアンプはまるで「電気ストーブ」とか「天板で目玉焼きが焼ける」等といわれ、マニアから畏怖の念を抱かれていた英国製のアンプがあります。それがこの「MusicalFidelity A1」です。

 発売は1987年、当時の国内価格は138,000円(時期による)で、本国の英国では300GBPで売られていたようです。当時のレートだと現地価格は4〜5万円、まぁ…そのクラスのハッキリいって安物のアンプでした。
 ただ、このA1が他のアンプと違っていたのは、こんな安物のくせに純A級動作のプリメインアンプだったこと。

 アンプのA級動作については以前もこのエントリでチラッと触れましたが、簡単に言うと、理想的な増幅方式ではあるのですがその非効率さから猛烈に発熱します。通常のアンプはボリウムを最大にでもしない限りそんなに熱くはなりませんが、A級のアンプは構造上常に消費電力はボリウム全開状態のため猛烈に発熱します。このA1の場合最大出力は20Wとかなり控えめですが、その代わり通電中は常に内部で20Wのヒーターを使っているような状態です。
 そんなこともあり、A1の天板は効率的な放熱を行うため細かいリブ加工がされたアルミニウム製になっていますが、それでも電源を投入してしばらくすると、天板は本当に火傷するくらい熱くなります。ある意味こんな危険なアンプは国産メーカーだと販売が許されないレベルだと思いますが、まぁ…良くも悪くも海外製品らしい個性ともいえるかな。

 そして、その音はさすがに純A級らしく、滑らかで濃厚であり、Hi-fiともまた違う気もするのですが、クセになると抜け出せない。とにかく音楽を聴くのが止められない…そんな魔力すら感じる不思議な音。
 自分も実際手にしてみて、鳴らし始めは「悪くはないけどたいしたこともないかな」なんて思ってはいましたが、何というか、しばらく聴いていると、このアンプの奏でる音の重力から抜け出せなくなります(ちなみにこちらのサイトでは、A1の出力が8Wを超えた場合、AB級に切替わるのでは?という疑問を呈しています)

 このエントリを書いている時点では、別荘でDitton15と共に鳴らしているのですが、金曜日の夜から今日のこの時間まで、寝ている時以外は本当にずっと音を出しっぱなしです。こういう状態も珍しい…なんだかんだ、別荘で音楽漬けとはいえ、部屋にいる時間の半分程度しか音は出していなかったりするのですが、なんというか辞められないですね〜気持ちよくて。

 具体的に音の傾向を書くと、正直レンジは上にも下にもそんなに伸びていないと思います。安物アンプらしい中域に固まりがある音ではあるのですが、その中域が素晴らしい。どの音も、解像度とかメリハリとか…そういう評価軸とも違います。何というかとても滑らかで心地よい音を奏でる。自然な音…クセのない音ともまた違い、クセはあると思うのですが、聴感上とても自然に聞こえるんですよね。なのでずっと音楽を聴いていられる。

 ただこのA1は、上記のように危なげな構造のためか、とても壊れやすくトラブルが多いアンプとしても知られています。今では中古でまともに動く個体を見つけるのもなかなか難しいみたい。
 そもそも動作時における天板の温度が設計値で65℃、実測値では更に上がるのに、中で使われているコンデンサが耐熱85℃とか狂った設計らしく、そこはアンプ界の鬼才ディム・デ・パラヴィッチーニ(このアンプの設計者です)、この耐熱の部品を敢えて選択した理由があるのでしょう…まぁ、当然コストの都合だと思いますけど。
 こういうアンプなので、既に40年以上前の格安アンプの割に中古相場は高目です。未整備品でおおよそ5万円〜、保証付きで完全性備品だと10万円前後なんてのもあります。すぐにぶっ壊れるけどハマると抜けられない…まるで古い英国車みたいなアンプですね。

 私が今回手に入れたのは、何故か未整備品相場よりかなり安い個体で、サイドパネルにメッシュ加工がされていない初期型です。
 というかそういう値段じゃないと手は出さなかったと思うのですが、家に持ちかえってまずはSP出力からのDC漏れ測定後(測定値は忘れたけど全然問題なかった)、メインシステムに繋いで聞いてみると、どうもRチャンネル側の調子が悪い。どうやらリアパネルのRCA端子が接触不良を起こしているようで、適当にいじると直ったのでそのまま聴いていたのですが、数日後完全にRチャンネルが死にました。だから安かったのかな?

 まぁ…故障箇所は判明しているので、バラして基板を取り外し、該当箇所の裏側からはんだをやり直しました。ついでに放熱グリスも塗り直して、手をベトベトにしながら再度組み立てたのですが、このアンプの組み立てには結構コツが必要で、うまく組み立てないと変なところですき間が空いたり、前面の飾り版も仮組みで確かめながら組まないと、ボリウムやセレクタが動かなくなってしまいます。値段が安い割に製造効率すごく悪そうで、一昔前の海外製品って匂いがプンプンしますね。
 それとバラしてみるとどのパーツも恐ろしく安っぽい。セレクタスイッチなんてこんな構造で大丈夫なのか?なんて気もしますし、ボリウムも秋月で売ってるラジオの組み立てキットかよ?なんて代物。トラブルが起きてたリアのRCA端子も実に安っぽいパーツを直接基板にはんだ付けしていて、構造上また接触不良を起こしそう。それなのになんでこんなんでこんなに音がいいのか?
 ただトランスだけはいいの使ってる気がしました。そもそもこのクラスでトロイダルとか昔の日本製アンプではあり得ませんでしたし。

 修理後はものすごく調子よくなりました。修理前の何となく定位がふらつく症状も、そもそもこのA1とはこういうモノなんだと思っていましたが、単なる接触不良だったのね。まぁ…この発熱ですからはんだ自体も劣化しやすいのでしょう。
 それとバラしてみて嬉しい誤算でしたが、なんとこのA1、リキャップを受けていて、コンデンサが全てピカピカの新品状態でした。これすごくラッキーだったんじゃない?

 とりあえず今はファンで天板を冷却しながら使っていますので、内部もそんなに熱くはなっていません。あまり神経質になる必要もないのかもしれませんが、冷やさないよりは冷やしながら使った方がいいはずなので。

 このA1、入手しても色々面倒そうだしトラブルも多そうだし、今ではあまりお勧めできるモノでもないのですが、それなりに覚悟を決めた方とか、あるいは何があっても後悔しない値段とか(今回の自分だな)、そういうケースがあれば是非入手してみて下さい。
 音はたしかに素晴らしい!当時も言われていましたが、音楽をずっと聴いていたい人にとっては本当によいアンプだと思います。

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▼2020年01月26日

MGFのコイルスプリングコンバージョンキット

P1191510 結局、以前交換した中古のスフィアは半年くらいしか保たず、再び半年くらいの不動状態となっていた私のMGFですが、先日WOTY SPEEDさんのMGFコイルスプリングコンバージョンキットへと換装が終了し、再び走れる状態になりました。

 このパーツ、MGF乗りの人にとっては人気のパーツらしく…というか、そろそろ皆さんオリジナルのハイドラサスから交換必須なパーツなのですが、量産1stロットは予約で完売。で2ndロットから注文可能になったらしいのですが、自分が取り付けた分が2ndロット最終。次は3rdロットらしいですがまだ生産が始まっていないようで、納品は2020年の3月以降になるみたい。

 乗り味については、海外製のスプリングコンバージョンキットが、ハイドロを意識しすぎて割と腰がないとされるセッティングが多い中、WOTY SPEEDさんのキットは他の製品よりも少し堅目だけどしなやかな足回りを目指したそうで、確かに乗ってみると納得ができます。1stロットに比べ2ndロットは更に改良されているようで、振動の収束が早くなっているらしいです。3rdロットはもっと改良されているのかも知れませんね。
 それとどうやらこのキット、ショックアブソーバーの減衰力調整と車高調整が可能なようですが、それに関する説明は受けていません。まぁ…セッティング変える事はないでしょうけど、そのうちK氏に聞いてみるかな?

 で、自分のMGFに装着した感想ですが…なんというか、普通の車になりましたね(笑)

 それはふたつの意味があって、既にハイドラスフィアとショックが完全に劣化していた自分のMGFは、路面の軽いギャップを乗り越えるだけで上下にびょんびょん跳ねて、ハッキリ言うとコーナリングどころではありませんでした。それでも攻めていましたが(笑)、走っているともう幌骨に頭ぶつけるわ、前輪も後輪もコーナリング中の振動でびょんびょん跳ねるわで、割としっちゃかめっちゃかな乗り味でした。まぁそれも…楽しいといえば楽しかったのですが。その状態がきちんと改善されたのがひとつ。

 ふたつ目は、当たり前ですがこれはハイドロの脚ではないということ。ドライバーの私は当然として、かつてMGFに乗っていた人を助手席に乗せても「あ…これは違うね」とハッキリ実感できるそうで、ハイドロのしなやかな脚が自慢だったMGFですが、違う車になったなぁ…と、少しさびしい気持ちも。

 もっとも、ネガティブ要素はこういったノスタルジー以外はまるでありません。コイルスプリング化によって、車体の挙動は調子のよかったハイドロの脚よりも格段に安定しています。
 ちょっと戸惑ったのがブレーキングで、MGFって例えば交差点で止まる時とか、割とノーズダイブするのが特徴だったんですよね。これはハイドロのオイルが前後直結していたせいで、前輪に荷重がかかりっぱなしになると、ハイドラオイルが後方に移動してググッとノーズが下がるのです。で、コイルスプリングサスには当然そういった挙動がないので、車を受け取ってから帰り道まで交差点で停車する時に「あれ?ブレーキ効かない??」なんて勘違いしてしまいました。ハイドロの脚と違いノーズが下がらないから制動している感覚がズレます。すぐ慣れましたけど。

 コーナーはね…もう安心してアクセル踏めます。なんというかコーナリングスピードは2段階くらい上がった印象。ハンドルを切ってからコーナーリング中にアクセルをググッと踏んでも、ちゃんと前輪も後輪も耐えてくれます。こういう負荷がかかった時は、以前のオンボロハイドロだと、どったんばったん大騒ぎ状態だったので、サスが安定しているだけでも実に運転が楽しく感じられます。
 また、コイルスプリング化によりタイヤが正しく路面に接地しているおかげで、コーナーを攻めてもタイヤが鳴くことが少なくなりました。以前と違い、ちゃんとタイヤのグリップを使ってくれてるな!という感覚があります。そもそもハイドロ時代のMGFは、この寒い時期だと皆さん例外なくタイヤが「鬼キャン」状態でしたからね。

 このコイルスプリングキットへの換装費用ですが、それなりに費用はかかります。
 自分の場合はナックルジョイントの一部に破損があったりしたので総額は概ね35万円。3rdロット以降はコンバージョンキットの価格そのものに変動があるそうなので、キットの価格と工賃についての詳細は、WOTY SPEEDさんへ直接お問い合わせください。

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▼2020年01月09日

マウンテンダックスの6本爪アイゼン

https://live.staticflickr.com/65535/49354319742_1c361885b6_m.jpg 何年か前に買ったっきりになっていたんだけど、本日ようやく実戦投入できました。

 マウンテンダックスとは、かつて葛飾区の水元に本社があった登山用品メーカー。海外ブランドが多いこの業界にあって、準日本産のマウンテンダックスは、装備品も日本人の体格に合うとされていて、通な山歩きな人達にとっては人気でした。ただ、自分は海外かぶれ(笑)だったので、ここの製品は入手した事がなかったのですが、それでも「6本爪アイゼンは評判がいい」と知っていたので、買おうかな…とは思っていました。そうやって思っていた矢先に「廃業」の知らせを聞いたので、慌てて買っていたのです。

 で、本日ようやく、レジャーではなく仕事として実戦投入の機会が訪れました。
 仕事の撮影で、雪山に行く必要がありまして、雪山と言ってもゲレンデの脇なのでリフト乗ってきゃいいやと思っていたら、なんと上部のリフトが営業停止。仕方がなく途中からgoroのS-8とこの6本爪アイゼンで雪山を登ることとなったのでした。まぁ…雪山とはいっても基本スキー場リフトの近くなので、おそらく遭難とかそういうのは…たぶんない(笑)

 幸い、長野県地方では前夜に雪ではなく雨が降ったため、雪面はちょっと凍結気味で締まっていました。これがパウダースノー状態ならおそらく脚が沈んでラッセル状態になりそうでしたが、雪面が割とカチンカチンで助かった。もっともこういうコンディションじゃなければリフトで上がれたので、それはそれでこういう心配をする必要もなかった訳ですが。

 で、早速雪面に腰掛けてアイゼン装着したんだけど、なんというか…アレだね。この無敵感はすごい!雪面のコンディションにも寄るんでしょうか、気持ちよい感触でアイゼンがザクリザクリと雪面に刺さる。そして当然ながら滑らない。なんだかこの感触、普通の山を登るよりもラクチンじゃね?なんて勘違いするような快適さででした。

 で、仕事を終えて下山してきて、宿までのアプローチで舗装路面もあったのですが、そういう場所でも結構普通に歩けるのね。これも意外でした。部屋に戻って乾かしてアイゼンの爪をチェックしましたが、まだまだキズもコーティング剥がれもない。これはいい買い物しましたなぁ…。

 で、この製品なのですが、結局復活はしていて、今ではオクトスというメーカーがかつてのラインナップを引き継いでいるようです。それはありがたい話ではありますが、なんだか昔より大分値上がりしたかな?まぁ…補修部品が手に入るというのは今でもありがたいことです。黄色いスノープレートは消耗品みたいなモノらしいので(なくても機能はするのですが)、この先使っているうちに交換したくなっても、部品が手に入るのは助かります。

 一応注意ですが、このアイゼンは私が雪山に行く為に買った装備ではなく、秋や春の登山時に、ルート上に凍結箇所があった場合の備えとして買ったモノです(例え凍結箇所が10mだとしても状況によっては進退窮まるからね)。本格的な雪山を始めたいのなら、12本アイゼンとかその辺が必要になってくる場合もありますので、その辺は行きたい山や季節などをよくよくご検討下さい。

iPhone7 Plus



▼2020年01月01日

あけましておめでとうございます

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 今年の鹿島灘では初日の出が拝めませんでしたが、何かいいことあるといいね!と願わずにはいられない2020年元旦でした。
 今年もよろしくお願いします。

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▼2019年12月31日

BALMUDA The Gohan K03A

PC301355 おいしくごはんが炊ける高級炊飯器…なるキーワードが注目されるようになったのはいつ頃からなんでしょう?

 私が子供の頃だと、炊飯器というのは積極的に選んで買う家電製品ではなく、どちらかというと必要に迫られて買う類いの家電で、そのため購入に際しては性能差などほぼ比較されず(せいぜいサイズくらい?)、一流メーカー品の製品で一番安く買えるものを買う、程度の家電だった気がします。
 機能についても炊き上がる米のおいしさは、キャッチコピー程度で謳ってはありましたが、例えば「早炊き」とか「保温機能付き」とか「蓋が外せて丸洗いできる」的な部分の性能で競っていて、各社の製品で炊き上がるご飯の味が変わるなんて、まともに検証もされていなかったような…。

 ザッと調べると、日本で(というか日本以外ではないでしょうけど)高級炊飯器が注目されるようになったのは、西暦2000年代に入ってからのようで、2003年にはスチーム圧力機能付き炊飯器、2006年には内釜に炭素素材を使った炊飯器などが登場し、おそらく2010年以降ですかね、大手家電量販店では、それぞれの炊飯器で炊いたご飯の試食会イベントなども開催されるようになりました。炊飯器によって炊き上がったご飯の味が違う!という一般的な認識が広がったのもその辺りからだったような気がします。

 さて、個人的にもこの「おいしいご飯」というのは、割とプライオリティが高い項目であり、自宅の炊飯器はなんだかんだでここ10年位で2度ほど買い換えています。家電マニアならいざ知らず、普通壊れるまで買い換えない類いの家電の割に我が家では買い換えの頻度が多いような気もしますが、他の家庭ではどうなんでしょうね?結構買い換えてるのかな?

 まぁ…最近流行の10万円越え高級炊飯器をポンポン買い換える訳にはいきませんが、自宅の炊飯器は実売4〜5万程度の製品を選んでいます。そして買い換える度に確かにご飯の味が変わるのですが、最近の傾向として炊飯器で炊くお米がどんどん柔らかくなっていくのがイマイチな気がしていました。
 特に今自宅で使っている炊飯器は、確かに昔から比べるとおいしく炊き上がったご飯なんでしょうけど、私にとってはちょっとご飯粒が柔らかすぎ。10万円越えの高級炊飯器ならまた違うのかも知れませんけど、近年のトレンドは「ふっくらモチモチ」なご飯のようで「しっかりシャッキリ」なご飯が好きな自分にとって、ちょっとなぁ…と思ってはいたのです。ただ、家族は今のご飯が気に入っているようなので、どちらかというと自分の方が異質なのかな?

 なんて思っていた中、別荘用に小さいサイズの炊飯器買ってもいいかな?なんてぼんやり思い始めていたこともあり、ここの所炊飯器について少し調べていたのです。

 調べていくと、近年の炊飯器の基本はやはり「ふっくらモチモチ」系の炊飯器が多いようで、非圧力型で「しっかりシャッキリ」なご飯を追求しているメーカーは、三菱電機とバルミューダが主なメーカーみたい。そんな事をぼんやり思っていた昨今、このバルミューダの炊飯器が訳ありですごく安く売っているのを見つけてしまい、買いました。事前に下調べしてあったので、売値見て即決ですね。サイズ的にもこの大きさで非圧力型って珍しいし、それと見た目もカッコいい。毎朝日常で使う用途ではないので、見た目は大事w。

 このバルミューダ・ザ・ゴハン(こういう名前なのは買ってから知った)、買ってからネットで色々と評判を調べてみると、メディア系の媒体では絶賛が多いけど、ガジェット系や主婦系のブログを調べると、意外と賛否が多い。
 まずは「保温機能がない」ことと、お米を入れる部分以外、外釜に水を入れる必要があるので、毎日使うには洗い物が増えて面倒、そして炊き上がりのご飯に対する不満とか…まぁそんな感じ。
 保温機能と洗い物が増える点については、ある意味私の場合は日常使いではないので全然OK。問題は炊き上がりのご飯に対する不満なのですが、むしろこの点も自分にとっては利点です。最近のご飯は軟らかすぎる…ってのが自分の不満でもありましたので。

 前置きが長くなりましたが、早速お米を炊いてみました。
 まずは本体の時計を合わせてから、外釜と内釜そして蓋を水洗い。付属品である外釜に入れる水の計量カップと、お米の計量カップ(マスになっているのが渋い)も洗います。
 そして、外釜に水を200cc入れて、内釜に米1合とお水を入れて本体にセット。普通の炊飯モードを選んでスイッチオン。炊き上がりまでは60分かかります。そういえばネットでは「炊き上がりまで60分もかかる」的な記事もいくつか見ましたが、バルミューダの場合は米を水に寝かせる必要がありません。その工程も炊き上がりまでに含まれているそうで、お米を洗って内釜に入れて水を入れてすぐにスイッチオンして問題ないそうです。そう考えると実質炊き上がりまでの時間は30〜40分とも言えるのですが、最近だとお米を水に寝かせて炊く人も少ないのかな?

 スイッチを入れてしばらくは動きがありませんが、およそ30分を超えた辺りで本体上面後ろにある水蒸気排出口から結構な勢いで水蒸気が出ます。つか、一昔前の炊飯器だってこれくらいは水蒸気出た気もしますが…まぁ、設置場所は少し気を使った方がいいかも。棚に押し込んで使うと水蒸気で水浸しになると思います。

 60分経つと本体から電子音が鳴って炊き上がりを知らせてくれます。一応保温機能がないので、炊き上がり直後が食べ頃なんでしょうけど、いくら保温機能がないといってもしばらくはご飯も冷めません。ただ、炊き上がり後何分経ったかというタイマーが自動で作動するので、これは気が効いているなと思いました。
 そういえば自宅の炊飯器でも基本的に保温機能は使ってませんでした。つか、保温機能に頼って数時間保温できても、時間経つとご飯まずくなるんだよね…当然かも知れませんけど。なので元々私にとって保温機能はどうでもよかったのでした。

 で、炊き上がりのご飯は私的には絶品!
 「あっ!おいしい!何これおいしい!何これ新しい!すごくおいしい!!私超頑張ります!」なんて思わず某まぞくのマネとかしちゃうくらいおいしい。
 どうおいしいのかというと「しっかりシャッキリ」なんですよね。具体的に言えば土鍋で炊いたごはんに近い。それかキャンプでご飯炊いてすごく成功した!ときの味。これいいですよ。すごくおいしい。何これおいしい、何これ新しい…って、もういいか(笑)。炊飯器市場が活性化したお陰で、炊き上がりのご飯にも多様性が生まれてきたということでしょうか。

 なので、このバルミューダ・ザ・ゴハン。万人にお勧めできる炊飯器ではありません。でも、炊き上がりのご飯の種類を正しく理解できて、なおかつ小家族世帯な人にとっては、実に素晴らしい生活のお供として活躍してくれると思います。あとはトラブルの発生比率ですかね。残念ながら自分の中の評価では、バルミューダの家電は耐久性に難アリというか、意外と故障が多い印象。この先も故障せずにいてくれるといいのですが。

PC301378

 鮭飯も試してみました。つか、こんなのおいしくない訳がない!的うまさでした。土鍋炊きに近い炊飯器だからこその会心の出来です。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro



▼2019年12月26日

SONY TA-4650

PC261318 入手したのはもう1年以上前の話なんですけどね。
 確かドフのジャンク品で3,000円だったかな?動作確認して一応音が出たし、DC漏れもさほどなかったので確保してきました。

 ただ、さすがジャンク品だけあって、いくつかトラブルも。

 まずは、ボリウムの部分、このアンプのボリウムノブはちょっと面白くて、同軸でプリセット用のボリウムがあります。メインボリウム奥の部分をひねると、普段使うボリウム位置を設定できて、手前メインボリウムをひねるとその設定した部分でクリック感があり、いつも聴いているボリウム位置を記憶させられるという機能。面白いのですが、実際はクリック位置の前後のボリウム微調整がしにくい。ここが大幅にズレていたので修復しました。まぁ…こんなのは簡単。

 もう一つ問題だったのが、通電後に回路が温まってくると、スピーカーからバリバリとノイズが出る。これは…ヘタをすればスピーカー飛ばすので、ちょっと怖くて使用を中止。いずれジャンク品でオクにでも出すかと思って放置していたのですが、3ヶ月くらい前に何となく引っ張り出してきて、出品前に少しでも整備しとくかと、トランジスタの足を歯ブラシで磨いてワニスでコーティングしたら、ノイズの症状は治った模様。トラブルの原因はトランジスタのウイスカ現象だったのかな?

 それでもメインスピーカーにつなぐのは怖いので、それから3ヶ月くらいPC用スピーカーでPC音源用アンプとして使っていたのですが、その間トラブルはなかったのでいい加減大丈夫かな?と、現在のメインであるDitton66に接続してみました。

 このTA-4650は出力段にV-FETを使用したDC構成のアンプとして有名。SONY一連のV-FETシリーズとしては一番安価なモデルではあったのですが、1976年当時の定価は84,800円だそうでそれなりの高価格機種でした。今の価格だと15万〜20万円のアンプってイメージでしょうか。

 ステレオサウンドのNo.33を引っ張り出してみると、このTA-4650に関するテストリポートが掲載されています。

PC261319

 概ね好評な評価ではありますが、評論家の皆さんが少し戸惑い気味なのが面白い。
 音の特色は「声の上に何か付帯音が付く」という感じだそうで、中高域に独特のキャラクターを感じるとのこと。自分で聴いても確かにそのようなイメージは感じます。何というか、低域と中高域で別のアンプが鳴っているように聞こえなくもない。これがV-FETによるもなのか何なのか分かりませんけど、確かに個性的な音です。低域はやわらかく、高域は少し堅い。

 もっとも、こういう書き方をするとマイナスみたいな印象ではありますが、私個人としては面白い音だと思います。中高域の音は堅いけど何かとろん…とエッジが溶け落ちているというか、硬い石の上に薄く柔らかいものでコーティングしたような、そんな耳障り感があります。いずれにせよ他のアンプではあまり聴けないちょっと面白い音です。

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 同じ号のステレオサウンドには、TA-4650の見開き広告も掲載されています。「すきとおる秋の空ようなクリアな音を聴いたなら…もう、その魅力だけで15万円のアンプにも匹敵すると言えるでしょう。」と、自信たっぷりです。

 自宅のDitton66で鳴らすと、ちょっと低域のパワーが足りないかなあ…なんて思うのですが、この中高域の音は独特で結構クセになります。本機はプリとパワー段を切り離して使えるので、純粋にV-FETを堪能したいのなら、上質なプリアンプを奢ってあげると面白いのかもしれません。
 私としては、このV-FETは既に生産されていない貴重な石なので、あまり無理をさせずに、のんびりと使い切ってあげようかなと思っています。

 最後に簡単なバイヤーガイド的な情報を。
 このエントリ書いている時点でのTA-4650の価値ですが、中古価格はオクなどでは完動品で1万円前後?今だともう少し行くのかな…いずれにせよ終段が壊れると修理不能なのでこれは運ですね。中古販売店ではもう少し価値があって、きちんと音が出るなら概ね3〜4万円くらいで取引されているようです。人気という程でもないですが、V-FETマニアというのはそれなりにいるみたい。
 ジャンクだとそれこそ数千円ですが、当然ながら音が出ない状態のジャンクは終段が死んでいる可能性があるので、その場合は修理はできません。一時期は中国製らしいV-FET互換の石が出回ったらしいのですが、なんでもSONY製の石とはバイアス電流が違うらしいのでそのままでは使えないという話。まぁ…そこまで手間をかけて修理するモノかな?とは思いますが、確かに個性的なアンプではありますので、ハマると抜けられないのかな。
 ファンが多いせいか、このTA-4650に関してはWebで検索すると修理情報がそこそこ拾えますので、腕に自信がある方はジャンクを探してチャレンジしてみるのもいいのかも。

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 こちらは自分で修理…といえるモノではないですが、基盤上にあるトランジスタの脚を磨いて、その上からワニスを塗っているところ。このクラスのアンプとしては珍しく、各セクションがドーターボード形式で取り外せますので、整備性はとても良いです。
 それらをつなぐ配線などは、紐でキッチリと縛ってあったりして、この価格帯のアンプでこういう手作り感あふれる構造は珍しいというか、当時のソニーの戦略価格機種だったんだろうなぁと感じます。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

▼2019年11月10日

Apple AirPods Pro

PB100971 もう三年前ですかね。チンアナゴと言われた初代AirPodsを発売日に買って結構使ってきました。カナル式ではなく、当然ノイズキャンセリング仕様でもなかったこのイヤホンですが、結果としてはここ3年の中で一番使っているイヤホンになってしまいました。

 もちろん、音質面などちょっとした不満はあるのですが、逆に言えば不満はほんのちょっとした程度に留まる中、その他全ての部分でバランスがいいんですよね。バッテリの保ちも充分でしたし、操作が簡単、更にペアリングも簡単(ここは毎日通勤に使っていると意外にストレスとなる)。音は適度の低音のメリハリが利いた気持ちのよいサウンドですし、装着もイヤチップを耳にねじ込む訳でもないので、実に簡単で長時間装着していても耳穴が痛くならない。
 この製品の他TWE(True Wireless Earphone)は、B&O Beoplay E8SONYのWF-1000XMとか買いましたけど、結局の所普段使うのはこのAirPodsだったりした訳です。

 ただ、このAirPodsも三年近く使っていると、微妙に内蔵バッテリがへたってきて、連続使用時間が大体2時間程度にまで低下しました。それでも3年間つかってこれだけ保つのですから優秀とも言えますが、ちょっとね。かといって修理に出すのもナンだし、そろそろ新型が出るとの噂もあったので、そのまま使い続けていたのです。

 で、今年の10/30日、突如として発表+発売になったこのAirPods Proですが、ちょうど私が仕事で出張中だったこともあり、今回は初回注文祭には参加できませんでした。そしておよそ1週間たった一昨日の土曜日、ちょうど都内に出かける用事があったので、AppleStoreの東京に寄り店員さんに「AirPods Proってありますか?」と聞いたら「今だと3〜4週間待ちですね」とのご返答。まーそんなもんだろうと、その日は家に帰り、翌日の朝にオンラインのAppleStoreで予約しておこうかと製品を選択してカートに入れ、何気に店舗受け取りオプションを選ぶと「本日受け取り可」になっている。発送だと昨日の返答と同じ3〜4週間待ちなんですけどね。
 本当かな?と思ってオンラインでチェックアウトして、しばらく待っていたら「銀座店にてお渡しの準備ができました」とのメールが来ました。つことでAppleStoreの銀座店で受け取ってきたわけです。

 お店を出て、休日なので目の前のホコ天に設置されていたパラソルテーブルに腰を下ろし、早速開封。
 初期設定を…といっても、初代AirPods同様ケースのふたを開ければ、目の前にあるiPhoneとワンタップで接続します。早速装着して音楽を…と思ったら、ちょっとびっくりしました。このノイズキャンセリング性能は…こんなのイヤホンで体験した事がないレベルの静寂。つかこれ危険だよな…ってレベルです。
 さらにすごいなと思ったのが、外音取り込みの機能で、ステムを長押しでつまむようにすると切り替わるのですが、この音がまたものすごく自然。というか、ここの部分は今までのどのイヤホン、ヘッドホンでも、取り込み音の不自然さがあった訳ですが、これにもまたびっくり。というか、この手の性能は今まで誰も求めていなかったと思いますけど、確かにAirPodsの場合は、単に音楽を聴く用途だけではなく、iPhoneとペアで通話用マイクとして使ったり、音楽鑑賞時以外でも耳に装着しているという使い道もあるのです。なるほど…イヤホンを音楽を聴く用途としか認識していなければ、こういう部分での性能は追求しなかったでしょう。すごいなApple。

 音質はAirPodsとほぼ同じ。もちろん高音質にはなっていますが、基本は旧機種と同様のサウンドです。なんというか如何にも「高音質でしょ」って感じじゃないのがいいんですよね。なので長時間聴いていても疲れない。また前記の通りノイズキャンセリング性能が圧倒的なので、その分音質が底上げされたように聞こえます。

 装着感ですが、従来のAirPodsが「耳に引っかける」といったイメージだとしたら、今回のAirPods Proは「耳穴に引っかける」というイメージでしょうか。使ってみればこの感覚はお分かり頂けると思うのですが、他社製品でよくある「イヤチップを耳にねじ込む」といった装着方法ではありません。つか正直大丈夫なのかな?なんてくらいに軽く耳穴にチップを入れるだけですが、私の場合は全く落ちる気配がありません。まぁ…これは個人差によって色々評価は分かれると思いますが、AirPodsが大丈夫だった人は大丈夫なんじゃないかな?また付属のイヤチップもペナペナの薄いシリコンで、こんなのでちゃんと遮音性能あるのかと疑うレベルです。

 また、ここがとても大事ですが、従来のノイズキャンセリング製品は、スイッチをオンにするとどうしても耳に軽い圧迫感を感じたモノですが、不思議とこのAirPods Proではその違和感を感じません。更にイヤチップによる耳穴への圧迫感もゆるいくらいにないので、長時間装着したままでも耳が痛くならないです。ここは本当に重要。というか一般的には高音質を謳うカナル型イヤホンほど、圧迫感のあるイヤチップでしっかりと本体を固定する構造になっているものですが、あれって耳が痛くなってくるんですよね。それでもよい音を聴くには…なんて自分も思っていましたが、AirPods Proを手にしてからは、そんな我慢は不要になりました。すばらしい!まるで魔法のようです。

 欠点としては、少々横長になった充電ケースから本体が出しにくくなったこと。これはケースに入った状態でそのままつまむのではなく、ふたのヒンジ側から手前にイヤホン本体を軽く押すようにすると取り出しやすいですが、それでも初代AirPodsのケースよりは本体を取り出しにくい。
 それと、自分としてはどうでもいい欠点ですが、やはり基本的にiOS搭載機専用イヤホンだと思った方がいいです。なのでAndroidユーザーは買わない方がいいと思います。逆に言えばiOSユーザーでTWE(True Wireless Earphone)を探している人は、おとなしくこのAirPods Proを買っとけば絶対に後悔しないと思います。

 あ…そうそう、このイヤホン用のAppleCare+for Headphonesも同時購入しましたよ。壊すと修理費用高そうだしね。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


▼2019年10月05日

ビタントニオのアクティで美味しいコーヒーを煎れよう

PA050919 今までの人生で「コーヒーの味」に拘ったことはなかったのですが、別にコーヒーに興味がない訳でもないし、コーヒーが嫌いという訳でもありません。単に「凝ると止まらなくなりそうなので控えておこう」と思っていただけというか…そんな感じです。
 ちなみみ一時期「紅茶」に凝りかけたのですが、幸か不幸か興味を持ち始めてしばらくして紅茶を飲むと頭痛が起きる体質になってしまいまして、今ではペットボトルの紅茶も飲みません。紅茶好きなんですけど…。

 まぁ、そんな身の上話はともかくとして、もう半年位前かな?鹿嶋の別荘でプロパンガス切れを起こしまして、朝ガス屋さんに電話したら「訪問は夕方になってしまう」という話。火が使えないのなら朝食は外に出かけるかと街のファミリーレストランにでも行こうと思ったのですが、半ば衝動的に「そういえば電子ケトル買えばガスなしでもインスタントラーメン食べるのに苦労しないのでは?」なんて考えてしまって、隣町神栖市のケーズデンキへ。
 そこで2〜3,000円程度の電気ケトル買うつもりだったのが、色々とみているウチに気が大きくなって「どうせなら美味しいコーヒー飲みたい」とか、今まで考えたこともなかったこと考えてしまい、そこの売り場で最も高価だったビタントニオのアクティバルミューダのザ・ポットのどちらかを買うことに。
 検討した結果、コーヒーを煎れるには温度調整機能付きのアクティの方が優れていると感じたのと、バルミューダはケトル本体と台座の勘合がイマイチ不安定(どうやら水を入れると安定するらしいのですが…)で、ビタントニオのアクティに決定!2〜3,000円の電子ケトル買うつもりが更に+1万円の価格になってしまった訳で…こういう場所に来るとどうしても気持ちが大きくなっていかんですね(笑)

 で、電子ケトルの用途がカップラーメン用のお湯を沸かすのではなく、美味しいコーヒーを煎れる用途に変わってしまったので、帰り道でジーコ像でお馴染みの鹿嶋チェリオに寄り、マメとドリッパを探しに行きます。豆はよくわからなかったので、そこの売り場にあった一番高いサザコーヒーの贅沢ブレンドという豆(200gで1,000円ちょいだった。多少高価でも地元茨城のメーカーだしね)と、ハリオのCFOD-1という金属製ドリッパを購入。何故金属製にしたのかというと、別荘にいて紙のフィルタ切れとか起こすと面倒くさそうだったからという理由。金属製フィルタなら頭の中で在庫管理するのは豆の方だけで済むしね。ちなみにごみ処分的観点では、むしろフィルタごとゴミ箱にポイできるので紙製の方が楽です。

 コーヒーセット一式を買って別荘に戻り気が付いたのですが、ビタントニオのアクティにして本当に良かったと思いました。というのも、購入したサザコーヒーの豆は「80℃〜85℃のお湯でドリップするのが美味しい」とパッケージに書いてあったから。85℃のお湯なんて温度調整機能がないとわかりませんからね。早速ケトルをサッと水洗いして、湯の温度を85℃に設定しします。

 アクティの使い方の詳細については、他のコーヒー系サイトで詳しく紹介されているので検索してほしいのですが、個人的には沸かしている最中の水の温度が表示されるのが面白いと思いました。それとお湯が沸くのが早いですね。自宅ではティファールの電子ケトル使っているのですが、100℃まで沸かすにしても、明らかにこのアクティの方が速い。85℃でカップ1〜2杯分のお湯を沸かす時は、感覚として湯沸かしスイッチを押した後、ドリッパに豆を煎れてカップにセットして…というタイミングで湧き上がります。このスピード感もなかなか良い。
 更に「バリスタモード」という機能を使えば、多目に沸かしたお湯を指定温度で保温することも可能です。その場合、定期的に「カチッ」というサーモスタット(?)の音がしますけど、普段の生活なら気にならないというか気にしない程度の音です。

PA050931 こんな目分量で豆をいれます。目盛りでは15g相当だそうで、やや濃い目ですかね。
 その後は、少量のお湯を入れて蒸らしてから、細く静かにお湯を注いでいくのですが、この注ぎ方でコーヒーの香りや味が変わるのが面白いです。ネットで検索すると、様々な入れ方でコーヒーを煎れている人が沢山いるようですし、それらを記事にしたブログも沢山あるようですが…なるほどね、これは確かにハマる人にとっては面白いと思います。
 他、ドリッパの種類や豆の種類、そして豆のひき方とか凝り出すと、もうキリがないでしょうね。ただ、自分はこれらの拘りは鹿嶋にいる時だけで自重します(笑)

 余談ですが、アクティでは当然カップラーメンやカップ焼きそばの為のお湯も沸かせます。
 注ぎ口が細いのですが、傾けるとそれなりにお湯の抽出量はありますので、困ることはないでしょう。むしろ小さな注ぎ口からお湯を注ぎやすいので、上面のフィルムも少し開けるだけでお湯を注ぐことが可能。味は…やかんのお湯と変わる訳も無いのですが、アクティで沸かしたお湯でペヤング食べると、少しだけオシャレな気分になれますよ(笑)

追記:
上記製品はロットにより不具合があり、メーカーで回収交換しているようです。お持ちの方はメーカーの製品交換案内から製造ロットを調べ、対象の方は速やかに使用を停止して交換を申し込みましょう。

ビタントニオ・温調ドリップケトル VEK-10ーKの一部ロットにおける自主回収・製品交換のお知らせ

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▼2019年09月22日

エレクトロニックフラッシュ FL-900R

https://live.staticflickr.com/65535/48767849468_262000cec8_m.jpg デジタルになってからあまりフラッシュとか使わなくなったので、特に必要性も感じていなかったのですが、最近仕事の方でクリップオンのフラッシュを使う機会も増えて、となると個人的にも色々使ってみようかなと思って、E-M1用の大光量フラッシュを物色し始めました。

 はじめは昔のフォーサーズ用フラッシュであるFL-36Rを使ってみたんだけど、これマイクロフォーサーズでは使えないのね。使えないというかマニュアル設定での発光は当然できるのですが、当然そんな面倒なの使ってらんない。なので中華製のこんなんとか買ってみようかと思ってました、安いし。

 てなことを考えてしばらく悶々としていたら、なんとちょうどいいタイミングで、オリンパスフォトパス会員限定のアウトレットからFL-900Rが出品されました。お値段なんと税込み22,737円。つかこれ定価は9万円弱するよね、なんでこんなに安いの?つことで速攻注文しました。もちろんメーカー直販のアウトレットなので、中身は新品です。

 で、写真はE-M1に装着した状態。カメラ本体のコンパクトさを台無しにする大型フラッシュなのですが(笑)、ガイドナンバー58だからね、しかたがない。
 適当にパシャパシャと撮影してみたのですが、以前使っていたFL-36Rと違って大光量フラッシュはさすがに余裕があります。私の部屋は天井が高いせいか、FL-36Rでは部屋全体に光が回りきらなかった印象だったのですが、このFL-900Rでは充分な光量が確保できますし、天井に向けてバウンスさせても、光の量に余裕を感じます。もちろん防塵防滴なのでお外でも安心。今までGRとかで密かに試していた日中シンクロも簡単にできますね。
 前のエントリで使っているスピーカーの全体写真もフラッシュ焚いて撮影したもので、部屋の窓を背にしているので以前はどうしても前面が暗く沈みがちだったのですが、こういう写真も簡単に撮影できるようになって満足です。

iPhone7 Plus


▼2019年09月21日

名門セレッションよ!もう一度:UL-6編

P9210818 つい先日、ジャンク扱いで格安のCelestion UL-6を見つけました。
 何故ジャンク扱いなのかと聞くと、なんでもエンクロージャのあちこちにキズがあるから出そうで、1975年の製品なら多少の傷は仕方がない。サランネットも問題ないし、音もちゃんと出るそうで、念のため動作確認させてもらうと、全く問題ないどころか、バックヤードで簡易的に鳴らすだけでも実に良い音。見た目ユニットのエッジも劣化してないし、ドームツィーターもへこみなどが見られない。これなら問題ないとのことで確保。早速自宅に持ち込みます。

 まずはエンクロージャを清掃。それとウーハーユニットがややべたついていたので、我らがウタマロクリーナーを少量付けて軽く清掃。この辺はやり過ぎるとコーン紙のダンプ材を溶かしますので、表面のホコリを軽く払う程度でほどほどにしましたが、変なベタつきもある程度取れました。

 で、自宅で軽く音出しを。音出しとは言っても動作確認みたいなもので、どうせ自宅用ではなく別荘行きになりそうなので、Mster Jubileの上に乗っけるという神をも恐れぬセッティング(?)で音出ししています。

 で、こんなアホみたいなセッティングなのですが、このUL-6、音はすごくいいんですよね。今でもファンが多いスピーカーというのも納得できます。

 軽く実機の解説をしますと、こちらはイギリスCelestion社(この頃は社名からローラは取れている)が1975年に発売したULシリーズの一番小さな2Wayモデル。サイズは41.2×29.2×22.2cmという小型ながら、ドロンコーンと呼ばれるパッシブラジエータを装備し、サイズから不足しがちな低域を伸ばしています。
 インピーダンスは8Ωで、能率は96db/mと発表されていますが、聴感上の能率はもっと低い。ただ、高能率であることは間違いないので、アンプを選ばない割と鳴らしやすいスピーカーシステムの筈です。ちなみにこの後継機であるSL-6は能率84db/mまでいきなり下がりますけどね(笑)

 当時のステレオサウンドを引っ張り出して調べてみると、概ね音はなめらかで美しく、サイズからは想像できない低域の量があるとの評価で、確かにこれは自室で鳴らしてみてもそんな印象です。
 また当時のステサンは今と違って真面目(笑)で出力音圧レベルの実測値が出ていますが、これによると能率は大体84db/W/mで、ここまで低能率とは思えませんが、カタログスペックの96db/mという印象ほど高能率ではないという直感は正しいと思いました。もっともメーカー発表の音圧レベル測定なんて、何V入れた測定かわからんしね(後に調べるとこれは15.4Vピンクノイズ測定のデータだそうです。JIS規格だと1W/2.82Vピンクノイズでの計測なので条件が全く違います。ステサンの計測データ84db/W/mは低能率過ぎる気がしますが、そちらの方が近い数値かと思います)

 で、動作確認モードなので写真のようにアホなセッティングではありますが、音は実に美しいというか、とにかく気持ちいいですね。一説によるとロックよりもクラシックが合うとの評判ですけど、ロックやジャズ、そしてアニソン(笑)など鳴らしましたがどれも気持ちよい。あと、特定の音域にピークがあるのか、時折Master Jubileではあまり意識しない音がハッキリ聴こえたりしました。

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 こちらの写真は、エンクロージャへのユニット取り付けねじを加速度増し締め(嘘)している図。
 古い、特に木製エンクロージャのスピーカーシステムは、ほぼ間違いなくユニット取り付けねじが緩んでいます。このUL-6も一部のねじがガバガバだったのですが、加速度…はともかくとして、ねじを増し締めすると、緩かった音がシュンとしはります。まぁ…シュンとするといっても全体的には緩い音ではあるんですけどね。でもそれがUL-6の魅力です。
 1975年当時の価格は59,800円/1本、その後徐々に値上がりして、1980年には88,000円/1本になったようです。

 しかし…これで手持ちのCelestionはこのUL-6を含め5セットか。なんだかすっかりコレクターになってきましたね。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro


▼2019年09月15日

台風15号の被害

https://live.staticflickr.com/65535/48704426006_9a29bf2222_m.jpg 都心ではなんだか知らない間に来て知らない間に通り過ぎた印象もある先週の台風15号ですが、朝のニュースを見て千葉県や茨城県地方の被害の大きさにたまげて、急遽仕事を休んで鹿嶋の別荘へ向かいました。

 クルマで別荘へ近づくにつれ、道路上でトラックが横転していたり、常陸利根川や北浦に架かる橋が複数で通行止めになっていたり、そもそも潮来市内からは信号が点灯していないなんて状況で、ひょっとして屋根くらいは吹っ飛んでるのでは?なんておそるおそる別荘に到着したのですが、とりあえず外見の被害は見当たらない。で、鍵を開けて中に入るとなんだかモワっとした湿気を感じたので出窓のカーテンを開けようとしたら、ぐっしょりと濡れていました。
 どうやら西側の窓に雨水が当たり、サッシから漏れ出した感じです。出窓部分とその下がぐっしょりと濡れていましたので、窓を開けて部屋を乾燥させて拭き掃除。その後色々調べましたが、別荘内には他の被害はなさそう。ただ、この水を無視して放置していたらきっと腐ったと思いますので、翌日被害確認にきて良かったなと思いました。

 とりあえず、出窓と床は拭いて窓を開けて乾燥させて原状復帰OK。屋内家具の被害は出窓に置いてあったグリーンファンミニで、台座部分がもう水没同様な状態で(本体傾けるとダバダバ水が漏れてくる)当然不動状態でしたが、こちらは家に帰ってからバラして清掃して復活させました。

 他は、棚に置いてあったアンプに少しだけ水が当たったようで、天板に少しだけ跡がありました。ただ内部も濡れていませんでしたので多分大丈夫でしょう。なにせ鹿嶋市は停電だったので動作確認もできません。保温のため冷蔵庫は開けなかったのですが庫内にある冷凍食品はおそらく全滅だな…。そうそう…これは場所にもよると思うのですが、別荘では水道も止まっていました。

 自分の場合は所詮別荘の話なので、まぁ…電気水道が復帰した頃にまた来ようってだけなのですが、この状態では生活してる人は大変だろうなーと思いました。台風翌日はすっかり晴れて屋内の水分を乾かすには良い季候だったのですが、何せ暑かったので、電気もなくて水道も出ない状態は結構危険かも。

 結局鹿嶋市の停電が解消されたのは、確か木曜日だったと思います。
 千葉県内では、このエントリ書いてる今でも停電中の場所が多いみたいですが、くれぐれも体調管理にはご注意下さい。

iPhone7 Plus


ブロンプトンのくつした

P9150784 #チャリと来た。道具店というお店で輪行時に使う「ブロンプトンのくつした」というのが売っていました。
 本来は折り畳み時にペダルが倒れてフレームを傷つけるのを防止するアイテムらしいのですが(一応最近のモデルはペダルがフレームに当たらないよう対策されているのですが、それでもペダルが内側に倒れることがあります)、個人的には既に自分のブロンプトンはフレームがキズだらけなので、キズ防止よりもむしろ輪行時に薄いカバーを通してペダルが脚に当たるのを防止したいという動機で買いました。あと…こうやってブロンプトン用のアクセサリを作っている人は積極的に応援したいし。

 せっかくなら、8月後半の関西旅行時にあるとよかったのですが、まぁ…その時は注文してなかったので仕方がないですね。なのでまだ実戦投入はしていないのですが、装着してみるとなかなかいい感じです。
 他にブラックとパンダの柄がありますが、赤いブロンプトンにはこのグレーが似合うかも。残念ながら今は全色在庫切れみたいですが、そのうち復活するのかな?

 ちなみに走行時はサドルバッグとしても使えるそうです。
 しばらく出張続きでブロ旅に出られないのですが、次の輪行がちょっと楽しみです。

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グリーンファン3を買ってみた

P9150771 バルミューダの製品はどうも耐久性に欠ける…なんて普段いいながらも、友人から紹介用3割クーポンあるよ!と言われたのでつい買ってしまいました。これでグリーンファンは初期型の1台と、いまはもう生産中止のミニと、これで合計3台になってしまいました。とりあえず全機稼働中です。

 まぁ…なんだかんだで壊れなければ確かにいいんだよね、この扇風機。
 ちなみに初期型のグリーンファンは、本当にあちこちぶっ壊れまくりました。当初は「扇風機が壊れるのか?」なんて思ったりしましたが、本当に毎年修理に出して3〜4年。まぁ…一回の修理で引き取り送料込みで2〜3,000円という安さだったから仕方ないかと修理してましたが、普通は扇風機が壊れるなんてちょっと考えられない。で、最後には根本から支柱を折るというミスで廃棄不可避な状態になったのですが、プラリペアで直したらきちんと復活。ただ、一応長い支柱はちょっと怖いので、短くしてサーキュレーターとして使っています。大分ぼろくなって音も出るようになってきましたが。

 それはともかく、久しぶりのグリーンファン。相変わらず開梱作業からテンション上がる製品ですが、複雑で戻すのに苦労しそうw。それを除けば機能も見た目も申し分ない扇風機です。

 今回は本体の他、Battery&Dockという内蔵バッテリも購入しました。これはグリーンファンミニの時も同じようにユニパックという内蔵バッテリを購入したのですが、思いの外便利だったから。ただユニパックはもう製造中止なんですね。この辺はバルミューダってサポートは意外と細く長く続けるメーカーかと思っていたのですが、ちょっと意外。

 今回のBattery&Dockが素晴らしいところは、内蔵バッテリもそうですが、この「置くだけ」のACアダプタが素晴らしいですね。ミニと違ってさすがにこのグリーンファンを部屋から持ち出して使う想定はしていなかったのですが、部屋の中でもストレスフリーで本体を自由に移動できるってのは素晴らしい。朝と昼でグリーンファンの位置を動かすなんて、通常のコンセントから伸びた扇風機なら面倒くさくてやりませんが、このドックがあると、本当に持ち上げて移動させるだけで、更にバッテリもあるので移動先でも扇風機を動かせる。
 本体の他オプションで大体1万円ほどかかりますけど、このアクセサリはお勧めです。せっかくのDCモーター扇風機なのですから、バッテリ駆動によるレイアウトフリーさは是非体験しましょう。

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 ファン自体の駆動音は無音といっても良いでしょう。首振りの音もありません。この辺は初代グリーンファンが何となくノイズまみれだったのと比べるとかなり進歩しています。まぁ…3世代目だし進歩もしますかね。この先故障もしなければ良いのですが。

 リモコンは標準装備で、電源のオンオフ、強弱、首振り、タイマーが使えます。首振りがリモコンでできるというのは嬉しい。Wi-Fiは搭載していません。当たり前だろうと思われる人もいるでしょうけど、バルミューダって一時期Wi-Fiでアプリからの家電制御を目指していた時期があったのですが、最近の機種はこの機能を徐々にオミットしてるっぽいですね。例えば自分が使っているRainという加湿器にはWi-Fi-が内蔵されていてアプリから動作をコントロールできます。
 購入前は「そんなん必要ないだろ!」と思っていましたが、意外とこれ便利だったので、グリーンファンにも搭載されると便利そうです。外出先から帰宅1時間前に扇風機を回しておいて部屋の温度を少し下げておくとか…そういう使い方もできそうですが、まぁ…必要ないのかな?

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▼2019年09月08日

Anker PowerPort Atom III Slim

P9080755 Macbook12を買うと、なまじ充電端子が汎用性のあるUSB TYPE-Cだったりしますので、多くの人が「モバイルACアダプタ探しの旅」に出てしまうようです。

 私も例外ではなく、今まで2〜3種類ほど、USB Type-Cの充電器を買っていますが、結局の所モバイル用途だとしても、安定性などを考えると純正のApple USB Type-C/ACアダプタ30Wが一番という事で、四国に行った出先で急遽買い求めています。純正品は30W出力にしては大きさも小さいしね。
 それに多くのType-CのACアダプタは、例えPD(パワーデリバリ)対応品だとしても18W程度の出力が多く、それだとMacbook12単体の充電は可能ですが、例えばハブ経由でiPhoneも同時に充電したり、HDMIケーブルを接続したりすると、電力不足になりがちでした。

 そんな中、最近になって発売されたこのAnker PowerPort Atom III Slimは、もちろんPD対応だし、出力も30Wと充分なパワーがある上、とても小さい。更に嬉しいのは、全体の体積よりも、全体が薄く作られているという事。これだけで鞄への収納性がすごく高まります。早速注文してみました。

 で、Macbookの充電に使ってみたのですが、純正品のACアダプタと比べても充電時間は差が無いようですし、システムレポートを参照しても、きちんと30Wで電源供給されているようなので問題なさそうです。
 写真で見るとおり、大きさもさることながらとにかく薄いので、出張時などの持ち運びには重宝しそう。比較に置いたApple純正品も、30W出力品としては結構コンパクトなんですけどね。

 ということで、Macbook12ユーザーはもちろんのこと、Type-Cでのモバイラーにも広くお勧めできるACアダプタだと思います。

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▼2019年09月01日

BromptonのタイヤをKOJAKに変えてみた

R0002557 ブロンプトンのタイヤは、長年シュワルベのマラソンを使っていたのですが、ここ1年くらい?シュワルベのチューブがやや細くなってマラソンと相性が悪くなりました。
 シュワルベの適合チューブでマラソンを装着して空気を入れるとバルブ付近のみが少しチューブが細くなるような状態になり、その状態で乗車すると、乗れない訳ではないのですがタイヤがガタついて不快。IRCやブロンプトン純正のチューブならやや太目なのでおそらく大丈夫だと思うのですが、これらのチューブは何故かネットで販売されていないので不便。だったらタイヤの方を交換してみようかなと思って交換となった訳です。

 不安なのは耐パンク性なのですが、シュワルベの基準だと一応耐久性は6点満点中4のランク。まぁ…大丈夫そうかなと。ちなみに最強はマラソンでこちらは6あります。

 早速装着して走ってみたのですが、さすがにマラソンとは全く違いますね。実用車としてのブロンプトンが、クロスバイクくらいに進化した印象があります。巡航時の平均速度も4〜5km/hくらいは上がりましたので、走行性能は想像以上に高いです。数日間路上を走り回ってもパンクはしなかったので、多分大丈夫じゃないかな?ブロンプトンの標準グリーンタイヤは、ロングツーリングに行くと必ず1回はパンクしてたような印象だったので、その辺はさすがシュワルベです。ダートもある程度は走ったのですが、今のところ問題はありません。

 難点は降雨時のグリップ性能かな?これはスリックタイヤなので仕方がないのですが、水に濡れた状態だと路面のラインや横断報道の上などでブレーキ入れると簡単にツルッといきます。更にマンホールなどの鉄板では本当にズルッと行きますので注意です。マンホールはブレーキング時だけではなく、コーナー時に乗ってるだけで滑ると思います。もっともこの辺はマラソンでも結構滑りがちではありました。小口径でやや高圧タイヤではもうどうしようもないですね。

 他の難点は、タイヤの転がり抵抗がぐんと減ったので、チェーンリング44Tはちょっとツラくなってきたかな?なんというかもう一段上のギアがほしい感じ。元の50Tとかに戻してもいいかもと思いましたが、登りの性能はあまり変わった印象がないので、調子に乗って重いギアにすると登坂時に苦労するかも。

 ブロンプトンにはスリックタイヤを何となく敬遠していたのですが、ケブラービードでなければ値段もそんなに高いタイヤではないし、試しに履いてみるといいかもしれません。ブロックタイヤとは当然ながら全く違う乗り心地になります。

RICOH GR III

▼2019年06月29日

1本5000円のレンコンが馬鹿売れする理由/野口憲一

https://live.staticflickr.com/65535/48147918226_768cc1271c_m.jpg 皆さんレンコンとはどのような環境で育っているかご存じでしょうか?つか、泥水の中で育つという漠然としたイメージの他は、意外と知らないんじゃないかなと思います。

 まぁ…自分もそんなに詳しいわけじゃないのですが、茨城県の土浦市レンコン畑付近は、別荘への行き帰りにクルマでも自転車でも良く通る場所で、友達と一緒にいるときは「きっとこの辺りにはレンコン栽培で財をなしたレンコン御殿があるよ」なんて冗談で話したりしているものです。

 秋のシーズンになると、たまにレンコン畑で収穫している人を見かけたりするのですが、その姿は見ているこっちが不安になるくらい深い泥の中を農家の人が歩いています。ただ、私にとってはある意味他人事なので「大変そーだなー」なんて思いながら通り過ぎるだけなのですが。

 で、この本。
 表題にある1本5000円が、自分でレンコンを買う経験がほぼない自分にはどれだけすごいのかよく判らないのですが、とにかくすごい付加価値を付けた製品だというのは理解できます。確かに今の日本の農業は合理化が求められるとはいえ「生産するほど儲からなくなるシステム」というのは理解できます。もっとも個人的には全ての農産物が「生産するほど儲からなくなる」ばかりではないとは思っていますが、確かに米などはその通りだと思います。良くも悪くも日本の農業はJAに首根っこ抑えられてますからね。

 内容には触れませんが、面白かったです。割と一気に読めましたが、本書の例はあくまでも成功体験です。日本の農業がこの事例を参考にすれば復活するという話ではないと思いますが、少なくとも農業に対する考え方は、この著者のようにもう少しラジカルであるべきかなと思いました。

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 ちょうど、去年この辺りを走った写真が残っていました。この本に登場する野口農園は、この写真のもう少し右側の方にあります。
 しかし…レンコン畑は元々米を栽培していた場所だということは知りませんでした。私はもともとこの辺は底が深い沼地で、田んぼには向かない土地なので、稲作ではなくレンコンを栽培することにしたのかなと思っていましたが、間違いのようです。昔はお米を作るよりレンコンを栽培した方が儲かったとのこと。

 ちなみに、この地区、霞ヶ浦に着き出した半島の東側では同じ低地でも稲作が主流みたいで、高浜側では何故レンコン栽培があまり盛んでないのか、何か理由があるのかな?
 その辺り一帯の米農家については、今井正監督の米という映画の舞台になっているので、興味がある方は是非ご覧下さい。

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▼2019年06月24日

STR/North Africa

ヲタ

P6242570 同じようなタイトルのゲームが続きますが、こちらは国産唯一のビッグゲームとも言われたSTRのNorth Africaとなります。

 このゲームは、1940年のイタリア軍エジプト侵攻から、41年のキレナイカ撤退までを扱う、北アフリカ戦線のハーフキャンペーンといった趣。まだルールを全て読んでいないのですが、事前の情報だと、前回紹介したThe Campaign for North Africa(以下CNA)へのオマージュとも言えるルールも数多く存在するそうです。
 メーカーのSTRとは、翔企画の別ブランドになるのか?よく判らないのですが、モンスターメーカーなどのカードゲームを出版していた会社と同じといっていいのか。一応STRブランドの第一弾がこのゲームとなり、1987年6月の発売で当時の定価は7,800円、限定2,800セット。限定とはいえこんなに売れたのかなぁ?
 ちなみにSTRからは、このゲームの次には空母戦ビッグゲーム「CV」が発売予定となっていましたが、多分発売されていないのではと思います。

 以前もどこかで書いた気がしますが、アフリカ戦線というのは陸戦でありながらも地形・気候・補給による要因のため確固たる戦線ができにくく、まるで海戦のように戦線が変化します。となると、アフリカ戦線における戦略級ゲームとは、ほぼ例外なく補給戦の様相を呈してくるわけで、本ゲームでも補給の手配や確保は前記のCNA程ではないにせよ、かなり重要で凝ったルールになっているようです。
 また、部隊編成の自由度が高いのもCNAと似ている部分で、マップに登場するユニットは全て司令部が必要となり「Combat Organization Board」という編成表の上で司令部毎に戦闘ユニットを編成してゆきます。部隊規模は中隊・大隊となり、当然ながらそんな規模だとユニットも膨大な量になり、本ゲームは総ユニット3,000となります。ただ、これらのユニットはCNAと同様、編成表の上で使用する事となり、マップ上では大量のユニットが並ぶことはないとされています。

 補給ポイント、オペーレーションポイント、アクションポイントなどの概念もCNAと同様の概念ですかね。さすがにイタリア軍のパスタルールは存在しないようですが、ルールブックは45Pもありますので、キャンペーンシナリオとなると、それなりに細かいルールも多いです。
 ロンメルの病気ルールとか、更に名のある司令官が着任する際には、搭乗飛行機墜落チェックや、補量になってしまうチェックや、はたまた心臓麻痺ルールまで…とにかくアフリカ戦線に派遣される司令官達は着任までも大変だったみたい。

 そうそう…想定プレイ時間ですが、パッケージにはザックリと1時間〜としか記載がありませんが、キャンペーンシナリオでは120ターンも消化しなければならず、更にこちらもCNAと似ているのですが、1ターンは一週間ですが、そのターンの中に複数のサイクルというターンを細切れにしたようなフェイズがあり、このゲームでは1日単位7サイクルが終わってから1ターン終了となります。なので1ターン消化するだけでおそらく数時間、戦闘などが起きれば半日くらいかかってしまう場合もあり、到底プレイ時間は1時間〜なんてことはないかと。

 用意されたシナリオでは1ターンのみというのもありますけど、キャンペーンシナリオだと当然プレイ時間は数百時間単位となるんでしょうね。しかし…アフリカ戦線のゲームはどうしてみんなこうなるのか(笑)

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▼2019年06月08日

SPI/The Campaign for North Africa

ヲタ

 シミュレーションゲームの世界では「プレイ不可能」とされるゲームが数多くあります。
 例えば以前紹介したSPIの「War in The Pacific」や「War in Europe」The Next War」、他、手持ちに限定すればは同じく「Atlantic Wall」や、その他VGの「Pacific War」、SPI/TSRの「Wellington's Victory」なんかも最後までプレイするのは難しいかも。

 そんな中で、開発に携わったテストプレイヤーを含めて、最後までプレイした人はいないのではないか?とされるゲームが、この「The Campaign for North Africa(以下:CNA)」です。これは第二次世界大戦における北アフリカ戦線を再現するゲームとなります。

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 まず、想定されるプレイ時間が「少なくとも1,200時間」。そして必要なプレイヤーが、枢軸国と連合軍でそれぞれ5人、計10人です。
 ルールブックは「LAND GAMES」と「AIR & LOGISTICS GAMES」に別れていて、それぞれ40〜20PのA4レターサイズに3段組でびっしり文字が印字されているので、日本語での文章を想像すると結構ボリウムがあります。他、膨大なチャートブックや、A4レターサイズ8面にも渡るログシート(しかもこれはユニット毎!にコピーしてそれぞれ1枚ずつ使用します)も必要です。

 LAND GAMESのルールブック序文を引用します。

1.0 INTRODUCTION
The Campaign for North Africa is a simulation of operations in Libya and Egypt from 1940 through early 1943. CNA was designed as a definitive simulation; it was intended for the sophisticated war gamer and the serious student of history. As such, CNA is the most logistically-oriented game ever designed and may be considered by some to be overly complex. Actually, the game system itself is quickly absorbed and most experienced Players will have little problem understanding how to play the game. At the same time, there is a ferocious amount of information for the Players to digest and use, and the assimilation and coordination of all this information is what makes CNA so formative, so challenging, and so (hopefully) enlightening.
Very little has been abstracted; CNA contains more hard information on the subject than any other single source encountered by the SPI design staff. The Campaign for North Africa is not a game for one, two, or even three players. This is a multi-Player game in the true sense of the word' It is recommended. for maximum playability and efficiency, that, on each side, one person be assigned to Logistics, one person to Air Forces command, and at least three Players to Land Forces command (again per side). It is also firmly suggested that there be at least one calculator available' It should be stated here that although the rules are quite long, CNA is quite an easy game to explain to somebody. By this, we mean that someone who is familiar with the rules can tell other Players how to play with remarkable ease.
Each hex represents approximately eight kilometers; each Came-Turn represents one week of "real" time. Units range in size from companies (approximately 100 men) to divisions (15,000).

 信頼できるデータを元にデザインされたゲームであること、ロジスティックスを重視したゲームであること、複雑だと思われるけどゲームシステムはシミュレーションゲーマーには納得できるシステムで、複雑すぎることはないとのこと…などなど。
 もっともこのゲーム一番の難関は、1,200時間をプレイに捧げることができる10人のプレイヤーを探すことかと思います。

 マップはいつものSPIカラーで、視認性と色彩の落ち着きが調和している素晴らしいものです。
 このCNAは、ビッグゲームではありますが、マップのサイズは非常識なサイズではありません。SPIフルサイズ22×34インチで5枚!まぁ…それなりに巨大ではありますが、SPIのビッグゲームにしてはやや控え目といったサイズ。
 残念ながらマップ1枚で済むようなショートシナリオは用意されていません。全てのプレイはこのマップ5枚を連結したフルサイズで行われます。何故マップの一部を使ったシナリオが用意されないかというと、この距離感こそがアフリカ戦線では重要だからと説明されています。

 まぁ…このゲームについてこれ以上語れる事はないのですが、当然ながら私もプレイすることは諦めています。
 10人で1,200時間って…例え仕事でやれと命令されても困るレベルで、工数に換算すれば12,000時間、単純に75人月、どんな新製品開発だ。
 仮に当時のSPIがきちんとテストプレイをしていたとしたらそれだけで会社が傾くレベルのプロジェクトです。そんな製品を当時はいくらくらいで売っていたんでしょうね、SPIの4インチ箱(深い箱のシリーズ)は、大体$50〜100いかない値段だったらしいので、ゲームのデザイン工数も含めれば大赤字でしょうな。もっともそんな製品ばかり作っていたお陰でSPIは倒産する訳ですが。

 こんなゲームを欲しがる人は少ないかと思いがちですが、空前絶後のビッグゲームということもあり、コレクターアイテムとしての需要はそれなりにあるようです。
 海外ではアンパッチド(ユニットを切り離していない状態)でおよそ$700〜900程度で取引されています。何故かこのエントリ書いてる時点だと日本のゾンアマでも出品されていますが、高いなと思いつつ、まぁ…こんなものかもと思ったりもします。
 ちなみに自分は専門店から海外相場のおよそ半額で入手しました。冷静に考えればそれでも充分高いですが、まぁ…コレクターならほしいですよね(笑)

 このCNA、未来永劫プレイできるとは思えませんけど、それでもマップを詳細に眺め、ユニットの数字を比較して、チャートブックに記載された能力値を分析しつつ、ルールブックを読みふけるのは、シミュレーションゲーマーだからこそ享受できる楽しみであって、この先の人生と共に少しずつこのゲームシステムを味わってゆく楽しみが出来たと思えば、案外安い買い物だったかもしれません。

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 何故か、近頃奥の院から色々なゲームを引っ張り出してきては眺めています。
 SPIの4インチ箱とはこういったサイズ感の箱で、恐ろしいことにほとんどのゲームはユニットアンパッチド状態なのに、箱にはコンポーネンツがぎっしり詰まっています。

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