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▼2018年11月30日

フライトの楽しみは?

 RSSに入ってる森博嗣のエッセイが、ちょっと目につくタイトルだったので読んでみます。

 フライトの楽しみは?:店主の雑駁

 日本の鉄道の車内は暑いとか、その辺も同意なのですが、面白かったのは主翼を見るという部分。自分は飛行機に乗る機会が少ないのですが、確かになるべく窓際を選びますし、それが主翼の近くだったりすると嬉しくなる方(一般的に主翼付近は下の風景が見えないのであまり喜ばれません)

 子供の頃に読んだ、小学館の「飛行機なんでも入門」という本に「主翼の近くに座ったときはフラップなど主翼の動きを観察しましょう」なんて書いてあり、その通りに子供の頃飛行機に乗るときは、夢中になって主翼の動きを観察したものです。そのおかげで、大人になっても主翼の動きを見るのは実に楽しい。

 しかし、改めて思うと、飛行機というか、空気ってすごいなと思います。

 私たちが普段体験する空気の動きというのは、実に不安定で、風の強い日など髪の毛を乱したり持ち歩いている傘を裏返したりと、割と気まぐれというか、とらえどころのない印象です。

 人類が飛行機を発明できたのは、機械的な技術の進歩というより、色々な人が経験してきた「空気」という存在が、集合知によってわかり始めてきたというのが正しい。
 初めて飛んだ、ライト兄弟が作成したライトフライヤーは、エンジンを含め革新的な技術があった訳ではありません。ただ、彼らは様々な実験や情報から空気という存在を理解し、ある程度の軽さと馬力を持ったエンジンをグライダーに装着すれば空に飛び上がれると確信して自分たちでエンジンを作りました。
 おそらくこのプロジェクトに国家などが絡んでいたら、もっと高性能なエンジンと機体がいきなりできたのかもしれませんが、そういった機械的な技術は、人類が初めて飛ばす航空機にはさほど必要ありませんでした。本当に必要な技術、知見とは、空気に対する理解だったんですね。

 なので、私がたまに飛行機に乗ったりすると、翼のあたりの動きをまじまじと観察してしまうのです。そして、フラップやエルロン、そしてラダーやボルテックスジェネレータ(は動きませんが)など、機体の大きさに比べると、さほど大きくもない様々な空力付加物が、きちんと計算通り、機体をコントロールする役割を担っているのがすごいなと、何度見ても興奮します。

 日常で暮らしているだけでは意識できない、でも世界には人の感覚を超えた物理法則があり、それを応用して実用化している。飛行機の美しさってのは、そういう技術を内包した部分にもあるんでしょうね。

▼2018年11月18日

Technics SL-10

PB180862 テクニクスのリニアトラッキングプレーヤーシリーズは、欲しいという程でもないのですが、ずっと心に引っかかっていまして、特にこのSL-10は、音は知りませんが、オーディオコンポーネントの1つとして実に美しいなと思っていたのです。

 それが、ちょっと前にとある中古屋さんで試聴させてもらえる機会がありまして…音を聴くと想像していたよりも良い、というか、積極的に音が良いと感動してしまいました。ただまぁ…その場では買わずに、申し訳ないのですが、後日、別なお店でかなり格安の出物を見つけて購入。
 なんたってオリジナルの310MCというカートリッジがきちんと生きている状態で付属していたこともあり、昨今の中古相場を考えるとカートリッジに本体がオマケでついてきたような価格でした。しかも保証付き。

 このSL-10という機種は、ある意味テクニクスDD(ダイレクトドライブ)の終着点的なコンセプトを持ったプレーヤーでもあります。つまり誰にでも簡単に手軽にレコード演奏ができる、それも高音質で…という、夢のようなプレーヤーでした。

 この機種が発売された当時の日本におけるオーディオ業界は、重量信仰主義がはびこっていた時代であり、キャビネットにせよアームにせよ、オーディオはとにかく重い方が音が良いと言われていました。
 そんな中で発売されたこのSL-10は、当時のマニアから「便利なのはわかるけど、こんな軽量でふらふらするリニアトラッキングプレーヤーの音がいいはずがない」とか「大体アームがプラ製でまともな音が出るはずがない」とか「こんなのはミニコン好きでオーディオに関心がない人達が買うものだ」とか、そんな評価も多かったようです。おそらく今でもそう思っている人は多いはず。

 でも、改めてこの歳になって本機の音を聴いてみると、ちょっとビックリするくらい音が良いんですよね。
 自分が普段LINNとか使っているからなのかもしれませんが、この当時の重量級アナログプレーヤーにある音のしつこさや重さがなく、軽々とさわやかに音楽を奏でます。例えば普段LINNとかロクサンとか、その手のプレーヤー使っている人には心に響くのではないかと思います。
 なんていうかな、敢えて例えれば、以前アナログファンの間で話題になった、AIWAの1万円プレーヤーをそのまま高音質にした方向で、この音離れの良さや、リズム感って、例えばYAMAHA GT2000系の重量級アナログプレーヤー使ってる人には物足りなくて心に響かないかもしれません。また、当時の日本のオーディオは、そのGT2000系の方が正統とされていましたので、本機の音質は、マニアにとって正しく評価されていなかった節もあります。
 あと、あの頃のオーディオマニアって、単純に操作が簡単だったり、デザイン性が高い機械とか見下していましたからね。ちょっと見た目がいいアンプとかあると「外見などに余計なコストをかけず、よい音にコストをかけるのがメーカーとして正しいありかた」なんて鬱陶しい投稿がよくFMファンやレコパルの投稿欄に載っていたりしたものです。ああいう人達、今はどんな機器でオーディオ楽しんでいるのかな?

 話をSL-10へ戻しますが、著名オーディオ評論家でもこちらのプレイヤーをセカンドで愛用していた人は多いようで、有名どころだと五味康祐が最後に使ったプレイヤーはこのSL-10だったようですし(入院中という制約はあるにせよ音は褒めていたみたい)、同じくオーディオ評論家の岡俊雄もステレオサウンドで度々本機の記事を書いています。コンパクトで音が良いので、レコードを聞きながら本を読んでいたそうです。

 もっとも「音が良い」といっても「じゃあフルセットのLINN LP-12より音がいいのか!」とか「総額数百万円のハイエンドプレイヤーと比較して言っているのか!」など、イきり立たれても困るのですが、まぁ…常識の範囲でとても音が良いという意味です。

 さて…買ってきたら一応中古品という事で、各所をチェック。

 まず、SL-10でトラブルが多いドライブベルト確認ですが、ここは扉の内側カバーを分解しないといけないのでパス。内側カバーはネジで外せるのですが、スタビライザーを外すのにコツがいるらしく、保証期間中にわざわざ壊す危険を冒す必要もありません。現状でちゃんと動いてるんだから大丈夫でしょう。

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 もう一つトラブルが多いのは、インシュレータゴムの劣化。こちらは本体を裏返してネジを外すだけなので気楽にチェックできます。点検したところヒビ割れもなく弾性も保っていましたので、念のためオープンカー乗りの必需品であるラバープロテクタントでコーティングしておきます。

 アームの感度はやや下がり気味(アームへの追従性が遅い)だったので、内側アームベースにある調整ねじを時計回りに少し回して調整。本来は基板上2カ所の電圧を測って中点を割り出す必要があるのですが、ここは見た目の感覚で合わせて問題ないみたい。
 アームの角度については、シングルレコードによっては着地点からはみ出してしまうことがあるので、少し内向きに調整。ここの角度は演奏中だと関係ないので安全策をとります。
 近年発売されているシングルレコードは、レコード端のツバの部分が少ないのか適当なのか、最近のシングルレコードだと着地点外すことが多いです。レコードのスタートポジションを内側に調整をすればいいのかもしれませんが、どちらかというと、スタートポジションは合ってるのですが、レコードに針が着地した瞬間にカートリッジが遠心力で外側に振り落とされてる感じ。古いドーナツ盤だとそんな事ないんですけどね。
 この問題、本来はスタートポジション調整でなんとかすべきなのですが、ここは先に書いたスタビライザーを外して内側カバーと基盤もバラさないと調整できないので、ちょっと躊躇しています。そもそもレコード盤の問題っぽいので、調整しても直るかわからないし。

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 針圧も確認します。一応ダイナミックバランス型のアームなので、指定の目盛りに合わせて調整すればいいのですが、もう古いですからね、スプリングも弱っているかもと思って念のため針圧計で測定したら、目盛りはぴったりでした。このT4Pというカートリッジの指定針圧は規格で決まっていて1.25gです。私は指示通りの重さより心持ち重めで調整しました。

 設置場所は出窓の上。なんというかこういう場所に設置してこそのSL-10って気がしますね。専用オーディオラックよりも、普通の家具の上など、インテリアに溶け込む場所に設置するのが似合います。本機はハウリング耐性もそれなりにあるので、よほど不安定な場所に置かなければ問題ないかと。
 設置場所の水平出しは必要なし!本機はダイナミックバランス型なので、なんと垂直に立てた状態でも問題なく動作します。というか、メーカーのTechnicsから純正で斜め置き用のスタンドが別売りで用意されていたくらい。まぁ…厳密に言えばモーターのスピンドルは水平状態にしておいた方が偏摩耗少なくて済みそうな気もしますが、常識的に水平ならあまり気にせずとも大丈夫かと思います。

 私の部屋の場合は、ここからだとアンプまで専用ケーブルが届かないので(専用ケーブルは本体側でL/R/アースが一体型のコネクタ式、自作できない訳でもなさそうですが…)、間にフォノイコかませて長目のケーブルでアンプまで接続しています。

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 下はLINN LINTOフォノイコライザーですね。この時代の黒箱LINNはちょうどLPレコード30cm正方形なので、SL-10と専有面積が全くいっしょ。仮にSL-10にブラックモデルがあれば、まさにLINN純正アナログプレイヤーみたいな趣です。本体黒く塗ってLINNのマークとか入れたくなっちゃいます。

 この出窓は自分が聴いている場所から少し離れているのですが、SL-10だと全てがフルオートなので、レコードを聴くのにストレスが全然ありません。オーナーマニュアルには、1ふたを開けて、2レコードをセット、3ふたを閉めてスタートボタン、の3ステップで音楽が聴けるとありますが、フルマニュアルのアナログプレーヤーを長く使ってきた私からすると、感動的な簡単さです。
 更にうれしいのは、レコードの演奏が終わっても機器の操作が必要ないということ。放っておけば、自動的に演奏が止まってアームも開始位置まで戻ります。その上リピート演奏なんて夢のようですね、シングルレコードをリピートモードにして演奏していると、なんだかCDプレーヤーで音楽聴いているのかと錯覚してしまうようです。それで音はきちんとレコードの音ですからね、実に素晴らしい。

 この操作性が素晴らしくて、ここのところは部屋でレコードばっかり聴いています。休みの日なんて一日中部屋にこもって、古いレコードを取っ替えひっかえ…実に楽しいアナログライフです。買ってよかった。

 ここでバイヤーズガイド的なネタを少し。
 このSL-10ですが、比較的長く売られていたことと、案外故障しないので、中古市場にはそれなりに数が出回っています。特に近年この手のアナログプレイヤーがブームなこともあり、近頃では相場が上昇中。きちんとした整備品の場合は、10万円前後で売られていることが多いようです。
 一般的な中古価格で5万円前後、保証ナシやジャンク品で3万円あたり?たまにドフやそれ系のリサイクルショップで売られているのを目にしますが、状態や価格の相場感はかなり広く、修理不能ジャンク扱いなのに7〜8万円だったり、まれに保証付きで1.5万円なんてとんでもプライスで売られていることもあります。ちなみに自分は去年の正月に非ドフ系リサイクル屋で保証3ヶ月付き動作品14,800円ってのを見つけたことがあります、買っておけばよかった。

 修理は…調整レベルなら可能でも、壊れたSL-10は結局パーツ取りの筐体から壊れていない部品を移植しての修理となりますので、整備状態よりも保証の有無を気にした方がいいかも。整備品だろうと故障するときは故障しますし、特にモーター系(回転不調)は、調整では直りません…というかクオーツ制御で調整箇所がありません。
 一番壊れるであろうドライブベルトですが、上記のスタビライザーを外すコツさえつかめれば、適当なゴムバンドを使って簡単に修復できます。そんなんで平気なの?と思われる方もいるかもしれませんが、このドライブベルトはカートリッジを上げたときの横移動と演奏中の大きな動きを制御しているだけなので、動けば問題ないのです。演奏中にアームを細かく動かすのは基盤下の糸となるのですが、ここを壊すとそれなりに面倒くさそうですが、直せないほどでもなさそう。
 なにげに厄介なのが、トップカバーアクリル部分の脱着で、ここを外すためには一部不可逆パーツを外す(外すために破壊しなければならない)必要があり、当然そのパーツはもう流通していませんので注意が必要です。ここの部分はアクリル板で自作している方もいらっしゃるようで、いつか自分も試してみようかな?

 地味に困るのはカートリッジの方かと。
 このプレイヤーで使える形式のカートリッジは、T4Pという規格で、以前は様々なメーカーからカートリッジがリリースされていたのですが、現在だとMCは全滅、MMでシュアとグラド、その他ナガオカに在庫品が残っているくらい?シュアはご存じの通りカートリッジ自体の製造を止めてしまいますし、グラドも実質在庫品が終われば終了でしょう。
 T4Pカートリッジの中古相場は高騰していて、このプレイヤー純正であるTechnicsの310MCなど、中古単体で買うより、中古で本体ごと買ってしまう方が安上がりなレベルです。
 まぁ…正しく使えばカートリッジなんて意外と保つモノですし、注意すべきポイントは針先よりもゴム製のダンパーの劣化だったりしますので、夏はあまり暑くなる場所で保管しないとか、そういう点に注意した方が良いのかもしれません。

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 ちょっと前にどこかのお店のWebサイト?で、このTechnics 50AとSL-10を並べて使っている写真を見たのですが、再検索しても見当たりません。どこで見たんだろう?
 にしてもこの組み合わせ、見た目的にいいよね〜。ということで、オールドTechnicsに敬意を払い、ここのところはこの50Aで音を出しています。
 SL-10に内蔵されているMC用プリはなかなか優秀で、設置場所の制約さえなければ、そのまま50Aに接続しても充分に良い音が出ます。

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▼2018年11月13日

犯罪はやり過ぎるから発覚する

 昨晩、寝る前にネットでニュースを見て思わず吹き出してしまいました。

 イオン270万回来店装う ポイントだまし取った男逮捕:NHKニュース

 なんというか、270万回という数字がすごくて、そっか…実際270万回イオンに行くにはどうすればいいのか考えてしまいました。仮に10年間かけたとしても、1日800回程度は来店しなければならず、それなら100年かければ1日80回程度で済むので、頑張って毎日欠かさずイオンに出たり入ったりすればなんとか270万回来店することは可能かも(それを来店というかは別にして)とかね。いずれにせよ270万回来店ってかなりハードルが高いというか、不正やってるときに気づけよw!こんなん絶対不可能でバレるに決まってるやん。
 で、誰かが頑張って270万回イオンに来店しようとする様子を布団の中で想像していみら、また可笑しくなってしまって、もう一度吹きました。

 全然別なニュースですが、五反田の地面師も捕まりましたね。

 積水ハウスから63億円をだまし取った「地面師」の恐るべき手口:現代ビジネス

 「地面師」なんて言葉があるくらい、この犯罪もそれだけオーソドックスなんでしょうけど、色々なところで書かれていると思いますが、この犯罪者が捕まった理由は、63億円という被害額もそうですが、相手が積水ハウスという上場企業ってのもまずかった。こういう詐欺事件は犯人捕まえて立件しても、被害額が取り返せる見込みがほとんどないものですが、上場企業にとっては63億円の被害額より株主達の突き上げの方が怖い。

 上記2つの犯罪に共通するポイントは「やりすぎ」たってこと。

 例えば、お店の来店ポイントをちょろまかすにしても、せいぜい1,000円くらい(実際の案配はわかりません、適当に言ってます)を小分けにちょろまかす程度なら、イオン側もあまり不振に思わないでしょうし、長期にわたって不正行為が可能だったのかもしれません。というか実際GPS偽装でなんとかなる程度のガバガバさなら、今でもやってる人いるんじゃないかな?

 地面師の犯罪も、一発大勝負なんかに手を出さずに、地道に個人や零細企業向けに数千万円づつ適宜騙していけば、捕まらなかったのかもしれません。そもそも被害者にとっては犯人捕まえてもどうせ金は戻ってこないことがほとんどですし、警察だって人が死んでいる訳でもないのに、特定の地域で何度も同じ手口を繰り返さなければ、そんなに真剣に捜査してくれるとは思いません。

 そういえば、万引きもそうだっていいますよね、初犯の場合はあまり捕まらない。それが調子に乗って定期的に同じ場所へと万引きに来るとか、そうやってやりすぎるから、マークされて捕まる。

 逆に言えば、節度を持ってほどほどの頻度で、手広く色々とこの手の犯罪をやっていけば、こういう窃盗犯的な犯罪は発覚しにくいものなんでしょうね。もっとも、そこまできちんと計画を練って高度できるだけの頭があれば、今の日本ではちゃんとまじめに働いた方が効率的だというのも理解できるでしょうから、そんな人はあまりいないかな?

 とまぁ…イオンの件は、氷山の一角というにはあまりにも氷山がでかすぎる気もしないでもないですが、きっとこの手でポイントをちょろまかしている人は沢山いるんだろうなぁ〜なんて思いました。

万引き依存症/斉藤章佳

▼2018年10月26日

LO-D HS-50

PA251300 ♪日立のお店をのぞいてみませんか〜💛

 なんてCMが昔ありましたが、その日立も昔はLo-Dというオーディオブランドを持って、なかなか通好みの製品をリリースしていました。例えばHMA-9500など、有名オーディオ評論家が愛用していたパワーアンプとして今でもマニアには人気があったりします。

 今回は、そのLo-Dブランドのコンサイスコンポ、HS-50というスピーカー。このシリーズは「本棚コンポ・ジュエル」なんて名前で売られていたシリーズの製品で、音は知りませんけど、キャビネットは総アルミ製、HCC50というプリアンプ(チューナー内蔵なのでレシーバー)と、なんとモノラルパワーアンプであるHMA50を2台使うという本格コンポ。
 こういうスペックのステレオが入門向けとして売られていたのですから、1970年台のオーディオブームはすごかったんだなーと思います。

 で、今回はブロンプトンでサイクリング中に寄ったドフで見つけたもの。どうでもいいけど小型とはいえスピーカーを衝動買いして持って帰れるブロンプトンってすてき!

 サイズは写真の通り、超小型スピーカーの部類に入るのですが、この製品、重さは片側で2.6kgもあり、手持ちのPIEGA TMicro3よりも重い。キャビネットは総アルミ製で、フロントに至っては厚さ4mmのアルミ板バッフルをねじ止めする形で作られています。この製品の音を聴いた経験はなかったのですが、こんな構造のスピーカー音が悪いはずがない!と思って連れて帰ってきました。

 さて、家に持ち帰り、状態はそんなに悪くはなかったのですが、まずは洗浄。全面のキャビネットを外してぬるま湯と、何故かインスタ映えする洗剤としてソッチの人達に人気のウタマロクリーナーでガシガシと洗います。ユニットはウーハーもツィーターもへこみがなくきれいな状態でしたが、ホコリがたまっていたので、ブロアーで飛ばします。全面以外のキャビネットも分解して洗おうかと考えましたが、めんどくさいしそんなに汚れてもいないので、ウタマロクリーナーと雑巾で拭き掃除しました。
 困ったのが底についていた非純正と思われる滑り止めのスポンジ(非純正と認定したのは大きさがバラバラだったから)の除去で、なまじ加水分解中だったのでボロボロと剥がれるし、その粘着部分もムラになっていて、ステッカー剥離剤を使わないと全てをキレイに除去できませんでした。アルミキャビネットだから強力な溶剤使えましたけど、一般的な木や化粧シートで覆われたスピーカーだと無視するしかなかったな。

 クリーニング後、ピエガでも使われているという3M製の半透明滑り止め(笑)を底に装着し、御影石の台にセットして鳴らしてみます。アンプは…しょっちゅう変わって申し訳ないですが、今回はLINNのINTEK。鳴らしてみるとはじめの印象は「あぁ…これはよい音ね〜」って程でもなく(笑)、割と良い音かも…という体温低目の感想でした。もっとも比較元が普段使っているピエガのTMicro3だから仕方がないのかな。

 ただ、とりあえず慣らし運転のつもりでしばらく使っているのですが、だんだんとユニットも目覚めてきたようで、当初の印象よりもだいぶ音がいいなと思ってきました。はじめの頃はウーハーとツィーターのつながりがイマイチだった気もしていたのですが、エージングが進んだのか、私の耳が慣れてきたのか、その辺は気にならなくなってきています。

 そうはいっても、音についてはなかなか本格的なもので、普通このサイズのスピーカーで、ここまでスケールが大きな音を出すスピーカーも中々ないのでは?
 音は昔の国産オーディオっぽく、全体のまとまりよりも、ソリッドに楽器それぞれの音を出してくるタイプだと思いますが、それでも音源が小さくまとまっているので、ステレオイメージも結構感じられます。
 こんなサイズながらも、出てくる音に弱々しさやブーストで無理をしている印象が全くなくて、ユニットがきちんと正統に仕事をこなしている感じ。こういった卓上用スピーカーとして比較するなら、今でもかなり音がよいスピーカーに分類される気がします。

 HS-50の定価は、1970年台当時で2本セット47,000円もしたので、決して安物ではありません。現代の価格としてもこの値段はそれなりですし、あの当時の感覚だと、今だと10万円以上のスピーカーというイメージだったのかもしれません。そう考えると、このシリーズは、いわゆるコンサイスコンポとはいえ、決して安物のミニコン・シスコンとは全く違ったジャンルの製品だったんでしょうね。

 ということで、私はここ一ヶ月くらい、なんだかんだでずっとこのHS-50を使い続けています。ということは、以外と気に入っているのかも?

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2018年10月23日

ARTISAN&ARTIST ICAM-6000N

https://farm1.staticflickr.com/926/42348077365_227f42cc88_m.jpg カメラのジャンルだと、俗に「レンズ沼」なんて言葉もありますが、カメラバッグ沼ってのもあると思うんですよね。アリもしない理想のカメラバッグを求め、ズブズブとカメラバッグをいくつも買ってしまう、そういった人多いのではないですか?

 私なんて元々バッグは大好きなので、タダでさえ色々買ってしまうのですが、カメラバッグも例外ではありません。もっとも、機材をマイクロフォーサーズにシフトして以降、新しいカメラバッグには手を出していませんでしたので、このシステムに似合うカメラバッグはちょっと欲しいなぁ…とは思っていました。

 そんな中でピピン!と琴線に触れたのが、今回取り上げるARTISAN&ARTISTICAM-6000Nというカメラバッグ。メーカーの説明によると「ミドルクラスの一眼レフカメラ本体+交換レンズ3本+15インチPCをしっかり収納」とあります。

 世の中のカメラバッグの多くは、うたい文句として「想像以上にモノが入る」とか「収納ポケットが多い」なんて機能をウリにしている場合が多いですが、メーカーの説明はともかくとして、私が思うにこの6000Nについては「想像通りしかモノが入らない」「収納ポケットは最小限」なバッグかと。

 実際この6000Nを手にして、普通のカメラバッグのつもりで使おうとすると、「思ったより入らない」なんて思う人が多いかと想像します。
 というのも、メインコンパートメントがいわゆる、ひらくPCバッグ風に上部が絞られていて、前面のサブポケットには割と平べったいモノでないと入れにくい。
 また、このサブポケットは内部でメッシュ状になっていて、中に入れたモノが見えやすい…のですが、逆にメインコンパートメントに入っているカメラ機材とメッシュを通して直接接触しますので、スマホとか入れておくと、ゴツいカメラ機材に当たり、ひょっとすると画面が割れてしまいそうです。
 本体左右横にはサイドポケットがありますが、ここも本体フォルムピッタリに縫い付けられているので、薄い小さなモノでないと入れられません。そのくせポケットの深さは微妙に浅いので、私のiPhone7 Plusを入れておくには心許ない。
 唯一、本体のフォルムから外れた形で荷物が入りそうなリアポケットですが、こちらはポケットというよりもキャリーバッグのハンドルに通して使う事を想定しているせいか、ポケット下はファスナーで開くようにできていてファスナー止めのロックもないので、貴重品入れておくには心許ない。一日歩いていると下のファスナーが半分くらい開いてたりしますし。
 それと、ショルダーストラップが本体斜めに出ているため、肩で斜めがけするには都合がいいのですが、ひょいと持ち上げてそのまま肩掛けすると微妙にバランスが悪い。手持ち用のストラップも付属していますが、同じく斜めがけ前提のストラップに沿うように装着されているので、持ち上げるとバッグが前側に傾いてイマイチな感じ。それと、すらりとした見た目は確かにカッコいいのですが、案外安定性に欠け、電車のシートにおいたりするとすぐに倒れるというか転がります。

 という感じで、色々欠点を挙げましたけど、ではこのカメラバッグの利点は何?というと、ずばり「見た目」。
 つまり、一般のバッグと比較してどうしてもヲタっぽく冴えない感じになりがちなカメラバッグの中で、このスタイリッシュなフォルムはそれだけで欲しくなってしまう人もいるのでは?
 そうそう、世間一般のカメラバッグでよくあるうたい文句として、「おしゃれな外見はカメラバッグには見えません」なんてのがあったりしますけど、やはりカメラバッグはどうやってもカメラバッグで、それ以外には見えません。別にそれが悪いという訳ではないのですが、このICAM-6000Nについては、ややクセのある使い勝手と引き替えに、きちんとふたを閉めていれば本当にカメラバッグには見えない…、そこが最大のメリットかと。

 ではカメラバッグとしてはダメなの?というと、そんな事もなくて、きちんと計画通りに荷造りをして、このバッグ使用中はちゃんとカメラバッグとして使う、という使い方であれば、中に入れたレンズや機材も取り出しやすいですし、収納もラクラク。
 また、混んだ電車内などでも突起物が少ないシンプルなフォルムなので、あまり邪魔になりませんし、人混みの中でもスマートに移動が可能です。

 ちなみにこのカメラバッグですが、マイクロフォーサーズ大三元レンズにE-M1本体、そしてMacBook本体と、予備バッテリやACアダプタ、モバイルバッテリなどの小物を入れたポーチは充分に入ります。また宿泊の場合でも、メインコンパートメント底に着替えの下着を敷くように入れればこのバッグのみで泊まりのお出かけも可能。まぁ…下着以外の服は入りませんけどね。

 私は同じARTISAN&ARTISTのカメラバッグでGDR-212Nというモデルも持っているのですが、こちらはこの6000Nとはコンセプトもスタイルも真逆で、とにかく色々突っ込める、典型的な「見た目以上にモノが入る」バッグ。
 撮影についても、カメラを何度も取り出したりしまったり、そのたびにフィルターなどの小物をつけたり外したり、ついでに出先になんでも色々な小物をもって行ってとっかえひっかえ使う人(なんか文章に否定的なニュアンスが出てしまいましたがそんな意味は全くないです)に適したバッグです。そういう撮影スタイルの人には、この6000Nは向いていません。

 私の今の撮影スタイル的には、今回入手した6000Nの方が向いているかなぁ…なんて。

 どちらかというと、ガチなカメラヲタや本気のプロ向けではなく、オシャレに街を散歩するハイアマチュア向けのカメラバッグなのかもしれません。私本体は別にオシャレでも何でもないのですがw
 街中の公共交通機関を利用した撮影には、こういったシンプルなバッグの方が、使いやすいし周りの乗客に迷惑もかけないし(大柄なカメラバッグは混んでいる場所だと意外と迷惑)、便利なのではないかと思います。

iPhone7 Plus


アマゾン:カメラバッグ

▼2018年10月17日

M.Zuiko Digital 40-150mm F2.8

https://farm2.staticflickr.com/1952/31241806828_fefb1fd9b8_m.jpg 世の中には「大三元」という言葉があります。
 本来は麻雀用語なのですが、麻雀をやらない自分にとって、大三元とは、カメラメーカーがフラッグシップとして用意した、広角から望遠までカバーするズームレンズのこと、そして、今回紹介するM.Zuiko Digital 40-150mm F2.8が、大三元のうち私にとっての最後を埋める、オリンパスマイクロフォーサーズの望遠レンズとなります。

 40-150mmとなると、いわゆる35mm換算(もうこういう考え方も古いけど)で、80-300mmとなります。これで解放F2.8なのですから、一昔前なら驚くべきスペックです。

 望遠側のレンズについて、今までの自分はあまり興味がなかったのですが、なぜかマイクロフォーサーズの12-40mm F2.8を入手して以降、レンズを望遠側で使う事が増えて、更にデジタルテレコンで倍にクロップして使う機会が増えてきました。
 何でなのかなー?なんて思いつつも、いずれは買おうと思っていた40-150mmに俄然興味が出てきて、撮りたい写真があるなら買ってもいいかなと。なので、今回は比較的短期間でオリンパスマイクロフォーサーズ大三元が揃ってしまったことになりますが、今回については、何故か以前フォーサーズのレンズにハマっていたときのように、他の単焦点レンズとかはあまり欲しくなっていません。
 それと、フォーサーズの時代は中古でコツコツとレンズを揃えていきましたけど、今回の大三元は全て新品購入となりました。ヤバいね、これは(笑)
 ちなみに、同時購入でいつもの純正保護フィルタと、三脚座を外した後の爪を隠すデコレーションリングもゲットしました。

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 フォーサーズ時代にあまり望遠側のレンズを使わなかった訳は、レンズの大きさにも理由がありました。例えばフォーサーズハイグレードクラスの望遠ズームだった50-200mm F2.8-3.5は、性能を考えるとコンパクトだとは言いつつも、やはりでかい。
 フォーサーズはボディもそれなりに大きいので、広角から望遠までの3本を持ち歩こうとすると、ちょっとガチの撮影目的以外では持ち出せない大きさになってしまいます。

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 フォーサーズでこれですから、世の中でフルサイズとか使ってる人達は機材の重さについてどう考えているんだろう?なんて思ったりしますけど、これがマイクロフォーサーズだと、7-150mmでf2.8通しのレンズ三本を持っても、おしゃれなカメラバックにすっぽり入る大きさだし、散歩目的でこれらの機材を持ち出しても全然余裕なのです。なので、この40-150mm/f2.8は買ってもちゃんと使えるレンズになるかなと…。

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 私が今使っているカメラバッグは、アルチザン・アーティストのICAM-6000Nというバッグなのですが、このマイクロフォーサーズ大三元に、E-M1本体とMacbook、そして予備のバッテリやケーブル類を入れたセカンドバッグを入れても、それなりにちゃんと持ち歩けます。
 重さは計ってないですが、一日歩き回ってもさほど疲れないレベルです。このコンパクトさがマイクロフォーサーズの魅力ですね。フォーサーズシステムだと、50-200mmをバッグに入れただけで「あ、歩きたくない」と思っちゃうくらいでしたし。

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 持ち歩けるということは、それだけ写真を撮る機会も増えるということ。そのせいか、購入後の数週間で色々な場所に出かけて写真を撮ってみました。
 以前の私だと、どうしても広角系ばかりに頼りがちだったのですが、40mmスタートだとさすがに風景を「切り取る」ことを意識しないと難しい。それと、今まで頭の中でイメージしていた被写体との距離も、一度リセットして考えないと難しいですね。でもそれが面白い。

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 そうそう…40-150mm F2.8というと、専用テレコンバータのMC-14セットという商品もあるのですが、今回は選択しませんでした。というのも、意外と高い(単体とセットでは2万円くらい違う)のと、フォーサーズ時代に使っていたEC-14は、思ったほど使わなかったから。
 最近のテレコンはあまり画質の低下が実感できなかったりするくらい性能がいいのですが、フォーサーズでテレコンを使っていると、やはり一段暗くなることと、焦点距離が1.4倍になることで、感覚として撮れる画面がイメージしにくくなり、邪魔だなと感じる事が多かった。なので、MC-14は私に必要ないと考えました。

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 かといって、換算300mmだともう少しテレ側が欲しいと思ったりすることがあります。その場合には迷わずE-M1内蔵のデジタルテレコン。これだとちょうど焦点距離が倍になる画角で画面中央をクロップしてくれます。クロップするだけでなく、カメラの中で拡大処理もしてくれますので、出力される画像の解像度はクロップ前と同じ。
 一昔前のカメラに内蔵されているクロップやデジタルズーム機能は、露骨に画質の低下があったものですが、すでに最近のカメラとも言いにくいE-M1でも、なかなかのシャープな絵で展開してくれます。このような超望遠での飛行機撮影も手持ちで充分楽しめます。

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 このような鉄道写真は本当に楽しいです。望遠側で圧縮効果を考えながらカメラを向けシャッターを切る。今までのカメラ人生で、あまり望遠側のレンズは楽しく使った経験がないので、なんだか新鮮な気持ちになれます。
 このレンズのズームはインナーズーム形式のため、カメラのファインダーや液晶を見ながら焦点距離を動かしても、重量バランスが変わりません。使ってみる前はせいぜい「テレ側でみっともなくレンズが伸びなくてカッコいい」位にしか思っていなかったのですが、実際に使ってみるとインナーズーム方式はいいですね。カメラを構えながら自然に画角をシフトできます。

 ちなみにこの日は、このレンズの開発者(!)のひとりと歩いていましたので、このレンズ開発にまつわるこぼれ話的なエピソードも聞かせてもらいました。レンズ作るのって大変なんだな。

 とまぁ、珍しく写真多めのエントリにしましたけど、このレンズを使ってみると、もう少し早く買って夏休みの京都旅行に持ち出せばよかったな…なんて思いました。まぁ、これから頑張って写真撮ることにしましょう。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


 

▼2018年08月30日

本を(あまり)買わない生活

P8300420 本を買わない生活にした…というか、ここ数年は本が必要な時、電子書籍→図書館→新本…という順番で入手することにしています。その事を前のエントリでチラッと触れたので、改めて最近買った本を集めていると、こんな本しか買ってない(笑)
 どれも、電子書籍版はもちろんのこと、私が通える範囲内の図書館にはない本なので、結局お金を出して買う本はこういうモノばかりになります。

 左から「海の京都」。これは去年だったか一昨年だったかに、京都の丸善で買いました。前半の京都の部分は読んだのですが、那覇の部分は土地勘もないのでなかなか読み進められない。
 次は「ブラジル先住民族の椅子」。こちらは展覧会にいって買ってきた本。
 中央手前が「中世日本海の流通と港町」。こちらは以前紹介しましたが、既に読んでいるのに買ってきた本w。
 最後右が「景観形成の歴史地理学」。これはどこかに出かけた際に寄った図書館で目にして思わず、買わねばの娘と思って買った本。
 他、J・ウエップ先生の人文地理学という本も買いましたが、こちらはどこにしまったかな?

 その他で買っているのは古本ですかね。古本なら割と買っていますが、それでも単行本はあまり手を出さなくなりました。ただ古い雑誌は、資料集めのつもりで安ければ買ってしまうという感じ。

 上記の本でいうと「海の京都」は確かに本屋さんで見つけて買った本。それ以外は全ておそらくインターネットをきっかけに見つけた本ですね。それもアマゾンのお勧めとかそういうのではなく、普通にWebサイトを見ていた中で紹介された本だったり、何らかの知識に刺激を受けてネットで探した本だったりします。

 本屋さんには「本が選べる・買えること」以外の本質的な価値がある。:Book & Apps

 よく「本屋さんには出会いがある」なんて言いますけど、そういう出会いがある本屋って、実は日本でも首都級(?)の大都市にある大型店舗しかないです。確かに小さな店舗でこだわりの品揃えを売りにしている本屋さんもあったりはしますが、東京だと高円寺界隈(?)そんなような地域にしかありませんというのは極論か、ま、とても少ないことには間違いありません。日本全国のほとんどに場所にある本屋さんは、基本的にPOSシステムの販売管理情報から集められた効率的に売れる本を在庫しているだけで、そういう本屋さんではハッキリ言って本好きな人達がよくいう「新たな本との出会い」はあまり期待できないのでは?。売れてる(売りたい)本との出会いは可能だと思いますが…。
 なので、実のところ日本に住んでいるほとんどの人は、本屋さんで新たな本、未知な本との出会いなんていうほど体験できていないのではないかと。もし新たな本との出会いがほしいなら、図書館にいった方が効率的ですし、更に今でははネットで調べた方が色々な本が見つかります(見つかったけど買えない本も多いですが)。アマゾンのお勧めばかりだと読む本が偏る…なんて言ってる人は、多分普段からさほど本を探していないしあまり本を読んでいない人なんだと思います。

 ちなみに、私は週に1〜2回ですが、アマゾンで電子書籍や検索ワードで拾ったリストを最後…あるいは100P位まで追っていくということをやっています。アホらしいなーと思ったりしますが、これはこれで面白い本が見つかったりするので、定期的にアマゾンの検索結果を掘ることはお勧めなのですが、アマゾンで本が見つからないっていってる人は、ネットだとそういうリアル書店でじっくり棚を追うような探し方ってしてないのかな?
 私は普段からそんな事をしつつ、更にアマゾン以外でも本に出会って、また「こんな本ないかな?」なんて思ってネットを使って本を探したりする訳で、最近ですとリアル本屋さんってひと月に1度?位しか行ってない気もしますが、私は本との出会いには全く困ってないです。むしろ少し情報遮断しないと消費するのに追いつかない。

 上の記事によると、現在日本国内にはおよそ12,000件の本屋さんがあるそうで、それが多いと思うかどうかは人それぞれだと思いますが、私は以前こう書きました
 実際のところ、12,000件とは言いつつも、おそらくそのうちの10,000件以上は、得にこだわりもなくPOSシステムの在庫情報に従って売れる本を置いている本屋さんばかりだと思います。

 この辺少し辛辣に言いますけど、この状況って、相対的にノイズが増えて知りたい情報にたどり着きにくくなった今のインターネットと似ているかも。多分もっともっと本屋さんが減って、同業から余計な競争をしないでも健全に経営ができる程度までにならないと、世の中の本屋さんは面白くならないんだろうなって気もしますが、そうなると出版社の方の体力がもつのか?って話にもなって、なかなか難しいですね。

 特に結論はありません。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

景観形成の歴史地理学/石井英也(著)

▼2018年08月28日

モノを捨てない

 よく「手に入れた本は捨てる(手放す)か、とっておくか」みたいな話がありますが、私は断然「とっておく」タイプです。

 本当に場所さえ許すなら、今まで手に入れた本は1冊たりとも手放したくないのですが、そういう訳にもいかないので、数年に1度程度の割合で本を処分しています。以前は本当に捨てるだけでしたが、ここ10年くらいはブックオフの買い取りサービスに頼んでいます。その方が金になる…というより楽なので。

 前回処分したときは、クロネコヤマトの段ボール、サイズは12くらいだと思うのですが、その箱でおよそ40箱程度。その数年前の処分では60箱程度出しています。もちろんそれだけの量を1回で引き取ってくれませんので、数回に分けて買い取りに出しました。そういう時は玄関のホールに人が通れないくらいに箱が積み上がるのですが、そんなとき玄関は広く作っておいて良かったなとしみじみ思います。

 ブックオフの買い取りサービスも、昔は「マンガはお金になるけど、活字本(という言い方が変なのは承知で)は全然お金にならない」なんて言われていましたが、お金はどうでもいいにせよ、数回売りに出してわかったことは、今だとむしろ非マンガ本の方が高く引き取ってくれる感じ。
 それとネットで本を売ると、査定後にそれぞれ1冊ごと、査定額のリストがマイページから参照できるようになりますので、素直に「こういうの高く売れるんだ…」なんて驚いたりします。
 中でもハンナ・アレントの「責任と判断」なんて、買値とそんなに変わらない…というか当時発売されていた文庫版より明らかに高い値段で引き取ってくれましたので、意外とみんな哲学好きなのかな?なんて驚いたものです。まぁ、昨今マンガにあまり値が付かなくなったってのも、古本屋さんを利用する年齢層が上へとシフトしているからなのかな?それとマンガはとにかく世に出た量が多すぎるよね。

 話がそれましたが、今では、本を買うときは基本的に電子書籍、もしくは図書館の利用に制限していますので、今後はまとまった量の本を売りに出すこともないのでは?なんて思いますが、単行本は買わなくても、古い雑誌など古本屋で見つけるとつい買ってしまうので、結構また本も増えてきました。でも、以前みたいに数年で床一杯にはならないようなので、一応本の入手制限と電子化へのシフトは有効働いているのかも。
 もっとも、単行本と違って雑誌は買うしかないのですが、古い雑誌は1度処分すると、再び手にする機会がほぼなくなるので、どうしようかなと思っています。

 本はともかくとして、オーディオ機器はあまり捨てたことがない…。今まで捨ててちょっと後悔(というほど後悔してませんが)している機器は、カセットデッキのTEACのV-970Xはもったいなかったかな?ただあの機種は定期的にドライブのゴムがスリップするので、2年おきくらいにメーカー修理に出すのを繰り返し、それを4〜5回やっていい加減諦めました。そもそもカセットテープを使う機会も減ったし。
 それと、今でも処分して割と後悔しているのは、ジャクリン・フロートのMODEL-1かなぁ。これはウレタンがボロボロになってしまい、張り替えるかと思って放置していたのですが、引っ越しの最中に邪魔だからといわれて処分してしまいました。もう世間で残っている現物なんてほぼないだろうなぁ。

 その他細かいもの、記憶に残らないような機器は適宜処分はしていますが、基本的には昔の機材も捨てずにとっておく方で、私が始めて購入したCDPであるSANSUIのCD α607iなどは、今でも壊れずに(というか簡単な修理をしつつ)使えています。メインの機材で壊れて使えなくなった大物といえば、LINNのAXISというアナログターンテーブルくらいかな?これはサービスの人から「もう少しで必ず壊れる」と予告されていたので(なので中古のAXISはかなりのリスクがあります、メーカーでも修理できませんし)壊れたときは割とショックでもなかった。それ以外は割と壊れずに今でも使えていますね。

 オーディオの話を続けると、そういえば今私がメインシステムにつないでいるアンプは、まだ10代の頃アルバイトして買ったAudiolabの8000Aで、これも自分のお金で初めて買ったまともなアンプ。1回左右バランスが変になって馴染みのショップに持ち込みましたが、持ち込むと何故か直ってしまったそうで(修理代金も払っていない)、その後はトラブルもなく、30年くらい?たった今でも良い音で私を楽しませてくれます。

 そういえば、最近の私は本も古本を漁ることが増えましたし、オーディオ機器も最近の機材にあまり興味がなくなり、ドフや中古ショップばかりを覗いている日々です。

 昔買った古い機材を引っ張り出してきて使ってみたり、奥の院(倉庫部屋)から古い本や、古いゲームを引っ張り出してきて読み返したりする。最近部屋でやってる事ってそんな事ばかりだなぁ。
 こういう最近の行動を改めて考えてみると「歳とったのかも?」と思ったりしますが、近頃はそれよりもむしろ、過去の自分に遊ばせてもらってるといった感じなのかも。モノ以外でも、昔関わった雑誌とかも調べ物するのに何度も読み返したりしているし、こっちは昔の仕事が今自分に役立っているということで、ある意味理想の仕事像?

 ということで、近頃は断捨離がブームみたいですけど、古いモノを捨てずにとっておく生活も悪くはないよというお話でした。

捨てる。 引き算する勇気/やました ひでこ

おもしろい人はおもしろいのか?

 個人的に、世間でいうところの「おもしろい人」ってのが苦手で、いや…苦手というよりも、多くの場合、そういう人を「おもしろい」とは思わないんですよね。

 そもそも、おもしろい人ってのは、どういう人をいうのか?と考えてみると、世間一般でのおもしろい人、人気がある人って、なんというか、その場を盛り上げるのが上手い。なので誰とでも気さくにおしゃべりをする事ができて、誰とでも簡単に打ち解けられる。つまりそういう人の事なのではないかと。

 いや…全然問題ないというか、そういう人って素晴らしいなぁ〜とは思うのですが、残念ながら、私自身に関していえば、そんなに他人とおしゃべりするのが好きな訳でもないし、あまり親しくない人と一緒に盛り上がろうなんて事に興味もない。

 でも、たまにお会いする、そういった「おもしろい人」は、私みたいな人相手でもちゃんと会話を盛り上げようとしてくれて、すごいなーありがたいなーとは思うのですが、なんというか、ちょっと困っちゃうなと…そんな感じ。

 もちろん、私だってそんな偏屈な人間ではない(?)とは思っていますので、人と色々な情報をやり取りしたり、意見交換したりするのは好き。でも、なんというか世間一般でいうところの「世間話」にはほぼ興味がない。
 私が知らない事や、私が思っていることと別な視点、違う意見など、そういう会話なら私はいくらでもできそうなのですが、単に「おもしろい人」といっても、それだけでは別に喋ることないしな…なんて思ったりしてしまうのです。

 あ、そういう人のみんなからおもしろいと思われる才能は素晴らしいと思います。普段人につまらないと思われている私だって見習いたい!というのはウソですが(笑)、でもそういう特技を持っている人は、すごいなぁとしみじみ思うのです。思うのですが、別に私には興味がないな、ってだけで。

 こういう事を書くと、まるで私が偏屈でどうしようもない人間かと思われるかも知れませんが(間違いではないですが)、繰り返しますが、人との会話が嫌いな訳ではありません。ただ、その場をもたせる、あるいはその場を盛り上げるといった目的の会話が苦手なだけです。

 つまり、私の中では、人付き合いの優先度が普通の人よりも低いのかもしれません。なのでそういう私とは違った普通の「おもしろい人」が苦手だし、私がおもしろいと思う人は、きっと世間一般の人達とちょっと認識がずれているのかもしれません。だから友達少ないのかもね(笑)

▼2018年08月27日

Victor AX-Z921

P8250408 Victorといえば、何となく手堅いオーディオメーカーのイメージがありますが、バブルの頃は、世界でもこの会社だけという個性的なアンプを作っていました。それがAX-Z911と、今回紹介するAX-Z921です。
 AX-Z911については以前ここでも紹介しましたが、今回のAX-Z921はその後継機種となります。

 このアンプ最大の特徴は、K2テクノロジーと呼ばれる回路を始めて搭載したアンプであることです(ちなみに市販の機器初搭載は同じくVictorのXL-Z711というCDP)。K2テクノロジーについて詳しくは上記リンク先を読んでほしいのですが、簡単に言うと、受け取ったデジタル信号の歪みを補正して、よりオリジナルの音源に近づけようという技術。
 この技術は今でもデジタル録音の現場では使われていて、近頃は配信の音源でも、この技術を使ってビット拡張したデータが売られたりしていますが、これがニセレゾなのかどうかの問題は今回のエントリと関係ないので触れません。

 そのK2テクノロジーの恩恵なのか、AX-Z921の内蔵DACは、今となっては荒っぽさが魅力でもあったAX-Z911の内蔵DACと比べて、少し優しい音を出します。よく言えばアナログライクな…悪くいえば個性がなくなったといえなくもないですが、販売当時の世相を考えれば、AX-Z921の音は、正統な進化を遂げたといえるでしょう。

 その他、重量もAX-Z911の19kgという重さからちょっとだけダイエットしていて、AX-Z921の重さは18kg。まぁ…それでも充分重いアンプだとは思うのですが、その1kg分は例の3mm厚の天板がAX-Z921ではなくなっていることが要因のひとつなのかも。その他内部のレイアウトもAX-Z911の理想主義的な配置よりはやや現実的になっている気がします。

 AX-Z921が進化しているのはK2テクノロジーだけではなく、例のデジタル信号を解析したA級動作も進化しています。なんでもダブルピュアAタイプII回路と呼ばれる技術で、AX-Z911が受け取ったデジタル信号を解析して最大パワー20Wが超える時点で増幅回路をAB級に切り替えるといった処理をしていたのに対し、AX-Z921のダブルぴゅあぴゅあ〜な回路は、受け取ったデジタル信号のパワーを解析し、A級の増幅回路に流すアイドル電流を動的に制御しているようです。
 そのため、A級動作時には天板がチリチリに熱くなるAX-Z911に対して、AX-Z921の場合、ご家庭で常識的な音量で聴いている限りは、A級動作時でも確かに天板熱くはなりますが、割と常識的な熱さに留まります。少なくとも天板全体が熱くて触れないなんて状態にはならないです。確かにこれでもA級動作には違いないのですが、なんだかズッこ〜!といいたくなる気もしますね。
 お互いのA級動作状態の音を比較してみても、AX-Z911は再生音に熱いシンパシーを感じますが、AX-Z921は確かに高音質なんだけど音楽に熱さが足りない…ってのは全くの気のせい(笑)。音楽の熱さはともかくとして、AX-Z921のA級増幅は、AX-Z911に比べてもうすこし洗練された音になった気がします。

 これは完全に私の想像ですが、AX-Z911のあの熱さは色々な部分でご家庭用オーディオ機器としてはマズかったんだろうなぁ…。おそらく故障も多かったでしょうし、当時主流だったガラスのトビラ付みたいなAVラックに収まっている状態で使い続けていると、確実に熱で保護回路が働いたと思います。コンデンサなど内部パーツの寿命も大幅に短くなったでしょう。また、アンプの上に何か別な機器を重ねて使っている人(当時だとこういうセッティングは割と当たり前だった)は、アンプもはもちろんのこと、上に積んだ機器も熱でトラブルが発生したかもしれません。
 このように一般家庭用のアンプで完全なA級動作ってのは、何かとハードルが高いんだろうなと、AX-Z911のチリチリに熱くなる天板を横目に音楽を聴いていると、そんなこと思ったりもします。
 それに比べるとAX-Z921の方は、熱くなるといっても割と常識的な熱さなので、上に別の機器を重ねて使いでもしない限りは、そんなにトラブルも発生しないのではないかと。
 まぁ…純粋なA級動作としては、アイドル電流をこうやって上げ下げするより、定格電流を流しっぱなしの方が回路が安定するので音は良いはずなのですが、ご家庭用のオーディオ機器である以上、こういうのも仕方がないのかもしれませんね。

 そうそう…例の裏技のDAC2からのアナログ入力のA級動作ですが、AX-Z921では…わかりません。というのも、天板外しても例のパイロットランプもなさそうですし、となると本格的な回路解析でもしない限りはアンプが発する熱から判断するしかないのですが、試してみた結果は、それなりに熱くなっているので、多分A級動作しているんじゃないかな?としかいえません。この辺はA級動作してると信じている方がスッキリして良いので、私はそう信じとくことにします(笑)

 その他、アナログ系統の音質もデジタルA級の音と同様、AX-Z911のパワーを押し出す荒削りな音に比べて、AX-Z921の音質は全体に洗練された印象を持ちます。比較してどっちが高音質か?と評価すれば、AX-Z921の方が音は上なのですが、こういう古いアンプの個性を楽しむのであれば、AX-Z911の方がわかりやすく個性的で面白いかもしれません。

 外見をチェックしてみると、AX-Z921のフロントパネルは、AX-Z911と同じくプリズムみたいな奥行きのある美しい表示部。ただA級動作中を示す「OPERATE」というインジケータはなくなりました。
 入力の切換は、AX-Z911のトグルスイッチからそれぞれ入力別のプッシュボタンに変更され、便利にはなりましたけど見た目はちょっとカッコ悪くなったかも。
 その他大きな違いは、AX-Z921はスピーカー出力が二系統になったことで、私の場合、スイッチひとつでメインスピーカーと、PC脇のサブスピーカーへの出力に切り替えられるようになって、便利になりました。

 そうそう、どちらも重量級プリメインの割には、リモコンで音量と入力切り替えが可能です。リモコンモータ付のボリウムについてAX-Z911はまだ手慣れていないのか、ヌルッとしたあまり触り心地が上質な感じがしないボリウムだったのですが、AX-Z921はその辺もうすこし節度感のあるボリウムになりました。
 他、スピーカーの左右バランスや、低音のトーンコントロールは、AX-Z921になってちゃんとハッキリと効くようになっています。トーンコントロールはともかくとして、AX-Z911の左右バランスは、なんだか微妙な効き具合でちょっと不思議な感じもしましたしね。

 ということで、アンプとしての性能でいえば、AX-Z921はAX-Z911からの正統進化版で、音質や使い勝手など全ての面で進化しているのですが、どちらが魅力的なアンプかといえば、AX-Z911の尖った感じも悪くないなと思ったのでした。

 あ、そうそう…フォノ入力については、AX-Z921の方が確実によかった気がしますが、この辺古いアンプって個体差もあるので、実のところ音質評価については何ともいえないんですよね。

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↑例の表示部は、緑と黄緑に統一されています。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2018年08月22日

すきなのにきらい

 「カメラを止めるな!」って映画があり、その映画についての感想を述べているブログがありました。まぁ…「カメラを止めるな!」って映画については、個人的には全く興味がないので見ないと思いますし、そもそも映画というメディアにさほど興味がないので、そういう意味ではどうでもいいのですが、それでもその感想を読んでいると、なるほどなぁ…と思ったのです。

 映画について、そもそも私は興味がないので、せいぜい年に2〜3回しか見ません。あ…これは映画館に出かけてという話ね。その頻度でしか映画を見ないので、残念ながら「つまらなかった」と思える映画がほぼないのです。もちろん「う〜ん、イマイチだったな」と思う映画はあるにせよ「金出して損した!」まではいかないのです。
 でも、世にいる映画通の人や、Yahoo!とかの映画レビューをみていると「この映画はクソだ」とか「金出して損した」みたいな映画評が並んでいたりします。まぁ…そこまで直接的な悪口ではなくても「前作に比べ監督が〜」とか「俳優の演技が〜」みたいにあまり満足してないのかな?なんて評論は沢山あります。私が見て「おもしろかったなー」なんて作品についても、演出がダメとかカメラワークがとか低評価付けられているレビューを見るとちょっぴり悲しくなります(ウソ)

 では、何故私が見る映画はそんなにハズレがないのか?と改めて考えてみると、それはズバリ「映画に興味がないから」なんだと思うんですよね。映画に興味がないから、年に数回しか見に行かない。年に数回しか映画館に入らないから、もうそれだけで気分が高揚してしまう。年に数回しか見に行かないからアタリ映画しか見ない…ってのはちょっと違う気がしますが(世間的に当たってない映画も見に行くしね)、つまり私のこころが映画というメディアにスレていないから?なのではないかと。

 つまり、世間の映画ファンは、映画が好きになればなるほど、個別作品のアラや足りない部分が見えてきてしまう。まさに「すきなのにきらい」な映画が増えてしまう訳ですね。

映画評論・入門!/モルモット吉田

▼2018年08月15日

よろこびの歌・おわらない歌/宮下奈都

https://farm2.staticflickr.com/1817/43996808552_bf10bf8d35_m.jpg ちょっと前にKindleの日替わりセールで買った本。
 履歴を見ると6/26日に買っていて、ついでにどうせ読むだろうと思って同じ日に続編の「おわらない歌」も買っていたみたい。読み終えたのが一昨日の月曜日だったから、間にいろいろ挟みつつ読んでいたようです。

 著者の宮下奈都さんは、37際のときに小説家デビューしたそうで、年齢は私と同じなんですね。だからという訳ではないですが、物語の中で登場するJ-POPの数々が「世代だなぁ〜」と思いながら読んでいました。

 夢中になって読みふけった…という事はなく(それだったら買った当日か翌日に読み終えてる)、毎日の通勤中や、外出時に一休みしてるカフェとかでちょっとずつ読んでいた感じ。

 面白かったので皆さんも是非!とまでは言うつもりないのですが、たまにはこういう爽やかな青春小説とかも読んで、あたまの中もなんというかリフレッシュしとかないとダメだなと思いました(笑)

iPhone7 Plus


よろこびの歌/宮下奈都
おわらない歌/宮下奈都

▼2018年07月23日

LINN ASAK

P7221447 伊藤さんが作ったからITTOK、のアームに、朝倉さんが作ったからASAK、のカートリッジを組み合わせてみました。
 このコンビ、ある意味LINN Classicとも言える組み合わせで、LINNにとって初めての製品であるLP-12の発売が1972年、そしてその次の製品がこのASAKというカートリッジで1978年にリリース。その一年後の1979年にITTOK LVIIというアームが発売されて、ようやくLINNのアナログオーディオラインナップが完成します。
 ちなみに、ITTOKの後に付くLVIIという文字は以前だと単なる型番かと勘違いしていて、ひょっとしてLVIなんて製品が存在したのか?なんて思っていましたが、こちらのページによると、「Las Vegas」で出会った「Itoh & Ivor」とのことで、本来のLVIIとは「エルブイ、ツー」ではなく「エルブイ・アイアイ」ということみたい。ちょっと面白いですね。

 さてこのASAKですが、とあるオーディオ評論家の方が使っていたもので、色々あって私の所にやってきました。そのため状態は完全で、今でもいい音を奏でてくれます。
 もっとも発売は40年前、一番新しい状態だとしても30年前に製造されたカートリッジなので、初期性能を維持しているのかはわかりません。早速家にあるLINN BASIKというターンテーブルで聴いてみました。

 まず感じたのは、普段使っているIKEDA 9cに比べて優しい音だなと。
 優しいというのは語弊があるかな?なんというか、IKEDAのカートリッジにある危なげな印象…刹那な感じがなく、極めて普通のカートリッジの音。この辺ちょっと説明しにくいんですが、IKEDAの音って音はいいんですが、なんだか聴いてて緊張感あるんですよね。そういう印象がありません。
 音のレンジは、中低域重視かな。ベースやドラムに独特の張りがあります。もちろん高い音も綺麗に出ますが、上も下もレンジを欲張る音ではありませんが、必要な音はしっかりと出ていて更に中域付近に独特の濃さがある。言葉にすると「ナローな音なの?」と誤解されそうですが、全然そんな事はありません。この音の表現は、まさにClassic LINNのイメージそのものですね。とにかく、レコードをとっかえひっかえ演奏するのが楽しくなります。
 カートリッジのトレース性もよく、レコード盤面の状態はあまりシビアにならなくても、ちゃんと音溝に沿ってレコードを演奏してくれます。この辺IKEDAは盤面の状態にシビアですからね。それだけでもなんだか優しい気持ちでレコード演奏できそう(笑)

 モノが古いので、いつまでこの調子を保ってくれるかわかりませんけど、それまではちょくちょくと引っ張り出してレコードを演奏させ、余生を全うさせようと思っています。ちなみにLINNのオールドカートリッジだと、KlydeK5も持ってるんですよね。

P7221442
↑表面?のLINN ASAKという文字が可愛いんだけど、アームに付けると見えません。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2018年07月05日

キンドール男爵のOasisをゲット!

P4120144 何故か昔からKindle端末のことを心の中で「キンドール男爵」と呼んでしまう。この現象はなんなんでしょう?
 と、特に話題にもしていなかったのですが、そういえば私、キンドルのオアシスを買っていました。しかも1度Wi-Fi版を買って3G版に買い直すというアホな事までしでかして(笑)

 キンドルについては、以前paperwhiteの3Gモデルを買っていて、しばらくは気に入って使っていたのですが、どうもこの時代のKindleは画面解像度が低い(まだレティーナ系の解像度ではない)ことと、端末に本が100冊程度に入った辺りから、とたんに動作のレスポンスが遅くなってしまい、あまり実用的に使えなくなってしまいました。
 それと、その頃はあまりマンガを買っていなかったので気にしていなかったのですが、やはりマンガをこの端末で見るのは色々と厳しい。ただ、電子ペーパーは実に読みやすいなと感じていたので、いつかはもう少し動作がキビキビしたKindle端末に買い換えよう!とは考えていました。

 そんな中2017年の秋頃ですかね、防水になったKindleOasisが発売になり、お風呂での読書も可能になったので、早速飛びつきます。
 その時買ったモデルは、32GBのキャンペーン情報無しWi-Fiモデル。3Gモデルについてはその時では「Kindle端末から本を買った経験もないし(やってみればわかりますが手持ちのスマホで買った方が100倍は便利)、Wi-Fiモデルで問題ないだろう」と考えていたのですが、実際に使い始めると、やはり以前買ったときのように3Gモデルでこそ電子書籍は際立つなと実感します。
 特に思ったのが、読んだ位置の同期、メモ、ハイライト、SNSへの投稿…はどうでもいいですが、とにかくそういった読書情報がリアルタイムで全ての端末と同期していることこそが、電子書籍の醍醐味ではないかと。Kindle端末を家、もしくは完全にWi-Fi環境下でしか使わないのであれば、これらの機能はあまり意味がないのかもしれません。ただ、外出時にKindle端末を使う人であれば(そしてこれら電子書籍の機能を享受している人であれば)絶対に3Gモデルを選択すべきでしょう。
 私の読書スタイルとして、複数の本を同時進行で読むことが多い上に、例えば込んでいる電車内ではiPhoneのKindleアプリを立ち上げて続きを読むということも多くあるので、どんなシーンでも読書位置の同期が取れているのは実に便利なのです。更にメモ機能などもイチイチWi-Fi環境下で同期ボタンをタップする必要もなく、3Gモデルであれば、ある種のコピペ的にいつでも文章の一部を別端末へと抜き出すことができます。これらを考えれば、価格にしておよそ4,000円は充分モトが取れるだけのメリットがあると思います。
 それに日本の公衆Wi-Fiは、アクセスにブラウザからのログイン動作を強いられるものばかりで、Kindle端末だと自宅外でのWi-Fi運用は使うにあたり想像以上に制限がかかります。WWWブラウザがきちんとしているFire系統のタブレットならあまり気にならないかもしれませんけど。

 とは言いつつも、実際Wi-Fiモデルを買った後に3Gモデルを追加購入する訳にもいかないし…なんて思いながら、数ヶ月間Wi-Fiモデルで我慢していたのですが、ふと「中古でKindleOasis売却するといくらくらいになるのかな?」と調べてみたら、何故かわかりませんけど、KindleOasisって恐ろしくリセールバリューが高いんですね。このエントリを書いている現在でも、じゃんぱらの中古を検索してみると何故か新品の買値とさほど変わらない。一体どういうことなんでしょうか?
 もちろんじゃんぱらなどの中古販売店に買い取りを依頼すると、売値よりかなり安く買い叩かれるでしょうが、こういう相場ならヤフオクで売れば新品とさほど変わらない値段で売れるのでは?と考えて出品。綺麗に使っていたとはいえ、落札額は驚きの新品購入時から-2,000円程度という高値で売却!これならと即3Gモデルを注文してしまいました。すげーなKindleOasis。

 写真は落札物を発送する前に届いた3GモデルとWi-Fiモデルを並べて撮影したもの。手前のグリップ部分の一部がプラ製になっているのが3Gモデル。重さはどっちも193gで全く変わりませんでした。この話が大体今年の3〜4月くらいの話です。で、その後は3Gモデルで新たにKindleOasisライフを満喫しています。あ…そうそう、当たり前ですがどちらも広告付きモデルは買っていません。

 実際の使い勝手ですが、まずは防水である事が最大のメリット。お風呂場で使えるという事もありますが、濡れても壊れないという安心感は、日常使いでもストレスフリーですね。手を洗った後などでも躊躇なく端末に触れますし、雨降りの日など例え屋外で使わないにせよ、傘を畳んだ後の湿った手で端末に触っても気にしないで済むのは嬉しい。以外と日常って水滴に溢れていますからね。
 他はやはり物理的なページ送りボタンが秀逸です。このボタン、デフォルトでは上ボタンがページ送り、下ボタンがページ戻しになっているのですが、設定で上下逆にもできまして、私は下ボタンでページ送りに設定しています。このボタンは左右反転しても同じように使えますので、端末を手で持ちかえるときでも問題なし。
 画面サイズはカラーのFire系列を除けば、現行Kindle端末では一番大きい。そして高解像度なので、マンガなどでもむしろKindleで見たほうが綺麗に感じます。この点は現行のpaperwhiteでも一緒かな?
 バッテリの保ちですが、当初公称で6週間と謳っていましたが、もちろんそんなに保ちません。読書好きな人が少しヘビーに使えば2〜3日で充電が切れると思いますし、朝から一日中読書といった用途だと、1日保たないかも。ただ、そういうモノだと思って適度に充電していれば困ることはありません。そもそも公称されているバッテリの時速時間は「通信機能OFFで1日30分の利用で数週間」という読書好きに言わせると「なめてんのかわれ!」といった条件なので仕方がない。ただ、実感としてはスリープしっぱなしでもおよそ1週間程度でバッテリが空になるような気もします。まだ電池切れにしたことはないのですが、放っておいても想像よりバッテリ消費している印象です。

 本体に装着するケースとカバーですが、こちらについてはいくつか試した結果、なんだかんだで評判がイマイチだった純正が最も優れていると感じています。

 まず初めに試したのがこのようなスリーブ状のカバー。こちら、カバーとしては全く問題はなかったのですが、やはり端末を取り出したり収納したりするときに、本体のスリープボタンを押さなければならないのが意外と面倒くさい。

 なら!と次に手を出したのが、スマホみたいに本体をパカッとはめ込む形のこちらのケース。これだと本を読み始めるときに、前面カバーをめくるだけで自動でスリープから復帰しますし、本を読み終えるときもカバーを閉じるだけで自動スリープします。やはりこれでないと…と思って使い始めたのですが、まず不便なのがお風呂場などに端末を持ち込むとき。当然ながらこのケースを本体から外さなければならない訳で、これが意外と力が必要で面倒くさい。更にこういったケースを装着すると、せっかく薄くコンパクトなKindleOasis本体が、かなり分厚く野暮ったくなってしまうんですよね。なのでこちらも不採用に。

 結局、それなりに値段はしますけど、純正の専用カバーがなんだかんだでKindleOasisの利用シーンを一番理解しているようなので、仕方がなく買いました。ただ、こちらのカバーは長らく欠品、というかもう製造されないんじゃないですかね。私が注文したときも本革製でミッドナイトという青系統の色しか手に入りませんでしたので、それにしました。むしろそれよりも安いファブリック製だと濡れても平気なのでそっちの方が良かったのですが、手に入らないものは仕方がない。
 ちなみに、何故製造中止になっているのかというと、どうやらこのカバーの用途をあまり理解せず買った顧客が多かったのが理由みたいです。買ってみるとわかるのですが、このカバー、磁石で本体裏にくっつくのですが、保持力はさほど強くありません。強くないといいつつも普通にカバーとして使う分には全く問題ない保持力なのですが、どうもこの部分をユーザーが勘違いしているようで、磁石が弱くて落下したとかそういうクレームが多かったようです。私としてはこの適度なカバーの外しやすさがむしろ風呂場に端末を持ち込むときなど、パチパチと気軽に本体・カバーを分離できるので、実にいい塩梅と思っていたのですが。こうやって気軽に外せることが逆に低評価につながっていたみたいですね。
 また、純正カバーは本体四隅を保護せず、あくまでも背面の一部と表の液晶面のみのカバーなので、これを装着しても本体の大きさが肥大化せず、またカバー分の重さが気になるのならその場でサクッと外してしまえばいいので、私としてはとても気に入っています。

 KindleOasisを買ってから、再びKindleでの読書は増えましたね〜。もちろん私は紙の本も読んでいますが、基本的に何冊も同時進行で読むタイプなので、今まで紙の本で読んでいたリソースの一部ががKindle分に振り分けられたということ。Wi-Fi時代からの数ヶ月でKindle本は100冊程度(マンガや雑誌を除く)は読んでいるのではないかな?買ったものやアンリミテッド含めてですが、これだけでも元はとれている気がします。

 あと、ここは極めて個人的なアホらしいポイントなんですが、電車内やスタバ(笑)で電子書籍を読んでいるときも、スマホやタブレットで読んでいるより、Kindleなどの専用電子書籍端末で読んでいる方がカッコよく見える気がします。なのでスタバとかでMacBookAirを超えるドヤをしたいひとは、paperwhiteでもいいから買って持ち出すといいよ(笑)

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↑スタバでKindleドヤw

iPhone7 Plus


▼2018年07月02日

貂明朝

 貂(テン)明朝とは、アドビのTypekitからリリースされた“可愛らしくも妖しい”フォントだそうで、確かに怪しいというより、ちょっとレトロな感じのフォントです。

 せっかくAdobe CCのアカウントを持っているので、ちょっと試しにこのブログのindexページの本文を貂明朝に変更してみました。期間限定のつもりなので、しばらくしたら戻します。
 Webフォントなので、ロードするのに少しタイムラグがあったり、ブラウザのキャッシュを保持していると変わらなかったりするのですが、しばらくするとフォントが変わると思います。すぐに変化を見たい方は、ブラウザにあるプライベートやシークレット等のウインドウで開けば、キャッシュがロードされませんのでフォントが変わると思います。下層のページはそのままです。 

 

LOVE

 
 また、貂明朝の拡張文字として上記“貂”の絵文字も用意されています。WebページのCSSにフォントフィギュアセットの属性を追加してロードすると、全角で“LOVE(LOVE)”と書かれた文字が貂のイラスト文字に変換されます。ちょっとかわいらしいですね。
 特にフォントイラストの貂は目玉がかわいいので、1度ブラウザの文字を拡大してご覧になってみて下さい。

▼2018年06月30日

ブラジル先住民族の椅子

https://farm1.staticflickr.com/920/43102716791_fc55594424_m.jpg 東京都庭園美術館で行われている、ブラジル先住民族の椅子という展覧会に行ってきました。

 これらの椅子について、自分は全く予備知識がなかったのですが、なんでもお祭や儀式、結婚式などの特別な機会に用いられる椅子だそうで、ブラジル先住民族の男性は、これらの椅子を1本の木から削り出しで手作りする習慣があるとのこと。そのモチーフとなる動物や図柄などは、部族ごと、コミュニティーごとにそれぞれオリジナルで意味があるらしく、祭礼の際にボディペインティングされる図柄とも連動しているとのことでした。

 また、この椅子の文化ですが、ブラジルのアマゾン川とその支流の上流全域にわたっており、ブラジルというかアマゾン川上流域で広く行われている風習のようです。また、この展覧会で展示されている椅子も、決して古い作品ではなく、ここ数年の間に作られた比較的新しい椅子も多いみたい。ブラジルにおいてこれらの椅子を作るということは、過去の遺産ではなく、今もアマゾンの奥地で受け継がれている文化となります。

 と、予備知識はこの程度にして、面白いのはこれらの椅子の圧倒的なオリジナリティです。サイズは高さ10cm程度から、1m程度、大きさも片手で握れるサイズから、大人2〜3人は乗れるのではないか?と思われるサイズまでバラエティに富んでおり、それぞれのスタイルにしてもオリジナリティに溢れすぎといった多様さで、見ていて飽きません。
 というか、世の中には色々な芸術があるもんだなぁと、しみじみ思いました。

 出かける前は、もう少し小規模な展覧会かと思っていたのですが、庭園美術館、旧朝香宮邸の各部屋に分散して展示してあり、展示物の椅子だけではなく、その空間ごと博物館の展示物のようで、じっくり見ていれば半日以上はかかってしまうのではないかな?自分も終了までにもう一度出かけてみてもいいなと思いました。

 それとねぇ〜これらの椅子、ミニチュアがあったら是非ほしいなと思っていたのですが、確かに庭園美術館のミュージアムショップで何点かミニチュアが売られていましたが、割とガチな現地生産手作りもので、手のひらに載るサイズのミニチュア椅子が数万円という値段で売られていたのでさすがに買えず…立派にできた目録のみを買ってきました。

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↑展覧会の目録、家でじっくり眺めよう

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▼2018年06月29日

MacBookへの充電についてあれこれ

https://farm1.staticflickr.com/919/43066774681_8ea0e298a1_m.jpg USB-Cは意外とクセがある…なんて言われていましたが、覚悟していたせいか私の今の印象としては案外寛容な感じ。

 MacBookの充電に使うUSB-Cケーブルですが、Apple純正品を含め、USBと名が付いている割には、ちゃんとしたお店で買うとそれなりの値段します。例えばApple純正PD対応のUSB-Cケーブルは2,200円して、流石Apple純正品は高いと思っていましたら、ヨドバシでエレコムバッファローの製品を見ても大体2,000円前後で、だったら純正ケーブル買っといた安心だよな…なんて思ってしまう訳です。

 ただ、USB-Cという規格自体はオープンなモノなので、そういうちゃんとした製品以外にも、ちゃんとしてない(?)製品が出回っているのがいいところ。いくつか試してみます。
 まずは秋葉原のパーツ街で280円という価格で投げ売りされていた型落ち品(?)エレコム製のUSB-C/1mのケーブル。上記に比べ随分安いなと思いましたが、電源アダプタに差し込んでみると普通に使えました。これはシメシメと思い、エレコムの同じ型番で投げ売りされていた型落ち(?)の2mケーブルも買ってみましたが、こちらも当然普通に充電できます。
 ちなみに充電用の電源ケーブルは、自宅で使う場合等は2m位はないと使いにくいですね。電源アダプタの差込口が机の上にあるような方は別ですが、そうでないと、1mではケーブルを机の下に垂らすだけで終わってしまう程度の長さです。

 では、もっと怪しげなケーブルはどうかと思って、ソフマップで投げ売りされていた型番も何もないジャンク扱いのUSB-Cケーブル/1mを100円で買ってきましたが、こちらも普通に充電できています。計測した限りでは電力の低下もありませんでした。

 事前に調べていた限りでは、USB-CケーブルでMacBookを充電しようとすると、意外と相性問題があるなんて情報がそれなりにあったので、ちょっと拍子抜け。

 更に、写真にあるように、通常のUSB→USB-Cというケーブル(これもジャンクで200円)を買ってきて、2015年に買ったAnker PowerCore 15600というバッテリ(当然USB-PD対応の訳がない)でMacBookを充電してみたら、これまた普通に充電できてしまいまして、事前に考えていたよりも、USB-Cによる充電ってのは汎用性あるんだなと思ったりしました。
 もちろんこのバッテリからの充電はACアダプタ経由よりも時間がかかるようで、計測したところ出力されている電力は18Wでした。このバッテリで充電しているときにUSB-Cハブを介すと数ワット程電力を食われる筈ですので、そうなるとMacBook本体への充電はできなくなるかもしれません。まとめますと…。

 ・Apple純正ACアダプタの出力:30W
 ・Apple純正ACアダプタ+Apple純正USB-Cアダプタ経由の出力:23W
 ・Anker PowerCore 15600での出力:18W

 となります。
 MacBookの充電自体は、果たして何Wまでいけるのか?ちょっと試してみたい気もします。
 もっとも今回のモバイルバッテリに関しては、MacBookへの充電ができているというより、要求されれば想定以上に電力が流せる…という意味かと思いますので、このような使い方は事故など起きる可能性もあります。あくまでも自己責任で。

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▼2018年06月27日

MacBookに似合うUSB-Cハブを試す

P6271355 MacBookを買って必要なのがUSB-C HUB。これらがないと、充電しながら外部機器との接続ができません。充電用途を考えなくても、外部ポートがUSB-C1つだとどうしても普通のUSBや、その他の機器につなげるためのHUBが必要になります。

 ということで、私は既に2つのUSB-C HUBを用意しました。

 1つはApple純正のUSB-C Digital AV Multiportアダプタ。なんだかんだで1つは純正品を持っていないと、、その後の相性問題などいろいろ問題の切り分けがしにくい。こちらは新品ではなく友達からの頂きもの。端子はUSBポート×1とHDMI×1、そしてPD(パワードライブ)タイプのUSB-C端子をひとつ持っているので、USB-C端子から充電しながらその他の機器を接続できます。
 この純正アダプタを使用して純正の30W電源アダプタを使用すると、他の機器は未接続の状態でMacBook本体への電源供給が23Wとなり、このアダプタは7W程電力を消費していることになります。

 もうひとつは、アメリカのアマゾンから注文したローズピンクのType-C Hub。送料入れて$55くらいで、注文から到着まで3週間程度かかりました。なんでわざわざアメリカのアマゾンに注文したのかというと、私の要求を満たすUSB-Cハブが日本では売っていなかったから。
 こちらのハブは、どちらかというと持ち歩き用に使おうと思っていまして、私の要求仕様は、1:USB-C PDポートは必須。2:USB端子×1以上。3:SDカードスロット。4:HDMIポート。5:本体に合うローズゴールドのカラー。で、この要件を満たすハブはアメリカのアマゾンでしか取り扱っていなかったのです。
 特に色についてですが、Mac向けに作られているであろうUSB-Cグッズについて、以前はちゃんと4色展開してくれていた気がするのですが、今の日本国内だと実質シルバーとグレーしか手に入りません。もしゴールドやローズゴールドの周辺機器をお望みの方は、早目に確保しておいた方がいいかもしれません。
 それはさておき、こちらのハブは、純正の30W電源アダプタ使用時、他の機器を未接続の状態でMacBookへの電力供給は25W。つまりこのアダプタは5Wの電力を消費しています。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2018年06月25日

レディ・プレイヤー1を見てきました

ヲタ

https://farm2.staticflickr.com/1819/42940565662_d73fb7e2f2_m.jpg もう公開も終わりそうだし、慌ててみてきました。

 この映画がどんな映画かはもうここで書くまでもないでしょう。レディ・プレイヤー1とは、スピルバーグ監督によるVRの世界で起きる事件を解決していく映画。そしてこの作品には1980年代にデジタルキッズ(笑)だったオッサン・オバサンたちが大喜びする様々なネタやクロスオーバーなキャラクター達が登場しています。

 日本人の私たちが注目するクロスオーバーは、まず冒頭に登場する金田のバイク。ちゃんと「成田山」のステッカーついてたかな?
 それと一瞬の登場までカウントしているとキリがないのですが、敵の親玉が使うメカが、メカゴジラ。このシーンはちゃんとゴジラのテーマと共に登場するのが良かったね。
 あと「俺はガンダムで行く!」でお馴染みのモービルスーツ(レビル将軍風)、RX78-II・ガンダムですが、ガンダムはビームライフルが登場しないのが残念。劇場であのモーター音(ビームライフルの音は工業用モーターを急停止させる音から作られている)を聞きたかったです。

 クロスオーバーはさておき、映画としてはどうだったのか?というと…正直微妙かな。スピルバーグ監督作品といいつつも、彼の作品らしい驚きと興奮がちょっと足りなかった。
 私は原作の小説を読んでいませんが、映画でのストーリは、割とありきたりで単調。ラストの大団円もとてもありがちな終わり方で、なんだね…結局女の子はVRよりもリアルがいいよって話ですかね。

 なんとなくですが、本作品、事前の評判ほど世間では盛り上がっていない感じもしていたのですが、確かに見てみると、本作はまごう事なきB級映画そのもので、これは文字通り、良い意味も悪い意味も含んでですけど、世間で大ヒットするような映画ではないよなと思いました。

 この映画については、映画館の大画面で鑑賞するのもいいですが、家のテレビでちまちまと一時停止させながら、画面の端や一瞬登場する様々なキャラクターを確認してゆくって見方もありなのかも。

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ゲームウォーズ・上(SB文庫)/アーネスト・クライン

▼2018年06月24日

Victory Games・Pacific Warのルールブックを楽しむ

ヲタ

https://farm2.staticflickr.com/1722/27935083107_ea13e0799f_m.jpg そういえば、数ヶ月前に今はなきVictory GamesPacific Warが手元に帰ってきたので、箱からルールブックを取り出して眺めています。
 このゲーム、ゲーム自体は太平洋戦争全てを作戦級スケールで扱うというビックゲームなので、ショートシナリオはともかくとして、キャンペーンゲームはプレイ不可能。ルールに習熟した人同士でプレイして、プレイ時間の目安が100時間だったかな?これは毎日朝9時から17時までの8時間プレイしても、12日半かかるということです。キャンペーンゲームを最後までプレイした人っているのかな?

 ルールブックは、A4横3段組で文字がびっしり書かれて60P程あります。更にシナリオブックは別冊です。もっともショートシナリオをプレイするだけなら、冒頭10P程度(?)を読むだけで問題ないはず。練習用シナリオの真珠湾なら対戦相手すらいりません。

 こういったゲームなので、将来でもプレイできるか疑問なのですが、それでもこういったシミュレーションゲームのルールブックは読んでいて楽しい。
 以前もどこかで書きましたが、ルールブックで書かれていることは全て意味があり、それらは当時の戦争を再現するためになくてはならない文章です。ゲームのルールはそういう膨大な調査の上に成り立つある種の報告書とも言えます。
 そのため、これらシミュレーションゲームのルールブックは、読んでいるだけでも思考が研ぎ澄まされていくようで、読んでいるとある種の文学的な快楽すら感じたりします。実際私の仲間内で頭がいい人は(つか自分が一番バカだったんですがw)シミュレーションのルールブックにハマってそのまま法律家になってしまったし。

 確かに法律の文章とゲームのルールブックは似ているかもしれません。特に、ルールブックが文章として美しいのは、活用されることを前提としているから。なので実際のプレイには常にルールブックに書かれている文章の「解釈」という作業・運用が必要で、意図が不明な場合は英文のルールブックを参照したり、あるいはその場のプレイヤーによる合議でルール解釈を定めたりします。
 この辺もなんというか、法律の解釈という行為に通じるものがありますね。なので私の仲間内でシミュレーションゲームをやっていた人は(私を除き)、みんな文章の読解能力がすごいです。また、文章内の矛盾を見つけるのも上手く、これらのゲーム体験は後の人生において有益な資産(私以外)となっているでしょう。なので、若い人達にはみんなシミュレーションゲームをさせたほうがいいよ(笑)

https://farm2.staticflickr.com/1744/40993482570_fdd2def83a_m.jpg PacificWarに話を戻すと、こういったモンスターゲームなので、実際にプレイした経験はありません。ただ、ルールブックを読みながらセットアップまではやった事あります。その時の感想がどういったものだったか覚えていないのですが、ふむふむと感心しながらユニットを配置していた記憶がありますので、私の頭の中でも何らかの有意義な経験が得られたのでしょう。

 個人的に、このゲームのルールで特に印象的なのが「就役」という概念、全てのユニット(陸軍・航空隊・海軍艦船)は就役状態にならないと作戦に参加できません(防御戦闘のみは許可されている)
 作戦を行うには、必要な手持ちのユニットを選び就役状態にする必要があります。そして作戦を終了させるためには必ず全ユニットを解役させなければなりません。この辺、一部のゲームでは「動員」という概念があったりしたものですが、解役までをルールに定めていたのはちょっと珍しいと思いました。さすが戦略級のゲームです。

 そして、特にVictory Gamesのルールブックは文章を鑑賞するという点においても優れていまして、写真にあるように実際の戦争において、このルールは何を再現しているのかがきちんと説明されており、シミュレーションのルールブックとして評価も高いものでした。
 ちなみにVictory Gamesとは、シミュレーションゲーム界の巨人、Avalon Hillの子会社で、当時倒産したSPIからスタッフを引き抜いて設立した会社と言われていました。そのため出版されるゲームの題材はマニアック+ビックゲームになりがちで、評価は高かったのですが、実際プレイした人はあまりいないかも。

 自分はVictory Gamesの製品として、Gulf Strikeと、NATOを持っています。これは唯一Victory Gamesの初期ラインナップの中では現実的にプレイできる規模のゲームで、何度かプレイした記憶があります。NATOは手元にあるけど、Gulf Strikeはどこにいったかな?あの当時はあの地域でアメリカとイラクが闘うなんて思いもしない時代でしたが(このゲームではアメリカの敵はイランとされている)

 この手のシミュレーションゲームですが、私としてはみんなが定年退職した後、有り余る時間をつかってのんびりやりたいという野望を持っているのですが、みんなちゃんと健康で長生きしてくれるかなぁ?

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↑航空作戦を行うにもこれだけのシークエンスが必要

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