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▼2005年11月11日

デジカメの評論

 価格コムで、GR DIGITALの画質論がヒートアップしているということで、ちょっと読んでみたのだが、これはもう、デジカメを写真機としてとらえるか、スキャナとしてとらえるかの違いで、永遠に彼らの論調が交わりあうことはないんだろうなと感じた。

 ちなみに私は古い人間(笑)なので、デジカメは写真機であってほしいと思っている。つまり、撮影された一枚の画像ほぼ全てを見渡せる状態で鑑賞したときに、その結果が美しければそれでいいと思っているのだが、スキャナとしての性能を求める人達は、撮影した画像をピクセル等倍まで拡大して、ノイズが多いだの少ないだのケチを付け、シャドー部分のピクセル1コマごとにノイズの数を数え、それが1つでも少ないカメラが優秀だと思っているようだ。そんなピクセルノイズを潰す事なんて、実に簡単だというのにね。

 まあ、これは私の予想だけど、日本のデジカメ業界は、こういった写真を鑑賞しない画像マニア(?)達に潰されていく一方、逆に技術が流出した他の国で企画されたデジカメが、写真的美しさを追求して、長く愛される名機を生み出していくのかもしれない。

 まさに銀塩のカメラやオーディオが辿った道と同じだね。ライカのレンズはボッタクリだとか、輸入オーディオは安物のパーツ使ってるくせにいい音がする訳ないなどという、妄想に支配されたマニア達によって、また1つ趣味の世界が潰されていくのかもしれないね。

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