昔から、心霊現象と思わしきことには度々遭遇している。まあ、こういった話は私だけでなく、結構大勢の人が同じような経験をしていると思う。そして、その経験のほとんどは、ひょっとして心霊現象かも…といった曖昧なもので、話を聞いている本人以外からすれば、決して心霊でも何でもないという事だったりもする。
そんな中、以前どこかで書いたかもしれないが、私の中でこれは間違いないと感じている心霊現象の一つは、朝のNHKニュース放映中に起きた。その話題は、確か奈良時代かなにかの遺跡から、死刑囚の霊を鎮める為の木製人形が発掘されたという話で、その人形のおなかの部分には死刑囚の名前が書いてある…といったものだったと思う。朝食を食べながら何気なしにテレビを見ていた私は、その人形が写っている画面を見て凍り付いた。人の顔が写っている!
人形は3体並べられて画面に映っていた。その顔の部分それぞれに、なんと人の顔が写っていたのだ。そしてその顔は全て死刑になった後の顔みたいで、推測だが全て死顔に見えた。びっくりした私は、一緒に朝食をとっていた母親と妹にそのことを話し、テレビ画面を指さしたりしたものたが、彼女たちにはそんなものは全く見えず、私の言っている事が理解できていないみたいだった。
その顔というのも、何となくおぼろげに写っているとかそういったレベルではなく、スタジオで撮影された写真を見るかのごとく、表情やディテールまでくっきりとしていて、今でもその顔は似顔絵を描けと言われれば描けるくらい鮮明に記憶に残っている。三人とも白っぽい木綿の服を着て目を閉じてうつむき加減になっていて、一人は左頬は殴られた後なのかやや腫れていて…。
今思い出しても、あれは自分の中で「勘違い」と片付けることができない心霊現象の一つ。
その他にも数回、決定的だと思われる心霊現象に遭遇しているので、追々紹介していきたいと思う。