アースを落としたAirMacExpress
コレはもう、ジャンルとしてはオーディオにはいるね。ということで、この前高いなぁ~などと思いながら、AirMacExpress用の同梱の光ケーブル目的で買ったAirMac Express Stereo Connection Kit with Monster Cablesだが、セットに同梱されている電源ケーブルをよく見ると電源プラグ側にアース線が付いている。単なるダミーかな?と思って、テスターで導通をチェックしようとしたら、本体差し込み口のへこんだ部分に謎の金属パーツが見えた。そこの部分とアース線にテスターを当ててみると、きちんと導通している。iBookとiPod用の電源アダプタには、こんなところに金属が露出している部分はないのだが…と思ってAirMacExpressの電源ソケットを外すと、位置決めのポッチ部分が金属になっているぞ。変だなと思って、ここの部分と本体にあるUSB端子のグランド部分にテスターを当ててみると、きちんと導通している!つまり、AirMacExpressは筐体がグランドにつなげられる構造になっているのだ!
こうなったら話は早い。早速延長電源ケーブルの先端を切断し、余っていた(こんなモノが余っているのが我ながらなんだかなぁ~と思うが)ホスピタルグレードの電源コネクタを装着。当然アースラインもきちんと接続させて筐体をグランドに落とす構造にした。そして出来たケーブルが二枚目の写真。
工作終了後早速音出し。肝心の音質なのだが、一瞬「低域が痩せた?」と思ったのだが、それは初めに聴いた音楽の前奏によるもので、実際のところは全くの杞憂。音のレンジは明らかに上下に伸びて、以前感じていたなんとなく音の上下が詰まったような雰囲気が大分改善されている。結果は大満足。
ということで例のケーブルセット。最初は随分割高だなと思っていたが、AirMacExpressユーザーでコンセントからアースを落とせる環境にある人は、工作用にこの電源ケーブルを手に入れるためだけに買ってもいいと思う。大体高い高いといっても、オーディオ用電源ケーブルに比べれば、低級グレードにも属さない程度の値段でしかないしね。それと、こういった電波発信機器を電源コンセントから離した位置に設置できるという点も効果があるのだと思う。というか、音質が改善された訳は、そっちの効果の方が大きかったのかもしれないけどね(笑)。