株式会社ビデオリサーチ・インタラクティブ
「株式会社ビデオリサーチ・インタラクティブ」という会社があるのを、こんな仕事してる割にはナンですが、今日初めて知りました。だめなWebディレクターですね。
社名から想像できると思いますが、視聴率調査でお馴染み、ビデオリサーチの関連会社みたいです。電通系の調査会社ですね。大体日本の広告料金を決めてる側が広告調査のデータを提供してるんだから、データなんて信頼…おっと、そちらの話は止めておきましょう。とにかく、米ニールセンを追い出した独占企業の…おっと、しつこいですね。とにかく、日本ではほぼ唯一と言っていい視聴率調査会社と関わりが深いみたいです。深いかどうかは判りませんが、資本の出所は一緒ですね。
このサイトで面白いのは、世帯内パソコンによるインターネット利用状況調査というデータが閲覧できることです。この会社では、いわゆる“インターネット版視聴率”と言っています。
仕組みはテレビの視聴率測定と同じみたいですね。全国に1万人強のモニターがいるそうで、その方達のパソコンに専用ソフトがインストールされているみたいです。この1万人というモニター数は多いか少ないか…と考えると、従来の視聴率調査では充分なサンプル数だと思いますが、ネットだとどうなのかな?この辺の効果測定を検証した資料は見たことがないので、よく判りません。
テレビでチャンネル数に相当するWebサイトの数は、ある意味無限大なので、それに比例してサンプル数も増やすべきなのかもしれませんが、商用目的の効果を計るには、逆に1万人でも多いような気もします。零コンマいくつ…といった細切れのデータをいくら集めたって仕方ないですしね。
そしてこれが現時点で公開されている最新の利用状況調査。
結果を見てみると、1の「Web Access Over View」については、実感としてこんなモノかな、という気がします。
ただ、2の「推定接触者数上位30ドメイン」というのはどうかなぁ。少なくとも私の利用状況とは全く異なっていますね。上位3番目のIPですが、これは「サムライファクトリー」というサイトみたいです。少なくとも私は全く知りません。こういった訳の分からないデータが出てくるというのは、サンプル数が少ないのか、測定方法に問題があるのか、どちらかだと思います。
トップのヤフーは納得できますが、以下楽天とニフティって本当でしょうか。被験者はみんなデイリーポータルZのファンなのかな?他にも「fc2.com」とか知らないし、また「goo」など、大手の割には誰も利用してなさそうなポータルサイト群の下にグーグルが来ているというのも納得できません。ひょっとして、私がデータの読み取り方を間違えているんですかね。
このデータ、「恣意的」とは言いませんが、インターネットの利用状況として、ベースデータとして活用するには、ちょっと実情に即していないかなと思います。
ちなみに、毎月何十ものWebサイトのアクセス状況を調査している私の経験則から言うと、利用率ダントツのポータルサイトはやはりヤフー、そしてその半分くらいの利用率がグーグル、そして以下2%前後で各種有名ポータルサイトが続くといった状況です。もっとも、このアクセス解析は、目的のサイトへ到達した手段のデータな訳ですから、ここで話題にしている利用状況調査とはやや意味が違うと思います。が、それにしても、現場としては納得しにくい結果だなぁ…と、思いました。
ちなみに、この結果と、大手ポータルサイトのバナー広告料金を比較してみると…いや、止めておきましょう。大手代理店はこのデータを参考にして広告料金を検討している訳でしょうから、これは「にわとりが先かたまごが先か」という話になります。
つことで、下のコメントを読んでもらえば判りますが、トラフィック順位に関しては、私が無知だっただけみたいです。上の記事は信用しないように(笑)。
コメント
私はインターネット関連の職についていますが、順位は妥当な感じだと思います。
fc2.comもサムライファクトリーもトラフィックで言えば日本有数の会社です。
このブログにもNINJA TOOLSのバナーが貼り付けてありますが、このブログを開くだけで少なくてもサムライファクトリーに対して2回のトラフィックが発生します。
楽天やnifty、fc2.comなどはこのようなサービスが多いのでトラフィック数が多くなります。
つまり、ドメインに接触していると考えていいのでは?
投稿者: トラフィック | 2006年12月29日 02:45
どうも…。
なるほど、そういうことだったんですね。
全然知りませんでした(笑)。ありがとうございます。
投稿者: よっち | 2006年12月29日 07:39