世界のBlogエントリー1/3は日本語
Web Designingの2007年1月号で、萩原雅之というマーケティングリサーチャーが、巻頭のコラムで問題提起?をしている。
結論としては「日本の消費者コンテンツは『ダイアローグ(対話)』ではなく、『モノローグ(独り言)』の集まりであり、たわいもない身辺日記ばかりなので、エントリー数の多さを喜んでばかりいられない」そうである。
なるほど、つまり、この活発なWebメディアに、マーケティングが積極的に入り込めないのが悔しいんだね?という風にしか読めないな、こりゃ。
日本語のエントリーの割合(ブログにおける日本語のシュア、というほうがわかりやすいか)が、どれだけあるのかとか、身辺日記が多すぎるとか、そもそもこの事例で何を問題視しているのか?その立脚点がまったくわからない。
ああ、世界のブログのうち1/3は日本語なのね、というトピックとしてなら関心がもてるが、最後の「エントリーの多さを喜んでばかりいられない」というのは、明らかにマーケッターとしての視点でしかない。はっきりいって余計なお世話である…と、このコラムを読んで感じた。
常々思っているし、このサイトでも書いているけど、Webの世界に金を持った商人は要らない。それでも商売をやりたければ、控えめな態度をとり、こういったくだらない分析で「日本のユーザーは」などといった発言をするのは控えていただきたいと思う。