老後は1億円
余裕のある老人生活を送るためには、定年時に夫婦で一億円の貯蓄が必要だそうです。となると、私のような永遠の18歳(笑)を前提とした場合、定年を60歳と計算するとそれまでを月に直すと504ヶ月となり、となると月198,412円、毎月約20万円ずつお金を貯めていかないと間に合いません。
まあ、結婚しないのならその半額で済みますが、いずれにせよ「貯まるかボケーーー!」という金額です。老人になるってのも大変なんだなぁ。
それはさておき、実際に一億円貯められたら豊かな老後を遅れるのでしょうか…というのもちょっと疑問です。というのも、日本の老人人口は、この先数十年後に、60歳以上の人が総人口の2/3を占めるだろうといわれています。その場合、仮に平均的勤労者が老後に夫婦で一億円貯めることに成功したとしたら、日本の総人口中4/6、33%近くの人が、億万長者になってしまうわけです。
考えてもみてください、総人口の1/3ものの人間が、一億円持ってる(もしくは一億円消費する必要がある)訳ですよ、当然超インフレ社会になるのは必至です。
つまり、これらの資産というのは、現在の貨幣価値が維持された社会構造が永遠に続くという前提で試算した数字でしかないわけで、実際にはまったく現実性のない話だといえるでしょう。
で、じゃあどうすればいいのかというと、私はまったく逆の考えで、私達が老人になって、その頃みんなお金がなくなったとしても、日本の総人口2/3もの人間が貧乏生活をしていると考えれば、実はお金のない老後もそんなにつまらないものではないのかと…、そんな風に考えたりもします。
実際のところは、自分が老人になってみないとわかりませんけどね。