眼が見えない猫のきもち/徳大寺有恒
何となく買って読んでみた。別に悲しい話ではないのだが、ちょっとしんみりきた。口絵にある著者と猫の写真がとても楽しそうで、見ているこちらもちょっと楽しい気分になるのだが、同時にその楽しそうな笑顔故に、何故かホロッとくる写真でもある。
徳大寺有恒とは、日本で一番有名な自動車評論家で、また日本では、自動車に興味がない人でも、唯一名前くらいは知っているであろう自動車評論家。その彼がこんな文章も書けるんだ…と、私は別に驚いたりはしないのだが、普段の自動車評論を読んでいる人にとっては、氏の意外な一面を感じることが出来ると思う。
車の事なんて興味がなくても、なにも知らなくても大丈夫。なにも先入観を持たずに読んでも、とてもいい本だと思う。
眼が見えない猫のきもち/徳大寺有恒