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▼2007年02月03日

レンタルお姉さん

 なんだかいけない想像をしてしまいそうな名称だが、そういう職業があるらしい。ニートや引きこもりの社会復帰をお手伝いするボランティア(ということは、職業じゃないのか?)だそうである。

 個人的には、ニートと呼ばれる存在が実際に増えているのか減っているのかは判らない。私の友達には、生まれてこの方就職したことも、働いたこともないという人が今でも二人ほど存在するが、確かにそういう人達は、いわゆるニート…と言っていいだろう。もっとも、本来のニートという意味は、病気やケガなどでやむを得ず働けない人達も含める言葉らしい。ただ、今の日本では、いわゆる「働く意志のない」という人達のことを指していると理解していいだろう。
 では、実際に働く意志がない人達の人口は増えているのか…。どうもその辺も曖昧な気がして、今ではいわゆる「流行」言葉なので、単に定職に就いていない人もひっくるめてニートと呼称しつつあるような気がしないでもない。いや、これが本来の言葉の意味なんだけどね。

 じゃあ、仮にニートが増えたとすると、その訳は、日本が社会的に進化したからではないか…という気がしないでもない。だって、働かないでも何とか食っていけるわけだしね。それどころか、働かないのにインターネットでにちゃんねるやってたりする人も多いのだから、これはもう、彼等の存在は、かつてのローマ帝国時代のローマ市民そのもので、日本の帝国主義、覇権主義のいわゆる到達点とみなしてもいいのではないかと…。だって、発展途上国なんかだと、働かないでも生きていられるなんて事はないですよ。乞食やルンペンだって、食料を探すという原始的な意味において労働をしている訳ですから…。

 つまり、ニートが生息できる社会環境として、日本という国が労働をしない人間にも食料その他を供給できるという国になってしまったということですな。今の日本は、考え方によっては、まさに昔の人が思い描いていたパラダイス状態な訳だ。

 では、増え続けるニートを減らすにはどうするか…って、単純に考えれば、日本という国がもう一度貧しくなるしかないのではないかと、そんな風に思ったりもする。
 それか、ニートと呼ばれる人達をを貧しい環境に放り出す…それしかないよね。私だって仮にニートになったとして、そうしたら働かなくても食べていけて、それで一日中にちゃんねるやり放題なら、そういう環境から抜け出せなくなってしまうと思う。

 あんまり深く考えないで言わせてもらうけど、結局ニートなんて存在は、そのまま構わずに放っておくだけでいいのではないかと。カウンセリングとかなんだとか、自らが望んだのならともかく、望まなくてもそういったコミュニケーションが勝手に自分に向けて入ってくるということ自体が、最大限の甘やかしなのではないかと思う。人とのコミュニケーションとは、ただ働いてお金を稼ぐ以上にずっと難しいモノなんですよ。私なんて、この歳になっても全然ダメだし。

 なあんて、かつては仕事を数年間やって、その後1年くらいニート状態…なんて事を繰り返していた私が偉そうなこと言える話じゃないけどね。
 というか、自分の置かれている環境が、その状態を容認出来ているのであれば、無理して解決しようとしても仕方ない気がする。周りの家族達がいくら「将来困る」といっても、結局それはニートである自分自身に帰結する問題であるし仕方のないことだろう。昔風にいうなら「出来の悪い息子(娘)をもったのだから…」と、さっぱり割り切る覚悟も必要ではないかと思う。

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