ミネラルウォーター・ガイドブック/早川光
キャンプの時に炊いたお米が美味しく感じるのは、水道水を使わず、ミネラルウォーター、それも多くの場合価格の都合で国産の水を使うからみたいです。何故なら、国産でリーズナブルな価格で流通している水は、まず軟水だからです。それは本書に記載されているミネラルウォーターのカタログを眺めていると判ります。
コントレックスが何故ダイエットに向いていると言われているのか?本書によると、大雑把に言って「超硬水のコントレックスは、飲むと重くて胃に満腹感を与えやすい」からだそうです。他にも利尿作用や代謝を則す成分が含まれ、フランスでは医学的にその効果が実証されているとか。
フランスでは、ミネラルウォーターを用いる医療を「テルマリズム」といい、国家が正式に医療行為として認め、健康保険などの適用も受けられるそうです。そんなフランスと違い、日本のミネラルウォーターに関する指針は、結構怪しげなものばかりという現実も本書には記載されています。
結局、現在の日本国内で、加工・殺菌されていない、本当の「ナチュラルミネラルウォーター」を飲もうと思ったら、輸入品を買う以外ないみたいです。
まあ、本書にはそんな蘊蓄も書かれています。とりあえず、街に沢山売られているミネラルウォーターを選ぶ際の指針にはなりそうです。
ちなみに現在の私は、会社で無料提供されている「クリスタルクララ」を毎日がぶ飲みしています。それなりに飲みやすくて気に入っているのですが、こちらは当然ながらナチュラルミネラルウォーターではありません。なんでもRO(逆浸透膜)ミネラルウォーターと呼ぶみたいですね。
日本の法律ではあやふやなミネラルウォーターの区分ですが、ヨーロッパ(EU)の基準だと、かなり厳密に決められています。