いい音と心地いい音
ちょっと前に読んだ本で、割とこざっぱりした部屋で暮らしているインテリアコーディネーターが、部屋の隅にある古ぼけた小さなラジカセの音について、「この部屋のインテリアには、こういった古い音の方が似合う」などと書いていました。なるほど、似合う音かぁ…と、私はちょっと感心した覚えがあります。
私も含めて、いわゆるオーディオ好きな人にとっては、「いい音こそ正義」という価値観があって、どんなときでもいい音に勝るものはない…と考えがちなのですが、そうか、インテリアに合わせて「こういった古い音がいい」といういう価値観もあるんですよね。常にいい音が正義ではないのだと、あらためて思ったりしました。
OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-45 F3.5-5.6