Russian Futurism
「ロシアの未来派」とでも訳すのか。バラ売りもされているようだが、手元にあるのは3枚組に見えるけど実際は5枚組のCD。
ロシアの近代音楽というと、私的にはそれだけで何か期待してしまう。昔まだ六本木のWAVEが健在だった頃、4Fの現代曲コーナーで、日々訳の判らないCDを買い漁っては一喜一憂していた私は、ロシアものの新譜が出ていると、それだけの理由で買って帰ったりしていいた。結果家で聴いてみても、そんなに当たりがあった訳じゃないんだけど、中にはすごいピアノ曲がひっそりとオムニバス版の中に紛れていたりして、そんなのを期待しながら何度もしつこくハズレを引き続けた。
私にとってのロシア現代曲というのは、冷たくて鋭利で、それでいて力強く、ストレートでシンプル…というイメージがある。そのような音楽にはまった時は、背筋をピンと伸ばして一心不乱にスピーカーの間を眺める。そんな自分の状態も含めて、そういう気分にさせてくれるロシア現代音楽が大好きだった。
最近はまた、ロシアの近代ピアノ曲がちょっとしたブームで、渋谷のタワーレコード6Fには、特設コーナーができたりしている。また何枚かCDを買ってみてもいいかな?と思っている。
このCDは、もう何年か前に買ったもの。ハマった!というほどではないが、やはりロシアっぽい冷たくストレートな雰囲気が伝わってくる曲で、忘れた頃に棚から取り出して聴いている。
今日は、SONY D-50とヘッドフォンで、本を読みながらのリスニング。冬の夜には寒い音楽。暑い時には熱いお茶…に通じるものがあるかな?