搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!/阿部真大
正直、朝本を持って家を出て電車で読み始めて、会社に着く前に読み終えてしまうとは思わなかった。ただ、内容は短いし薄いが、着眼点はいいと思う。
何事も無気力な若者というのも問題だが、何も考えずひたすら働きすぎる若者も問題。このバイク便業界が抱える「ワーカーホリック」的な労働形態は、私が仕事としてきたデザイン業界でも、結構当たり前のように起こっていることでもある。
将来の展望もそれ相応の給与も待遇も社会保障も、「才能があればのし上がれる」という言葉に集約されたこれらの業界、実はこういった劣悪な環境を許容しているのは、経営者ではなく職場環境そのもの(なんて書いてはあるが、実際は「労働者本人達」に違いはないだろう)というのは、とても納得できる。
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