UV TOPCOR 28mm F4 + OLYMPUS E410
トプコンのレンズといえば、私などもう名前を聞いただけで身震いする位のフェイバリットレンズなのだが、なんせ手持ちのトプコンカメラは、二眼レフのプリモフレックス、それとトプコンユニのみ。最近銀塩カメラをいじっていない私にとって、二眼レフは使うのが結構めんどくさいし、トプコンユニの方は、シャッターの調子が悪くて使えなくなってしまった(※1)。
そのため、普段からデジタルカメラでトプコンレンズなんて使えるといいなぁ…なんて漠然と思っていて、かといってエグザクタマウントのアダプタ買ってREトプコールレンズを漁るのもなぁ…大体私が大好きなレンズはUV-TOPCORの方だし…とか、コシナの限定トプコールは問題外だし…なんて色々と考えていた。
そんな中、ちょっと前にネットで「UVトプコールレンズをM42に変換するアダプタ」というけったいなモノを発見。もう後先考えず注文!早速品物が届いたので、手持ちのUVトプコールレンズをM42化する。
このアダプタは、正確に言うとレンズに装着するアダプタではなく、トプコンユニのマウント部分を取り外してUV-TOPCOR→M42のアダプタを作るというキット。UV-TOPCORレンズは本体にレンズシャッターを採用した一眼レフマウントで、そのせいなのか何なのか、レンズ側に絞りリングがついていない。故に通常このレンズのアダプタを作ろうとすると、絞りの制御ができないことになるのだが、このキットはこの点も考慮されていて、カメラ本体から絞りを調節する部分を取り出してM42のリングに装着するという仕掛けになっており、故に他のカメラにこのアダプタを介してUV-TOPCORを装着しても、きちんと絞りが効く。
そして、E-410に装着してみたのがこの写真。UV-TOPCORがデジタルで使えるなんて、もう鼻血でそう。
早速M42→フォーサーズのアダプタを介して色々撮影してみたんだけど、もうなんちゅーか、すばらしいレンズですよこれ。コントラストも良好でとても力強い色が出る。解像度とかそういうのは当然現在のレンズに劣ると思うけど、撮影した画像の存在感は、手持ちのレンズの中でも群を抜いている。28mmF4の他に、53mmF2も持っているんだけど、こっちのレンズも同じような傾向を持っていて、撮影した画像が妙にドラマチックになる。いいなぁ…トプコン。私にとっちゃツァイスよりライカより、ヒエラルキー的には上だな(笑)。
そのうち、エグザクタマウントアダプタも手に入れて、REトプコールにも手を出してみるかな。ただ、REの方は普通にいいレンズだった…という話なので、UVほど個性的な画は得られないかもしれないなぁ。いい画像が欲しいのなら、たとえズームだとしても、現代のレンズを手に入れた方が安いし性能はイイからね。
ちなみに、私が過去作ったトプコン・ユニの紹介ページはこちら。
(※1:UV-TOPCORでのシャッターや絞りのトラブルは、ほとんどの場合本体ではなくレンズの問題。レンズ側に本体に絞り情報を伝えるレバーと、絞りを駆動するレバーが重なる形で配置されており、この二本のレバーが独立してほぼ抵抗なく動く状態でないと、カメラはきちんとシャッターを切ることができない。ちなみにこの絞りレバーの加減は、中古屋店頭で指を使って確認する程度じゃほとんど判定不能。かといってそのお店にあるカメラ本体で動作しても、手持ちの本体ではきちんと動かないことがあり、レンズを買う際は必ず自分の本体を持ち込んでチェックしないと失敗の元となる。このように、レンズ側とカメラ側の情報伝達がなり微妙なバランスで成り立っており、故にトラブルで廃棄されてしまう本体とレンズも多く、このシステムは最近急速に中古市場から姿を消しつつある。在庫を発見してもジャンク扱いになっていることが多い。)