新風舎が訴えられる
自費出版が流行っているみたいだが、この業界で大手の「新風舎」が、自費出版を行った著者側から訴えられたそうだ。
確かに、素人が書いた本など日本全国の書店に配本される訳ない…と言い切ってしまえばそれまでの話だが、コンテストと称して人を集め、「あなたには才能があるので」などと甘い言葉で自費出版をそそのかすやり方は、法律に違反していなくても、道徳には違反しているのではないかと思う。
ついでにいうと、自費出版にかかる本の制作費用も、内容を考えるとちょっと割高だなぁ…という気がしないでもない。もっとも、この点に関しては、自分で印刷所を探して製本所を探して…というプロデュースができない故の代行費用な訳で、仕方ないといえば仕方ないか。
幸い私自身の場合は、表現者としての才能は全くないというのが、これだけの時間を生きてきて理解できた数少ない事実だったりするので、今更こういうのにあこがれたり、こういうまねをしようと思ったりはしないけどね。
昔と違って、ネット時代の現在では、プチクリ(プチクリエーター)のまねごとは、このブログ使っていくらでもできるし(笑)。
コメント
自己レス。
もっとも、私は結構ひねくれ者なのか、地方出版とか自費出版とか以外と好きです。
もっとも、音楽や漫画などは、インディーズとそういう分野があるのに、本の世界は、イマイチそういった分野が認知されていない気がしますね。
自費出版というと、ひとくくりでつまんないものにされている印象。
投稿者: よっち | 2007年07月05日 18:11
確か新風舎は取次による配本じゃなくて、契約書店への直接納品だったと思います。それが800店のはずが3店……。
もともと著者に不利(と、私は思います)なシステムになっているのに、そのうえ、自費出版に対する唯一のアドバンテージとなるべき部分が実行されなかったわけで、そりゃ怒りますね。
もちろん、原告の主張が正しい、という前提での話ですが。
投稿者: にしだや | 2007年07月06日 20:40
直営店への配本なのかぁ…。
それが実行されないとなると、それはかなり不誠実ですね。
もっとも、配本の場合は業界的な体質等、いろいろな問題も包括しそうです。
投稿者: よっち | 2007年07月08日 11:27