Prinz Auto-Universar 35mm F2.8
よく行くカメラ屋さんでふと見つけた謎のM42マウントレンズ。もう顔なじみ(笑)になった店員の女の子に聞いてみると「さあ…私にもよくわからないです」とのこと。鏡胴を見ると「メイド・イン・コリア」らしい。ピン突き出し型のオート絞りでマニュアルの切り替えはナシ。正常に動きはするが、ピンの押し出し量と絞りの大きさが明らかに合っていない感じ。レンズは割と綺麗だが、ちょっと擦り傷があるかな…。まあ安いしいいか、とおもって購入してみる。
家に帰って「確かヤフオクに似た感じのレンズが出品されていたはず…」と思って検索してみたら、ありましたね。名称は違うけどそっくりなコリアンレンズが。しかし結構な値をつけられているけど、大丈夫なんだろうか。
早速機能をチェック。まず、レンズ面はクリーニングしたら、一カ所ちょっと見える擦り傷があるくらいで、後は問題なし。描写にも影響しないレベル。
それと絞りピンの位置だが、やはり明らかに狂っている。マニュアル絞りの切り替えがないので、これでは撮影に支障が出る。そのため、レンズ後ろをバラして、中にある絞りピンを押し込む金具を調節。おそらく前の使用者は、マニュアルで無理矢理使おうとして、絞りピンを押し込んでしまおうと思ったのだが、できなかったので中途半端にあきらめた…という感じ。
撮影してみたら、色ノリは割とあっさりとした感じで普通に写る。まあ…はっきり言って今も昔も普通に映らないレンズを探す方が難しいんだけどね。
特に個性もないし、物欲を刺激されるレンズでもないし、お勧めする訳でもないが、こういうのもレンズ遊びのうちかな…と思う。満足です。