JUPITER 21M 200mm F4
お盆期間でも中古カメラ屋さんのパトロールは欠かさない。
本日の獲物は、望遠ロシアンレンズのジュピター21。結構重いレンズで、手元の資料を見ると重量700gとあるが、実測で958gもあった。M41→フォーサーズアダプタを装着すると、重さが1kgを超えてしまう。
このレンズ、実は今日行ったカメラ屋で別のお客様がカウンタでチェックしていたモノ。結局買わなかったみたいで、店員さんが棚に戻すところを「ちょっと見せて」といって見せてもらうことにした。
一応プライスカードには「カビ有り」と書いてあるのだが、どうも私ではカビが見えない。もうすっかり顔なじみになった(ホントか?)店員の女の子に聞いてみると「あれ、カビないですねぇ…これかな?」といって後玉にひっついていた小さな点を見つけてくれた。これかぁ…ホコリかと思ったけど、よく見るとカビかも。いずれにせよちょいちょいと突っつけば取れる場所だし、値段も3,800円ならお買い得なのでゲット。前後にキャップがなかったので、とりあえず前玉側にトキナーの58mmキャップをつけてもらう。ありがとやんした。
早速家に帰ってカビ取りを。後玉が結構引っ込んだ場所にあるのでクリーニングペーパーは使えない。なので綿棒にレンズクリーナーではなく、無水エタノールをつけて、ちょいちょいと突っついてカビ取り完了。すっかり綺麗なレンズになった。
さすがに夜の部屋で換算400mmで最短1.8mのレンズを振り回しても仕方ないので、テスト撮影は後日。念のためE-410に装着してみたら、ちゃんとピントは合うので機能的には問題ナシ。以前も書いたけど、カメラ屋のジャンク棚では、見た目綺麗でも中玉抜かれてるなんて、とんでもないモノも紛れていたりするからね。ジャンクとはいえ、できればその場で何でもいいからボディにつけてチェックしてみた方がいい。
手元の「写真工業別冊“こだわりのレンズ選び1”」によると、レンズ構成は3群4枚。これでこの重さかよ…と思って、ネットでレンズ構成図を調べてみたら、2群目にあるレンズがレンズというよりガラスの固まりみたいなモノだというのがわかった。これならこの重さも仕方ない。ロシアの望遠レンズにしては珍しく、絞りは「手動/自動」の切り替え式。更に調べてみると、描写はなかなかシャープみたいだが、何せロシアレンズなので、今手元にあるレンズを実写してみないと、評判なんて当てにならないよ。
もうわかっていると思うけど、フォーサーズボディに装着すると、焦点距離倍の、換算400mm F4相当になる。レンズに三脚座がないので、晴天時限定のレンズだね、こりゃ。