外車に乗る理由
自慢じゃないが、私はいままで外車以外買った事がないし、家族でも20年近く外車に乗り続けている。…で、このリンクみたいな質問だが、今でも割とリアルで質問される事が多い。「外車なんて高いんじゃない?」とか「合理的に考えれば国産の方がいいよね」とか。なんだかんだで外車に乗ってる人が気になるのだろうか。
ということで、車に関して「合理的」なんてキーワードはさしたる興味もないが、日本で外車に乗り続けるメリットをあえて合理的に上げてみることにする。ちなみに私の車はスポーツカーで「合理」とは無関係なコンセプトなので(それでも合理的メリットはあるが)、もう一台のアウディ中心で。
1:長持ちする
これは、車体や構成部品などのメカトロニクス的な部分と、スタイルや価値観としてのソフト的な面を含める。アウディに関しての話になるが、やはりボディシェルの頑丈さは当時の国産車と比べものにならないだろう。数年前まで乗っていたアウディ80でも、廃車にするときボディがヤレている印象は全くなかった。ちなみにこのアウディ80と同世代に発表された国産車はCピラーが黒いマークII。趣味で乗っている人がいるのかどうか知らないが、すくなくとも同年式の国産車は、実用車としての賞味期限はとっくに過ぎていた。
それと、スタイルなどの賞味期限も、明らかに国産車より長い。つまり所有していても新型車があまり欲しくならない。この点は合理的な理由じゃないとおっしゃる方もいるかもしれないが、買い換えようという気になるスパンが長いのは、立派なメリットだと思う。つまり、1台買えば、その後10年くらいは積極的に乗り換えたいと考えない…という事。
2:故障しない
しない訳ではない。ただ、アウディに限っていえば、走れなくなるような故障はなかったという事。整備代もヤナセ丸投げだと高くつくが、きちんと作業を選択して依頼すれば、通常の車検代は大体14~5万円程度で済んだ。国産のディーラーに頼むのとあまり変わらない。
MGFに関していえば、バッテリ上がりなどを除けば、走ってはいけないトラブルはガスケット抜け1回だったな。結局走って整備工場持っていったけど。まあ、こっちの車についての信頼性は、確かに前時代的なレベル。
3:燃費がいい
色々なクルマに乗っていてわかった事は、カタログに記載されている燃費データについて、国産車の場合あの数値以上走る事は皆無。おおよそ半分から7割程度なのではないかと思う。しかし外車の場合(というかアウディとローバーの場合)は、ほぼカタログ記載通りの燃費性能な上、郊外を走ったりする場合は大体カタログ値以上の走りをする。今のA4でもリッター10kmを下回る事はマレだし、MGFについては、通常使用でリッター13~5km前後、郊外のドライブだと20km近く達する事がある。
4:性能がいい
車の性能をゼロヨンとかサーキットのタイムアタックでしか語る事のできないマニアには関係ない事ではあるが、日常の使用に関して、申し訳ないが性能は2ランクくらい違うのではないかと思う。
ボディの剛性感、ブレーキの信頼性、スタート時からの加速(国産車の多くはカタログスペックを飾るために最大トルク発生値が高いので日常的には鈍くさい)、トルコンのセッティング、インパネの使いやすさ、シートの上質さ…。もうこれらについては言葉で説明しても意味がないので、一度買って使ってみろ…としかいいようがない。
もっとも、週末に短距離しか乗らないような使い方だと、全てにおいて操作系の軽い国産車の方が上質に感じられるのかもしれないけど。
…とまあ、やや刺激的な書き方してみました。国産をダメとか何だとか言うつもりはないけど、いまだに上記のような質問を年に数回は聞かされているので、ここでまとめて解答。
ついでにこの点も何度か書いたと思うけど、国産車といっても、トヨタとそれ以外では、全く違うものだと思う。少なくとも国産車の「外車に比べて故障しない」というイメージは、明らかにトヨタが作っているイメージでは?
更に結論として、たかが自動車…あまり頑張って「イイモノ」を探す努力も必要ないという点も補足。そういう意味では私のMGFなんて明らかに「イイモノ」じゃないからね(笑)。