本は10冊同時に読め!/成毛 眞
著者は元マイクロソフト株式会社の社長さんらしい。本のタイトルにひかれて何となく買ってみる。
確かに10冊同時は言い過ぎか…はたまたそれ以上かわからないが、私もこんな感じで色々と気分次第で本をつまみ読みする。中にははじめの数ページを読んだだけで止めてしまう本もあるし、中断したと思って何年か放っておいた本を急に再開したりもする。一気に読むのもあれば、少しずつ読む本もありで、そう考えてみると10冊以上は同時に読み進めてますね。それじゃ足りないや…。
内容は、まああまり目新しいものでもないんだけど、割と主張をきっぱりと言い切っているのが気持ちいい。「本嫌いの人と付き合う必要はない」というのは、言葉にしてしまうとどぎつい意見だが、実は無意識にそんな事を思っている読書家は結構多いのではないかと思う。
かくいう私については、「読書家」とは言えないと思うが、いわゆる平均的サラリーマンに比べれば全然本を読んでいる方だと思う。更に言わせてもらえば、本書で言うところの役に立たないビジネス書などは全然読まない。かなり濃い目の本を、人より大分読んでいるつもりだ。
また「私は読書が好きです」という人でも、ベストセラーやビジネス書ばかり読んでいる人からは全く教養が感じられないというのは、本書の主著通り、確かにとても納得できる。
本を読むのも読まないのも勝手だとは言いつつ、本をたくさん読む人ってのは、私も含めてどことなく本を読まない人に対して選民意識を持ってしまうものなんだよね(笑)。
ちなみに同時読みの証明として、昨日カバンに入れて持ち歩いていた本は5冊。その上帰り道でこの本を買った。何を考えているんだろうと、我ながらちょっと思う。
コメント
その本の中身ですが、過激な言葉を敢えて選んで使ってますよね。本を読んでいない人はサルだなんて副題にありますが、一歩間違えば、非常に危険な言い回しですよ。しかし、それだけ本を読まなくなっている。学生も社会人も。否定できない事実です。そんな日本社会に一石を投じる意味は大いにあるんでしょう。本だけが情報を得る道具ではありませんが、ネット全盛の時代でも重要な情報媒体ですから、もっともっと本の売り上げが底上げされないかなぁと願ってます。個人的にです。世界中が「知価社会」へ変貌を遂げたいま、日本人の学力低下と読書時間の少なさは、「人口減少」なんかより遥かに問題視すべき事なんですがね。まったく政府ってのは後手後手で飽きれます。ところで、平均的サラリーマンより、本を読んでるブログの管理人さんの冊数ってどのぐらいですかね。
投稿者: rockefeller十五代目 | 2008年08月02日 20:27
まあ、ああいう過激な言い方も、確信犯でしょうし、たまには派手な物言いをしてくれる人がいないと(笑)。
ネットは情報を得るのにはいい場所ですが、知識を得るには、まだ本の方が向いている気がします。
で、私の読書量ですが、ここの所は少な目で週1~2冊。
多い期間だと、1日1~2冊、それが1~2ヶ月続くことがあります。ただ、多くは経済的理由でペースを落とすことになるのですが(笑)。
投稿者: よっち | 2008年08月03日 18:31