陸上自衛隊新型戦車 公開
内容と事前に想定された性能を考えれば激安だと思う。場合によっては各国の戦車設計に影響を与えるかもしれない、日本には珍しい骨太のコンセプトを持った戦車(自衛隊では「特車」っていうんだっけ)。
まず特徴的なのはその重量。44トンは軽いね。これは山や川の多い日本の国土に配慮した大きさらしい。ちなみに90式戦車については、その大きさから実戦配備常態にあるのは北海道のみ。
もう一つ特徴的なのは、モジュール式の装甲だろう。必要に応じて取り外しができるし、またダメージを受けた部分の交換も容易。確か…どこかの国の最新鋭戦車がモジュール式の装甲を採用していたと思ったが(メルカバだったかな?)、これだけの小型でモジュール式の複合装甲を備えているとは、おそらくその複合装甲そのものにも軽量化の改良が進んでいると思われる。写真で見た限りでは、砲塔と車体前面部分がモジュール式になっているみたいね。おそらくサイドスカートの部分も、状況に応じて防御力の高いモジュール装甲が用意されていると思われる。
主砲はおそらく90式同様、ラインメタル社製120ミリ滑腔砲。ただ、より攻撃力が増しているという噂もあるね。それが、射撃精度や発車回数増大によるものなのか、それとも砲自体の直接的な打撃力アップなのか(口径長アップとか)わからないけど、90式の初弾命中率はかなり優秀らしいので、打撃力に関していえば世界でもトップクラスだろう。
あとは新機能のデータリンク。この部分についてはどういったシステムでどれだけ高機能なシステムなのか、物理的に判断できないからよくわからないけど、この車両価格でこのシステムを搭載できたというのは素晴らしい。もっとも安物で使い物にならなかったりするなんてオチがなければだけど。
それと、90式で省略されていた左右独立式の油圧サスペンションも復活しましたね。こちらはアクティブ化されて主砲の射撃精度アップに貢献しているらしい。やや履帯の幅が狭く感じるけど、重量が軽いのだからこれでいいのかな。
とりあえず写真を見て思った事を書き連ねてみました。早くもっと詳細な情報が公開されるといいね。