秘境の山旅/大内尚樹
大内尚樹といえば、私にとっては“秘境”の人。その秘境の人がまとめた、日本にまだ残る秘境探訪記を集めた本。大内尚樹だけでなく、様々な人の記録をまとめたものとなっている。
実は私も秘境は大好きで、実際に出かけたりはしないけど、地図を眺めて「この辺はすごそうだ!」と当たりを付け、グーグルで山行記を検索したりとかよくやっている。
この本にも、私が「秘境っぽい」と思って当たりを付けていた場所がいくつか出てきて面白い。川内山塊とか本当に秘境なんだね。無雪期にはアブがすごくて本当に近寄れない一帯らしい。こういう場所が日本にもまだ、ほんの少しだけどあるんだね。
人が自然と格闘している様は、読んでいると迫力があって、自然への敬意というのが自然と沸いてくる。地球に優しいとか環境を守ろうとか、そういう文献を読むよりも、こういった自然と真摯に対峙している記録を読んだ方が、自然保護について理解が深まるのではないだろうか。
秘境の山旅/大内尚樹
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