マクロズーマーで撮影してみる
折角のマクロレンズなのでこういう作例を…。絞りは5.6だったと思います。もちろん最大マクロ状態では全然ありません。つか、最大にまで寄ると、レンズ鏡胴に花が接触するくらいまで寄れますが、屋外だと花が風で揺れるので、タイミングを合わせないとピンぼけ写真ばかりになってしまいます。
空が背景になっているので、ちょっと暗目の写真になってしまっていますが、雰囲気は出ていると思います。特に背景のボケ方が面白いですね。ちなみにズームレンズのズーマーと違って、ピントのヤマは非常に掴みやすいレンズです。もうちょっと絞りリングに抵抗感があるといいかなとは思いますが、このプリセット絞りはデジタルで無駄玉を打てる状態だど、なかなか便利だと思います。
40mmのレンズなので、フォーサーズだと換算80mm相当になりますが、背景のボケ具合やアスペクト比など…はたまた銀塩とデジタルという記録媒体の違いなのか、この焦点距離はスナップとしても結構使いやすいです。以前35/35を使った時も、割とスナップ向きな焦点距離だなと思ったのですが、このレンズもすんなりと街角スナップに使えました。というか、ズームレンズ全盛の今だと、標準焦点距離はキットレンズの前と後ろ…28mm付近と80mm付近の焦点距離が使いやすいのかもしれません。私の場合だと、最近標準焦点に近い、シグマの30mmや、OM-Zuiko の24mmレンズの稼働率がとても少なくなりました。OMの21mmは今でも割と持ち出しているんですけどね。
他に機能の話として、このレンズの面白いところは、筒状になっている鏡胴内側の部分を取り外す事ができ、フィルターなどはその奥、レンズに近い位置に装着できるようになっています。ただ、サイズが中途半端で、適合する径と厚身のフィルターを探すのは困難だと思われます。レンズ全面にはネジがありませんのでフィルターは装着できません。また、ネジがないので通常のレンズキャップも装着できません。私が手に入れたレンズはレンズキャップがありませんでしたので、適当に昔の金属製キャノンの60mm(?)径のレンズキャップを使っています、以外とピッタリ適合しました。また昔のレンズはキャップ内側にゴムが貼ってあったりフェルトが貼ってあったりと、豪華仕様なので、レンズの鏡胴そのものに傷を付ける心配も少ないでしょう。
肝心のレンズの状態は、一カ所小クモリアリ…という状態だったのですが、目視した限りはほとんど判らなかった上に、家に帰って光を当ててみても、レンズの橋の方にちょこっとクモリなのか汚れなのかが見えるだけで、実用上…特にフォーサーズで使う分には全く問題はありません。他は年代それなりの拭きキズなどが見られますが、全体としての状態は結構いいと思います。こういうちょっとした汚れを許容しない日本のカメラマニアがいるおかげで、私のようにあまり状態に神経質にならないユーザーが助かっているともいえるかな(笑)。ちなみにこのレンズに関してはバラすつもりはありません。
デジタルの時代になって、かつてのこういった個性派レンズ達をアダプタ経由で手軽に味わう事ができるようになり、このようなレンズは年々数が少なくなる上に、相場もどんどん上昇しています。今ではロシアレンズを数万円出して買う事は普通になりましたからね。そう考えると、こういった中古レンズは、この先絶対に数は増えない訳だし、投資対象としても結構行けるのかもしれません。投資…って程の利ざやはないと思いますが(笑)、適当に楽しんだ後売却しても、買値とあまり変わらない値段で売却できそうですね。いいのか悪いのかは判りませんけど。
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