未来派の風景
一番上の軌道が「舎人ライナー」その次が首都高速、そしてその次が自動車道路で、実はその下にも自動車道路がある。4つの交通がこの場所で立体的に交差している。
これらの風景は、かつて手塚治虫や松本零士が描いた未来派の風景そのもの…なのだが、実のところそのたもとで暮らしている人間の生活は、思いの外あまり進歩しなかった。
私たちはいまでも大地の上に家を建てて、その中で家族単位の生活をして、外出する時は、たとえ地上100メートル以上の場所にいようとも、一度大地に降りてからでないと移動しない。
未来予測で一番予想外だったのは、携帯電話だったという話がある…が、私が思うにもっと根本的に予想が外れた部分というのは、人間の意外なまでの大地への執着なのかなと思う。
OLYMPUS E-410 + Macro Zoomatar D 40mm F2.8