女に惚れられる瞬間
普段は女性から積極的に避けられるキモヲタの私でも、女性からありがたいご好意の視線を受けた事がなくもなくて、そういう乙女の視線が判っていたとしても、何もできずに終わってしまうキモヲタな上にチキンだという、もう救いようのない私なんですが、そういう「女性からの好意」ってのは、私の場合は大体において法則がある気がして、つまり女性に助け船を出してあげた時ね。そういうときは案外女の人っていちころなんだよな…なんて自惚れたりします。
昔私がまだ22~3歳だった頃、会社で私より立場が上の男の方が、私よりも年下の女の子に八つ当たりをしておりまして、基本的に私と何の関係もない話であり部署の事だったのですが、ついウザくて「女に八つ当たりしてるんじゃねえぞコラ!」と、今の私のキャラでは考えも及ばない介入をしまして、すごんで見せたら、その男は割と素直に「シュン…」となって引き下がりました。もうその瞬間から、その女の子の私を見る視線が変わったのがはっきり判りましたね、なんだかやべーな…っつー位。
割と可愛い女の子で、「今度映画に行きましょうよ」とか「一緒に飲みに行きましょう」とか、かなり積極的で具体的に私を攻め始めたのですが、チキンだった私は適当にはぐらかしたり「それじゃみんな誘って出かけよう」とか、あえて二人っきりになる時間を避けたりしておりました…って、オレの恋バナを聞いてもらったって仕方ない罠(笑)。
まあ、そんな法則で女の子の視線が変わったというのは、それ以降も何度かありまして、さすがに30歳過ぎた頃からなくなったかな…というか、私自身がもうそんな事に首を突っ込まないキャラになったしね。とにかく、女が一番弱いシチュエーションというのは、そういう事なんだろうなと。
だから、電車男などでキモオタが突然美人(なのかどうか知らないが)に惚れられるというのは、みんな「そんな上手い話はないよね」などと言い合っている中、割とリアルな感覚で納得できました。
何が言いたい訳でもないし、特に結論じみたオチを用意している訳でもないのですが、モテないと嘆いている男性の方は、ちょっと参考にしてみては如何かなと。
ああ…私はいいの、もうダメだし諦めてるから(笑)。