性犯罪被害にあうということ/小林 美佳
以前何かのニュースで「レイプの被害にあった女性が実名で事件を語っている」というのを見た気がしていたのだが、昨日本屋さんに寄ったら置いてあったので「ああ…この事かな」と思ってつい手にとったら、夢中になってその場で読んでしまった。
私はこの本を「苦しみを告発できない女性のために」とか「被害にあった女性の本当の気持ちを」などといった切り口で語るのはちょっと違うかなと思う。というのも、読み進めると、著者の文章からは、社会にむけてメッセージを訴えるというより、むしろ、もっと淡々と事件における自分の心境を語る事が目的に思えたからだ。だから立ち読み(申し訳ない)でもすらっと読めてしまったんだと思う。あまり深読みせず、淡々と著者の心境を辿るように読むことが、おそらく今の著者の心境に一番近い読み進め方なのかな?なんて思った。
ちなみに、このブログを読んでいる人達の中では、私はこの手の事件に理解を示さない傾向…と誤解している方もいらっしゃるようだが(笑)、そんな事はなくて、この種の事件を目の前にすると「かわいそうだ」「一生消えない傷を負った」「他人には理解できない」などという何の解決にもならない言葉ばかりを白々しく発言する人達が信用ならないというだけである。
この本にあるが、無神経に「感じたりするの?」などと聞いてきた男性ボクサーの友達が、実は事件に対して深い理解を示そうとするが為の言葉であった…という著者の記述が印象的だった。やはりこの種の事件については、語りたい人でも「語れない」という雰囲気を作ってしまっていることが一番の問題なのかも知れない。
以前もここでは何度か語っているけど、さすがにレイプはないが、若い頃痴漢にあったことが度々ある。ホモっぽい男性から、一見綺麗なマダム風の方まで。そういうときの感覚って、本当にリアリティがない。「え?なんで?」とか「いやいや、この人は何かと勘違いしてこんな変な指使いを」とか、本当に冷静でなくなる。それに男である私がストレートに「怖い」と思って声も上げられなくなるんだから、こういう状態の女性の恐怖は、察するに余りある。
本書の巻末にもちらっと触れてあるが、女性だけではなく、男性の性被害者、性に限らず、理不尽な暴力を受けて精神的障害を持った人達の組織的な救済策…なども考えるべきなのでは?と思った。考えてみれば男性の場合は、この種の被害にあっても、世間はもちろん、警察にすらまともなカウンセラーが存在しないというのもおかしい。
誤解されるかも知れないが(誤解されても結構だが)、私は女性におけるレイプの被害と、男性における集団リンチの被害は、犯罪の性質において非常に近いモノではないかと思っている。
コメント
私は性犯罪被害者とは云えないのかも知れませんが、
'03に研修先の福祉事務所の社長に性的関係を迫られました。
当時は恋人も在ず、体も不自由な為、足元を見られた形でした。
{送迎する}口実で散々、人気のない所を連れ回されました。
{免許更新で只でさえ遅くなったのに、更に連れ回され、
過去の恋愛経験を聞かれ、誘導尋問に応える内}に
体に触り始めたので殴ったら、{慣れてないの?}等と悪びれもせず…、危険を覚え、辞めた後も声をかけられたりで、未だに眠れない時には思い出します。
他にも同様被害者を知っています。。
投稿者: 向日葵小町 | 2008年11月12日 21:26
そういう場所での性的虐待というのは本当に腹が立ちますね!
是非、公的機関に訴えてください。泣き寝入りは、未来にも被害者を生み出します。
いろいろ大変だと思いますが、正義を行えば、必ず結果は付いてきます。
う~ん、許せん!
投稿者: よっち | 2008年11月12日 22:55
よっちサン、有難ぅござぃます。
訴訟を考えもシマシたが、性犯罪とぃぅのは、
現行犯か余程の証拠がナィ限り、難しいらしく、
類似被害に遭った友達は、訴えても逆切れされ、
[誘った事]にされちゃったそぅです。私の方の加害者は、
{遊びすぎてHIV感染しちゃった娘}と関係を持ったラシイので、
いずれ天罰が下ると思ってます。
実際、2度と顔は合せたくナィので…、…
[奥さんにバラシテやろうか]とか思いましたが、…、
+の後には-、-の後には+が待ってマスから、
[…神のみぞ知る]です。。
投稿者: 向日葵小町 | 2008年11月14日 23:24
う~ん、頑張ってください。
投稿者: よっち | 2008年11月15日 12:11
公的機関に訴える、そして[確実に救われる方法]を知りたくて、
検索している内に、ココの㌻に辿り着いたノです。。
[もぅ5年もの歳月が経っているのですが、余罪はアル筈]ナノで、
まず、どの機関に訴え出ればいいのか、
ご存知でしたら教えて頂けますか??
投稿者: 向日葵小町 | 2008年11月17日 16:42
まず、力になってくれる弁護士を探しましょう。
当然お金はかかりますが、5年も前の事件との事で、素人に立件は難しいと思います。
ちなみに性犯罪の時効は5年~7年です。急がないと時効が成立してしまうかもしれません。
まずは、弁護士会などがよく主催している、電話相談や、相談会などに出かけてみてはいかがでしょう。その方が、費用の面でも安く済むみたいです。
きつい言い方になりますが「余罪はアル筈」では事件になりません。
また、事件が起きてしまった以上「確実に救われる方法」もありません。
ただ、もし事件が公になり、犯人に実刑判決が下れば、以降同様の事件の抑制になります。
プロの方の力を借りて、きちんと立件できるまで証拠固めを行って下さい。
一人では厳しいというのなら、同様の被害に遭っている方達と協力して相談に行って下さい。
ちなみに、立件という方向ではなく、心のケアなどが必要な場合は、地元自治体の「ケアセンター」などに相談して下さい。力になってくれると思います。
投稿者: よっち | 2008年11月17日 17:36
判りました。
余罪の追及-他の方で被害に遭ってる方がいますので、
証拠を探してミマス。 弁護士を探すのは難しそうナノで、
(居住地域の弁護士会は守秘義務を守ってクレマセン…)
まずは市内の相談窓口にでも行ってミマス。又、ぉ邪魔サセテ頂きます。
有難ぅござィマス。。
投稿者: 向日葵小町 | 2008年11月19日 19:07
>守秘義務を守ってクレマセン
これは本当でしょうか?
もし本当なら、新聞社にでも通報した方がいいです。
というか、弁護士である以上考えられないルール違反です。
いずれにせよ、頑張ってください!
投稿者: よっち | 2008年11月19日 19:33
私も性犯罪被害者の一人です。私は小学校3年生の時に被害にあいました。当時私は団地に住んでいて、夕方母に頼まれ父のタバコを買いに行った帰り、中年のおじさんに「△△△さんのお宅どこか解りますか?」と聞かれ私は隣の階に住んでるかもと思い、隣の階の郵便ポストを見に行きました。そしたらそのおじさんが突然背後にまわり私の脇腹にサバイバルナイフを突き付け「声を出したら殺すぞ」と脅されました。 私は怖くて声を出す事もその場から逃げる事も出来ませんでした。そのまま階段を上がり二階から三階へ行く踊り場で犯されました。
その後私は汚されたスカートを隠しながら自宅に戻り、トイレへ駆込み母にバレないように自分の手を口に押込み声をおし殺しながら泣きました。そして母にオシッコ漏らしちゃったと嘘をついて下着と服を着替えました。あの時のあの人の声と顔は一生忘れられません。きっと今どこかでバッタリすれ違ってもすぐに気がつくと思います。
それ程に被害者は一度おった傷を死ぬまで抱えて生きて行かなければならないのです。
投稿者: テン | 2008年12月09日 00:13
昨日、テレビで小林さんの事を拝見しました。男としても許せない犯罪、被害に合われた方が「魂の殺人」とあった様に、一生背負って生きていくことになるのに、一時の快楽に犠牲者を作る・・。僕はレイプ犯罪者に「去勢、利き腕の切除、額に焼印(一目で分かる様)」をかせて再発できぬ様、また被害者以上の苦しみを一生味わって償わせて行くべきだと考えます。拝見し、加害者に対し、はらわたが煮えくり返りました。
投稿者: amuro.rei0079 | 2008年12月09日 00:49
お二人ともこんにちは。
私としては、この件に関する専門家でもないので何とも言えないのですが、確かに被害者は大変だなぁ…と思います。
でも、この本を読んでいる限り、著者はその被害を著者なりに乗り越えて生きていこうという意志を感じました。
あまり「一生の傷」などと考えずに、どうか前向きな人生を送って下さい。
ちなみに、レイプ犯への厳罰化は、正直あまり賛成はできません。
明らかにレイプだと第三者的に明白ならともかく、実際はレイプなのか同意なのか判断しかねる事例も多いです。
この犯罪が親告罪であるという事が、この犯罪に対する法の介入の難しさを物語っていると思いますね。
投稿者: よっち | 2008年12月09日 06:53
21年2月11日(祝)夜の日本テレビの特集を見ました。同じ男として、腹が立ちます。こんな卑怯な性犯罪を犯す犯罪者は、同じことをまた繰り返すに決まっている。裁判員制度も開始するが殺人ではないが極刑に処すべきだ。被害者は気丈に見えるが心の傷は一生消えるものではない。世界一優秀な日本の警察はいったい何を捜査しているのか?親告罪とはいえ、現行犯であれ、証拠を積み重ねて立件すべきでしょう?こんな男を野放しにしてはいけない。いずれ天罰が下り、ろくな死に方はできないでしょう。
投稿者: いちろう | 2009年02月11日 23:44
母親が再婚した二回目の父親が姉に性的乱暴をしていました。姉はそのころから円形脱毛がひどくなり髪の毛、全ての体毛が抜け落ちた。今現在は結婚してよき伴侶と出会い子供もでき、幸せそのものです。しかしながら、未だに父親には気を使い、体毛も殆ど生えていない。私は姉に守られていたと思う。私も少しだけ父親から性的いたずらをうけた。今も私は未婚でその父親の姓をなのっているのが訝しい。去年思い切って母に話したが、半信半疑信じてもらえない。姉も過ぎた事だからと。父親のした過ちを許している。そんな、姉や母でいいものかと、イタタマレナイ。母と父はもう5年も別居している。私もその事が原因で、性について悩んでいる。私は姉の発毛をあきらめていない。私は27にもなるのにもう二年も彼氏ができない。できても半年、一年もしない内に別れてしまう。心のトラウマと、現在の父親なので、どこまで恋人に打ち明けていいものか、ジレンマと葛藤、独りで想い悩み苦しい。そんなひどい事をした父を許す姉の様になりたいがなれない。姉を心から尊敬している。どうしたらいいものかわからないとても苦しい。当分彼氏はいらないとおもっている。母親が愛してる人間の悪口を言うのが何より口惜しい。
投稿者: なな | 2009年02月11日 23:57
2月11日のテレビを見ました。僕は15歳です。僕が通っている中学校では、男子が女子の胸を触ったりセーラー服のスナップをはずしたりしています。やられている女子たちは、とても嫌な顔をしていました。僕は「止めときなよ。」としか、声が出ませんでした。実際にその行動を止めることはできませんでした。
何もしていないのに急に何かをされるということはとても嫌なことだと思います。
僕の前に性的暴行を加えられた人が相談などに来た時は「忘れなよ。」と、声をかけるのではなく、その人が自分といて一番安心できる様な接し方をしていきたいと思います。そして、僕は、性的犯罪者絶対になりたくないし、もし見たら逃げるのではなく、体を張って止めに行きたいと思います。
また、やった側は、してしまった事に対して真剣に償うべきであると思います。
投稿者: けいすけ | 2009年02月12日 17:03