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▼2008年06月04日

インターネットは犯罪の温床か

 川越市でクルマに立てこもっていた男が、インターネットで犯罪情報を仕入れて仲間と出会い犯罪を行っていたらしい。

 で、それらの問題にテレビで触れている。司会者とその司会者と一緒にいる女子アナが「インターネットだとクリックするだけで簡単に犯罪情報が手に入る」と言っているが、それは本当だろうか?例えば14年間刑務所に服役していた人が、何の予備知識もなく、ネットカフェに入ってパソコンから犯罪情報を手にできるのか。

 もちろん、それなりの知識…というか、それなりの目的意識を持ち、努力しながらネットに触れていれば、犯罪情報だろうが毒物情報だろうが手に入るのがインターネットである。でも、それはネットに限らず、実社会でもそうなのではないか?

 こういった、何も知らずに無責任な「ネット脅威論」を唱える人達は、一度何の予備知識もない人が、どれだけのプロセスを経て必要な違法情報にたどり着いているのか、検証してほしいものだと思う。

 犯罪を起こしたいという強い意志があり、そのツールとしてインターネットが役立った…という言い方は理解できる。ただ「インターネットに触れていれば簡単に犯罪情報が手に入る、それが犯罪を誘発している」という論調は間違いだろう。そんな言い方が許されるのなら、むしろ休日に街を歩いている方が、よっぽど犯罪のきっかけとなる情報や状況が手に入っていると思う。やるかどうかは別にして。

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