セックスは気軽にしてはいけない
今、テレビで性教育についての話を放送している。
いやどうも…、この手の性教育の話を聞く度にいつも思うんだけど、「セックスはとても楽しい」という視点が全く欠けているよね。まるで、男女でセックスをする際は、家のローンでも組む前のように、慎重に後先の事を十分検討しつつ行為に至らなければならい…などと言われているようだ。
ちなみに、世界で比較すると、日本人のセックス頻度は桁が違うくらい非常に低い。これは色々と理由があるのかも知れないが、原因にはこういった「精神教育」とも思われる性行為の自粛教育。あるいは啓蒙行為などもあるのではないか。まるでこの日本では、夫婦間ですら毎日セックスをする事は、欲望におぼれた汚らわしい行為だとでもいわれかねない風潮がある。かといってたまに雑誌などで見るセックスを勧める記事などは「性行為は素晴らしい」「セックスでお互いの愛を確かめ合う」などといった、これって宗教の勧誘では?みたいな見出しが躍ったりしている。
こういった行為には全く無縁な生活を送っている私だが、現代日本にある「性行為はみだらな行為である」というコンプレックスを改める事こそ、一番効果がある少子化対策なのでは?なんて気もする。
そして今、幸福にもパートナーがいる方達は、もう毎晩何度でも「やってやってやりまくる」べきだと思うよ。確かに精神的な絆も必要なのはわかるが、やはり男女ともお互いにセックスで気持ちよくなる事は、とても強く愛情を感じる行為だと思う。セックスが無くてもお互い精神的に強い絆が…なんて言い方は、少し冷静になって考えれば、まるで新興宗教のように気持ちわるい考え方だと思うけどね。
そうやって肉体的にもお互い離れられない関係にならない限りは、「子供作ろうか」なんて気にもなかなかなれないのでは?変な話、これだけ避妊用具が発達している現代になって、性行為の頻度が減っているというのは結構な皮肉だと思う。
少子化の問題が社会にとっていい事なのか悪い事なのかわからないが(私の本音だと長期的にはいい事ではないかともうのだが)、本気でこの問題に取り組む気があるのなら、男女ともとにかく性行為リスクばかりを強調するのではなく、もっともっと性行為を楽しむ事を教えるべきなのではないか。怪しい宗教的な言葉ではなく、もっとプリミティブな言い方で。
最近の子供に対する性教育を見ていると、まるで「交通事故に遭うリスクがあるから外出はするな」などと言っているのと変わらない気がする。これでは結婚率も下がるし出生率も下がるのは当然だろう。もっとも、実はこれこそが国策なんだよ…という事ならその通りなのかも知れないが。