GR Digital と GR Digital 2
「II」と書くと、何だか読みにくいしよくわからないし、実際この「II」は、アルファベットの大文字「I」を二回続けて打っているという気味悪さもあるので、今からこのブログでのGR Digital IIの表記はGR Digital 2という表記に改めます。ちょっとダサイ感じだけどご容赦。
つうことで、二台のGR Digital を持ち歩いて一週間の印象なんだけど、基本的には見事なまで同じカメラ。これって今の時代のデジタルカメラにとっては、すごい事だと思うよ。
まあ、これだけだと話が終わってしまうので、実際使用した上での認識できる機能の差はどこか…というと、まず設定で「ISO-AUTO Hi」が可能になった事。つまりより高い感度を許可するISO-AUTOの設定だね。これは夕暮れのスナップなどではかなりの威力を発揮する。通常のISO AUTOとモードを分けてあるというのも、なかなかスナップカメラの本質を判っているなという感じ。この点はとても気に入った。つか、GR Digitalにもファームアップで追加して欲しい機能。できるよね、これくらい。
それともう一つは、やはり内蔵のデジタル水準計だろう。これも広角単焦点ならではのお役立ち機能。というのも、画角が広角になると、被写体に対して水平というのはとてもわかりにくくなるんだよね。広角レンズとは、被写体がちょっと感光体の中央からずれただけでもパースが付いてしまうので、となるとこの部分の垂直線を基準に水平を考えていいんだろうか?などと迷う事が多い。今までの私は特に中心を意識せず、メインのモチーフになる垂直線を基準に水平を取っていた事が多かったんだけど、GR Digital 2を使って水準器で水平を取るようになると、やはり写真が安定するというか腰が据わるというか…。要はこういう被写体の認識の仕方に慣れるまでの補助的な機能のひとつだと思うのだが、やはり写真にとって水平を取るというのが、とても重要な基本だというのが再認識できた事がよかった。今までだってカメラのアクセサリシューに水準器を付けていた人はいたけど、あれだとファインダで被写体を認識して水準器を見て、また被写体を認識し直して…の繰り返しになりめんどくさくなっちゃう。GR Diigtal 2の場合は、被写体を認識しながら水平を計る事ができるという点で、とても画期的な機能だろう。
画質に関してはよくわからない…というか、大体同じではないか?2になって画素数は上がっているけど、私はどっちのGR Digitalも最大画素数で使っていないので、モニタで見る分には変わりないような気もする。ちょっと2になって色乗りが渋めになってるかな?というくらいで、本質的には大差ない。これもある意味今の業界的にはすごい事だとは思うけど。
という事で、今GR Digitalを使っている方は、慌てて買い直さなくても、安心してお手持ちのGR Digitalを使い続けて下さい。また、今GR Digital 2を使っている方は、ひょっとして前モデルの方が画素数少なくてダイナミックレンジが広かったり、2ではアクティブAFセンサが廃止されたのでピントが合いにくくなっているといったネガティブなウワサ(この手の「前モデルがよかった」的ウワサは必ずネット上で起きるよね)には耳を貸さず、安心してデジタル水準計の恩恵を受けて下さい。
あ、そうそう…書き忘れたけど、当然ながら2になって液晶モニタの大きさと発色はよくなっているね。ここまで書いておいてナンだけど、デジタルカメラにおける液晶モニタの品質は、銀塩カメラのファインダの品質同様、撮れる写真にも影響しているかも知れない。そういうのを重要視する方は、サクッと2を買ってみてもいいかもしれません。
コメント
「GR Digital と GR Digital 2」とても参考になりました!おかげさまで、もう暫くGR Digitalとつきあう決心が付きました。でも3が出たら、まちがいなく浮気すると思いますが(笑)。
よっちさんのブログは更新が頻繁ですし、幅広い視野で書かれているので興味深く時々拝見させて頂いております。今後とも宜しくお願いいたします。
投稿者: mac | 2008年06月17日 16:15
こちらこそ恐縮してしまいます。
いつも無責任で酔っぱらった勢いで訳のわからない文章をアップしてますが(笑)、これからもよろしくお願いします。
お手元のGR-Digitalが健在なら、無理して買い換える必要はないと私も思います。
むしろ、壊れても同じような新品が買えるという現状に感謝…という感じですね。
投稿者: よっち | 2008年06月18日 14:26