とても、全然、許せない
全然OKとか、全然バッチシ、とかいう言い回しに違和感を感じなくなりつつある今日この頃、「とても」という言葉も「全然」と同じような経過を経ていた事を知った。
「「全然大丈夫」といういいかたは「とてもおかしい」のか。」:simplifysimplify
私なんかの年代だと、本来の「全然」という言葉の後には、否定形の言葉が続くのが決まりだった。つまり「全然許せない」とか「全然ダメ」とか、そんな感じ。
それが近頃になって「全然」+肯定形という言葉の組み合わせが使われるようになり、今でも違和感を感じたりはしているが、少なくとも意味が通じないという事はない。
ただ「とても」という言葉も、本来は否定形と組み合わせて使われる言葉だとは、初めて知りました。「とても許せない」は正しいけど、「とてもいい」は誤用だということ。ふうん…なるほどね。つまり日本語は、時代をへて否定から肯定へと流れていると言う事なのか?(笑)。
で、同じような言葉で今否定形が組み合わされているけど、将来肯定形と組み合わされそうな言葉は何があるだろう。
「皆目見当が付かない」とかいう言い方は「皆目見当が付きます」とか、
「謝るつもりは更々ありません」が「謝るつもりは更々です」とか、
「そんなつもりは毛頭ございません」が「そんなつもりは毛頭ございます」とか、
「全くおかしな話だ」が「全くすばらしい話(あ、今ではおかしくないか?)」とか、
断じてそんな感じなんでしょうか。