エンゲル係数低すぎ
ホリエモンのお言葉。いや…ホントにそう思うよ。
以前もどこかで書いたかもしれないけど、食品って高度経済成長期から全然値上がりしてない。最近になって原油高や穀物危機などで値上げ値上げとニュースで騒いでるけど、それでも価格が倍になったって食品はないよね。200~300円で売られていたものが、10%や20%あがったと大騒ぎする。
いや、本当にこれらの値上げで困っている人だっているのかもしれないけど、ほとんどの人はそんな事ないよね。自分の携帯電話や自宅のブロードバンド回線を解約すれば、それぐらいの値上げ幅なんておつりが出る位節約できるだろうし、たとえば服をブランドものからユニクロ、更にシマムラで買うようにすればもっと節約できるかも…。
というかさ、今の食料偽装で問題になってるけど、世の中のものがどんどん値上がりしていく中で、食品業界だけここ何十年もほとんど値上げせずやってきたんだよ。経営側からすると食料品生産なんてちょっとごまかし入れないとアホらしくてやってらんないよ…なんて気になるのはちょっぴりだけどわかる気もする。
もう一つ。今売られている食料品についてだけど、たとえばドッグフードなどで一番信頼できる…というか、いわゆる「一流」のブリーダーが犬に食べさせてる餌は、昔からモデルチェンジをせず同じブランドと商標でずっと売り続けている商品…なんだそうだ。何故ならそういう商品が一番安全で安価だから…だそう。頻繁にモデルチェンジを繰り返す「わんちゃん大好物の○○配合」みたいな餌は使ってないそうだよ。
ふり返ってこの問題を人間用の食品で考えてみると、なんだかみんな、中途半端な加工品ばかり買うようになったよね。以前パスタソースの時に書いたけど、昔からある粉末や缶入りのベーシックなミートソースはすっかり食品店の棚から姿を潜め、今ではいったい何が入っているのか、どんな味がするのかさっぱりわからないレトルトソースばかりになった。
個人的に、今の食品で一番安心できると思う商品は、なるべく単一の素材に近いもの、昔からモデルチェンジしていない商品なのではないかと思う。たとえばインスタント麺でも、チキンラーメンの方が、今はやりの生具材たっぷりのカップ麺なんかより、私は安心できる気がする。
もっとも、今の人間には、食べる事以外にもしなければならない事が沢山あるし、そういう意味でインスタント食品や冷凍食品、出来合のお弁当などの存在を否定はしないが、「食べる」という行為とそのコストについて、これらの問題が起きている中、今一度考え直す必要があるかもしれない…なんて偉そうな事言えるほど、私自身がまともな食生活を送ってる訳じゃないんだけど。
安全な食べ物を口にするためには、それなりの手間かコスト…どちらかが必要という、日本以外の世界では当たり前の常識を、もう一度きちんと認識すべきなのかもしれないね。そういう意味で「エンゲル係数低すぎ」というのはなかなか考えさせられる言葉だと思うよ。重ね重ね、自分の事については棚に置くけどさ(笑)。
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