5万円パソコン、機能などに不満
なんだか、記事のタイトルと内容に、何となく恣意的なものを感じるのだが、日経だから仕方ないか。
この記事とは裏腹に、最近は若い女性がカフェで低価格PCを開いている姿をよく目にするようになった。このまえなんて、地元のカフェで、私の前と左右、3人の女性がエイサーみたいなPC開いてたからね。ちなみに右側の娘は2ch(笑)見てたけど、正面の人は何やら文字を一生懸命打っていたので、ひょっとしてブログの更新か?左側の女性はエクセルか何かをいじってた。仕事をしているのか、あるいは家計簿でもつけてるのかな?
その真ん中で、レッツを広げる私が、なんだか恥ずかしい気分に…(笑)。
これらの低価格PCの向かっている方向は、いままで日本の大手メーカーが目指しているのとは全く逆だからなぁ。ちなみにレッツノートに関していえば、方向的には低価格PCと被る部分もあるが、それらの性能をより高性能で高価格…というものにまとめているのが違うといえば違う。今、国産で本当に持ち歩いて便利だと思えるノートPCは、レッツノート以外皆無だし。
記事にもあるけど、地上波デジタルやブルーレイなんて、持ち歩くことを考えるユーザーにとってはどうでもいい事。そのどうでもいいことを充実させるあまり、今の国産ノートPCは、ある意味恐竜化しているともいえる。明らかに持ち歩くことを前提としていない機種も、今ではずいぶん増えたしね。
そんな中、低価格で機能を絞ったこれらの低価格PCは、実際にPCを持ち歩く人にとっては、むしろありがたいのではないか。今のところ問題なのは、各社ともバッテリーが貧弱だということだけど、本当に外で使うのではなく、例えば自宅と職場で持ち歩くとか、そういう用途には、ACアダプタも一緒に持ち歩くか、あるいはもう一つ用意するかで対応できるし。外でPCを使う場合は本当に緊急程度だと割り切れば、2時間前後の駆動時間でもなんとかなるだろう。
また、これは大きなメリットというか、機能といってもいいと思うんだけど、持ち歩くモノで5万円前後というのは、例えば落として壊したとしても、まだあきらめがつく価格だよね。
最新のレッツノートは既に30万円近い値段になってるけど、いくら高性能だとしても、これだけ高価になると、持ち歩く為に何らかの保険に入ったり、落としても壊れないような大きくて頑丈なクッション入りケースに入れなくてはならなかったりと、持ち歩く為の性能を追求するあまり、何らかのリスク回避を行わなければ、気軽に持ち出せない状態になり始めている気がする。ある意味本末転倒。
これらの低価格PC、私としてはまだ発展途上だなと感じるけど、バッテリの駆動時間と液晶の解像度がもう少し上がり始めると、一気にブームになるような気がするね。
ついでにいうと、まだ自宅にブロードバンド回線を引いていない人達は、これらの低価格PCにイーモバイルを加えた環境でネットに接続する…という選択肢もアリだと思う。有線ネットワークは、家の出口までは早いけど、そこにルーター加えたり無線LAN環境にしたりすると、とたんに回線速度が落ちる。けど、イーモバイルなら場所にもよるだろうけど、都内なら大体5M前後の速度が出る。ネットはこれ一本にして、自宅でもモバイルでも使う…という風に考えれば、1ヶ月5,000円弱の契約料金も、さほど高くはない気がする。そのうえ音声通話はソフトバンクのホワイトプランでも入れば、本当に自宅から有線回線を追放できるかも知れないな。
そんな未来もちょっと夢見させるこれら低価格PC、私もこの先の動向に注目していこうと思う。