まっかちん.Web / アラビヤン焼きそばファン倶楽部 / ESSAY / LINK / フラットな地球 / Photography. Blog*/ 記事INDEX

« 伊能図が初公開 | メイン | 共産党を信頼していた良き時代? »

▼2009年06月04日

GMとクライスラーの破綻

 私も車好きだから、色々語り始めるとキリがないので短くまとめると、両者に共通しているのは、世界規模で売れる車をもっていたかどうかによる所が、最も重要なポイントではないかと。

 GMについては、一部ハマーなんてのは日本で人気がありましたが、かといって、絶対的に台数が出ていた訳ではありません。あくまでも「好き者の為のクルマ」でしかありませんでした。

 で、アメリカ以外の自動車メーカーは、それぞれが自国以外で、いわゆるクルマ好き以外の人がクルマを購入する場合において、選択肢の中に入るクルマを、必ずいくつか投入しています。
 逆に、GMとクライスラーは、指名買い以外で、アメリカ人以外が選ぶクルマを市場に投入してこなかった。これが最大の原因でしょう。で、何故今回の破綻劇にフォードが出てこないかというと、フォードはきちんとヨーロッパ向けなどに、一般の人が買おうと思えるクルマを投入しているからです。

 経済評論家や、自動車ジャーナリストが、色々な分析をしていますし、中には「GMの大型車は利益率が云々なので…」などと、相変わらずなコメントを出している人もいるみたいですが、結局の所、どんなに北米のマーケットが巨大だとしても、その北米市場でしか受け入れられないクルマだけを製造しているだけで、つい数年前まで世界最大の自動車メーカーで存在し続けられた…、そちらの状況の方が異常であった、という事だと思います。

 GMは今回、政府による救済が入るようですが、自国のマーケット以外で通用する商品を開発できなければ、例えハイブリッドだの電気自動車だの、先進的技術を持った商品を投入しようと、それが北米の人間にしか見向きもされない商品だとすれば、やはりGMに未来はないでしょう。

« 伊能図が初公開 | メイン | 共産党を信頼していた良き時代? »

コメントを投稿

最近のコメント

アーカイブ