自動車CO2排出マップ
都内の一部を拡大したリンク。
この手のデータが出るといつも思うんだけど、都内西部地域にお住まいの、エコな生活を心がけた無農薬新鮮野菜で環境に貢献…をしている奥様達は、その無農薬新鮮野菜が、日本のどこから、どのような手段で運ばれてくるのか考えたことがあるのだろうか?
何も生産せず、単なる消費地帯でしかない東京の住宅地域が、CO2排出量が少ないと判定されるこれらの調査結果は、全く無意味だとしか思えない。例えば杉並区界隈の住民は、自分達が消費している食材が、どのような手段を用いて、どれだけ無駄なCO2を排出して、1日に何度も、新鮮野菜を地元スーパーに配送しているのか、少し考えるべきだろう。
あと、自動車を利用せずに生活を送れるという、日本でも最高ランクに恵まれた交通インフラの元で、この低いCO2排出量の結果が出ている現実も考えるべき。
例えば、この地図でオレンジに染まっている「茨城県坂東市」なんて、本当に緑豊かで、多分住民が消費している以上に、豊かな環境から排出される酸素量の方が多いのではないかと思ったりもするけど、そういうポイントは、このマップに換算されていないのかな。
いずれにせよこの「自動車CO2排出マップ」、公平性を全く欠いた調査結果でしかないと思う。というか、便利でいい生活をしている人達は、如何に地方に汚れ役を押しつけ、搾取しているのかを実感するデータとしては、意味があるか。