Bromptonで裏男体林道
ブロンプトンで行った人はいないのではないか?なんて気もしますが、今日は栃木県日光にある、裏男体林道を走ってきました。
きっかけは、以前から家族が「日光に紅葉を見に行く」と言っていたから。だったら私も戦場ヶ原まで乗せていって…という事で、ブロンプトンを車に積んで、戦場ヶ原駐車場へ。本当はMTBで来たかったんだけど、帰りは電車で輪行して帰るつもりだったので、無謀かとは思ったのですが、ブロンプトンにしました。
裏男体林道は、私がまだ10代の、免許取り立ての頃にクルマ(カペラ)で出かけたことがあります。当時はまだ入り口のゲートもなく、志津峠を越えてどんどん進んでいけたのですが、途中崖崩れで林道が消えていて、そこで遭えなく敗退。その後は上と下にゲートが設置され、一般車両は進入禁止となりました。ただ、ネットを検索すると、オフロードバイクに乗っている方達はチラホラ出かけている人もいるようで…一応、一般車両の通行はダメなんだと思います。
車両に自転車は含まれていないのか?という意見もあると思うのですが、私がゲートにさしかかった時、丁度営林署の人がクルマできて「通ります?」といって通してくれたので、自転車は大丈夫なのかもしれません。もっとも、本当のところはどうなのか知りませんので、行く方は自己責任でお願いします。
で、話を元に戻すと、中禅寺湖の駐車場を出たのが朝の6:30頃。そこで家族と別れ、とりあえず光徳牧場を目指し、その手前から裏男体林道へと入ります。まずは志津峠までの登り。普通の自転車ならたいしたことないのかもしれませんが、ブロンプトンだとちょっと辛い。ただ、峠まで完全に舗装化されていたのが救いでしょうか。
志津峠に着いたのが、およそ1時間後の7:30分頃。ここは裏からの男体山登山口にもなっていますので、車が数台停まっていました。男体山に登っているのかな。ここからがいよいよダートです…が、当たり前ですが結構大きな石ころがゴロゴロしています。MTBなら快調にすっ飛ばせるダートでも、ブロンプトンだと…時速にして10km/h以下でソロソロと降りていきます。
しばらく降りると、例のゲートがあり、そこを越えると更に道は荒れます。つか、ブロンプトンだと乗車できません。大きな石がゴロゴロしている上に、路面も柔らかく(といっても小径車以外なら問題ないレベル)、前輪を取られます。特にブロンプトンは、フロントにキャリアがある関係で、前輪に加重がそれなりにかかりますので、ちょっと砂地みたいな場所があると、前輪がズルズルと潜って転けそうになります。そこでフルブレーキングすると、今度は後輪のスイングアームが持ち上がって、フレーム内側に後輪が折りたたまれてしまうという…何度もありましたが、よく転ばなかったモノです(笑)。
結果から言うと、ブロンプトン…というか、小径車で下って楽しい道ではありません。正直危険ですらあります。可能な限り乗車して下ることに勤めたといえ、林道ダート区間の乗車率は5割を切っているかも…そんな状況です。「お、路面が締まって安定してるな」なんて思っても、小径高圧のタイヤはすぐに路面を掘り始めます。ま、こんな道を好き好んで小径車で下りたがる人がいるのか知りませんが、止めた方が無難かも。少なくともMTBでは爽快な下りダートが小径車だと苦痛になります。ついでに折りたたみ自転車だったりすると、ぶっ壊す危険も(笑)。
そんな感じで「自転車に乗る」という視点では楽しめませんでしたが、豊かな自然を味わう…という点では多いに楽しめました。広くて見晴らしの良い自然の中にたった1人…という体験は、なかなかできるモノではありません。ちなみに下に下るまでにすれ違った人工物は、途中木材の伐採をしていた工事のおじさん2人、そして何故か1人で歩いて登ってくる、30~40代の女性ハイカー…大丈夫なのかな。だけでした。特に女性ハイカーは何処に行くのか分かりませんが、結構下の方ですれ違ったので、当日に上まで行って戦場ヶ原まで達するのは厳しいんじゃないかと…。
そんなこんなで、オフロード走行で手をガタガタにしながら、林道終着点である裏見の滝駐車場に戻ってきたのが、10:30頃。下りの林道を自転車に乗って3時間かかった訳ですね。結構疲れました。
その後は、そのまま日光市内に下り、東照宮回りの普段自動車では入れない裏道を散策して、日光市から今市に降りて、鹿沼市まで走り、東武線に乗って帰ってきました。家に到着したのは16:00位かな。
下りのダートで手を痛めなければ…あと、もう少し早く下れていれば、ひょっとしてそのまま栗橋辺り…がんばれば家まで帰ってこれるかと思ったのですが、途中結構な向かい風だったし、疲れたし、無理でした。
ま、若かりし頃のリベンジができたという事で、大変だったけど楽しいツーリングだったな。結局、本日の走行距離は78km程でした。