ブロンプトンユーザーでもあまり使っている人を見かけない、フォールディングバスケット。ちょっと前に入手したのですが、この便利さは是非他のブロンプトンユーザーにもお勧めしたい…ということで、記事にしてみます。
ブロンプトンの大きな特徴の一つ、その素晴らしい折りたたみ機構の他に、とても完成度が高い「キャリアブロックシステム」があります。フロント側のフレームにキャリアブロックアダプタを装着することにより、対応するフロントキャリアを自由に装着できるというシステム。
更にすごいのが、このキャリアシステム、あくまでもハンドルではなく、フロントのフレームに装着されるため、ハンドリングには全く支障をきたしません…というか、むしろ前輪に適度な荷重がかかり、安定性が増す位。
更にもう一つ驚きなのが、写真のように大きなフロントキャリアを装着した状態でも、全く干渉せず、そのまま車体を折りたたむことが可能ということ。これは実際やってみると手品みたいで驚きます。ちなみに折りたたんだ後は、キャリアの取っ手を引いて移動することも可能です。
前置きが長くなりましたが、このブロンプトンのフロントキャリア…。私もそうですが、ついつい万能性を求めて、SバッグとかCバッグとかツーリングバニアとか買ってしまいがちなんですよね。もちろん、それらのバッグでもとても便利なのですが、ここで私は「フォールディングバスケットも負けず劣らず便利ですよ」と主張してみたい。
ということで、写真はフォールディングバスケットを装着した状態なんですが、カタログ写真で目にする印象以上に大きなバッグ…というか、カゴです。機能としては本当にただのカゴで、フタも何もありません。でもこれが意外と便利なんですよね。
例えば、途中で買ったジュースをそのまま放り込んだり、財布などを入れたバッグをそのまま放り込んだりと…まさにママチャリみたいな使い方ができます。そして容量的にはママチャリのカゴよりも明らかに大きいです。通常のビジネス用カバンを、斜めにせずきちんと入れることが可能です。
バスケットの中には、鉄製のフレームが1本入っており、そのフレームだけで絶妙にバッグの形状を支持するため、布製ながら形が崩れませんし、また軽量化にも一役買っています。
難点と言えば…まだ経験していませんが、雨などに降られた際、バッグ下に水抜き用の穴がないため、雨天時の長時間走行では水がたまってくるかもしれませんね。あとは走行中、路面からの強い突き上げがあった場合、ただのカゴなので、中の荷物が飛び出すことがあるかもしれませんが、少なくとも今までの経験ではそういう事態には遭遇しておりません。
私の場合は、気休めかもしれませんが、バッグに付いている取っ手を、手元にあったプラ製のベルト止めで固定しています。転倒などの大がかりな衝撃には耐えられないかもしれませんが、荷物の飛び出しを抑える気休めにはなります。また、上部を紐で固定しておけば、スクーターなどを利用したスリの防止にもなりますしね。
写真のように、例えば途中で買ったワインなどを、気楽にホイホイ詰め込めるのは、ある種快感です。Sバッグを使っていると、どうしても「バッグの中にしまう」というプロセスを踏みますが、フォールディングバスケットの場合は、本当に上から入れるだけです。また、私の場合は、上着やカメラなども、あまり気にせずざっくりと突っ込んでいます。まさにママチャリのカゴのような使い勝手です。
こういう日常で便利なオプションを純正で用意しているのが、ブロンプトンという自転車の立ち位置なんだなと改めて思います。
一般的なスポーツ自転車と違い、買った時から泥よけやライト(一部モデルはリアのみ)、空気入れ(チタンモデルを除く)などが標準装備されており、また、ツーリングや日常での使用を前提としたオプションも豊富。その上、ロードレーサーと一緒は無理としても、クロスバイクなどと一緒にツーリングに出かけても、ペースで引けを取ることはありません。
この感覚は、MGなどの日常にも使えて、スポーティーな走行もできる…という考え方に、とても近い自転車なんだなぁ…と感じますね。
ちなみに、この写真を撮っていた今日の走行距離は69.9キロ…なんだか惜しい(笑)。
RICOH GR Digital