BT-MicroEDR1XでBluetoothオーディオを
先日購入したCHORD Chordette GemがBluetoothオーディオに対応しているので、一度試してみたいと思っていた。
というのも、このDAC。日本国内ではUSB経由の方が音がいいと言われているようだが、海外ではBluetooth経由の音が絶賛されている…という情報を得たから。ということで昨日、アキヨドに寄り、BT-MicroEDR1XというBluetoothアダプタを購入してきた。
この製品、アダプタとしての大きさはとても小さく、更に電波の到達距離が見通しで100mという強力なモノ。オーディオ的にはあまり電波が強すぎるのも、他の機種へのノイズとか干渉に影響があるのかも知れないが、部屋の中で無線LAN飛ばしていて、外では携帯電話用の電波が飛び交っている都市部では、もうそんな事気にしても仕方ないかなと…。
インストールは簡単で、PCのUSB端子に刺せばそのまま使える。一応製品には専用のドライバソフトが収録されたCDが付属しているのだが、専用ドライバをインストールしなくても使えた。もっとも、念のため後で専用ドライバをインストールしたのだが。
PC側のサウンド出力設定は、通常の「USB外部オーディオ」を選ぶ。そして、Chordette Gem側の入力をBluetoothにして、iTunesで演奏開始。果たしてUSBケーブル経由の音と比較してどうであろうか…。
ザッと聴いた限りでは、USB接続に比べ、Bluetooth接続の方が少し音が緩くなるような気がした。もっともこれは悪い意味ばかりではなく、ちょっとエッジが立ちすぎていた感もあるUSB側の音に比べ、もう少し音がまろやかになるという印象。また、音場全体はBluetoothの方が広がる感じがした。一部で強すぎるという批判のあった低音(私の環境ではそうでもないのだが)も、もう少し抑えめになるというか引っ込むというか…そんな感じ。
いずれにせよ、一部ネットで言われているように「Bluetooth接続はUSBに比べて音質が劣化する」とまで断言できる程の決定的なクオリティーの差は認められない。どちらかに優劣を付けるのが目的の試聴なら、USB接続の方がいいという評価になるのかな…という程度だというのが、私の感想だ。
で、どちらが便利なのかといえば、それはもうBluetoothの方は無線で済む訳で、これは大きなメリット。ただでさえケーブルでごった返してしまうオーディオ機器回りに、新たなケーブルを増設しなくて済むというだけでも、Bluetooth接続を検討する理由は充分ある。
この辺は、電波事情や、オーディオ機器の設置事情。また接続に必要なUSBケーブルの長さ(ちなみに私の環境では3m)、再生に使用するソフトウェア(私はiTunes)、再生に使用するPC(私はThinkPad R40)、はたまた使用するBluetoothレシーバーなどによって色々と評価が変わってくるだろうから、結論めいた事は言えないのだが、なんとなく「USB接続の方が音がいい」と思っている人も、一度は試してみる価値はあるのではないかと思う。
特に、ノイズの原因となるグランド回りの配線を、物理的にオーディオ機器とPCで遮断できるというのは、割とメリットではないかと考えている。
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