関東水陸交通史の研究/丹治健蔵
古本屋さんで見つけたので買ってきた。古本といっても4,000円もしましたけどね。ま、新品の6割引だから得ではあるんだけどさ。
で、多分通して読み終える事は無い…か、かなり先のことだと思うので、全て読んでもいないのにエントリ立てちゃいます。
本書の内容としては、タイトルの通り。関東圏における、水陸交通…というか、内陸の物流と言ってしまって差し支えないだろう…についての研究記事をまとめたモノ。まだ本書の内容について全て目を通した訳ではないが、おおよそ利根川水系と江戸川水系、あと、茨城県と千葉県…常陸国近辺の物流史についての研究記事が掲載されている。
対象とする読者層が、一般の読書人というより、モロ研究者向けなので、記述内容のハードルは高く、正直私も通して全て読むつもりはないのだが、それでも、当時の運送契約、積み荷についての契約書類、そして運送料金についての覚え書きなど、ふと疑問に思ったときに、参照できるベーシックな一次資料からの転載が多いのが特徴。つまり、一般書と違って初めから最後まで通して読む…という用途の本ではないんだなと、そんな感じ。
数年前までは、江戸側と利根川水域について、あの景色と集落の関係、そして歴史について興味があり、何度もクルマで現地をドライブして、雰囲気を感じ取っていたものだが、最近は江戸川水系についてはともかく、利根川の、特に取手以降の下流域については、あまり訪れていない気がする。
時間と余裕を見て、クルマだけではなく、自転車でそれらの土地をゆっくり回って、当時の内陸水運の息吹を、もっと濃く感じてみたいものだと思っている。