ハムサラダくん/吉田忠
副題に「藤子不二雄物語」とあるが、内容はまんが道とはちょっと違う。漫画家を目指す少年二人の物語として読むべきなのかもしれない。
子供の頃「コロコロコミック」で連載していたのを何度か読んだことがあるが、通して読んだことはなかった。本屋さんに売っているのをみて思わず購入。上下巻セットで買ってきた。
早速読んでみると、あぁ…こんな話だったんだと知ってとても興味深い。アメリカ帰りの漫画家ってのがなんだか笑わせるが、ま、そういう時代だったのでしょう。上巻は比較的事実(?)に則って描かれているが、下巻のエピソードは割と自由奔放になっている。オリジナル性という事でも、下巻の方がおもしろいかもしれない。
広くお勧めするべき作品でもないけど、本作品が、子供の頃記憶の片隅に残っている人にとっては、なかなか楽しめる漫画だと思う。あの時代は色々熱かったんだな。
OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5