SPACE BATTLESHIP ヤマトを見てきました
今、巷で話題沸騰!なのかどうかは知らないけど、意外とツイッターのタイムライン上では話題になってる映画、宇宙戦艦ヤマトの実写版「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を見てきました。
ストーリーについて書くとネタバレになってしまうので、ちょっと控え気味にするけど、前評判で酷評を目にすることが多かったせいか、思ったよりも悪くないなとは思った。ただ、模型でなくCGを多用した宇宙戦闘シーンは、イマイチ迫力不足。空中戦みたいな華やかな動きではCGは効果を発揮しても、重量感のある描写はCGだけだと難しいのかもしれない。
あとまぁ…、当然ながらストーリーも、アニメの宇宙戦艦ヤマトとは大分違っている訳だけど、ガミラスやイスカンダルの設定変更については「予算なかったのかな?」みたいな印象をちょっと持ってしまうのが残念。実写とは言いつつも、人が出ている場面以外はほぼCGで出来ている訳だし、最近の映画(本作に限らず)は、特撮と言っていいのかアニメ合成といっていいのか…。
誉める部分としては、艦橋など人がいる場所の描写が、人間臭く生き生きとしていた感じがしたこと。第一艦橋のゴテゴテした印象は、スタートレックのようなスッキリサッパリの住空間とは全く違う印象。あの時代でもマニュアルは紙なんだとか、ポストイットはヤマトの艦橋でも使われてるんだ…なんて変な部分に関心(?)したりもした。
ま、興味がある人は、過剰な期待をせずに、劇場に足を運んでも良いのではないでしょうか。
どーでもいいんだけど、主演のキムタクとヒロインの黒木メイサ。普通にデキちゃったりする訳だけど、俳優の年齢差を考えれば、企業の中年課長が新人OL食っちゃった…みたいなシチュエーションなんだよね。映画見ながら、そんな事を考えたりもしましたよ(笑)。
コメント
木村拓哉さん主演のヤマトに関してですが、SF特撮映画のルーツをさかのぼってS31(1956)年の大映映画(現カドカワ)を見ました。
「宇宙人東京に現わる」(原作:故中島源太郎=富士重工創業者の子息)という作品ですが、現代社会に強いメッセージ性があるもの。これが国内初のSF特撮映画となり、後に的場徹&円谷英二という2名の特撮映画の巨匠を生むことになる。今のCGに比べて当時の特撮はまだ発展途上。できないものはできないという現実性のある演出が興味深い。アナログ時代の特撮があり、現在のヤマトの特撮技術に至っていることにも興味を広げて欲しいです。
投稿者: おおたん | 2010年12月09日 11:54
おおたんさん
昔のアナログ特撮は楽しいですよね。私もたまにビデオ屋さんで借りてきて楽しく見ています。
アメリカのSFXが、フィルム映えする描写の特撮をメインにしているのに対し、古い時代の日本特撮は、無茶だろ…みたいなシーンも真面目にミニチュアで解決しようとしているのが面白いです。
特にDVD時代になってからは、昔の特撮セットがより細かくチェックできるようになって、本来作品を楽しむ楽しみ方とは違うかもしれませんが、なかなか興味深いです。
投稿者: よっち | 2010年12月12日 12:14