SONY MDR-Z1000
度重なるEdition8の故障を経て、何となくあのヘッドホンに少し信頼性をもてなくなってしまった今日この頃。こういう時期だし少しは散財すっか…と思って買ってしまいました。新世代ソニーのモニター機として名高い、MDR Z-1000です。なんせ先月はヘッドホン売却でそれなりにお金を手にできて(ありがたい)るし、その金はヘッドホンに回すのが筋だろうと(笑)。
ソニーの宣伝戦略として、このヘッドホンは、かの銘機、MDR-CD900STの後継機種として位置づけたいみたいですが、実際はどうなんでしょうね。音を聞く限りは、あちらよりかなりリスニング向きだと思います。つか、MDR-CD900STってそんなに音よくないじゃん。
音のキャラクターとしては、国産ヘッドホンのキラキラしたような解像感と共に、独特の音場がまた心地よいといったところ。Edition8みたいに個性たっぷりで濃厚という音ではないのですが、これはこれで国産機らしい個性だなと思います。オーディオテクニカ系の高級機に比べればもう少し主張があるかな。
あと、振動板が軽やな印象がありますね。これは説明やら売り文句やらに洗脳されちゃってる結果かも知れませんが、Edition8の重いドライバを軽やかに鳴らすみたいな音ではなく、もっと軽いモノが反応よく鳴っている感じ。悪くありません。
Edition8の時もそうでしたが、この機種もエージングで割と変わる印象ですね。店頭試聴機と新品で手に入れた時の音、それと使い始めで徐々にこなれていく音が全て違います。高級機らしいのかどうなのか…その辺は何ともいえませんが。
新品価格が6万円強とかなり強気な設定ながらも、実売価格は3万円台まで下がっているお店もあります。その値段なら買いでしょうか?いえいえ…6万円そのままでも十分通用する音だと思います。Edition8より勝っているとは思いませんが、ワンランク下を追撃する存在としては、充分な実力があります。発売前は全く期待していないヘッドホンだったのですが、これは嬉しい誤算でした。
他、本機の特徴として、ケーブルが脱着できることがあります。ミニ→ミニプラグのケーブルなら市販品が使えますので、ケーブル交換でも楽しめます。ちなみに私は、音質云々じゃなくて利便性を考え「MONSTER beats OE用 iSoniTalkケーブル」に交換してあります。iPhoneで使う時は、曲の停止、早送り、巻き戻しはもちろん、マイクでの通話も可能です。なぜか音量調節ができないのですが、それでも便利です。え?音質…、質なら純正ケーブルの方がいいでしょうね。でもたいした差じゃないです。本機にはケーブルが長短2本付属しています。
今のところ、毎日の通勤や外出・自宅リスニングで、本機とEdition8を交互に使ってるという感じ。購入してからほぼ毎日酷使しているEdition8の方は、最近さすがに少し音がヘタってきたかも…って印象です。最近は家のオーディオセットで音楽聴く暇ないからなぁ。