よなかの散歩/角田光代
実は川上弘美が好きなのである。で、どうしてこんな書き出しで始めるのかというと、本屋さんで「川上弘美」の新刊が出てないかなーと探す度に目につくのが、この「角田光代」だったりするのだ。どっちも「か行」だしね。
つことで、今日も本屋で「か行」の棚を見ていて、何となく目について買ってしまった本。著者は同い年だよ自分と。
読んでいて面白いなーと思ったのが「愛と恐怖」という章。こんな自分でも、いままでに数回は人を愛した気分になった事もあり、そのときに思った事は確かに「愛とは悲観に属する」って事。だってもう、心配で心配で仕方ないもの。愛する人が交通事故に遭っていないか、駅でホームから転落してないか、階段ですっ転んで大怪我してないか…。変な話、そんな事ばかり考えていた事が、自分の人生の中で何度かあった。この共感を得られた事は、本書を読んで最大の成果でもある(笑)。
他、美人である事が既に無駄である美人ってのは、確かにそういう人結構いるよね。自分の場合、美人さんってのはどうも苦手なのだが、そういう美人であることが無駄…人ってのはワリと好き。残念ながらそういう無駄な美人ってのは、その無駄に気づいた人の手に既に落ちている事が多いのだけれども、たとえそういう関係にならない人だとしても、やはり美人の人とお話しするのは素直に嬉しい…というか、つまり自分はズボラな人とウマが合うのかもしれないなー。
OLYMPUS XZ-1
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