山がわたしを呼んでいる/浅葉なつ
今流行の山ガール的小説がついに電撃文庫にも登場!おぉ、山小屋を舞台にした異世界からの悪魔と落ちこぼれの萌え神様が繰り広げる上を下へのドタバタコメディー!?…という訳ではなく、割とまともな山が舞台の青春小説であった。
物語の始まりは、山に対する知識ゼロだけど気だけは強い女の子が、何故か色々あって山小屋のバイトをするようになるというお話し。
ラストにかけて、特に劇的な展開があるとかそういう話でもないのだが、割とすんなり読めてしまい、ちょっと山に行きたい気分になれる、読後感が清々しい小説だった。
山に興味がある人も興味がない人も、この手のジャンルにありがちな、小難しい内容ではないので、気軽に読んでみては如何でしょうか。
ちなみに、表紙だけはちょっと萌えっぽいイラストがありますが、中に挿絵はありません。
OLYMPYS XZ-1