サンクチュアリ/池上遼一
色々ありましてね…内容を把握する必要がありましたので、近所のブックオフで読んできました。1〜12巻まで一気に、つかれた…。
つか、100円の棚に入ってましたので、面白かったら買ってみてもいいかなと思ったのですが、ま、一度読めば充分かなと。
話の内容としては、現代版ケインとアベルみたいなもんでしょうか。ポルポト政権下のカンボジアから逃げ出してきた日本人少年2人が、日本にサンクチュアリ…を作るために、1人は表の社会で、もう1人は裏の社会から日本を支配しようと暗躍します。
つか、読んでいるうちに「これ、どうやって落とし所つけるんだろ?」と思っていましたが、やはり最後はあっけないというか、こういう終わらせ方するしかないよな…みたいなお話しでした。食堂でラーメンが出来上がるまで読むには丁度いいお話しかなと(これは別に悪口ではありません)。
連載開始年は知りませんが、終了時はどうやら西暦1996年だったようです。丁度日本のバブルが終わってどうしよう…ってみんな思っていた時代の閉塞感の中で描かれた漫画なんでしょうね。今の時代に同じテーマで描かれると、また違った話になるんだろうと感じます。
個人的には、作品の中でAUDI 80 B3系が登場していたのが懐かしかったなぁ。あのクルマは本当によかった。作品の中で「アメリカ車は売れないが同じ規制下でドイツ車は売れている」というセリフがありましたが、あの時代のドイツ車は紛れもなく世界一でした。
その後…作品が終了した1996年頃から、日本車はぐんぐんよくなってきて、ドイツ車ですら日本国内では売れなくなってきたけどね。