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と、意味もなくツンデレになってしまいましたが、ついに私もドコモに屈してしまいました。といっても、自分で買ったわけじゃないです。会社から支給されてしまったという訳なんですよ社畜まっしぐらですよ。最新機種じゃなくてちょっと古い端末になった理由は、どうやら社内にこの機種が大漁に余っているからだという噂を聞きました(笑)。ちなみに総務から「iPhoneでもいいですか?」と聞かれたのですが、全力で断りましたよ。iPhone…しかも同じsoftbankのモデルを2台持ち歩いても意味が無い。
つことで、ここ一週間位、なるべくこっちのGalaxyを使うようにしているのですが、おもちゃとしてそこそこ楽しいですね。ただ、改めて自分でAndroid端末をいじってみると、やはりiOSに比べると、熟成不足な部分が多く見受けられるようです。ちょっとしたインターフェイスの統一感とか、アプリ間の連携ルールとか、あとは触ったときのヌルヌル感とかね。
あ、端末としての「モノ」の魅力としては、まるでiPhoneには及びません。これでiPhone3GSに似ていないと言い張るサムソンも頭おかしいとは思いますが、逆に言えば似ているのは見た目だけで、実際手に持つと実に安物感溢れた手触り。なんだか4,980円程度で売られてるガジェットみたいな質感です。
ちなみに、本機が入っていたパッケージまでiPhoneクリソツでしたよ。Appleというか、国策的親韓を強要されている日本メーカー以外なら、当然訴えられるレベル。
社内には同じ機種を使っている人もいるので、どんなもんか評判を聞いてみると「とにかく電池がすぐになくなる」「通話中だろうがなんだろうがOSが落ちる」などと、更に評判が悪いです。つか、電池の保ちについては設定でなんとかなる部分もありますが、通話中にOSが強制終了とか、業務用電話機として如何なものかなと思います。iPhoneでそんな経験は今までないな…。
あと、これはGalaxy固有の問題なのかもしれないですが、充電完了時に「ブルッ」とバイブレーターが鳴るのは勘弁してほしい。夜中にこれをやられると、なまじ業務用携帯電話なので「メッセージ確認しなきゃいけないのか?」と、オチオチ寝てもいられません。ネットを調べても、この充電完了時振動に困っている人がいるようですが、この機能を殺すことはできないみたい。AndroidはOPENじゃなかったのかよと。
あと、電源ボタンの位置が、なんでこんな位置に付けたのかと思う位に使いにくい。つか、位置については本体上でも横でも考え方次第だと思うので(iPhoneは上)文句は言いませんが、本体横にある電源スイッチの丁度反対側に、ボリウムボタンがあるんですよ。何が言いたいのかというと、電源ボタンを押し込むために本体を指で固定すると、当然反対側のボリウムボタンの位置に指が来る訳。なので、アクロバティックな持ち方をしない限り、電源ボタンとボリウムボタンは両方同時押しになってしまうという…作ってる最中に誰も問題にしなかったのかね、これ。
液晶に関しては結構キレイ。もちろんこれは3GSとの比較だけどね。サムソンお得意の有機ELは不思議な明るさを感じて、画面輝度を低くしても、結構見やすいのには感心しました。
それと、オーディオプレーヤーとしてもiPhoneと比較してみますと、ウスウス思っていたことですが、やはりiPhoneって結構音良いんだなと。それでも3SGとの比較では比較対象になり得ても、4sとGalaxy Sで比較しちゃうと、再生アプリ云々とか語る以前に別物でした。ただ、ちょっと昔のナローレンジ的サウンドは、キンキンギラギラの国産DAPよりも好印象ではあります。
再生ソフトも試してみましたけど、標準の音楽プレーヤーでFLACがそのまま再生できるのはうれしい誤算。ちなみにこの標準プレーヤー、WINANP for Androidよりも全然音がいいですね。
それと、音楽ファイルをフォルダごと本体かMicoroSDカードに放り込むだけの曲追加は、何だかんだ言ってもやはり便利です。
辛口で言いましたが、ガジェットとしてのワクワク感は、ひょっとしてiPhoneよりも上かもしれません。iOSが統一された世界観の元で運用されているのに比べて、Androidマーケットなどをみていると、アプリに関しては割と何でもアリな印象で、更にRootを取ればもっと遊べる気もしました。iOSとAndroid、2つの機種を持って使ってみると、FreeとOpenという両者の設計思想の違いは、割とわかりやすく実感できます。
そそそ…最後にもう一つ、softbankとDoCoMoの通話範囲ですが、期待していた程ドコモだからってどこでもデータ通信できる訳じゃないんだなと思いました。
通話用途と地方では、もっと圧倒的に電波範囲に差が出るんでしょうが、都内にてデータ通信を行う限りでは、電波が入りにくそうな場所では、iPhoneもGalaxyも、同じようにデータ通信できなくなるというか、そんな印象でした。ひょっとしてこの端末側の問題なのかな?
瀬尾まいこ氏の本は、出たらつい買ってしまうなぁ。つことで、最近新刊が出たようなので買ってみました。
こちらの本は、自称コミュ障(※でも多分イケメン)が、ちょっと不思議ちゃん入った女の子に振り回されるというお話しで、章立てもキレイに「起・承・転・結」に別れていますね。
女と別れてすぐ同棲生活してまた元の女に戻るとか、まったくもってけしからんというか、リア充爆発しろ的小説ではあるのですが、なぜかそういった修羅場も、瀬尾まいこ氏にかかると、ほんわかと心温まるお話になってしまいます。不思議です。
そういえば、本作ではいつも爆発している、もはや瀬尾節といってもいい「おいしそうにごはんを食べる」描写が少しモノ足りなかった気もします。彼女のファンとしては、そこがちょっとだけ不満かも(笑)。
いわゆる「学校で習った世界史」を否定する本。というか、学校の歴史では、積み重ねの事実の中に「史観」という概念が欠けているのが問題なのかもしれないが、そこまでを学校教育に求めるのも酷かもしれない。
本書では、タイトルの通り「資本主義社会は、封建制や帝国主義としての流れで始まったのではなく、貿易という独自の価値観がベースとなって始まった」という説が唱えられている。
つまり、人類は昔から歴史で言われていたように、原始共産社会から、古代、中世、近世、近代、といった順で進化してきたのではなく、その社会構成や価値観は、地域によってバラバラに進行してきたよ、という事。
そういえば、高校生の頃だったか歴史の先生と話していて、私が「日本にはいわゆる西洋にある『中世』って時代ないですよね」と質問して、うやむやにされたことがあるが、日本に歴史上の分類としての中世がある云々は別にしても、それを社会構造ではなく、西洋社会を基準とした西暦を用いて世界を時間軸まで含めて分けてしまうのには無理があったと思う。
日本が近代化した直前には、鎖国を行っていた徳川時代が挟まっているので、どうも日本は「海洋立国」であったという概念が、特に歴史では薄いような気がしている。徳川時代の日本人は、東南アジアにも積極的に出かけていって、様々な場所で「日本人村」を作り自由に活動していた。
また、徳川時代であっても、日本列島の海の周りは、千石船が縦横無尽に走り回り、それらの船が朝鮮などに出かけていった事例も割とあったようである。
司馬遼太郎が言う所の「明治維新は軌跡」ではなく、やはり日本人の気質として、近代社会に適応しやすい状況が揃っていたのだろう。
本書では、日本を、同じユーラシア大陸の端であるイギリスと比較しているが、その論調には少し無理があるなと思う所はあっても、気軽に読めるし、今の歴史学の動向を知っておくのには、コンパクトにまとまっていて宜しいのではないかと。
前作「スパーカー誕生」では、とても精緻な分析を読ませてくれた沢村慎太朗氏の評論集。期待ワクワクで買ってみました。
読んでみた結果としては、面白いけどちょっとキバっちゃってるかなぁ…という印象。なんだか文章内で無理にワイルドなキャラを作っている気もするのだが、今時そういった「ちょいワル」的なキャラは少し古いんじゃないだろうか?もっとも、この時勢自動車雑誌を買っている人達に向けての文章は、そういうタッチの方がウケるのかもしれないけど、単行本で読む文章としては少し違和感を感じた。
例えば、トヨタ車の「後席リクライニング」に付いての記述とかね。氏の主張は本当にもっともだと思うし、日本製セダンの多くは、見た目優先の屋根の低さから、後席の居住性を誤魔化すために、かなり寝そべった座角のクルマばかりだった。そもそもリクライニングしようとしまいと、三点式シートベルトではサブマリン現象バリバリなんだろうなぁ…と。ついでに言うと、日本車の後席に坐ってると疲れやすいのもあの角度のせいだろうし。
ただ、ああやってわざわざ激高を煽った形で主張するのは、単行本では逆効果かなと思った。
他、軽トラについての記述も面白かった。無個性と言われながら、エンジンと駆動輪が、各社ともFF/MR/RRと、ここまで個性ありまくりというか無秩序なジャンルは、この日本では珍しいね。本書ではスバルのRR方式に軍配を上げていたようだが(というか消えゆくスバル軽へのオマージュ記事なので仕方ないが)、積載状態だとスバルのRR方式は、前輪が跳ねてばかりで怖いという意見もアリマス。
前作の「スーパーカー誕生」からすると、すこし文体は変わっていますけど、あの本を楽しめた人には、この本も面白いと思いますよ。
アマゾンで思わず購入してしまいました。TO-PLANの日食グラスというやつ。一応、拡大率3倍のすごいヤツみたいです。
この手の金環日食観測グッズ、そういえば、家電量販店でも先週位まではあまり盛り上がっていないようでしたが、昨日アキヨドに行ってみたらすごかったね。シート状のグラスというか透かしを買うために行列ができていました。ま、折角の世紀的イベント、関東地方や太平洋側に住んでいる人は、家の前で見られるんだから、見なきゃ損だよね。
さて、明日の天気はどうなっているのかな?今朝は薄曇りだったのであまり観測には適してなさそうだったけど、きちんと晴れてくれるといいなぁ。
噂のWi-Fi体重計「Withings WiFi Body Scale WBS01」を買ってしまいました。なぜか地方の家電量販店に6,980で売られているのを発見したので…。16,980円じゃないですよ。
詳しいレビューは適当にググってみて下さい。発売当初はWebでオサレなトンガリキッズ達の間で話題独占…みたいだったので、いくらでもレビューが出てきます。一応簡単に説明しますと、Wi-Fi経由で体重・体脂肪などのデータをPCを介してWeb上のデータベースに登録して可視化できる、という家電です。
一部では「体重計としての精度が低い」とか「電池がすぐになくなる」などと、品質に難があるようなリポートも上がっていますが、海外製品なので、その辺は固体によって当たり外れがあるみたいですね。
私は昨日から使い始めたので、電池の減りなどは判りませんが、体重計の精度に関しては、何度か測定しても別に結果はブレないし、缶ジュース飲んでから測定すると、おおよそそれくらいの重量が加算されてるし、今のところ大丈夫ではないかと。電池の寿命についてはまだわかりません。
この家電が素晴らしいなと思うのは、まず一番始めにセットアップしてしまえば、その後はただ、体重計に乗るだけで、すべての機能が使えてしまう点。計測結果のアップロードも自動で、本体には電源ボタンすらありません。こういう機能面での簡便さは、本当に素晴らしいと思います。日本製の体重計は、タニタの体脂肪率が出る体重計ですら、使用前に足でスイッチを長押し…とか、終了後は足で電源を切る(家族毎に使い分けてる場合は)などと、メンドクサイものばかり…。日本家電に未来は無いな…と、しみじみ思います。
ここでちょっと、この製品を通して、海外製新世代家電製品と、日本製家電製品について考えてみたいと思います。
例えばこのWBS01、初期のセットアップについては、多少のPCリテラシーというか、そういう知識を要求されるんですよね。メーカーサイトにアクセスして、必要事項を入力後アカウント作成、それからUSBでPCと本体を接続して初期化…。う〜ん、たかが体重計なのにこの設定はメンドクサイかもしれませんね。でも、そういった手間は新規購入時だけで、その後はただ体重計に乗るだけです。というか、それ以外のことは何もできません。後は電池交換くらいじゃないでしょうか?そして、自分の測定データは、WWWブラウザでログインすれば、OSや場所を問わずどこからでも閲覧出来ます。さすがにTwitter投稿機能は恥ずかしいので使ってませんけど(笑)。ちなみに複数の人間データは過去の経歴から自動で判断しているようです。体重・体脂肪がほぼ一緒の人がいる場合は片足あげて区別するんだってさ。
で、同じような機能を持った体重計が日本メーカーから出た場合を想像してみましょう。
まず、本体のメーター表示部下がメインスイッチ。表示部左右には、ボタンが2つずつの計5つ。中央がメインボタンで、左右に分かれた一方の上がメニューボタン、下がキャンセルボタン。反対側の二つが上下ボタンでしょうか?使用前には5つのボタンを使って、自分のニックネーム(アルファベット数文字)と、年齢、性別、身長、体重を入力後確定。その後はネットワーク設定で、5つのボタンを押しながらSSIDとパスワードを入力後登録、その後専用アプリをPCで立ち上げて、表示された固有IDを双方で入力してから認識してセットアップ完了。これで事前準備ができました!使用前には足でメインスイッチを押してから、上下ボタンでユーザーを選択して測定開始。測定結果が問題なければ、メインスイッチを押し「登録しますか?」のダイヤログが出てくるので、「OK」か「キャンセル」を選択して登録終了…みたいな流れ。ちなみに体重などのデータはセキュリティ(笑)を考慮して、専用ソフトでしか閲覧できません。でもそのデータはExcel形式(笑)で出力できるからとても便利。もちろんソフトはWINDOWS専用(笑)、インスコには要CD-ROM(笑)。もし数年前にリリースされていたら未だにWINDOW XP(笑)以外では動作しません…とかね。そんなかんじでしょ、きっと。
おそらく、日本のメーカーが「WBS01」みたいな製品を企画すると、何度もある会議の中で「PCを持っていない人(持ってない人に人に売るなよ)はどうする?」とか「パソコンが使えない人向け(!)に本体でも全ての操作ができるようにしろ」とか「過去のデータを体重計に乗っている時に参照したい場合は(そんな事あるわけないのだが)どうする?」みたいなアホな議論が延々と繰り返され、製品は何でもボタンだらけにされてしまい、ついでに「小さな文字では読みにくいお年寄りに配慮して」などとほざき、本体内にはギリギリまで大きくされた丸ゴシック体の文字が躍り、結果なんだかよく分からなくなる…とかいう、そういう流れになるんじゃないでしょうか。
最近、日本製の家電製品が昔程世界で売れなくなってきている原因を、安易な「円高」「海外における労働資源の安さ」などと結論づけている報道が増えていますが、そろそろ国内で家電を作る仕事にしている人達は、自分達には高性能な部品を作る才能があっても、製品をまとめ上げる才能は皆無!って事を自覚した方が良いのではないかと思います。
大体、いくら「おいしく炊ける高性能炊飯器」だからといって、たかが米炊き機械にあれだけスイッチが並んでる意味がわかりません。あれなら鍋で米炊いた方が簡単で美味しいのではないかとすら思います。いい加減、家電にスイッチが多ければ高級そうってのは、日本のジジババのみの価値観だと認識したほうが良いのでは?世界で闘う気があるならね。
あ、そうそう…この体重計については、もう少し使ってみてから別にレビューあげたいと思います。目指せ!夏に向けたくびれボディ!!w
オーバークロックを題材にしたマンガ?なんだそれ…と思って買ってしまった。
読んでみたのですが、ちゃんとマンガとして成立しているのがスゴイ。パソコンのオーバークロックなんて、何のことやらサッパリわからない人でも、普通に恋愛マンガとして楽しむことができます。
というか、よく考えてみれば、前作の「のだめ」だって、音楽のことだからみんな判ったつもりになってるけど、ホントはあっちも極狭いマニアの世界を舞台にした恋愛ものだったし、それに比べれば、オーバークロックの方が参加人口は多くメジャーな世界なのかもしれません。
どっちの方向に行くのか楽しみではありますが、PCのオーバークロックを題材にしたマニアックなマンガという色眼鏡を外しても、ちょっとおかしな人達の青春マンガとして楽しめるんじゃないですかね。故に、そういうマニアックな題材を求めて読む人には物足りないというか、文句の一言や二言、付けないと気が済まないのかもしれませんが。
ちなみに、なぜか世間的に自分は「PCに詳しい」と誤解される事が多いのですが、全然詳しくないのであしからず。オーバークロックはもちろん、PCの自作すらやった事ないです。
まぁ…見たと言っても、お店…というか、工場が祝日でお休みなので、外から眺めただけですけどね。
以前もこのブログで話題にした、ラビットスバル・RS-3という車(?)ですが、群馬県は太田市にある、富士協栄という整備工場に展示してあります。
写真では何度も見たことがありますが、実物は始めて見ました。可愛らしくていいですね。横にはスバル360が展示してあったのですが、普段はとても小さな車に見えるスバル360が、妙に大きな車に見えたのがおもしろかった。
またそのうち、工場が開いている日を狙って見学させてもらいたいものです。
底本は「宋本十一家注・孫子」だそうである。現存する孫子は底本により章などが異なっているらしいのだが、概ねこの版が原型に近いとされているようだ。
孫子の本は数多く出版されているが、多くは意訳・妙訳が多く、実際の孫子を学べる本は、岩波文庫など、割と堅めの書籍でないと、何が書いてあるのかわからなくなってくる。中には「孫子は平和主義者で反軍国主義者」みたいな怪しげなものや、経営を学ぶにはまずは孫子から!などと、それはそれで価値があるのかもしれないが、少なくとも孫子を知るにはあまりどうでもいいような本が多い気がする。そもそも、日本人のオッサンは孫子大好きだしね。
また、孫子とよく比較される書物として、クラウゼヴィッツの「戦争論」があるが、お互い有名な本である割には、きちんとした内容を把握している人が少ないのではないかと思う。
ということで、実は昔も岩波文庫版の「孫子」は読んだ記憶があるのだが、内容も既に覚えていないし、最近はこの「戦略論大系」という書物を少しずつ読んでいるので、その一環として購入してみた。なぜなら、孫子の訳文の他、後半の解説文にも価値があるのではないかと思ったからだ。単に訳文だけを読みたい人は、岩波文庫版を買った方が安上がりだし。
孫子という書物がすごいなー、と思うのは、これが単なる戦争の為の書物に留まらず、国家運営の基幹にも言及していること。つまり、クラウゼヴィッツの「戦争論」が作戦級であるとするなら、「孫子の兵法」は戦略級であると言える。
目の前に与えられた「戦争」という現実に対処するのが戦争論であるなら、孫子の兵法は「闘わずして勝つ」という有名なあの言葉にあるとおり、もう少し戦争という事象に対して俯瞰して眺めているようでもある。
最近やったゲームのせいで、うかうかすると孫子が強制脳内変換されてしまい(笑)、こちらのビジュアルが頭にちらついて、ちょっと萌心を感じながらも楽しく読むことができたのだが、それぞれ語っている言葉は極めて簡素であり、普遍的価値観に基づく非常に洗練された文章だなと感じた。
それゆえに、現代ではおっさん達格好の餌食になって「孫子と言えば脂ぎった経営哲学」みたいなイメージが付いちゃってる気もするが、これもまた、日本人である私達が、広く孫ちゃん先生を愛しているゆえんなのですよ〜。
この「戦略論大系」版は、それぞれの言葉に、原文と読み下し文、そして和訳が付いていますので、真面目に学習したい人は、研究素材としても便利かもしれない。また、後半の解説文もなかなか読ませる物があり、私としては価値はあったと思う。
銀の匙を読んだ勢いで、もう一つ、若人(わこうど)達の農業物語を読んでみるのじゃ!と思ってつい買ってしまった「のうりん」。読んでみたらこりゃひどい…という小説でした(笑)。
まず表紙の絵からちょっと恥ずかしいので、普段は本屋さんでもカバー断る私も、慣れた手つきで商品にカバーを装着する店員さんを静止できませんでした。
ま、表紙さえ見られなければ良いかと思って口絵のカラーイラストを飛ばして電車の中で読み始めると、数ページ後には、パイオツを手で隠した上半身裸の女の子イラストが出てきて、思わず本を閉じる羽目に。その後は警戒して電車内で読めませんでしたよ。
内容は、現在高齢化が進んでいる農業の実態を若者達の活動を通じて鋭くえぐる社会派小説ではなく、単なる萌え小説でした。でもまぁ…こういうのが人気出てナウなヤングに読まれるのは悪い事ではないのかと。
あまり内容には触れても仕方ないのですが、全体的にはヲタ向けに媚び媚びの小説で、ダメな人はとことんダメなんじゃないかと思いますので、買う前には触りだけでも立ち読みしてからの方がいいです。自分も最後まで読むのは結構しんどかったので(笑)。
正直、続刊を買うかどうかは立ち読みしてから決めることとするにして「農業すること自体が、土を傷つけることなんだよ」ってのは確かにそうかもしれませんね。
確かに、身近では科学の話題は何となく嫌悪されている気はするし、日本で発行されている科学雑誌も極めて低調。というか、そもそも少年少女向け小説(もともと少女向けはあまりなかったか)に、科学ガジェットが存在する事もめっきり減った。
今の子供達に「ワープとは時間と空間を跳躍すること」といっても理解してもらえないかもしれない。
科学的である事、理論に基づいた実証は、いつの頃からか、日本では「理屈っぽい、ヲタっぽい」というレッテルを貼られるようになっている気がする。
特にメディアではその傾向が顕著で、報道されるニュースは科学的冷静さを持った話題はどんどん減り、被害者意識を振りかざしたエキセントリックな映像ばかりになった。
みんな忘れているかもしれないが、日本は「科学力」で経済発展を遂げてきた国だ。その国民…というか、政府が科学を軽視する傾向は一体何なんだろうか?昨今の「はやぶさ」にしても、国民的人気(それがお涙頂戴的価値観だったというのが皮肉だが)がなければ、プロジェクト自体潰されていた。
一方でスーパーコンピューターの仕分けでは、元グラビアアイドルのバカ議員が「2位じゃダメなんでしょうか」とか平然と抜かす。国民を代表する職業に就いている連中ですらこうなのだ。
また、同じ章には「思想的な大声のせいで、科学的発言がかき消されて…」ともある。福島原発という重大事故を目の前にしても尚、この国のメディアと国民は、原発反対派も賛成派も全く冷静で科学的な議論ができていない気がするのは、気のせいなんだろうか。
科学力を失った日本には、もう何も残らないのだ。
ただのプチプチいり封筒に入ってやってきました。OSX 10.6無償配布バージョンです。
もっとも、誰でもこの無償配布を受けられる訳ではなく、旧MobileMeユーザーで、本年6月30日までMobileMeの会員資格を持っている人となります。実際はモバミーの新規入会は1年前に停止されていて、なおかつ去年の6月30日以前に退会を申し込まなければ、今年1年以上はタダで使えていました。
そして予告通り、Appleは本格的にiCloudへ移行するため、今でもMobileMeを使っている人に無償でSnow Leopardを配布し、その後Snow LeopardをLionにアップデートしてiCloudへ移転して下さいね、という趣旨らしいです。
私の場合は、Snow Leopardは持っているというか、買ったMacに付属していたOSなので、改めてスノレパをもらう必要はないのですが、マシンに紐付かないOSのインストールディスクは何かと便利そうだし、タダでくれるっていうんだからもらっとかにゃ損!という貧乏根性で申し込みました。
送られてきた内容物は、写真の通りのシンプルさ(笑)。パッケージも何もありゃしませんし、梱包はプチプチいり紙封筒でした。いや…全く問題はありませんけどね。
Snow Leopardは、PPCコードで書かれたアプリが動く最後のOSとして、VMWareにインストールして使っている人も多いみたいです。私は今のところ使う用途がありませんけど、ひょっとして何かに使う日が来るかもしれません。
今の時点でモバミーが使えている人は、早目に申し込んだ方が良いですよ。Webからの申込みフォームはありませんが、ブラウザから自分のMobileMeへアクセスすると、申込み画面が出てきます。
久しぶりにマンガ立て続けに買ってるな。こちらもいわゆる「働き系マンガ」ですかね。先程の銀の匙とはうって変わって、大都会!世界の趣都アキバを舞台にしたヲタクマンガです。
真面目に内容を考えるマンガでもないので、内容をマジメに語っても仕方ないですね。
ひおたんもカワイイし、先生もキュン萌えだし、一巻冒頭で登場している男性店員は知らない間に消えてたな…とか、店頭ディスプレイとかエロ本Gメンとか、突っ込みを入れようと思えば色々入れられるのですが、そんなに深く考えて読んでも仕方ない。働くことが楽しそうでいいなーという感想でした。
ちょっと意外なのは、主人公(?)とヒロイン(?)どうしでくっつく展開にならなさそう…って事かな。絵もカワイイし、表紙から入っても、問題なく楽しめる漫画だと思います。
そそ…あの花ファンの方には、めんまが生きていて東京の大学に進学したらこうなった…という、妄想陵辱プレイ全開で脳内変換して読んでみるのも乙かと。ヒロイン髪の色までそっくりだしな(笑)。
ネットでも評判いいし、本屋さんでもやたら推しPOPが目に付くので買ってしまいました…というか、ホントは三巻の初回限定版に付属してたスプーン目当て(笑)。開封したら、ずっしりと重くメッキも分厚くて、産地はなんと国産、新潟県は燕三条製でした。で、三巻買ったら一巻も買わねばと思い、まとめて大人買い〜。
で、サックリ読んでみましたが、まぁ…面白かったかな。正直、事前に期待していた程でもないけど、なかなか良いマンガなんじゃないでしょうか。
最近はナウなヤング向けマンガや小説で、色々とネタ切れのせいなのか、このような「仕事の現場」ネタ的なストーリーが増えてきているのはよいことだと思います。このマンガも、舞台は農業高校で学生だけど、学習内容がそのまま農業や畜産の仕事と直結しているのでね。
ちなみに、自分の親は北海道の農家出身なので、中途半端に現場を知っているせいか、色々と共感できたり反発したりするエピソードがあって、それはそれで楽しめました。
例えばTwitterでも書いたけど、北海道の米がおいしくなったのは最近の話で、それまでは炊きたてだろうが精米したてだろうが、埼玉県標準米に著しく劣っていたなぁ。今でも道内全ての田んぼで収穫されたお米が等しく美味しいわけではないのではないかなぁ…なんで、取れたての食材全てがおいしいわけじゃないッスよ…とか、逆にトウモロコシはもうガチで、採れたての焼きトウモロコシの旨さは本州では絶対に味わえないのではないか?など。
あと、日高地方で採れた昆布を現地から送ってもらうと、関東で一袋2,000円とかで売られてる高級昆布買うのがアホらしくなります。鮭とラーメンもね(笑)。
ただ、ラム肉だけはいつまで経っても慣れません。今でもおいしいとは思えないかな。
畜産の方については、良くも悪くもああいう書き方はちょっと鼻につきます。私も全ての事例を知っている訳ではありませんが、食肉に対してみんながあそこまで割りきったりドライだったり、そんな事はなくて、食材を殺す、ということに慣れはするけど、考えてることはこっちの人間とあまり変わらないという印象。
現に友達で実家が養鶏場だった女の子は、大人になってからも、もう絶対に鶏肉とか口にしたくない!鳥絞めてるの見るのが怖い…とかいってたしね。別に畜産業だからって、人として特別な能力を持ってる訳じゃなくて、都会のサラリーマンと一緒ですよ。
という訳で、大人になった今でも、インスタントラーメンとか、味の素とか大好きなんですが、なにか?(笑)。
茨城県龍ヶ崎市にある、手打ちのお蕎麦屋さん、十喜吉(ときよし)に出かけてきました。
こちらのお店は、郊外ロードサイドな場所にあるお店で、公共交通では行きにくい場所かもしれません。私も車で出かけてきましたよ。
頂いた料理は「生粉(きこ)桜エビ天付き」です。お値段は1,520円。モチモチッとした歯ごたえがおいしい生粉せいろに、揚げたての桜エビの天ぷらがついてきます。
この天ぷらがとてもおいしい!お箸でつまむと「サクサクッ」と割れてしまう繊細な歯ごたえ。付属するワサビ粉入りお塩をかけてつまんでもよし、蕎麦の汁に浸して食べてもよし。口に含むと、中でパラパラッっと桜エビが崩れて、その舌触りもまたたまらないモノがあります。
お蕎麦もおいしかったんだけど、この桜エビ天のインパクトに霞んでしまった感じです。
周囲に目立った観光地が有るわけでも無いので、なかなか行きにくい場所ではありますが、そうですね、阿美アウトレットパークとか、牛久大仏の見学帰りに寄ってみては如何でしょうか。桜エビ天は季節モノらしいので、この時期を狙って行くといいですよ。
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