まっかちん.Web / アラビヤン焼きそばファン倶楽部 / ESSAY / LINK / フラットな地球 / Photography. Blog*/ 記事INDEX

最近のコメント

アーカイブ


« 2012年10月 | メイン | 2012年12月 »

▼2012年11月30日

LINEのアップデートと通信業者としての自覚

LINE なにかとやらかしまくってるLINEですが、今回のアップデートで、実際の電話番号だけでなく、Facebookでの登録も可能になったみたいです。

 この仕様変更について、こちらのインタビューによると、

ある一定のユーザー数を確保したからこそできると舛田氏はいう。国内で3,500万人、世界では7,500万人のユーザーが居るため、この規模になると新しい入り口を用意しても、サービスが揺らぐことはないそうだ。逆に最初からFacebook認証を使ってしまうと、LINEでなくても良いため、サービスを使う動機にはならない。

 まさに王者の風格って感じでしょうかね。

 ま、使ってみると確かに便利だし、ケータイの通話料金を気にせずダラダラとおしゃべりし続けるってのも面白い体験ではありますが、改めて思うのは、NHN Japan本体は、やってることが実質「通信事業」だと理解してるのかな?って事。

 先日も、Android版LINEアプリで、電話帳の強制同期などの不具合やらかしてますが、この事件に対する世間の反応も、ユーザーの怒りも、なさ過ぎなのが、私はとても不思議です。

 例えば、同じような不具合…NTT Docomoが、端末ソフトウェアの不具合で、端末内の電話帳を共有してしまった…みたいな事件が起きたら、世間の対応も全く違うと思うんですよね。
 賠償騒ぎも当然ながら、絶対に裁判起こされますし、連日メディアはその不手際を報道しまくるでしょうし、総務省だってそんなミス、絶対に黙ってない。間違いなく行政指導…で済めばいでしょうが、そういった厳しい処分が下るはずです。でも、LINEだとみんな許しちゃう。不思議ですよね。

 これは先週末に友達から聞いた話の受け売りなんですが、今のLINEがやってることは、間違いなく「通信事業」な訳で、でも、インフラ部分は既存携帯電話回線やインターネット回線に依存しているせいなのか、その自覚が、メーカーもユーザーもあまりないように見えるな…と。

 通信に対して事故が絶対あってはならないよう、既存電話事業者は、電話回線や交換所などでは、それ相応の資金とメンテナンスコストを投入し、そして情報漏洩のガイドラインを定め、厳しく運用していているおかげで、私達は通話内容の秘匿性や漏洩などを心配せず、電話でのコミュニケーションができる訳です。そして、私達はそれら安全のコストを「電話基本料金」や「通話料」という形で負担している訳ですよね。

 でも、LINECOMMを初めとする、これら無料通話サービスというのは、言ってしまえば、既存のインフラの上に乗った、単なるフリーライダーでしかない訳です。

 いや…フリーライドが良いか悪いかの議論はさておき、既存インフラを無料で利用するといったバックボーンに支えらているせいなのか、これらアプリ通信を行う企業達には、自らが「通信事業」を行っている自覚が足りないというのが問題なんだと思います。
 端末内の電話番号が勝手に共有されるとか…本来の通信事業者なら絶対にあってはならない重大事故な筈なのですが、それなのに、なんだかみんな2〜3日で忘れているようです。そしてこの先、私達のプライバシーは、こういった、無責任かつ無自覚な経営を行っている会社のせいで、果てしなく漏洩し続けるんでしょう。

 もちろん、スマートフォン形式になり、様々なアプリをインストールする中で、アプリ制作業者の不手際で、何らかの情報漏洩事故が起きることは、この先避けることはできません。しかし、自ら「コミュニケーションツール」としてサービスを展開するなら、最低限、通信業者並みのセキュリティー意識というか、社会に対する“責任”を考えた方がいいのではないかと。

 今のLINEやCOMMの流れを見ていると、NTTを始めAUやsoftbankが何故利用者から通話料金徴収しているのか、彼等には根本の意味を理解できていないような気がしてなりません。そして、これらの業者は、また新たに「フリーライド」できる場所を見つけたとたん、そっちの方向で稼げるお金だけを考え、飛び乗ってゆくんでしょうね。

 これらのアプリ、確かに便利だとは思いますが、利用者側も情報漏洩について「不具合」などという、なんだか責任の所在があいまいに聞こえる甘い言葉に騙されず、これらの事象は業者による重大な「失態」と認識すべきだと私は考えますが…さて。

日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品/菅原佳己

EB300542.JPG 私としては、この楽しさがわかってくれる人がいただけで、もう内容関係無しに速攻ゲットの本でしたよ。

 つことで、これは、全国ご当地のスーパーマーケットで見つけた「逸品」をまとめた本。帯にある「観光よりもおもしろい!」ってのは、私も本当にそう思います。ズッカズカの中の人によるイラストも可愛いです。
 みんな。地方に旅行へ行ったときは、おみやげやさんなんて回らずにスーパーマーケットに入ろうぜ!

 かくいう私も、このブログで「スーパーマーケット巡り」としてエントリを建てたことはありませんが、随所にてチラホラと、スーパーマーケット愛を語っております。
 とにかくスーパーマーケット大好きなんですよね。さすがに友達などと旅行しているときは「スーパーマーケット寄りたい!」とはなかなか言い出せませんが、単独旅行の時や、彼女さん(笑)などと旅行するときは、全然遠慮せず、ちょっと見たことがない看板があると、つい駐車場に車を止め、食品売り場の海へ探検に出かけてしまいます。

 最近では、大手の流通網も発達したせいか、地方のスーパーでも「売り場の棚が全然違う!」って未知の体験は殆どなくなりましたが、それでもよく目をこらすと、なにやら見たことがない変な商品(失礼)が、必ずある筈です。

 特に面白いのは…やはり乾物系や加工食品の棚でしょうかね。もちろん生鮮食料品のコーナーは、その地方色が結構出ていて、それなりに興味深いモノだったりするのですが、どこに行っても茄子は茄子なので…。
 ただ、その茄子をちょっと加工した製品になると、なにやら見たことないパッケージや、脱力系の商品名、会社名が印刷されたモノがあったりします。

 あと、麺類のコーナーは地方によって違いが大きくて面白いですね。もちろん、インスタント系の麺類もそれなりに違いはありますが、生麺のコーナーだと、ここはもう地方によってまちまちと言っていいでしょう。
 色々買っていっても、結局食べきれないし破棄してしまうことが多いので、地方スーパー巡り中は、本当の乾物しか買わないようにしているのですが、つい食欲に負けて、ご当地麺を買ってしまうことも多いです。

 他、棚に特色があるのは調味料のコーナーでしょうか。醤油・味噌、ソースは、最近「地ソース」なんて言葉もできる位の百家争乱状態。その地方の地名が記された風格のある生醤油や、見たことない色したお味噌、そしてその地方独自の名産系フレーバー入りのソースなど、みんな買って帰りたくなるくらいの愛くるしい製品達で埋まっています。

 そういう、地方スーパーの棚を目の前にすると、本当に幸せを感じてしまいますよね!ねっ!!

 と、語り始めるとキリがないので、この程度にしておきますが、とにかく、私達が普段出かけているスーパーマーケットは、かくもこれだけ細部のディティールが違うものなんです。
 皆さんも、もっとスーパーマーケット達に愛を注ぎましょう。きっと、自分が今まで体験したことのなかった新たな味に出会える筈。

 本書については、著者が関東圏出身のようで、残念ながら関東圏のスーパーマーケットで売られている逸品については掲載されていません。
 でも、本気になれば地方別…いや、県別にだって、ご当地スーパーマーケットで売られている製品本は作れそうな位、この国には独自商品が沢山眠っています。

 それら独自商品って、他県や他の地方の人からすると「なんだこれ?」と思うモノも確かに多いのですが、逆に言えば、このグローバル化された社会でも、その変な食品を求めている人がその地方には存在し続けている!って考えると、なんだかすごくないですか?

 私は、この本がブームになって、スーパーマーケット巡礼という趣味が、きちんと社会的に認知される日が訪れるのを願っています。そして、旅行してお土産屋に行く暇があるなら、その土地のスーパーマーケットに行こうぜ!と。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5


督促OL修行日記/榎本まみ

EB300540.JPG 帯にある「今度電話してきたら、ぶっ殺す!!」というキャッチが素敵です。

 ということで、巷ではそこそこ話題になっている本。レジの近くで平積みになっているので何となく買ってみました。

 内容は…まぁ、タイトルと帯から想像する通りなんですが、それなりに面白いです。不幸な職場の中でも諦めず、前向きに頑張る姿が眩しい…

 って、ストレートに読むとついそんな感想になってしまうんですが、なんか怪しいんですよね、この本の内容。

 まず、前半で語られる過酷すぎる勤務体系ですが、朝の7時出勤で終電まで(半年後事務所にPCが導入されてから21時位に帰れるようになったらしいですが)の勤務。どうやら定時が9時から18時までのようですから、単純に考えて1日の時間外勤務が朝2時間+夜5時間で7時間…。これが20日続いただけで、時間外勤務は140時間。更に休みも定期的にもらえていないみたいなので、月間で200時間程度時間外勤務してる計算になるでしょうか…。
 たとえみなし残業代が含まれているとは言え、本書からイメージする、それなりの規模の会社では、到底許される勤務体系ではありません。ましてや、この手の「人材使い捨て」ビジネスでは、退職後に訴えられる可能性も大きい上に、労働局にも目が付けられやすく、最近では就業規則も厳しくなっています。特にテレアポ系の会社では、激しい社員の入れ替わりを無くすため、正社員に対してはそれなりの福利厚生を提供している所が殆どです。
 ということで、本書に書かれている実態がその通りだと考えれば、実は著者が勤めている会社は、サラ金の取り立て業務をメインにしているような、かなり小規模な債権回収会社ではないかと…そうでないとつじつまが合いません。

 あと、まともな信販系会社の債権回収部門(テレアポ)で、そんなに毎回毎回侮蔑の言葉を浴びせられるもんかな〜と思います。この辺フィクション入っているんでしょうけど、ちょっと実態からかけ離れすぎというか…やはり本当はサラ金の取り立て業なんでしょうか。

 という、少し怪しい部分を除けば、それなりに笑いあり涙あり、ちょっとした感動気分も味わえたりと、なかなかおトクな本でした。ただ、本書で人との交渉術が学べるかというとそれはない(笑)

 主人公が年端のいかないOLさんということで、半年後くらいにしれっとドラマ化とかしそうな、ややステマ臭も感じる所ではありますが、ステマだろうと何だろうと面白ければそれでいいと思いますので、そういう意味では読んで面白い本でした。あ、作者のブログはこちらになります。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital


督促OL修行日記/榎本まみ

▼2012年11月27日

Simeon ten Holt 爺へ追悼の意を

 先日ですが、Facebook経由で「Simeon ten Holt 89歳で死去」という情報が入ってきました。公式サイトにもトップでアナウンスされています。

 彼の創り出す美しい旋律には、いつも勇気を与えて頂きました。心よりご冥福をお祈り致します。

Simeon Ten Holt: Canto Otinato/シメオン・テン・ホルト ピアノ・アンサンブル

▼2012年11月24日

超音速攻撃ヘリエアーウルフ・ナイトライダーのサントラCD

PB244225.JPG フラッと寄ったブックオフでゲットン!

 今でも一部でマニアが残っている、1980年代のアメリカアクションドラマ、エアーウルフナイトライダーのサントラCDです。

 日本では人気を博したこれらのテレビドラマ〜というか当時は本国よりも日本の方が人気だったらしい〜には、オリジナルのサウンドトラックが存在していませんでした(ナイトライダーについては2005年になって突如サントラCDが発売されたようです)。これら日本での人気にあやかり、当時のキングレコードが「スターチャイルド」レーベルでカップリング企画として発売したのがこのCD(レコード)となります。

 オリジナルスコアによるサントラが市販されなかったため、内容はなんと川井憲次氏らによる耳コピという噂。
 でも、あのテーマ曲独特のノリと旋律が忠実に再現されていて、サントラ市場ではレア版として扱われています。中には万円する値段で取り扱っているお店も。それが、当時の新品価格ちょい安で手に入れられたのはラッキーでした。

 ちなみに、下にゾンアマのリンク貼っておきますが、そこで手に入る怪しげなエアーウルフのサントラは、劇中の音楽と似ては似つかぬモノらしいです。レア版と勘違いしていたのか、数年前のディスクユニオンで中古が5,000円位のプレミア価格で並んでいましたが、アレ買った人、内容知ってて買ったのでしょうか。

 ナイトライダーの方は最近リメイクされたようですが、エアーウルフもまたリメイクされるといいですね。そしたら、今度こそ、完全なオリジナルサウンドトラックが発売になるかもしれません。

OLYMPYS XZ-1


Airwolf/Wonder Weapon

34歳無職さん②/いけだたかし

PB244222.JPG 続刊が出るとは思ってなかった34歳無職さん。で、更にまだ続くとは思ってなかった34歳無職さん。第2巻は、1巻と少し違って、ストーリーが進行してゆきますね。基本Webでの元ネタ通りです。35歳になったら就職しちゃうんでしょうか。

 つことで、無職の生活ぶりを堪能したいのなら第1巻から読んだ方がいいです。というか、2巻からだと、状況がよくわかんないかも。

 しかし、この無職さん。前も書いたけど、無職のワリにはしっかりした生活してるよね。自分とか今は無職じゃないけど、無職の時代とか毎日ねまき以外着てませんでしたわよ。

 あとまぁ…そこそこ手持ちにお金あると、無職生活ってのは実に楽しい。ちなみに自分は無職になるとアクティブになります。みんなも是非無職生活お勧めですよ!ビバ無職!

 とは言ってますが、やはり収入が途絶えるってのは精神的に不安も大きいし、家族持ちだとそんな事も言ってられないでしょうね。
 でも、昨今の終身雇用制度崩壊を見ていると、人生の中で1年位無職でフラフラしている時期ってのは、みんな普通に経験することになってゆくのではないでしょうか。案外、そんな社会情勢から、面白い文化とか、生き方が始まってくるかもしれません。

 失業…と言ってしまうと欝になりますが、大人になってからの長い人生、一度位は無職で1年位過ごしてみるのもいいなと思います。
 とくに、仕事しないで生活していくと、ありあまる時間の全てを自分でマネジメントする必要に迫られますので、将来仕事に復帰したときも、マネジメント能力やスケジュール管理能力が鍛えられますよ…たぶん。

 あ、自分はもう充分無職生活堪能しまくってきましたので、そろそろ控えなければなりませんが、また無職になりたいなぁ。お金くれて無職でいられる方法ってないもんかしら。

OLYMPYS XZ-1


▼2012年11月23日

少女系きのこ図鑑/玉木えみ・飯沢耕太郎

PB214200.JPG なんとまぁ…ニッチで素敵な本が出たもんです。これは素晴らしい本です。少女ときのこです。

 山を歩いていつも思うのが「きのこっていいよなぁ…」ということ。とくにカラフルなきのこを見つけたときは、その草木の中でその異様を放つ存在感に、…ひょっとして地球外の生物か何かではないか?みたいに感じてしまう程です。

 ということで、私もマニアって程ではないですが、きのこや冬虫夏草の図鑑はもっていて、時折きのこの写真や図説を眺めるのが好きなタチだったりします。そういうインドア系きのこファンとしては、山に入ってのきのこ狩りとか、憧れてしまいますね。

 そういえば、本書のあとがきにもありますが、天然のタマゴタケは、見ると絶対にきのこ好きになります。この著者も、きのこにハマった訳は、天然のタマゴタケを見たからだそうです。

 私も山に生えている状態ではありませんが、苗場山麓の赤湯温泉のご主人が採ってきたタマゴタケを見たときは、思わず「くいたい…」と口にしてしまう程の衝撃でした。形もすごいけど、どうしてあんなに美味しそうなんだろう…的な(笑)

 本書の学術的な価値についてはわかりませんけど、実はこういったきのこ類の図鑑って、写真よりもイラストの方が特徴が掴めて判りやすかったりするんですよね。
 私も普段からこの手の嗜好(少女もそうだけどきのこの方ね)があったりしますので、その知識の範囲内だと、イラストのきのこ達は実に特徴が判りやすく描いてあるなと思いました。
 あと、少女達も可愛いですね。きのこと少女のイラストというと、なんだか「とんがり帽子のメモル」を思い出します。

 そして、私はきのこを食すことについては、そんなに興味はないんですが、紹介されているほぼすべてのきのこに「食べられるか食べられないか」の記載があり、きのこの価値は結局そこなんかい!と思わず突っ込みを入れたくなります(笑)が、実際山できのこ狩りを楽しんでいる人にとっては有用な情報でしょう。

 もっとも、確かに山で見る愛くるしいきのこの姿を見ると、思わず口にしたくなる気持ちはわかりますが、野生のきのこは変種も多く、専門家に同定してもらわないと危険ですので、注意しましょう。

 私は普通に本屋さんで買いましたが、書店によってはポストカードなどの特典付きもあるようですね。アマゾンのリンク貼っときますが、そういうお店で買う方がおトクかもしれません。図鑑という名前から少し大きな判型を想像してしまいがちですが(わたしも大型本コーナーから探してた)、写真にもあるとおり、B5サイズ大の書籍ですよ。

OLYMPYS XZ-1


少女系きのこ図鑑/玉木えみ・飯沢耕太郎

▼2012年11月22日

ガールズ&パンツァーがおもしろすぎる!

ヲタ

PB224213.JPG 西住どのマジ軍神…。

 おもわず画面の前で「パンツァー・フォー!」と叫びたくなってしまう今期放送中の美少女アニメ「ガールズ&パンツァー(以下ガルパン)。とにかく面白いですね。久々に手に汗握ってしまいます。

 特にいいのが、最近の「面白系アニメ」で安易に多用される、鬱展開とか、実はダークな部分が…みたいな描写が全くなく、安心して見られる所。

 設定には色々と突っ込み入れたくなりますが、物語全体が実に爽やかで明るく、安心して勝負+スポ根(?)アニメの楽しさを、純粋に味わうことができます。

「当てさえすれば勝つんです! 諦めたら、負けなんです!」

 マジで目頭熱くなるよ。

 そして、作中に登場する戦車についての描写は「ちょっとこれだと履帯はずれちゃうかな?」みたいに感じる以外は、口うるさい軍ヲタも沈黙する程のマニアックぶり。というか、戦車があんなにガンガン縦横無尽に走り回ってぶっ放しまくる映像って、ドキュメンタリーを除けば古今東西初めてじゃないでしょうかね。大洗市内の市街戦はすごかった
 戦車って、映画などで見る程鈍重でもないですし、ガルパンで描かれる程ヒラリヒラリと動きません。といいつつ、後先の整備を考えなければ、案外素早く動けるもんだったりしますから。
 そんな、世界中の戦車達が、リアルに画面いっぱい走り回るアニメーションが見られるなんて…ホント、ヲタやっててよかった。長生きはするもんです。

 物語はようやく中盤戦。戦車道大会1回戦を制した所です。この先T34軍団とか、ドイツ戦車軍団とかと闘うみたいですが、どんな展開になってくるんでしょうねー。楽しみです。皆さんも是非ご覧になってみて!

 ちなみに写真は、秋山どのも大好きな、小林源文先生懐かしの名作「パンツァー・フォー」。ガルパン関係の画像がなかったので、コチラで代用致しました(笑)
 同時掲載されている「ソルジャーブルース」は、冒頭ページがまどマギのパロディ化されたり、何かとネタが多い本です。

OLYMPYS XZ-1


Enter Enter MISSION!/武部沙織(茅野愛衣)・五十鈴華(尾崎真実)・秋山優花里(中上育実)・冷泉麻子(井口裕香)・西住みほ(渕上舞)

▼2012年11月20日

みさおとふくまる/伊原美代子

EB190519.JPG この本、恥ずかしながら「カラパイヤ」で知ったんだけど、こんなに素晴らしい写真集があるとは。つことで、昨晩本屋さんで購入してきましたよ。

 写真集なので、あまり語る事もないんだけど、ネコ好きの方は全員必ず買うように。また、ネコ好きじゃなくても動物好きの人なら、そして、動物あまり好きじゃなくても、絶対買って後悔しません。

 写真を見て、こんなに和やかな気持ちになって、またほんのりと泣きそうになったのも久しぶりかもしれません。あ、悲しい成分は全然ないのでご安心を。でも何となく涙腺が緩んでくるんだよなぁ。私も歳をとりました。

 ちなみに「みさおさんとふくまるさん」の日常は、こちらのブログで公開されています。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


みさおとふくまる/伊原美代子

▼2012年11月18日

ロジスティックス入門《第2版》/中田信哉

EB180516.JPG 「ロジスティックを後方と訳すのは間違いだ」と言っていたのは、軍事評論家の江畑謙介ですが、この本でも同じような疑問から始まり、ロジスティックという本来の意味と、日本語としての伝わったときの解釈を整理することから書き始められています。つまり「ロジスティック=物流」というのは間違いなんだなと。

 元々「ロジスティック」という概念が、軍事行動を指していたことには変わりありません。それは、軍隊という集団が非常時を前提とした組織であり、一般社会から完全に独立した社会を形成できることと、その際に必要な物資やマネージメントを自ら管理する必要性があったからです。

 個人的には、ロジスティックの達人といって思い出すのが、古くは「項羽と劉邦」で、劉邦を支え続けていた蕭何でしょうか。彼を単なる「補給担当」として考えてしまうと、その功績を誤解してしまうかも。

 とはいっても、私を初めとする一般の人にとって、ロジスティックを実践する機会はほぼありませんし、わかりにくい概念であることには変わりありません。強いて言えば「物流」が、モノの輸送についての概念だとすると、ロジスティックはモノを動かす為のマネジメントとも言えるのかも知れません。それは、単なる流通の効率化に留まらず、時には企業ブランディングまでに関わることがある、アクティブな活動とも言えるようです。

 ま、そのロジスティックについては本書を読んでもらえればいいとして、今回この第2版で追加された最終章「リスク管理とロジスティック」という部分はとても興味深かったです。

 以前、阪神淡路大震災が起きたときに、災害時の食料や必需品の運搬について、ロジスティックス的議論が高まったことがありましたが、神戸を中心とした東西の物流断絶という戦略的視点はともかくとして、被災地が比較的狭い範囲だったこともあり、マネジメントの必要性がそれ程大きくなく(もちろん無いわけではない)、ある意味力業での物資補給と運搬ができましたが、先の東日本大震災では、被災地域が日本の陸上面積1/4にも達する広範囲であり、当然、それらの地域に対する物資運搬には、戦術から戦略までの広範囲なマネジメントが必要とされました。
 例えば、被災へ向かう高速道路の復旧もそうですが、被災地へ向かったトラックの帰りの燃料を確保するための補給廠を設置する必要に迫られたりと、単にモノを運ぶ以上の総合的マネジメントが必要になりました(ちなみに平時からこれらの能力にもっとも長けているのが軍隊です)

 本書では復旧に当たって三つのステップがあるとかかれており、

 1:3日以内
 2:1週間以内
 3:1ヶ月以内

 の優先順位をつけ、復旧活動に当たるのが大切と説かれています。この概念はわかりやすいです。

 なんせ、被害を受けた地域というのは、情報も寸断されていて大局が見えていませんからね。私もあの日は「TXなんで復旧しないんだしね!」とかTwitterで書いていましたが、後からその被害を知ったら「あ…ごめんなさい、もうしません」となったし(笑)。復旧にあたる人にとっても、復旧を受ける側にとっても、このようにわかりやすい作業プロセスを明示化していると混乱が少ないでしょう。
 あとまぁ、民主党政権はバカだのクソだの言ってましたけど、復旧に当たった役人達はいい仕事しましたよね、改めて思い出すと。特に被災した高速道路は、一部を除き、翌日から1週間程度で殆ど通行可能になりました。これは確かに驚異的復興スピードであり、きちんとした戦略眼をもった活動でありました。

 話がずれてきましたが、この最終章だけでも読む価値があるなぁ…と思いました。新書だしサクッと読めるので、物流に興味がある人は、立ち読みでもいいから目を通すべきかなと思いますよ。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2012年11月17日

ネタバレなしでエヴァのQを語ってみる

ヲタ

 今日から公開になりました、新世紀エヴァンゲリオン新劇場版Q。今晩辺りから、興奮したアニヲタさん達が、色々と語っちゃいそうだし、かといってそれらネタバレにビクビクしながらネットの情報を取捨選択するのもめんどくさいので、地元のシネコンでサクッと見てきちゃいました。
 つことで、この段階でネタバレはマズイので、ネタバレしないようにエヴァと死海文書とゼーレの陰謀と秘密について語ったり考証したりしちゃうよ!

 まず、これは言っていもいだろうと思いますが、今までのエヴァとは相当展開が違ってます。序と破が、かつてのエヴァンゲリオンのリメイク的展開だったのに対し、今度は不思議の…いや、とにかく随分と展開が変わってます。

 「Q」というタイトルがついているにふさわしく、内容も急展開。いや…びっくりしましたよもう。ただ…面白いかと言われると、ちょっとなぁ、と思ったりしました。話のトーンがすこしアレなんでね。

 あと、これはネタバレにならないだろうけど「あ、Qで終わりじゃないんですね」と。それと宇多田の歌もよかったよ。とにかく、この先は私達が見たことのないエヴァが始まっています。つかさ…エヴァって本当に完結するんですかね。

クリックレスポンスUSBがヤバい

EB170512.JPG 長い間在庫切れになっていたようですが、最近ゾンアマで在庫が復活したようなので、思わず注文してみました。

 このUSBメモリみたいなもの、一体何なのかというと…ま、早い話がUSB回路回りのアースチューンみたいなものです。

 USB端子については、様々な種類と機能の機器が接続されている上に、各製品ともグランド(以下GND)の取り回しが相当いい加減なようで、電位差もバラバラな状態です。
 そういった機器を沢山、一台のPCにつなげて大丈夫なの?というと、実は大丈夫ではなく、一般的には、それらハード的な問題とソフト的なトラブルはまとめて「相性の問題」とされているようです。

 GNDの問題は、PCヲタの方達でもあまり一般的に語られないようですが、DTMや計測機器を使う現場では割と問題にされていて、「USB グランド」というキーワードでネット検索してみると、それなりに情報が出てきます。
 一般的にはループを避けるため、回路のどこかでUSBのGNDをアイソレーションする方法がとられているようで、そのためのUSBアダプタも市販されていますし、またセコい解決方だと、USB端子の外側を1箇所、テープで巻いて絶縁するなど、それなりに工夫している人も多いみたい。

 で、このクリックレスポンス。
 こちらは長崎のオーディオラボという会社で販売されている製品で、ここの社長は新書で「電線1本で世界を救う」という本も書くくらいのアースヲタみたいです。

 私もこの本は以前読んだのですが、つまり、電気回路というのは、きちんと安定したGNDに設置されていて、そこで等しいプラスから等しいマイナス(本当はマイナスからプラスですが、一般論として)によどみなく流れることが正しいのですが、一般に流通している電気を使う製品は、電気のプラス側ばかりに気を取られ、正しく電気が抜ける道についておざなりになっていやしないか?それを正す!というのがこの本の主張、というか私の意訳。

 前置きが長くなりましたが、この「クリックレスポンス」という製品は、そういうあやふやなUSB回りのGNDを改善する製品のようです。
 中身は…何となく想像がつくのですが、いい加減なこと書いて恥かくのもアレなので黙ってます(笑)。おそらく、ラジオとか無線機とか自作してるおっさん達なら察しがつくのではないでしょうか。

 早速効果をチェック。本当は現在メインシステムの1部になっているMacmini用ではなく、普段使いのiMacの方に使ってみようかと思っていました。なんせ、既に色々なUSB機器をつなぎまくりで、一部周辺機器の動作が安定しなくなっていますので。
 でも、折角なんでオーディオの音で性能を確認してみますか…と思い、MacminiのUSBポートにズブッと差し込んでみました。そしてSneaky DSちゃんから音を出し。え!これはなに?ちょっとアレなくらいの効果がありますよ。

 情報量がいきなり増えました。今風に言うと「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!パニッシュメント!ディス!ワールド!」状態、これはすごい。

 逆に言うと、変わったのはそこだけ。「低域がもっと伸びるように…」とか「解像度に緻密さが…」みたいな変化は特に感じません。私はだからこそヤバいと思いました。

 もちろん、相対的に背景へ埋もれてた音が認識しやすくなっていますので、人によっては、というか、聴く音楽によっては「レンジが増えて…」みたいな感想になるケースもあるかもしれません。
 でも、変なアクセサリ系で、音をしっちゃかめっちゃかにしたくない人にも、これはお勧めできるのではないかと。

 GNDの問題って、主に輸入オーディオ使ってる人は割とよく考えたりするんだけど、PCオーディオでは今まであまり問題にされる事がなかったようです。私が知らなかっただけかもしれませんが。
 ただまぁ、これらの問題は電気回路を考えるためには当然注意しなければいけないポイントでもあり、そしてこの製品をPCの空きポートにブスッとしても、いい事あっても特に悪い事はないでしょうし(音以外にも誤動作防止や機器の寿命UP等にも効果ありそう)、気になる方はお守りとして注文するのも悪くはないのではないかと。
 少なくともこんな製品よりは音への効果、確実にあると思います(もっともコチラは、音質UPを詠わなければ、アルミの固まりをああいう形に削り出す製品として妥当な価格だと思います)

 問題は、また「在庫切れ(エントリ更新時)」になってることですかね。人気あるのかな?私ももう一個くらいほしくなってきました。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro



▼2012年11月11日

スズキさんの生活と意見/鈴木正文

 ということで、前のエントリで書いた「スズキさんの生活と意見」という本について書いてみる。

 彼の文章は昔から好きで、特に好きな点は、自分を「左翼」と称しながら、社会の中で常に反抗…じゃないな、自分のスタイルを貫いて生きているのが文章から垣間見える所。

 このブログやTwitterなどで日々「クソ左翼」とか罵っている私だが、私の思想の本質は「アナーキズム」であり、どちらかというと左翼的思考に近い。これは「左と右は一回りして似ている」などという、わかってるんだかわかってないんだかのような考えではなく、やはり本質的に、右翼と左翼は違うと思っている。
 しかし、今世の中に蔓延っている「左翼的思想」とは、単なる中共や売国奴達…少し古い言い方をすれば、日本の体制をひっくり返して赤化する事を夢見ていたアホ共の末裔でしかない。スターリンはどれだけ人を殺したか、中国の文革でどれだけの人がこの世から消えたのか、今チベットで何が起きているのか…これらを総括できない日本の自称「左翼」思想は、全く評価に値しない。あなたが無差別殺人をこよなく愛するのであればまた別だが。

 でも鈴木氏の思想は多分違う。この本に書いてある細かな部分では、私と考えを異にすることがあるが、それでも彼の根本にある思想は「人は自由であるべき」とでも言うのであろうか。その考え方はとても賛同できるし尊敬できるのだ。

 このエッセイは、今世紀から2010年位の間に書かれた文章なので、それなりにちょっと前の世相を反映している。特にその中間に起きていた「リーマンショックによる世界的大恐慌」について、要約すれば、こんな時代にわざわざ倹約する必要もないし、好きな人は贅沢をすればいいし、今まで倹約していた人は倹約を続ければ良い、といった文章を何度も書いている。
 確かに改めて思うとあの時代の空気感は異常だった。みんな、今までやってきた仕事が、ある日理由もなく消えたような喪失感を感じていた。その要因がアメリカでのリーマンブラザーズ崩壊という、バブル崩壊やIT危機のようなわかりやすい理由がなかったから、私達日本人は、何故今日から世界が不況なのか、よくわからないまま、収入を下げ、今までの仕事を失い、今の自分を理解する前に、ハローワークに殺到したりしたのだった。

 その頃の自分は何をやっていたのかと改めて思い出せば、確かにリーマンショック以降の不穏な空気がイヤになって、衝動的に仕事を辞めてしまった私は、世の中の不況ムードに反抗するかのように、赤いオープンカーで北海道へ旅行に行ったり、ロードレーサーを購入して、毎日のように100km〜200km走っていたり、上質な服を買ったり、毎晩ワインを飲んだくれていたりした。
 端から見れば、職を失い、ハローワークで少ない求人票に群がる惨めな中年に見えたかも知れないが、思えば、仕事はそのうち見つかるだろうと、そんなに心配してもいなかったのかもしれない。どちらかというと、毎日遊んでいるのもバツが悪いので、仕方なく週に2〜3回のペースで就職面接を入れ、都内に出かけては、面接で落とされるというのを繰り返していただけのような気もする。

 ま、私が今こうやって、それなりの規模の会社(但し薄給w)で働いていられるのも、薄氷を踏むような幸運が連なった上での話でしかないのかも知れない。あの頃の自分は精神が崩壊しそうだったが、でも、少なくとも仕事がないことで、私は自分のスタイルを変えなかった。自分のしてきた仕事の種類は変えなかったし、今を食いつなぐためだけの仕事もしなかった。自分で言うのもナンだが「左翼」や「反体制派」を名乗るくらいなら、それくらいの気概はほしいものだと思う。

 生きる事は辛いことだ、でも、その中でも、自分がどう生きてゆきたいのか…それを自問するためのヒントが、この本には書いてあるような気がする。

 大人になって、人生に迷う人には、是非読んでほしい本。

吉田美奈子/EXTREME BEAUTY

PB114195.JPG ちょっと前に、懐かしのソニーリバティのテレビCMをようつべでみて感動し、そういえば吉田美奈子のリバティ入ってるCDあったよな〜と思い、CDの山から数日間かけて発掘。
 さっそくリッピングしました。

 しかしいいよね〜この曲。音楽というか、音を聞く喜びに溢れています。歌詞についてはこちらのURLを参照

 なんだか、あのテレビCMも懐かしくて、近頃繰り返し聴いています。

 この時代の吉田美奈子は、他の曲も実によいです。アブラ乗り切ってますね。

OLYMPYS XZ-1


EXTREME BEAUTY/吉田美奈子

あの頃、クルマはネットワークマシンだった

PB114193.JPG 自動車が若者に売れなくなっているみたいです。もっとも、若い人だけじゃなくて、中年の働き盛りの世代や、お年寄りの人にもあまり売れていないようです。

 その原因を、自動車メーカーや自動車ジャーナリズムの方達は「運転する喜びの喪失」といい、社会学者は「若者の減少」「都市化による自動車の必要性の減少(と考えちゃうのは都心西側に住んでる世間知らずの学者でしょうか?)」といい、経済学者は「税負担の増大」とか言っています。

 でもね、「税負担の増大」はともかくとして、上記の理由は自動車を買わない理由にはならないなーと思います。
 何故なら、地方ではどんどんローカル線やバス路線が消えてゆく中で、自動車の必然性は昔よりも逆に上がっているからです。また「運転する喜び」については、スポーツカーが売れない理由にはなっても、自動車が売れない理由にはならないかなぁ…と。

 あの夜、まだクルマはもちろん免許ももっていなかった僕は、クルマっていいなと思った。Bのコロナがなければ、AもBも僕もあのとき集まらなかっただろう。Aはひとりアパートに取り残され、Bと僕は何も知らずに寝ていただろう。Bにコロナがあったから、AはBのところに行き、ふたりは僕のところにやってきて、かの女がでていったその日の晩のうちに3人で平塚に行くことができた。シートが倒れてくるコロナがあったから、Aは平塚の商店街でその夜、ひとりバカヤロウと叫びながら泣くことができた。

 これは、写真にもある「スズキさんの生活と意見」という本126Pの引用。彼はEngineという月刊誌を創刊し、編集長として働いてきた人です。その前は月刊NAVIという雑誌の編集長も務めていました。

 私は、この本のこの引用した部分に、かつての私達がクルマに望み、期待していた部分が集約しているなぁ…と思ったのです。

 以前私がTwitterでつぶやいた中で「若者は常に人とつながれるアイテムにしかお金を出さない」と書き込み、それなりのRTやFAVをもらったのですが、あの時代のクルマは、まさしく「人と人とがつながるアイテム」でした。

 あの頃、本当に東京都内の駅沿いに住んでいた人ならいざ知らず、二十歳前後の仲間が、夜どこかに集まってみんなで過ごすという遊びは、クルマというアイテムがなければほぼ成立しません。だれかクルマを持っている人が、誰かと電話で連絡を取り、そして別の友達を拾いに行き、その流れでまた別の友達を拾いに行く…。もちろん全員が知り合いの場合が殆どですが、たまには「○○の友達」という、あまり面識のない人が、その車内の空間を共有することがありました。

 また、男女とのつきあいにもクルマは必須アイテムのようなモノでした。彼女を迎えに行き、初めて夜のデートで横浜に行ったのも、クルマがあればこそです。
 また、車の中で異性を口説いたり口説かれたり…、まだ個室カラオケも少なく、漫画喫茶もない時代には、そういうパーソナルな空間はクルマの中にしか存在しませんでした。

 そこで、尽きることがないおしゃべりを楽しみ、車窓を眺めながら、知らぬ間に夜は白んでくる…そんな青春時代を過ごした人はきっと沢山いたはずです。
 バブル期のテレビや雑誌の中であった、オシャレなバーで仲間同士朝まで過ごす…なんてことは、せいぜい年に数回でしょう。例えバブル期でも、若い時代ってのは、そこまでお金を持っていませんでしたから。

 しかし今では、そんな友達とのコミュニケーションも、携帯電話やインターネットで代替できるようになっています。
 例えば、最近流行の無料通話アプリやスカイプを使えば、日曜日の午後など何となく家でブラブラしているときでも、友達どおしで接続し合い、それぞれ時間を気にせず、適当に会話しながらずっと過ごすことができます。直接会って話す必要はありません。

 異性とのコミュニケーションも、実際の行為はともかく、帰宅後にお互いスカイプを立ち上げれば、それこそ同棲生活のような、生活の中での自然な会話のやり取りができてしまいます。

 それらを「バーチャルな人付き合いでうんたらかんたら…」と否定してみても仕方ありません。ただ、あの頃、私達と仲間達を結びつけるため絶対に必要だったクルマは、なくても済むようになったのです。

 そして「若者の自動車離れ」という批判や危機意識は、そもそも成立しないということを、デジタルデバイドの向こう側にいる大人達は理解出来ていないのかもしれません。

 でも、若い人達はきっと昔からあまり変わっていないよ、と、私は思ったりしたのです。この本のこの部分を読んで。

OLYMPYS XZ-1


「LIFE」という名のパン屋さん

PB104179.JPG 日曜日は雨みたいなので、土曜日のウチに走ってこようかと、13:00前位にブロンプトンで家を出ます。

 まずは、京成高砂にある河内屋製麺所で焼きそばをげっちゅー。久しぶりの訪問です。そこから小岩に南下して、江戸川を渡り国府台に向かいます。

 その辺りでテーラー壽山の男前な店構えや、じゅんさい池とかとかを見て回りながら、その辺りの坂道を登ったり下ったりを繰り返してふと「あ…先週見つけた東武野田線江戸川台にあったLIFEというパン屋さんにいこう」と思い立ったのです。

 つことで、松戸市の丘陵地帯の坂道を登ったり下ったり脇道に入ったりしながら北上。途中でリア充っぽくLINEで長電話(41分34秒w)したりして、のどかな秋空の中をたらたら走ります。

EB100504.JPG そんなこんなで江戸川台に着いたのは、辺りも暗くなった16:30頃。こぢんまりとそれでいて密度が濃い駅前商店街を抜けた先にLIFEはありました。
 正面から見ると閉店してるのか?みたいな扉を開くと、夕方なのであまり品数は揃っていなかったのですが、私が良く買う種類のパンは売っていました。そこで「ビィエノア・クレーム、 ビィエノア・ショコラ」というパンと、バターロール3つ、それと、小腹が空いたのでお店出てから食べようと思って、スコーンをひとつ買いました。

 スコーンは一度江戸川台駅前に戻って、駅前のベンチでコーラを飲みながら食べましたけど、おいしかったな。その他、バターロールも家に帰ってから食べたのですが、絶品でした。

 帰り道、先週はおおたかの森から輪行でしたが、この日は走って江戸川の河川敷に戻り、家まで自転車に乗車して帰りました。走行距離は67km位でしたかね。冬のひんやりとした空の中、気持ちの良いサイクリングでした。

OLYMPYS XZ-1
OLYMPUS E-3 + Zuiko Digiral 50mm F2.0 Macro

▼2012年11月08日

audiogalaxyで全ての曲を持ち歩こう

PB084161.JPG 皆さんのiTunesはどれくらいの曲が入っているでしょうか。

 私のiTunesは、今日現在21,655曲のデータが登録されており、容量的には273GBとなっています。
 もっとも、この容量は、結構遠慮気味にCDをリッピングしているせいで、実際家にあるCD全てを「本気出す」モードでやると、曲数も容量も数倍…特に、iTunesを使い始めてから数年間にリッピングしたデータはMP3のままなので、これも本気でALAC形式にしたら、かなり容量が増えるでしょう。

 ちなみに、私の全音楽ライブラリの中で、ALAC形式は7,682曲。容量的には191GBだったりしますから、MP3やAAC時代と違って、この先は加速度的にストレージの容量を圧迫してゆくのかな。

 で、この先テラバイト級のストレージを持ったiPodが発売されるならともかく、音楽ライブラリが一定以上に増えている人は、手持ちのDAPに入れる音楽を選択して持ち歩いていると思います。
 ただこれが、意外とめんどくさいというか、たまたま外出時に「あ…あの曲聴きたい」と思ったときには、手持ちのiPhoneにデータが入ってない!とか、結構ありがちですよねー。

 そんな悩みを解決してくれるのが、この「audiogalaxy」というソリューション。利用はなんと無料!
 必要な環境は、インターネットに常時接続された音楽ライブラリに接続されているPC(OSX or WINDOWS)と、iOSもしくはAndroid端末+外出先でのネットワーク。
 最近では自宅のネットワーク回線は、ADSLや光などの定額常時回線の人が多いでしょうし、iPhoneやAndroid携帯を持っている方なら、外出先でのネットワークは確立されていますので、それでOK!

 詳しい使い方は、既にWebのあちこちで説明されており、ここで私がまとめても仕方ないので、iOSはこちらAndroidはこちらを参照して下さい。このエントリでは主に使ってみた感想を紹介しましょう。(※アカウントをFacebookで登録した人は、デフォルトが「再生した曲情報をタイムラインに流す」状態になってますので、オフにするなり注意してください。)

 どういう仕組みになっているのか知りませんけど、audiogalaxymobileのストリーミングアルゴリズムはかなり優秀で、地下鉄など、どう考えても今ネットワーク切れてるよな…という所でも、粘り強く再生してくれます(もちろん駅間が長ければ切れますが)。キャッシュの処理が優れているんでしょうね。ただ、私の環境では、端末側よりも、むしろ自宅側のネットワークがそんなに高速ではないので、たまに曲データが途切れることがあります。
 もっとも、仕事場でストリーミング再生している分には、2〜3日に一度位、数秒途切れる程度。この頻度なら「あれ?ネットワークの調子悪いのかな?」で済まされる程度のトラブルでしょう。

 気になる音質ですが、オプションの「High quality audio」で使う分には、高ビットレートでのMP3という感じで、悪くはありません。というか、外出先でBGMとして利用するなら全く問題がない音質。更に高音質で聴きたい音楽については、別途iTunesで同期して持ち歩けばいいのですから、そこは使い分けかな。

 一部の曲データで、日本語のタグが文字化けするという不具合もありますが、タグ情報は全てaudiogalaxyのサーバーに保存されますので、検索や選択については高レスポンスでストレスを感じません。再生開始時には2〜3秒待たされますが、これは仕方ないよね。一度再生が始まってしまえば、曲間でも待たされることはありません。

 また、audiogalaxymobileでは、アプリ内課金800円を支払うことにより、端末のストレージに音楽データを保存する機能が使えるようになります。これでお気に入りの曲を端末内に保存するようにすれば、iOSやAndroidの標準音楽プレーヤーを使わずに、オンライン/オフライン両方で音楽を楽しむこともできます。

 私の場合は、全ての音楽ライブラリをaudiogalaxyに登録して、端末ではiTunesで、主にお気に入りと新しく追加された曲を転送するようにして使っています。そして、仕事中など、ダラダラと色々な曲を聴き続けたいときには、audiogalaxymobileを使って音楽を聴いています。
 結構な頻度で「お!この曲こんなに良かったのか」など、新たな発見もあって面白く、これはiPodが発売された当時にあった「全ての曲を持ち歩く」のコンセプトに近い体験です。

 人によっては、自宅に常時起動しているPCを用意する必要があるのが、少しハードル高いかもしれませんが、この便利さと体験は病みつきになりますし、新たな音楽への発見もあるかも。
 アプリ内課金を行わないなら、今のところ完全無料なので、手元にiOSやAndroid端末があり、音楽データが端末に入りきらない…という人、みんなにお勧めしたいサービスです。

OLYMPYS XZ-1

▼2012年11月05日

東京インターナショナルオーディオショウに行ってきたよ

自分のフォトストリーム-379 土曜日は、都内に出るついでに「東京インターナショナルオーディオショウ」に寄ってきました。このショーに来るのは数年ぶりでしょうか。

 事前にショーの内容を把握していたら、我らがLINNの総裁、アイバーの講演も聞きたかったんだけど、到着時には既に始まっていた(というか、会場に着いてから知った)ので、仕方なく、適当にLINNブース見たり、ディナ見たり、今井商事のブース見たりしてました。

 そんな中、今年印象に残ったのは、今井商事が出品していたオーストラリア製ヘッドホンアンプ「Soloist」ですかね。
 少し堅い感じの音ながらも、実在感が良好で私好みでした。あと、いかにもガレージメーカー的仕上げとパーツの豪華さも気に入ったし。

 その他、LINN・KIKO様の音も聴いてみたかったんだけど、会場では当然ながらKLIMAXによるデモが中心で聴けませんでした。その代わり、屋外のリンレコ特売ブースでは音出しされていて「あ〜こういう鳴り方するのか〜」みたいなのは少し分かった気がします。チラ聴きですが、オーディオ仙人には良さそうでした。

 写真はリンブースでもらった、リン印のアメ。美味しかったです。

OLYMPYS XZ-1

Bromptonで江戸川と利根川の間に

PB044150.JPG 日曜の午前中、隣町のスタバでドヤリングしていましたが、なんとなく「久しぶりに走るかなぁ〜」と思って、北関東方面へ輪行することに決定。

 行き先は、東武伊勢崎線の半蔵門線乗り入れ終点となる南栗橋です。今回のルートは、こちらのブログで掲載されている地図を参考にさせて頂きました。

 南栗橋駅に着いたのが、大体12:30過ぎ。そこから江戸川河川敷に向かい、一度新4号線沿いに茨城県側に渡った後、堺市で再び千葉県側に。そこから旧関宿町と野田市の丘陵沿いを進みます。

 この辺の景観探訪は、最近東国武士の歴史にちょっと興味を持っている私にとっては、実に有意義なひとときでした。
 丁度スタバで「動乱の東国史1・平将門と東国武士団」という本を読んだばかりだったので、東板東地域の一面に広がる湿地帯をイメージしながら進みます。

 その後、野田市内に入るに従い、地盤が固くなって森林が増えてくる印象。この辺りはなまじ土地勘があるために、何度かルートを見失いそうになるのですが、とりあえず前記ブログに記されているルートにこだわってみました。しかし、東武野田線の「七光台」付近は、随分開発が進んだなー。

 その後、野田市の中心部を適度に徘徊し、この辺りで大体16:00時位になりましたので、一気に南下。
 利根運河に出てからは、ルートを外れ、運河駅より東側のルートに入り、途中野馬土手沿いを走ったりしながら、つくばエクスプレスおおたかの森駅へ17:00時過ぎに到着。そこから輪行して帰宅しました。

 走行距離は67kmあまり。久しぶりのサイクリングは面白いですね、やっぱり。

OLYMPYS XZ-1


▼2012年11月04日

JiNS PCメガネ買ってみた

PB034125.JPG 昨日はメガネを忘れて外出してしまったおかげで、午後過ぎた当たりから目がチカチカと…。

 自慢じゃないけど、視力は結構良いのですが、いかんせん生まれつき目の方はあまり強くなくて、太陽に当たるとすぐにチカチカしたり涙がぽろぽろ出たりするのです。
 とくに、昨日の関東地方はキレイに晴れ渡り、日差しも強かったので、目がしょぼしょぼと…普段から悪い目つきがより一層悪くなっていたのでした。

 つことで、以前から買ってみてもイイかな〜と思っていた、JiNSのPCメガネ、をつい買ってみました。選んだのはウエリントンタイプの黒です。
 普段からメガネを使っていない人に売りつけよう(?)という商品のせいか、ツルの調整機能や、重量など、それなりにこだわった作りになっています。

 早速装着してみたのですが、レンズ自体に少しブラウンの色がついていて、一般的なUVカットのクリアレンズに比較すると、ちょっとだけグラサン風です。なので、少し日常使いには違和感あるかなぁ…。ま、慣れるのかもしれませんが。

 でも、個人的には普通のクリアタイプUVカットでも充分かなぁ…。ま、折角なので仕事中も使ってみることにしますか。なんせ、一日中モニタ見る仕事ではあるので。

OLYMPYS XZ-1


« 2012年10月 | メイン | 2012年12月 »