ガソリン生活/伊坂幸太郎
最近ブログを書かなくなったのは、本を読んでいない…それも、恐ろしい勢いで読んでいないからなのかな?と思っています。おそらく、2013年に入って読んだ本(漫画のぞく)って、まだ4〜5冊しかないです。
ただ、かなりペースは落ちているとはいえ、本屋さんで適度に本は買っていて、つまり未読の山が積み上がりつつあるのですが、そんな中、久しぶりの小説で、久しぶりに買ってすぐに読み切ってしまったのがこの本。
主人公はなんと、緑色の「マツダ・デミオ」。カラーと時期的に、二代目のDY系かと思うんだけど、基本は、彼等クルマ達の会話で物語が進みます。だから「ガソリン生活」というタイトルみたいです。
ただ、内容は、そういった前振りから期待する程、クルマのお話でもなく、ミステリーというか、家族物語というか、つまり、車が好きな人達の話ではありません。そこがいいのかもね。
もちろん、デミオが主人公なだけあって、様々な車が登場します。古いカローラGTや、タント、アテンザ…外車では、アウディ、ベンツ、BMWなどの定番の他、oldミニ、アルファ156や、シトロエン・エグザンティアなど…。微妙に車種によって性格の味付けはされているようですが、基本、クルマ達はオーナーの性格に似てくるらしいです。
クルマが主人公なのに、クルマ達の物語が前面に出てこないという微妙なさじ加減のせいか、読み終えたときは、「あぁ…もっとクルマを大事にしよう。それと、事故は絶対に起こしちゃだめだなぁ」としみじみ思いました。
ちなみに、この物語が朝日新聞に連載されていたときは、寺田克也による挿絵があったようで、そちらも別な本として出版されています。「寺田克也式ガソリン生活」だそうです。
小説を読み終えた後、余韻に浸りながらこちらの絵物語を読むのもまた乙です。ただ、本編より先には読まない方がいいと思いますよ。
しかし…小説の表紙にある緑のクルマは、もう少しデミオっぽくしてもいいのにね。
コメント
そ~いえば、最近、伊坂幸太郎の新作を読んでいませんでした~~。ハマりまくって読んでいた頃もあったのに。
投稿者: モコ | 2013年03月15日 20:44
もこさん、どうも。
自分は、伊坂幸太郎氏初めてでした。
文章のリズムもよくて読みやすかったです。
他の作品も読んでみようかなぁ。
投稿者: よっち | 2013年03月17日 09:16