Parrot Zik・Bluetoothヘッドホン
以前から欲しいなと思っていたのですが、ま、イヤホンとか沢山持っているし…と、手を出していなかったのです。
ただ、最近満員電車に乗る機会が増えて、となるとね、イヤホンのコードがわりと人に引っかかる。そのうちK3003とかぶっ千切られたら、泣くに泣けないな…と思って購入。といっても、買ったのはもう数ヶ月前の話です。
で、使い始めてみると、なかなか快適で毎日このヘッドホン以外使わなくなりました。ということで、今更ながら軽く使い心地などを紹介してみます。
このParrot Zikという製品、Parrotが製造メーカー、zikが製品名です。おフランス製ざますよ。ヘッドホンを製造しているからオーディオメーカ?という訳ではなく、他にはカメラ付きラジコンヘリとか、妙なモノを販売している会社です。
このヘッドホンの特徴的なスタイルは、フィリップ・スタルクによってデザインされています。あの浅草うんこビルをデザインした人と言えばわかりやすいかな。
専用バッテリにより駆動して、アクティブノイズキャンセル機能内蔵。接続はbluetoothによる無線接続ですが、ミニピンステレオジャックによる有線接続も可能で、その場合ノイズキャンセラは効きませんが、バッテリ無しでも音楽が聴けます。この辺はバッテリが切れると音楽すら聴けなくなるBoseのQuietComfortシリーズよりも優秀です。
また、骨伝導によるマイク機能を内蔵し、そのまま通話にも使えます。通常のマイクではないので、環境音まみれの場所でもノイズがあまり入らないみたい。
更にカッコいいのが、右側のハウジングを指でなぞり、曲送りや音量の変更、一時停止などが行える機能。これは、カッコいいだけではなく、混雑した電車内や、多くの荷物を持っているときなど、右側ハウジングを結構アバウトに触っても操作できますので、とても便利です。スイッチだと、いちいち正確な位置を指でまさぐらないといけないからね。また、ヘッドホンを外すと自動的に電源が切れるようになっています。
肝心の音質ですが、低音モリモリ系です。正直、音だけで買うヘッドホンだとは思っていませんが、逆に言うとBluetoothでココまで音がいいんだとびっくりしました。いや…音がいいというか、まとめ方が上手いと思いますね。聴いていると楽しくなる音です。これは外出用ヘッドホンとして結構重要な事かもしれません。
欠点というか気になる点は、バッテリが意外と保たない事。保たないといっても、スペックではアクティブノイズキャンセルを効かせて音楽を聴くと6時間保ちますので、通勤などに使うには充分です。充電端子も一般的なマイクロUSBなので、人によっては会社でも充電できるでしょう。
ただ、上記にも書いた「ヘッドホンを外すと自動的に電源が切れる」機能が、どうやら右側のイヤパッド内にある静電スイッチ的な何かで感知しているようで、これからの時期、汗をかいてイヤパッドが少し湿っているときなど、誤動作したりします。困るのは、明示的に電源をOFFにしても、汗の水分のせいか、たまに電源がONになっている事。音楽の再生まで始まっていたりして、恥ずかしいアニソンとか流れちゃうとちょっとピンチですね。もちろん、電池も知らない間に消耗していますし。
ということで、こちらのヘッドホンを使う人は、脱着した後の電源状態に注意する事と、不意の電池切れ対応のために、予備バッテリをひとつ手に入れておいた方がいいかもしれません。予備バッテリは専用品ですが、2,300円前後と比較的安い価格で売られていますので、買っておいて損はありません。
実売価格が39,000円前後と、競合するbluetoothヘッドホン達よりも少しお高目ですが、スマホで音楽を聴くために、考えられるすべての機能がてんこ盛りになっていることを考えると、案外安いんじゃないかとも思います。自分としては、買って満足でした。
あ、最後にひとつだけ注意ですが、このヘッドホン、サイズがあまり大きくありません。私の場合、帽子なしの場合は、最大から一個小さくした目盛り、帽子アリだと、最大の長さにしないと装着できません。
頭が大きいと自覚している人は、まず試着してから購入した方がいいと思います。