まっかちん.Web / アラビヤン焼きそばファン倶楽部 / ESSAY / LINK / フラットな地球 / Photography. Blog*/ 記事INDEX

最近のコメント

アーカイブ


« 2013年08月 | メイン | 2013年10月 »

▼2013年09月19日

MGFを回転させた話

8674425129_efb2469c49_o-1 もう半年以上前の話なんですけどね…。一応、自らの戒めと話のネタとして(笑)記録に残しておこうかなということで、MGFをぶつけてしまった話を。

 ぶつけた部分は写真の通り。修理費用は塗装代込みで28万円。車検の前だったので、車検と一緒に修理に出してます。ちなみに私のこの修理で、日本で在庫してあったフロントバンパーとウインカーのパーツは使い切ったとの噂なので、次にMGFで事故起こす予定がある人は注意して下さいね。

 事故については完全な自爆です。場所は福島県の方の山岳路。昼間はカラッと晴れていたのですが、夕方頃から雨が降り始めてきました。事故ったのは雨が降り始めて路面がキレイに濡れ始めた辺り。降り始めの雨は、水に路上のホコリが浮いた状態で滑りやすく、事故率が高い気象状況と言われています。

 で、事故の状況については、以下の詳細図をどうぞ。自爆とか笑って言ってますけど、実際は対向車を巻き込む恐れがある重大事故でした。

MGF_zu

↑クリックで拡大


 コーナーリング中に、ちょっとハンドルを切り増ししてリアが外に出たときは「おっ!」と思っただけで全く余裕だったんですけどね。そのまま後続車が迫っていなければ、軽くドリフト気味にコーナーをクリアして終わったと思います。
 後続車の存在を私が認識した時点では、私がいる先のコーナーに侵入しようとしているときでした。ちなみに、コーナー外側は谷、内側は山の斜面です。

 しかし…対向車が見えた時点で、反対側車線を横になりながら通過する訳にもいかないと思って、ちょっと焦った、という事はあります。結果、その場でぐるんと回ることを選択したのですが、やっぱりこの判断は間違ってなかったかなと。

 相手との距離はそこそこあったので、その場で私が真横で止まっても、ブレーキかければ止まれたと思いますが、それは私が勝手にそう思っているだけで、先のコーナーで真横になったクルマが止まっているという状態をどの時点で認識するかはわかりませんので、何ともいえません。私の車が止まってから対向車は横を抜けていったので、対向車の時間的な余裕は少しあったとは思います。
 もっとも、対向車も私のスピンにビビって減速している風ではなかったので、私の車を認識したタイミングは遅かったのかもしれません。いずれにせよ、一歩間違えると重大事故であったことには変わりありません。本当に申し訳ないことを致しました。

 しかし…「よし、キレイに止めた!」と思った後、しばらく走ってからウインカーの異常に気が付いたときはショックだったな。
 一回転した後、右フロントのタイヤで路肩の土をひっかいた!という認識はあったのですが、まさかバンパー擦ってるとは全然思わなかった。回転した後、除雪した雪の塊があったのは見たのですが、ぶつけて土が散乱してるとは思わなかったし、ホント、絶妙なところに除雪跡があったというか、あるいはこの場所だから助かったというか…。
 自動車の場合は、ちょっとした気の緩みや判断が、重大な事故に繫がるモノだと、しみじみと実感しました。

 ちなみに、意図的にクルマを回転させたことは何度もありますが、このような状況で車を回転させたのは初めてです。また、Fでの自爆系事故だと、以前友人のFを運転してるときに、ふと気が緩んで路肩の側溝に落ちかけた事がありました。

 実はけっこうな危険運転をしているのではないかと、反省するコトしきりであります。

OLYMPYS XZ-1


 

▼2013年09月15日

流しカワウソ見てきました

 世の中は三連休…でも私は意外と仕事が忙しく、月曜日はお仕事なのです。

 つことで、3連休台風でのろわれろ〜といいたい感じではあるのですが、台風来ると月曜日の朝出勤するのも大変になってしまうので、困ってしまいます。

 そんな事はどうでもいいのですが、三連休で唯一の晴れ予報が出ている土曜日、いまネットで話題沸騰!の千葉県は市川市動植物園で行われている流しカワウソ…を見に行こうと出かけることにしました。

 初めはBromptonで出かけようと思っていたのですが、家を出て1km位走ったところでリアタイヤがバンク。なんだかな〜と炎天下でパンク修理した後、予備のチューブが切れたことに気が付いて、一度家に戻ってからMGFに乗り換えて出撃しましたよ。

 千葉県内は、松戸市と市川市でけっこう道が混んでいて、動植物園に着いたのは12時過ぎでしょうか。 駐車場代500円と入場料420円を払って動植物園に入ります。

 まずは家畜コーナーを見て、かわいらしいレッサーパンダちゃんを見てから、カワウソコーナーへ。  一匹にしては広々としたスペースで、檻の中をゆっくりと周回していました。なんだか昔見た多摩動物園でもそうでしたが、レッサーパンダってサービス精神旺盛ですよね。檻を周回するのも、途中で向きを変えたりして、まるで見物している人間に配慮しているようにも見えます。

 さて、レッサーの次は、タヌキとか色々な動物を眺めながら、一番奥のカワウソ舎へ。当日、カワウソの檻は3つに分けられていて、それぞれ2匹/二匹/3匹で一番奥の流しカワウソがある檻が3匹スペースです。

 カワウソちゃん達は、檻の隅にある小屋で皆さんお休み中でした。ま、確かに暑いですからね。眠っているカワウソちゃん達もカワユイのです。

 当日は、OLYMPUSのE-3にZuiko Digitalの50-200mmF2.8-3.5を装着していきましたので、眠っているカワウソちゃん達の顔もバッチリとアップで撮影できました。やっぱりカワウソたんは萌え萌えです。

 で、カワウソ舎ばかりを見ている訳にもいかないので、色々と園内を散策。猿山や野鳥のコーナーなどを見て回ります。小さな動物園なので、さっさと歩けば20分位で全て見終わってしまうのですが、けっこうノンビリと色々な動物たちを眺めていたせいか、小一時間かけて園内を一回りしてきました。その後カワウソ舎へ戻ってきたのですが、さて…カワウソたんは元気に動き回ってくれるでしょうか?

 初めはあまり動いていなかったのですが、流しカワウソがある檻から一番遠いところからカワウソたちがアクティブになり、ぴゃーぴゃー鳴き始めながら動き始めたかと思うと、隣のカワウソたちも動きだし、流しカワウソ舎のカワウソたちも動き回りました。

 しかし…カワウソってどうしてあんなに動きが激しいんでしょうね。3匹の割にはそこそこ広いと思われる檻の中を、ぐるぐると追いかけっこしています。
 そんな中、遂にその瞬間が来ました!流しカワウソの塩ビ管にカワウソたちがスィーッと!思わず見ている人達もみんな「オォーッ!」と歓声を上げていましたよ。

 その後も、カワウソたちはまるで観客が喜ぶ事を知っているかのように、スィーッと塩ビ管に入っては、途中でドヤ顔して私達を見ています。その姿がもう、萌え萌え萌え…って感じで痺れますよもう。すばらしすぎます!見られてよかった、感動です。

 結局私は、閉園時間が近い16:00過ぎまで動物園でカワウソを見ていました。しかしこりゃたまらん。カワウソってカワイイのもそうですが、動きがとてもアクティブで見ていて飽きないんですよね。
 最近では、ネットでの評判もあって、カワウソの人気は徐々に上がってきていますが、本当はもっともっと人気があってもいい動物だと思いますよ。とにかく仕草や動きが可愛くて見ていて楽しい!しかも、今なら動物園側もそんなに人気がある動物だとの認識がないので、割と柵からスゴイ近い距離でカワウソを見ることが出来ちゃいます。

 てなかんじで、カワウソ好きにとって、市川市動植物園は素晴らしい動物園だったのでした。皆さんも是非、出かけてみて!

 因みに、当日撮影したフリッカーのフォトセットはこちら

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital ED 50-200mm F2.8-3.5
RICOH GR


 

 

 

▼2013年09月09日

War and Logistics

 戦争については、マニアック受けするジャンルである故に、大勢の人が色々な視点で語っているようです。この語り口にもブームというか、流れみたいな物があり、昨今良く語られる事が「兵站・ロジスティクス」かなぁ…と思ったりしています。

 ロジスティクス=兵站=後方と訳してしまうことは誤りである…と言うのは、軍事評論家の故、江畑謙介氏が何度も主張されていた言葉ですが、確かに軍隊における「兵站」はロジスティクスに含まれますが、ロジスティクスは兵站である、と認識してしまうことは正しくはないようです。
 近年、日本語辞書における「兵站」は、ロジスティクスの事である、といった表記がされていますが、そもそも日本でロジスティクスという概念が本格的に広まったのは、戦後の話となりますので、例えば第二次世界大戦における日本軍の補給活動を「兵站」と呼び、そのままロジスティクスの解釈をかぶせてしまうことは、間違いなのです。

 日本国内で「ロジスティクス」という概念を初めて本格的に取り入れた組織は、ヤマト運輸が最初だといわれています。宅急便需要などで高まる個人向け輸送業務や、物流のスピードアップ・効率化を高めるために、輸送という概念から一歩広げた視野で、オペレーションを見直そうという動きだったようです。
 それは、集荷してきた荷物をどのようなルールで物流センターにまとめ各地へ配送するか。また、そのルートは何を選択するべきか。そして、それを運用・管理するためのシステムには何が必要か。更に、それを実現するための会社はどのような組織が最適か?など、輸送に関わる全ての部分を根本的に見直そうという試みでした。
 その結果、ヤマトの宅急便は、日本全国を全てカバーできる小口発送体制を築きます。
 私達の世代だと、従来の郵便小包がより便利で早く安い宅急便に置き換わってゆく様を記憶している人もいるかもしれません。とにかく、宅急便が築き上げたロジスティクスは、日本人の生活を変える程のインパクトがありました。
 またヤマト運輸は、自社が築きあげたロジスティクスの概念とノウハウを、他社に販売する事業も行っています。

 話を戦争に戻しますと、軍隊におけるロジスティクスは、ヤマト運輸における物流の他に、生産・調達・そして消費などをコントロールする概念が追加されます。
 つまり、軍隊において日々消耗する物資、弾薬や燃料、そして食料…また実戦となれば人員も消費の対象となりますが、それらを製造・手配し、無事に現場へ届け、また、必要なくなった物資や修理品(人も含まれる)を、修復場所へ送り届けなければなりません。

 よく、軍隊を表す言葉として「完全に独立した運用が可能な組織」といった言い方がされます。例えば、軍隊に似た組織としては警察などがありますが、警察は場合によって武力を行使することがあっても、それらを使う為の武器、弾薬、燃料、そして食料など、警察組織が独自に調達できる能力はありません。警察が警察力を行使するためには、それをサポートするための政府組織、並びに必要物資を調達できるための社会秩序がなければ機能しないのです。

 しかし、軍隊は違います。
 例えば東日本大震災などの災害時に自衛隊が派遣される理由は、燃料や食料が自由に調達できない地域において、彼等の行動をサポートするための、燃料補給や食糧輸送の体制を、全て組織内で解決できる体制を持っているからです。このように軍隊とは、補給支援が期待できない現場にいきなり派遣されても、それらを遂行するための人員をちゃんと有している集団なのです。故に独立した行動が可能な組織だと言われます。

 この、完全に独立した軍隊の行動、全てをサポートする概念が軍事におけるロジスティクスとなります。なお、この先の文章では前記を踏まえた上で、「ロジスティクス=兵站」と扱うこととします。

 ちなみによくある「素人は「戦略」を語り、プロは「兵站」を語る」という言葉は、ニワカを卒業したてのグノタがドヤ顔で語りたがるセリフですが、私からするとこの言葉から受けがちな解釈は正しくないのです。

 何故なら、戦争というのは国家の意思の発動であり、戦略がなければそもそも戦争は発生しません(もちろん、歴史にはよくわからない理由で発生した戦争もありますので、国家における戦略は戦争に必須ではないとも言えますが、例外的だと思います)
 この戦略も誤解されがちな言葉ではあるのですが、狭義の意味で使われる場合を除き、国家における戦略という言葉は戦争遂行を意味するものではありません。戦略とは、国家が何を目的に行動するのかを定義する言葉であり、そこには当然戦争も含まれますが、戦争以外の概念も多く内包しています。こちらの言葉も英語の「strategy」に「戦」という文字を与えてしまった故に誤解されやすい部分かもしれません。

 故に、国家が戦争に突入するためには、まず戦争に至るまでの戦略があり、その結果戦争に突入するにあたり、作戦を立案し兵站を整えるのが正しいのです。戦略の上位、または同級の概念に兵站はありません。

 また、第二次世界大戦でアメリカを初めとする連合国が勝利を収めたのは、兵站による勝利である…という解釈にもちょっと意義を唱えたくなります。
 なぜなら、戦争の局面において、枢軸国を陥れた結果については、やはり連合国の作戦ありきだと思うのですね。作戦と兵站は、タイヤの両輪…いや、ドライバーとタイヤみたいなモノで、どちらが欠けても走り出しません。

 例を挙げると、ドイツ軍のUボートにおける群狼作戦。
 ドイツは戦争に勝利するため、アメリカによる資源の乏しいイギリスへの海上輸送を妨害し、イギリスを飢えさせる通商破壊作戦に出ました。
 もちろん、アメリカは膨大な資源を元に、イギリスがドイツに負けないための兵站計画を練り実行します。しかし、ドイツUボートの通商破壊作戦は当初非常に効果的で、大西洋を渡る大量の輸送船団に比べると、非常に少ないと言えるだけの潜水艦で、圧倒的とも言える戦果を挙げてゆきました。事実、この戦果があと数ヶ月続けば、イギリスは完全に干上がったとも言われていて、そうなればブリテン島はドイツ軍に蹂躙されていたかもしれません。
 この圧倒的に不利な状況を救ったのは、兵站ではありません。あるアメリカの技術者が考え出した超短波レーダーの発明であり、それを航空機や駆逐艦に搭載して運用する作戦でした。
 この超短波レーダーを使う事により、以前は事実上探知が不可能だった、夜間に潜望鏡震度で航行しているUボートを捉えられるようになり、対潜哨戒機や、駆逐艦におけるUボート撃破率は飛躍的に上昇しました。結果、大西洋通商船団は安全が確保され、イギリスは国家破綻の状況を抜け出して、後の適切な兵站により、ドイツ軍へ反撃を行えるだけの余力を得られるようになります。
 繰り返しとなりますが、これは兵站の勝利ではありません。ひとつの作戦が国家を救った例となります。

 同じ考察は、太平洋戦争でも言えると思います。
 まず、戦争の転換点となったミッドウェイ作戦ですが、これはアメリカ必勝の戦闘ではありません。もちろん、日本軍の暗号無線を解読した事など、アメリカ軍有利だったという局面もありますが、それは結果論であり、暗号解読と言っても、当然ながら日本艦隊全ての全容を把握した訳でもありませんし、また、その段階でその暗号解釈が正しいとの確信もありませんでした。
 いくつかの幸運・不幸が重なり合い、日本機動部隊は壊滅してしまった訳ですが、その結果、日本は南太平洋全域での制海権を失い、兵站がボロボロになっていった訳です。しかし、もちろん日米の兵站に優劣はあったにせよ「日本軍は兵站を考えていなかった」という考え方は、客観性をもった分析ではないと私は考えます。
 仮にミッドウェイで日本軍が勝利していれば、逆に南太平洋での補給線に苦労するのはアメリカ軍だった訳です。もちろん、基本的な国力という点で日米は相当差がありますので、アメリカ軍が補給に苦労するのはどれくらいの期間なのか、今となっては判りませんが、これらの前提条件をすっ飛ばして、太平洋戦争は日本に兵站がなかったから負けた…というのは、結果しか見ていない分析だと感じます。そしてアメリカ軍が優秀な兵站術を遺憾なく発揮できた理由は、当然ながら作戦によっての勝利があればこそとなります。

 逆に兵站で戦争に勝ったと言える例も挙げておきましょう。
 1853年から56年の間に行われたクリミア戦争は、作戦よりも兵站の差が勝利を決定づけたと言えるかもしれません。
 当初はロシアとトルコが主立った交戦国だったのですが、ロシアがダータネルス、ボスポラス海峡の利権を得た辺りで、イギリスとフランスが参戦。状況は一変します。
 まだ帆船が主流だったロシアに対して、自由に航行が可能だった蒸気船で艦隊を編成していたイギリスとフランスは、気象に左右されにくい艦隊運用が可能となり、海上でロシアに対して優位を得ます。
 また陸上でも、クリミア半島のセヴァストーポリ要塞に立て籠もったロシアに対し、イギリスとフランスは鉄道など産業革命の恩恵を得た補給システムをフルに用いて、前線に兵隊と物資を滞りなく送り続けます。両軍とも終わりが見えない消耗戦を繰り広げた末、ロシアは籠城線という優位に立ちながら、結局敗退してしまいました。
 時の皇帝ニコライ一世は、鉄道は農奴革命の元として嫌っており、自国内に鉄道網を敷設することを極度に嫌っていて、そのため近代的な兵站が不可能だったとも言われていますね。

 ということで、色々と意見はあると思いますが、「戦いは数だよ兄貴!」や「兵站は勝利を決する」などという言葉は、文章でいうところの「見出し」であって、それが戦争の本質だと考えてしまうのはいささか早計かな、と思うのです。

 また、日本で戦争を語る人達の多くは、プロも素人も何故か「日本を弱く考えよう」という病気にかかっている人が多く、そのため日本が苦手だった部分こそ、実は戦争に勝つ為の重要ポイントである、という極端な考え方をする人も多いような気がします。
 確かに、太平洋戦争時、兵站=ロジスティクスの運用において、日本軍がアメリカ軍に劣っていたのは事実だと思います。しかし、俗に言う「日本に兵站はなかった」というのは間違いで、本当に兵站の概念がなければ、開戦当初に南太平洋からインド洋までの広大な地域に戦線を拡大することはできませんでした。それに、中国、満州などの大陸への進軍も不可能だったはずです。

 勝った要因を分析することは正しい事ですが、勝ち馬に乗った分析は、将来においてまた過ちを犯すでしょう。

▼2013年09月08日

京都旅行を総括しました

 今回の京都旅行について総括してみます。

 まず、交通手段について。
 今回の旅行ですが「行こう!」と思ったのは割と突発的ですが、実は事前に漠然と京都への思いは募っていて、交通費については色々調べていました。

 そんな中、次回京都に行くときは、京都まで片道9,800円で行けてしまう、ふらっとこだまプランを使おうかなと思っていたのですが、冷静に考えると、そんなに得ではないかなと思ってきました。

 まず、行動の制約になるのが「前日までに申し込む」事と、「申し込んだきっぷは列車変更はもちろん、乗車・降車駅まで変更できない」という点。また、時間もこだまの各駅停車になりますので、新幹線ながらも京都までの所要時間は4時間以上かかります。
 そして一番の問題点は、のぞみで指定席券買っても、13,520円しかかからないということ。つまり、ふらっとこだまのプランに、片道3,720円足すだけで、所要時間は半分、そしてきっぷも当日駅に行って買うだけでOK、更に指定券なので大荷物(私の場合ブロンプトン)を持っていても安心安全が手に入ってしまうのです。

 時間についてもう少し考察してみると、頑張って早起きして東京駅を朝7時台の新幹線に乗るとします。普通にのぞみに乗ると、朝10時前には確実に京都な訳です。しかし、ふらっとこだまだと、早くて11時台、下手をするとお昼過ぎてしまいます。
 で、そこまで時間をかけるなら、ぶっちゃけ青春18きっぷを乗り継いで京都に行っても、14時台、もしくは15時台に京都へ着いてしまうのです。18きっぷだと運賃2,300円ですからね。

 あと、当然ながら、東京に戻ってくるときにも、のぞみで指定席券買って帰ってくるのと、ふらっとこだまプランで東京に帰ってくるのでは、大分状況が違います。少なくとも今回の旅行のように、ブルーライツに寄ってくる訳にはいかなかったでしょう。

 つことで、今回の私みたいな、細かいプランを立てていない京都旅行においては、下手にふらっとこだまプランを利用しようとすると、行動に相当な制限がかかってしまう事が事前にわかりましたので、おとなしく通常ののぞみ指定券を買う前提で出かけることにしています。
 ちなみに、のぞみの自由席券での旅行ですと、金額にして710円程安くなりますが、ブロンプトン持っている状況でその選択はありません。何故なら大きな荷物を持って乗車位置に行列したあげく、空いている席を求めて素早く移動など絶対無理だからです。手荷物だけだったら自由席のプランもありだけど、逆に言えば指定席との違いは、たった710円でしかありません。

 宿泊先は全国ビジネスホテルチェーンの名門(笑)東横インを利用しました。私は東横インの会員カードを持っていますし、また、約4,000円相当のサービス券を持っていましたので、連泊の割引きを合わせ、4泊で宿泊費は19,910円でした。なかなかおトクではないかと。

 ただ料金を安くしたいだけなら、京都烏丸という一等地から外れたホテルを予約すれば、もっと宿泊費は安く出来ますが、何度か京都に滞在してみて、烏丸という地域は、京都市内の繁華街にふらりと歩いて行ける土地柄というのが魅力である事にも気がついていました。

 例えば、京都からちょっと郊外のホテルに宿泊すれば、一泊あたりの宿泊費は1,000円位安くなったりする地域もあるのですが、残念ながらホテルの周りを散歩してふらり楽しむといった事は出来ません。特に4泊という時間を考えると、毎日ホテルから出て決まったコンビニで買い物して部屋に戻る…といった生活は苦痛になりそうだと想像します。
 その点京都の烏丸なら、一日遊んで帰ってきた後でも、ホテルをふらり出れば、歩いて数分の場所にスタバや本屋、デパート、並びに商店街など、様々な遊び場所があるのです。それに鉄道の駅も地下に降りてすぐの場所にあり、遊びのレパートリーが断然広がります。例え土砂降りの雨だったとしても、雨に濡れることなく、色々な遊び方が出来るのが烏丸のいいところです。

 最後に京都観光で使ったお小遣いですが、東京を出るときにパスモへ10,000円チャージした分を丁度使い切ったのと共に、現金で8,000円もっていいたのがちょっと足りなくて、4日目に5,000円下ろし、東京に戻った時点で財布に2,000円余っていたので、4泊5日間の食費とお小遣い全て合わせて、21,000円を使った計算になります。

 これが多いのか少ないのかの判断は皆さんに任せるにしても、毎晩泡のワイン飲んでましたからね。そう考えると、自分としては観光地で浮かれてる割には、現金使わなかった方かなと思ってます。

 総合計だと、今回の旅行で使ったお金は、67,950円。豪遊もしませんでしたが、節制もしなかった事を考えると、金額以上に楽しく密度が濃い旅行だったと感じました。

 以上、京都旅行の総括です。何かの参考になれば…。

京都五日目はいい天気でした

 京都最終日五日目となります。

 最終日はようやく天候も安定し、大阪市降雨情報もチェックしなくていいような空模様です。起床は朝六時過ぎ。そこからまず、自宅へ送ってしまう分の荷物をまとめて、フロントから発送。その後は部屋に戻ってシャワーを浴びて、前日に買っておいた焼チキンのカップを朝食に。そういえば、ホテルで提供されている朝ご飯一度も食べなかったな。
 その後は、シャワーを浴びて荷造りをして、軽く部屋を掃除して、5日間お世話になったホテルともお別れです。

 出発は朝の八時くらい。色々と準備があったのでいつもより遅目です。今日は東京に戻らないといけない日なので、あまり遠出も出来ないかな…と思いつつ、烏丸から京都市内を北上します。
 写真は、途中で見つけた京都の老舗醤油屋さん、澤井醤油、街の中で偶然見つけて、醤油のいい匂いがしたので寄り道して買い物してきました。二度熟成醤油とさしみ醤油の二種類を購入。さしみ醤油は少し甘いそうです。家に帰ったら試してみよう。

 その後は特に当てもなく京都市内を北上。京都市内は北が坂上となるので、案外上り坂だったりします。結局上賀茂地区まで北上した後、上賀茂雷神社前でG+へ「いかづちよ!かみなりじゃないわ!そこんところもよろしく頼むわね!」などとつぶやきながら写真を投稿した後、上賀茂本通り地区を徘徊。
 途中「匂い袋・いせき」というお店というか民家というか…を見つけたのですが、ひょっとして有名なのかな。

 その後は、四日目に行けなかった嵐電の北野白梅町方面へ、京都盆地を下ってゆきます。しかし、朝の京都っていいですね。ひんやりした空気の中、案外自転車で通勤している大人達も多くて、カッコいい自転車に沢山すれ違いました。自分も通勤中に見られているのかな?
 とにかく今日は最終日だと思って、その辺の路地に入ったり同じ地区を何度も回ったりと、京都市内の街並みをたっぷりと堪能しました。

 そんな風に坂を下ってくる途中で見つけたのが、金閣寺入り口。どうせなら一度位はこの手の観光スポット回るかぁ…と思って、拝観料400円…だったかな?を払って、金閣寺本体を見てきました。
 金閣本体は、2007年に大規模改修を受けています。以前京都に来たときは確か「金閣修復中」って看板を見た記憶があるのですが、その頃京都来てたのかな?とにかく、判りやすくスゴイ建物で、見物してよかったなぁ…と思いました。どうせなら初日に左京区行ったので、銀閣も見ておけばよかったかなぁ。

 金閣を見た後は、太秦の映画村前を抜けて、大映通り商店街の大魔神を見て、右京区方面へ下ります。桂川のサイクリングロードに達したところで「そうだ!TwitterでN氏からお勧めされた、ジャズスポット・ブルーライツに行こう」と決めました。昨日の中津駅もそうですけど、旅行中にこういったスポットをお勧めしてくれるのってありがたいですね。なんだかゲーム内でのクエスト発生!みたいな感じでワクワクしてしまいます。

 ちなみに実は、旅行中にもう二箇所程オススメのスポットを紹介されておりまして、それが四条にある「アルファベット・アベニュー」というバーと、「NOILLY’s Coffee & Spirits」というお店。どちらもカウンタ形式の狭いバーで、私のようなコミュ障にはハードルが高いのです…ということで、今回はこちらのクエストはクリアとはなりませんでしたが、次回どなたか一緒に行きます?(笑)

 さて、京都市内それも北の方から枚方まで走る訳ですから、それなりに距離もあります。心を街並み徘徊モードから、長距離移動モードに切り替えて、ブロンプトンの平均速度をグッと上げました。

 桂川サイクリングロードを南下して、途中から阪急電車沿いに桂、向日、長岡天神へ。

 実はこのルート、以前から自転車で走ってみたいと思っていたのです。理由は、このルート上の山崎駅付近は、織田信長を討った明智光秀が、豊臣秀吉を迎え撃つために陣を敷いた地域だからです。

 秀吉が大阪から京都へ攻め上がる際に、たったひとつと言っていい自然の要害がある地域がこの付近となります。この辺りだけ、淀川の右岸・左岸に山地が張り出しているんですよね。昔だと淀川本流付近は湿地帯になっており、街道は現在もJRや新幹線、阪急電車が走っているこの淀川右岸の山沿いにしかありませんでした。私は、その明智光秀の進軍ルートを、電車や自動車ではなく、自転車で自然の要害を実感しながら走ってみたかったんですよね。

 今回、このルートを自転車で下ることが出来て、本当に満足出来ました。と同時に、歴史の現場を見るってやっぱり楽しいなーと思います。

 山崎付近をざっくりと見た後は、そこから進路を少し東寄りに変更して、淀川を渡り、淀川左岸を京阪電車と一緒に下ります。途中樟葉という駅を通過して、コレが噂のくずちゃん駅かぁ…などと、思わず写真を撮った後、更に枚方を目指します。しかし…今日はけっこう暑いね。

 枚方に到着したのは大体昼の一時過ぎ。そこからブルーライツまでは、実は意外と距離あったりします。坂登らなきゃならないし(笑)
 途中で買っておいた鮭のおむすびを食べ、期間限定販売のファンタうめなんてのを飲んだりしながら、頑張ってブルーライツ前へ到着。しかし…本当に住宅地のど真ん中にあるのね。営業時間中で今日が定休日ではないことを確認しているのですが、中から人の気配がしません。

 おそるおそる扉を開けると、中は真っ暗で誰もいませんでした。「あれ…臨時休業?」と思ったら、入り口脇に「お店に誰もいない場合は呼び鈴鳴らして下さい」とあったので、玄関脇のボタンをポチッとな。なんだかお店というか普通の民家に訪問に来た感じ。

 呼び鈴を押すと、すぐに綺麗なお姉さんが出てきて、控えめな照明をつけてくれました。すると目の前にはドドンとでっかいホーンスピーカーが!これが噂のテレビドラマ、タイムトンネルか!と思わず口走りそうな迫力です。

 飲み物にアイスコーヒーを注文し、ドカンと分厚いレコードリストを渡されて、リクエストどうぞ?と聞かれたのですが、このリストからレコード探すのも大変そうなので、とりあえず「ピアノ曲でお任せします」とリクエストを出して、レコードをかけてもらいました。
 再生が始まるとこりゃすごいな、たしかに。自作モノでこれだけ音がまとまっているスピーカーはそうそうないと聞いていたのですが、音もまとまりもスゴイですが、これだけ大きなホーンスピーカーが、本当に軽々と音を出す様は素晴らしいと思います。
 また、巨大4Weyとは思えない程の音の繋がりぶりで、次に演奏してもらったコルトレーン(だったかな?次も男性ボーカルとしかリクエストしなかったので)も、スピーカーの中央に立ちハッキリと歌っています。また、ライブ盤だったのですが、場の空気感がスゴイ。これは…もちろん私のオーディオシステムなど全く比べものにならない程。

 もちろん、私が目指す方向の音とも、システムとも違うのは十分承知なのですが、やはり、好きな人が情熱を傾けたオーディオシステムというのは、本当にスゴイというか、なんだか生きる勇気がわいてきますね。本当にいい体験をさせてもらいました。

 レコードを2枚程聴かせて頂き、お店を後にします。お姉さんからは「もっと遠慮せずゆっくり聴いていって下さい」と言われたのですが、東京に戻らないと行けないのでね。後ろ髪引かれますが、お店を後にします。

 帰りは特急が停車するから枚方へ下るのをお勧めされたのですが、何となく行ったことがない駅に向かおうと思って、香里園駅方面へ下ります。
 ここの駅前でブロンプトンを畳んで輪行カバーに入れて、彼女による京都・京阪地区での活躍はおしまい。お世話になりました。

 京阪電車と近鉄電車を乗り継いで京都駅へ。京都駅で17:16分発のぞみ38号の指定券を買って東京へ戻りました。

 東京着は19:33分。五日間にわたる私の京都のなつやすみも、これで終わりです。

OLYMPYS XZ-1


スタートレック・イントゥ・ダークネスを見たんですが…

P9080028.JPG 前評判が高かった、スタートレック・イントゥ・ダークネスを見てきました。

 個人的には、楽しかったと思うけど、大絶賛!って程でもなかったかな。もちろん、見てよかったとは思ってます。

 もう来週末待たずに公開終了の映画なので、ネタバレありで行きますけど、オマージュネタとかあそこまで仕込む必要無いんじゃないかなーと思ってしまいます。あと、コアの修復ネタはけっこうヒドイというか…アメリカ人にとっての放射線の認識ってあんなモンなのかな。

 アクションはすごいと思いましたけど、うーん、前回の新スタートレック程の衝撃はなかった。面白いとは思うけど、佳作止まりという評価かなぁ。
 それと映画の評価とは関係ないけど、新エンタープライズ号って、ワープナセルの間隔が妙に狭いよね。すこし造形的にアンバランスな気がします。

 とまぁ…ネガティブっぽい意見ばかりだけど、100点満点評価で80点前後じゃないかと。見ている最中はすごく面白かったし、見てよかったと思います。

 それと、今回は越谷イオンレイクタウンにあるイオンシネマズで見たんだけど、最悪の映画館でした。音は悪いし何故かスクリーン中央に通路があるため、床からの照明(安全確保用)が気になるし、スクリーン左右の余白も壁ギリギリで反射防止布などがないため、映写機の光が壁に反射して劇場内が妙に明るく、映像のコントラストが下がっている。あと音響が雑。音がスクリーン上左右と、館内後ろ上の壁4点にしか定位しません。家庭内サラウンドだってもう少しマシなのでは?
 更に最悪なのは、ネットからのカード決済が自社発行のイオンカード以外使えないという点。劇場で直接決済する場合もJCBカードは使えません。誰がイオンカードなんてあんなクソの役に立たないカード作るかってんだよ。あと、JCBカード使えないって事は、決済面での信用調査レベルが低いのかな(国内ではJCBの信用調査が一番厳しいので)
 近隣の方は、絶対にMOVIX三郷に行った方がいいです。こっちの方が映画としてのレベルが3段くらい上ですから。

 ついでにもひとつ文句言うと、映画終わった後イオンレイクタウン内のタワレコに、イントゥー・ダークネスのサントラ買いに行ったんだけど、ガッチャマンみたいな評判最悪なサントラを平然とレコメンドコーナーに並べているのに、スタトレ関係のサントラは売ってません。
 たまたま売り切れてたのかもしれないけど、市中の映画評価ならびに、ネットでの評判を考えると、剛力ガッチャマンのCDレコメンドしてスタトレのサントラ在庫しないとかあり得ないと思うんだけど。CD屋さんってホント、客見ないで仕入れ先の顔しか見ない、終わった商売してるんだなーと、改めて思いました。

 つことで、今回見た、スタートレック・イントゥ・ダークネスの評価が微妙なのは、イオングループのせいなのかも…という気がしないでもありません。

 映画はやっぱり、ちゃんとした映画館で見ましょうね。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年09月07日

京都四日目は晴れのち雨

 京都四日目の天気予報は、午前中曇り後雨、午後は土砂降りという予報。でも、朝起きると空は晴れている。サクッと朝のうちに走ってきますか!と思ってホテルを出発。遠くには行けないので、京都北西部の嵯峨方面へ向かいます。

 ブロンプトンで自走してもよかったんだけど、一度乗ってみたかった嵐電。記念と思って1日乗車券500円也を買って、終点の嵐山まで乗ります。

 嵐山を下りてから、取りあえずちょこっとingressを嗜んでから、嵯峨嵐山駅へ。ここに着いてから知ったんだけど、「トロッコ嵐山」なんて列車があったんだね。でも水曜定休だそうで…鉄道事業者に定休日あるのはすごいな、と呆れたのですが、ま、元々知らなかった鉄道だしいいかなと。

 まずは朝ご飯を食べようと思って、駅から北の街道沿いに行ってみます。しかしね…これは京都に来てずっと思っていたことなんだけど、私達関東人が想像するようなロードサイド文化ってのは、京都盆地の中にはないのね。郊外の大通りっぽいところに行っても、ファミレスみたいなトコロがあまりないのですよ。こちらは自転車と一緒の身なので、個人の食堂には入りにくいし…ということで、ローソンでおにぎり買って朝食にしました(笑)

 さて、嵯峨の北側に来た私ですが、そこから見える山の上には、嵐山高雄パークウェイの文字が。早速行ってみようと料金所の所まで登ってきたのですが、残念ながら自動車専用道路のため、自転車は通行不可能でした。
 うーん、仕方ないなと思って向けた進路が、京都・愛宕神社です。こちらは写真にある清滝トンネルを抜けた先にあります。清滝トンネルは片側一車線の信号付きトンネルです。トンネルの中程にカーブがあるため、先が見渡せない、けっこう怖い感じとなっています。もちろん自動車同士のすれ違いなんて絶対に不可能。自動車が自転車追い越すのも無理なんじゃないかな。
 1人だと怖かったかもしれませんけど、信号を待っていたら丁度軽トラとロードレーサーのおじさんが来ましたので、彼等の後について一気にトンネルへ進入!トンネルの中は寒いくらいでしたが、抜けた先にはまさに秘境といった光景が広がっています。

 その先には、かの重巡愛宕さんの聖地でもある、愛宕神社入り口がありました。実は愛宕神社本殿へは、この先4キロの登山道を歩かなければなりませんので、入り口まで。ほか、この付近には入り口まであと4キロ位先に、高雄地区もあります。こちらも重巡高雄さんの聖地です。

 さて、晴れ間の時間も少ないでしょうから、サクッと愛宕神社を後にします。帰り道は思いっきり上り坂。ひぃひぃいいながら先程の清滝トンネルを抜けるまで登ってきて、再び嵐山高雄パークウェイの所まで下ります。そのまま山を下りればいいのに、何を考えているのか近くの舗装された林道の先にある六丁峠を攻めてみます。なんでも平均斜度14%の檄坂だそうで(というのは帰ってから知ったのですが)我ながらアホらしい。
 で、峠の上に来たところで「別に山道攻めに来てる訳じゃないよな…」と正気に戻り、再び来た道を下ります。

 下ってからは、嵯峨の景観保存地区を中心にプラプラと走り回ります。いい感じの場所ですね。天候は曇って空気も湿り気味になってきたのがまた雰囲気あります。
 小さな寺院、祠みたいなモノ、そして竹林の林など、写真で見る京都の雰囲気そのものの街並みです。あまりにも気持ちがいいので、付近を何周かしていたのですが、そろそろ空模様が怪しいかな。毎度お馴染みの大阪市降雨情報をチェックすると、雨はすぐそこです。こりゃいかんと、近くにあった落柿舎へ避難します。

 拝観料200円を払って舎内を軽く見学。かわいらしい藁葺き屋根の建物二つと、庭がある、広くない舎ですが、とても雰囲気はあります。雨水で竹がカーンと落ちるししおどしもあります。
 一回りして舎の縁側に戻ると、そのタイミングで雨が落ちてきました。豪雨…という程でもないですが、しとしとにしては強い、そんな感じの雨。雨雲レーダーを見る限りでは、20〜30分で通り過ぎますので、雨が上がるまで、縁側に置いてあった〜落柿舎十一世芝蘭子宗匠―その俳句と生活〜という本を読んでいました。その本には沢山の俳句が紹介されていたのですが「衣がへをりよく人に出あひけり」といった俳句がなかなかいいなぁ…と思います。

 さて、本を一冊読み終えたタイミングで、雨が上がりました。再び嵯峨の里をブロンプトンで徘徊。楽しいね〜。歩きだとなかなかこんな体験はできません。
 嵯峨付近を一通り回った後は、嵐山の渡月橋を渡り、桂川沿いをちょっと登ってから、阪急嵐山駅まで。ここでまた雨が降ってきましたので、しばし雨宿りをした後に、嵐電方面に戻って、太秦の映画村方面へ走ります。しかし、嵐電の帷子ノ辻駅に来た辺りで大雨に遭遇。気象レーダーを確認しても、雨雲がそこいらへんから発生しているようで、こうなると気象レーダーでの雨予想も意味をなさないし、ずぶ濡れになってまでブロンプトンで走る意味もありませんので、嵐電に乗って四条大宮駅まで戻りました。

 四条大宮ではまだ雨が降っていなかったので、大急ぎでブロンプトンを組み立てて、烏丸のホテルまで戻ります。ホテルに戻ると丁度部屋の清掃を行うとのことで、サッと荷物を置いて着替えて部屋から出てきました。この時点で時間は14:30位。部屋の清掃もあるので、とりあえず外出せねば!と思い、ホテル隣のトンカツ屋さんで遅い昼食をとった後、あまり行き先を考えずに阪急電車の特急に乗ります。十三駅まで行ってから、ふと「宝塚に行ってみようかな」と思って、阪急宝塚線に乗り換え。

 宝塚の山の斜面に高層マンションが展開する異様な光景は、また次の機会に見ることにして、帰りは阪神今津線に乗り、西宮北口で神戸線に乗り換えて再び十三へ。阪急に乗っているとどうしても十三に着いてしまうのですね(笑)

 さて、このままホテルに帰ってもいい時間ではあるのですが、どうせならもう少し遊びたい…。とのことで、何故かTwitterでお勧めされた中津駅へ行ってみることにしました。

 しかしこの駅…なんつーかスゴイ駅ですね。まずホームがとても狭く、そして右も左もチョコレート色の阪急電車が走りまくっています。そういえば、阪急って特急から普通列車まで全て同じ全面チョコレート色なんですよね。中津駅から複々々線になっている阪急車両の列を見ると、なんだか異様な雰囲気です。
 あとから気が付いたのですが、中津駅に降りたら商店街方面がお勧め…との話だったのですが、そのお勧めを知らない私は、高架橋側の怪しい雰囲気の方に歩いて行き、そこから十三大橋を歩いて渡り、十三駅から再び阪急に乗って烏丸まで帰ってきたのでした。

 烏丸に着いた後は、いつも通りホテル近くのコンビニやデパートで夕食を買って、ホテルでテレビ見ながらお酒を飲み、ついでに艦これやったりして、長かった四日目は終了。明日は最終日です。おやすみなさい。

RICOH GR



▼2013年09月05日

京都三日目、奈良地方は快晴

 京都の三日目は奈良地方へ。

 天気予報では相変わらず関西の空模様は湿り気味ですが、雨雲レーダーと気象写真、ここ数日間の天気をを私なりに分析したところ、奈良地方は晴れそうだと…。ちなみに予報では午前午後で降水確率50/70%だったんですけどね。
 今回の旅行では、奈良平野南部の古墳地帯を回りたい!って動機もあったので丁度いいです。

 つことで、烏丸を朝六時頃に出発。京都駅までBromptonで走ってから、近鉄電車で輪行して田原本駅まで。駅前でブロンプトンを展開して、ポータルあったのでちょっとだけingressやって、鉄道の東側に出ます。

 その辺りの街並みが、古くからの奈良地方!って感じでいきなり大興奮。ハァハァいいながら、田原本の市街地を徘徊。素晴らしいデスこの街並み。スタイルは京都地方とはまた微妙に違うんですよね。それに、京都ほど開発されていないせいか、街中を車が走ることがさっぱり考えられていないのがいいです。いや…大部分は辛うじてクルマは走れるようにはなっているんですが「この先道狭く自動車進入禁止」などといった標識が沢山あります。また、袋小路が多いのも特徴ですね。ホント、素晴らしすぎです。

 で、田原本であまりハァハァしていても先が進まないので、後ろ髪引かれながらも市街地を後にします。当日のなら平野は快晴。所々積乱雲などが発生していますが、平野部については日差しが降り注いでいます。

 古墳を見よう!とのことで、向かったのはJR三輪駅方面。この辺り、古墳だらけではあるのですが、三輪駅近くには、今古墳界では話題沸騰!卑弥呼様の陵墓があるのです。

 卑弥呼様の墓…と呼ばれているのは、箸墓古墳と言います。3世紀中頃にできたらしく、色々あって「卑弥呼の墓ではないか?」と呼ばれている古墳です。

 歴史的な評価はさておき、私としてはこの古墳が普通に人が暮らしている里にある、というのがすごいなーと思います。そして、古墳の脇には幼稚園があったり民家があったり、和菓子屋さん(観光客向けではない)があったりすると、なんだか素晴らしいと感じるのです。

 だってさー、何も事情を知らない外人がこれらの家に交換留学生とかで来たとするじゃないですか。すると「ユーのハウスのバックにあるキュートマウンテンはファッ?」とか聞く訳ですよ。そこで「これは日本史伝説の女王卑弥呼の墓だよ、3世紀初頭に出来たらしいから約1,800年前の古墳になるね」とか教えたら、みんなめんたまひんむきながら「ファッキングレート(クソ偉大)」とか言うに決まっています。

 大体、卑弥呼ですよヒミコさま!日本史上最大最強最謎の女王で、星野之宣風にはふぃみかデスよ。近年でも婦人靴のブランド名になったり、エロゲの主人公になったり、21世紀を迎えて尚絶賛大活躍中の、日本史上最強のヒロインの墓(だといわれている)なんです。
 それが、こんな何もない…と言ったら失礼ですが、本当に普通の郊外の集落のど真ん中にあるんです。別に周辺ではおみやげやさんが出てて、卑弥呼まんじゅう!とか邪馬台焼き(念のため言うけど「たい焼き」のシャレね)!とか売ってる訳じゃないんです。この日常過ぎる非日常さ、おかしいっしょ!

 なんせ1,800年前からここにあるんです。そして、奈良平野が前人未踏に近い忘れ去られた地であるならともかく、みんな周辺で田んぼ作ったり畑作ったり、更に古墳の北西側は古墳を避けるようにため池にしたりしちゃってるんです。そして、回りに住んでいる人達は、古墳を削って田んぼにしたり、掘り起こしてため池にしたりしなかったのです(もちろんそうなってしまった古墳は沢山あるのでしょうが)
 今でこそ、私達は学校で歴史を学び、古代国家や古墳についての知識を持ち、それらの本や映像作品など多数触れることが出来ます。しかし、かつての人達は、この丘を「昔のエライ人の墓」程度としか認識していなかったと思うのです。でもこうしてちゃんと現代まで遺跡が残っている。日本人って本当にすごいなーと改めて思いました。

 と、箸墓古墳で古代の歴史のロマンに鼻血出しそうな程興奮しながら(ちなみに管轄は宮内庁で、ちゃんと進入禁止の柵が立ってますけど、近所のクソガキとかはこの山の中とか平然と入ってるんだろうなぁ)、付近の古墳密集地帯を適宜徘徊。奈良平野の南部は素晴らしすぎますね。また行ってみたい。

 そしてしばらく南に向けて走っていると、JRと近鉄の乗換ターミナルになっている桜井駅へ到着。ここの駅前商店街は独特で、かつては栄えていたんだろうなぁ…という面影が色濃く残っています。仕方ないですよね、こういう商店街でお買い物をしていた人達は、人口が減ったというのも多少あるでしょうけど、みんな郊外のイオンに行ってしまいました。
 個人的な話ですけど、私は10代後半の頃から「駅前商店街や繁華街の映画館など駐車場がない、もしくは有料化している場所は数年で廃れる」と言い続けてきました。実際その通りになりましたね…というか、そんな事はどうでもいっか。

 桜井駅付近を適宜徘徊した後は、また北上して広い残した古墳巡りをして行こうか…と思ったのですが、そんなときに見つけてしまったのです「山の辺」と呼ばれる「日本最古の道」なるコース案内を。これは行くしかないっしょ。

 山の辺…という位ですから、当然山道となります。もちろん、集落の中を通る部分も多いので、登山道風になっている場所はそんなに多い訳でもないのですが、残念ながら私のブロンプトンは山道(ガチ登山道含む)走ってしまいます。ウチのブロンプトン擬人化したら、ご主人様にいつも乱暴にされる健気な女の子風キャラになるでしょうか。でも愛してるyo。

 山の辺を走っている途中、大阪市降雨情報をチェックしながら走っていたのですが、一度だけ通り雨に遭いました。もっともレーダーを見て何分後に雨が来る…ってわかっていたので、登山道途中にあったトイレで一休み。10分位で雨は抜け、その後の奈良平野は超快晴です。シングルトラックの登山道や、山の中腹にある街中を抜けながら、とても楽しいサイクリングが出来ました。つか、山の上り下りばかりで、雨には降られなくても全身汗だくになりましたけどね。

 その後は天理市内の方に下り、市内のスゲー天理教施設達をふむふむと眺めて走っていたのですが、ココでパンク発生。天理教教会本部の正面でまさかブロンプトンの後輪を外してパンク修理する羽目になるとは!

 パンク修理でちょっと疲れが出たので、取りあえず奈良市内まで走って終わりにするか…と思って、天理市から奈良市まで奈良平野を北上。しかし、時折聞こえてくる大阪や京都市内の天候の不安定さが嘘のように奈良平野は晴れ渡っています。ちょっと暑すぎですね、これ。

 ふと、京都方面を見ると、何やらスゴイ雲が見えます。降雨情報を確認すると、京都市内は猛烈な雨らしく、iPhoneの緊急災害情報にもいくつかアラートが飛んできています。
 今日も京都で…じゃなくてよかった(笑)。あんな雲の下じゃ、当然ブロンプトン所じゃなかったでしょうから。

 そんなこんなで奈良平野に到着。一応奈良の鹿を見て帰ろうと思って、奈良公園内をフラフラします。鹿は沢山いましたね。笑っちゃうくらい。

 また、お馴染み中学生らしき修学旅行生達が、鹿に餌をあげている光景も目撃しました。そんななか、1人だけ動物が苦手だったりする女子がいたりして、普段はメガネかけておとなしそうなのに、鹿が近づいてくると「いやー、○○君たすけてたすけて〜」といいながら、必死で男の子の裾を掴んで後ろに隠れちゃったりと、まるでテンプレ通りのクソリア充共が沢山おりました。心の中で「爆発しろ!」と唱えながら通り過ぎます。

 奈良公園を一回りしてきて、帰りは近鉄特急で京都まで。しかし…近鉄の特急ってどうしてこんな警告色してるんでしょうね〜。コレじゃどう見てもスズメバチっすよ。特急料金は追加で500円。全席指定ですが、車内でも購入できます。つか、私は車内で購入しました。

 特急電車で京都までは3〜40分だったかな。京都からブロンプトンで烏丸まで帰ろうかと思ったのですが、路面が微妙に濡れていてまた雨が降りそうだったので、地下鉄で烏丸に戻りました。ホテルは地上に出てすぐなので、そのままホテルへご帰還。
 軽くシャワーを浴びてから着替えて、夕立の中近所のスタバへドヤリングに出かけ、その後お酒と夕食を買って部屋に戻ります。

 今日は沢山走った。そして登ったり降りたりで体力使った、そして日焼けした…と、充実した1日だったのでした。

RICOH GR


▼2013年09月03日

京都二日目は雨ですよ

R0310787.JPG 京都二日目は予報通り雨ですね。

 仕方ないので、ホテルからすぐ近くにあるスターバックスで朝からドヤリングしてました。さーて…今日は何しようかなぁ、と考えながら。

 これはいつもそうなんですけど、1人で旅行に来たとき行った時って、私はあまり予定を決めないんですよね。ざっくりとなんかしたい…あるいはこのためにあそこに行きたい、みたいな欲望は確かにあったりするのですが、それ以外のことはあまり決めてないです。
 人によっては、1日目の午前中はあそこに行って、午後はここで夜はあの場所、二日目は…みたいにガッチリと予定を決めて旅行に行く人もいるみたいですが、人それぞれっすね。

 つことで、スタバで10時過ぎまでダラダラとした後は、フラフラと京都四条地区を徘徊。途中で見つけた京都の土屋鞄で、ほしい!と思っていたのに絶版になってしまったトートバッグがひとつ残っているのを発見してしまい、ついついご購入あそばせたり、そういえば折角だし昨日のブログに書いたたまこの本でも読んでみよう…と、アニメイトとらのあなへ探しに行ったり(結局ホテル近くのジュンク堂?にありました)、なんてしてるうちにお昼になったので、1回ホテルに戻ってボーッとしてたんだけど、どうせなら大阪と神戸に出てみるかな?と思って、おさんぽモードから外出モードにお着替えして出かけました。

 駅はホテルのすぐ地下。阪急烏丸からまずは梅田へ。ホームに出たら丁度特急が到着して幸先がよいです。そうそう…関西の私鉄は、特急料金を払わない特急でも、シートはちゃんと進行方向を向いた4列シートなんですよね。さすが私鉄王国関西です。
 もっとも、大阪→京都間は、JRの他に、阪急、京阪、ちょっと遠回りだけど近鉄としのぎを削っていますので、みんなサービス向上に必死なんだろうな〜と。関東圏の住民からするとうらやましいです。

 つことで、烏丸から40分位で阪急梅田に到着。阪急梅田駅のあのステーション感はハッキリいって異常です。関西に行く人は、是非阪急梅田駅を見てやって下さい。
 他にも梅田はなんというか、阪急デパート王国になっており、地下街と地上は阪急帝国で占められています。数年前にヨド梅田ができましたけど、鉄道系事業者と言えば、JRのルミネと阪神デパートが進出しているにせよ、やはり阪急ブランドには敵わないようです。

 梅田の地下街では、2chで噂になってるあのいやらしすぎる広告を見たりしてフラフラと徘徊。しかし、梅田の地下街は目的もなくフラフラすると、簡単に方角を見失います。危ないです。

 で、私がふらふらとたどり着いた先は、阪神電車の改札口でした(笑)。またまたホームでは丁度特急が待機していましたので、早速こちらに乗って、一路神戸へ!
 神戸って街は小さくてあまり見るところないんだけど、あの凝縮感が大好きで、関西方面に行ったときは、必ず足を伸ばすようにしています。坂の上の上流層から三宮のゴチャゴチャした汚い(失礼)なモノ達が、あの面積にみんな収まってるのはすごいですよね。
 ただ、別に住みたい街とは思わないかな。私はなんだかんだで田舎者なので、ああいった高度な都市感覚の中ではくつろげなさそう。たまに観光に来るからいい街なんでしょうかね。

 といいつつも、神戸に行くには何か目的が欲しい!ので、例のブロンプトンの世界初の専門店(?)に行ってきました。
 お店自体はとても小さくてびっくりしたのですが、壁一面にブロンプトンがディスプレイされています。しかし、すげーなと思いつつも、お店の人に声をかけられてしまった手前、何も買わずに出て行きにくいのです(笑)
 いや…ブロンプトン乗ってる人なら判ると思うんですけど、あの自転車、購入直後にチョチョイといじると、あとは何もする必要が無いんですよね。カッコいいパーツに交換とか、高性能パーツに交換して楽しむなどの、フェチ的マニア的な楽しみ方が、非常にやりづらい自転車なのです(だから日本ではBD-1の方が人気あるのかな?なんておもったりしますが)
 なので、何も考えず専門店に来てしまった場合など、本当に買うモノがなくて困ってしまいます。まさか実車買って帰る訳にも行かないし、交換チューブ一本買って帰るのもわざとらしいw。

 つことで、狭い店内でうーむ…と悩んでいたら、丁度お値段的にお手頃なマグカップを発見。ブロンプトン柄のマグカップとか、私的にもナイスな絵柄だと思い、こちらに飛びつきました。価格は1,680円だったかな。助かりました(笑)
 つことで、私みたいに何も考えず来てしまったお客様向けに、何か安くて記念になるようなグッズがもう少しあってもいいかな、と思ったのですが、お店からすれば別に観光客向けのお店ではないでしょうし、これは私の事前調査不足。次回は是非ブロンプトンに乗っていって、ちょっと割れちゃってるフロントフェンダー交換とか頼んでみたいモノです。

 目的は果たした(?)ので、今度は阪急で大阪梅田へ。そのまま手前の十三駅で乗り換えて帰ってもよかったのですが、どうせならと思い、地下鉄御堂筋線でひとつ先の淀屋橋駅へ。そこから京阪電車の特急に乗って、京都祇園四条へ帰ってきたのでした。
 南海電車内では、2列シート隣に座ってきたかわいい女の子が私に寄りかかって眠ってきたりと…それなりにドキドキな雰囲気で帰ってきたのですが、初日大汗かいたままの旅行中2日目にして洗濯していないシャツと下着で、我ながら匂うな、と思ってるくらいだったので、なんだか恥ずかしいのと申し訳ないのとで微妙な感じでした(笑)

 祇園四条駅を出て、途中で見つけた一蘭の京都店でラーメン食べて、ホテル近くの大丸地下街で、今宵の日本酒とおつまみ買って、二日目は終わり。

 特になんということのない観光にもならない観光でしたが、個人的にはこういうのもなんだか地元民になりきったみたいで楽しかったです。

RICOH GR

▼2013年09月02日

今日も京都でKyotoに来てます

 京都に来ています。

 いや…仕事で進行中の案件はあるのですが、本当は先週なつやすみの予定だったモノが、急に入った仕事のおかげで1週間延びました。なので、休みだからなんかしないとなと思って、突発的に(笑)。でも、今週あまり天気がよくないですね。やはり無理しても先週に休めばよかった…。

 天気はさておき、今回の京都旅行にはブロンプトンを持ってきています。自転車で適当に市内走れればいいかなと思って。

 京都旅行は、何度かきたことがあるのですが、やはり1人がいいですね。他の人と一緒に回ると、どうしてもお寺とか史跡巡りに徹してしまいますが、個人的にお寺巡りとかは、それはそれで楽しいのですが、やはり「路地裏大好きっ子(もう子ではないですがw)」である私は、1人でこのような路地裏をイチイチ回るのが大好きなのです。
 他の人がいると、こういったフリーダムかつ特殊な性癖を爆発させるような楽しみはできませんからね。

 つことで、新幹線が停まるJR京都駅に降り立った私は、早速ブロンプトンを展開して、四条大橋方面へ。ここはなんたって京都賑わいの中心ですからね。途中意味もなくとらのあな京都店とか寄っちゃったりしましたけど、当然ながら別に買うモノはないのです(笑)

 四条大橋からは左京区を北上して、とりあえず岩倉付近までぶらぶらと走ってきました。そこで雨に追いつかれたので、えいでんに乗って、出町柳まで戻ります。戻ったところで雨は最高潮だったので、構内のロッテリアでポテト食べて一休み。ちなみに雨の動きは大阪版アメッシュである「大阪市降雨情報」を見ていますので、割とリアルタイムにわかります。

 15分位して雨が上がった隙に、三条大橋に向けて再び移動。途中「出町桝形商店街」を通りかかったんですが、こちらたまこまーけっとの舞台だったんですかね。商店街の上にでっかいポスターが貼ってありました(ホテル戻って調べたらやはりそうでした)。こういう発見があるのも街歩き…というか、街走りの醍醐味ですね。

 さて、三条大橋まで戻ってきた付近で、もう一段大雨のカタマリが来ます。雨が来るのがわかっていますので、スタバに入ってドヤリングカマします。大体30分位で雨は上がり、その後はもう雨が降らないのがわかったので、再び左京区方面へ出動。つか、左京区って京都観光でもなかなか行かない地区だと思うんですよね。京大とかあってそこそこ学生街として盛り上がっているようですが、山のほとりに銀閣寺があるだけだし。

 でも、比叡山の麓に抱かれたその町並みは、基本的に平坦な京都市内と比べて、町歩き的には起伏がそこそこあって楽しいのです。丁度「艦これ」で比叡もゲットしたし、ここは区内をくまなく回らなければなりません。

 左京区は基本的に北の標高が高く、南西に向かっての下り坂になっています。その中に金戒光明寺がある丘があり、その回りも用水路が発達しています。

 市街地も適度に起伏があり、とても面白い地域です。この写真のこの光景、私はこんな街並みを見るともう胸がキュンとなってしまうのですが、このなんというか絶妙ないとしさとせつなさとこころづよさを感じてしまうこの感覚、判りませんかね。判んなくてもいいけど、こういう光景を沢山見たいから、私は市街地巡りが止まらないんだろうなぁ…と思ったりします。
 いや、かなり特殊な趣味というか感覚だとは自分でも認識しておりますので、別に無理してご理解頂かなくてもけっこうですが(笑)

 左京区の起伏ある地形を適度に堪能した後は、鴨川デルタ地帯へ進出。デルタ地帯鴨川本流の左岸は、ここも昔ながらの住宅地なのでしょうか、道が適度にくねくねしていて、ちょっと路地に入ると行き止まりだったりと、なかなか興奮がおさまらない感じ。
 こういう場所も、ブロンプトンがなければほぼ絶対に来ることができない訳で、ホント、ブロンプトン買って良かったわぁ…。写真も沢山撮りまくっているのですが、全てをご紹介できず申し訳ございません。

 ということで、京都北の住宅地を鼻血出そうになりながら色々徘徊した後、ホテルのチェックイン時間が迫ってきましたので、四条方面へ南下。途中二条城付近をぐるぐる回りましたけど、あの辺り、元は天皇はんの住居だった訳で、周りにあるゴチャゴチャした家も、実は皆さん由緒あるおうちなのでは…と妄想しながら徘徊していました。

 ホテル到着は大体16:00時付近。自転車を部屋に置いて(こんな事が出来るのもBromptonのいいところ!)、汗だくの身体を適度に冷ましてから、晩ごはんを買いに、近くにある錦市場商店街をフラフラと…。泡のワインと、デミグラスハンバーグ、それとご飯、あじフライなど、ある意味庶民的な食材を買い込んでホテルに戻りました。

 初日は割と充実した1日でしたが、明日は一日中雨、さて…何をしようかな。

RICOH GR


▼2013年09月01日

YAMAHA PA-6B電源アダプタ

P8310010.JPG ちょっと前に買ったRME FireFace UCですが、付属の電源アダプタの評判が悪く…いや、悪いというより、YAMAHAのPA-6Bというアダプタに交換するととてもいい、と言われているのです。

 というので、買ってもヨドのポイントで払える金額ですし、オーディオにおける電源の重要性をイヤ程実感してきた私としては、試さずにいられない!とのことで、アキヨドで注文しちゃいました。

 ちなみに、PA-6Bというアダプタは、現在は製品ではなく、保守パーツ扱いとなっていますので、基本的には店頭では売られていません。しかしパーツ扱いで注文できますので、欲しい方は、ヤマハの楽器を扱っているお店を通して注文してみて下さい。私はアキヨド6Fの楽器コーナーで注文しました。

 注文してから丁度1週間。入荷したとの連絡があったので,早速受取りに行きました。お値段は4,900円位だったかな?「結構重いですよ」とお店の人から注意を受けて渡されたのですが、確かに重い…。その日、他にお買い物がある人は、一番最後に受け取った方がいいかも。ちなみに自宅で梱包を解いて重さを量ってみたら、1455gありました。単体のACアダプタとしてはなかなかの重さです。
 こんなに重い理由は、純正のACアダプタが小型スイッチング電源なのに対し、PA-6Bはトランスを内蔵しているからです。スイッチング電源とトランス電源…どちらがオーディオ的に上か?という判断はここではしませんけど、スイッチング電源は設計段階でよりノイズ対策をしっかりする必要があります。

 家に帰ってから早速接続。電源コンセントは2ピンの普通の家電製品と一緒ですが、左右極性の差が結構あるようです。私の家では、白いラインが入っている方をホット側にした方が良好な結果が得られました。反対だとちょっと歪みっぽい…。

 音ですが、FireFace UCの純正アダプタに比べると、そりゃもう笑っちゃう程違いました。何というか、図太さというか、音がどっしりと安定してきます。それに比べると、純正アダプタは少し線が細い感じ。比較しないと気にならないかもしれませんが、比較してしまうと明らかにPA-6Bを使った方が良好な結果が得られると思います。

 オーディオパーツとしては高価なものでもないし、12V/2Aに適合するのであれば、他の製品に使ってもよい効果が得られるかも知れませんね。ただ、もちろん何かあったときのリスクは自己責任で。

OLYMPYS XZ-1

« 2013年08月 | メイン | 2013年10月 »