ATAK 020 THE END
ただでさえ天使のミクさんがパリでヴィトンでシャトレ座で…と話題になった、渋谷慶一郎氏が初音ミクを起用して話題のTHE ENDというオペラCDです。
どんなのかな?と、タワーレコード新宿店10Fで試聴してみたのですが、1曲目の「overture」が、ミクさん音声がある訳ではないのですが、めっちゃカッコよくて、その場で購入。
あ、元の作品であるこのオペラ自体には特に興味ないので、どんな内容なのかは全く知らないのですが、曲名で「死」とか「終わり」とかあるので、なんだとか、厨的設定の物語っぽい感じがします。
音楽の内容については、ミクさん好きが想像するような、軽快で明るいピコピコサウンドとは対極にある、重厚で壮大な…というか、分かりやすく言えばよくある現代音楽っぽい感じ。私は結構気に入りましたけど、なかなか人を選ぶというか、ミクさん好きと言うだけで手を出すと、少し失敗するかも。
オペラに初音ミクって合うんですかね。そういえば富田勲御大も、新作のオペラで初音ミク起用して話題になったし。
私は、音楽演奏したり作ったりするセンスも知識も皆無なのでよく判らないのですが、オペラの作曲家が人工音声を使う意味は、もちろん話題づくりも無い訳じゃないと思うのですが、それよりも、不安定である「人の声」という楽器を、完全にコントロールできる事に魅力を感じてるんじゃないかな、と思ったりします。ナマの歌い手と違い、その日の気分や体調の影響を全く受けないですからね。
どちらが上か下か…という話ではなく、そういう意味で「人工音声とオペラ」って、以外と相性イイのではないかと。
このCD、私はトラック数が全部で12曲の通常版を購入したのですが、その他に完全限定版なる商品も存在します。
こちらにはオペラで使われた曲が全て完全収録!CD2枚でトラック総数は計16曲あるのですが、何せ価格が、通常版2,500円に対して、完全限定版8,980円(タワレコ新宿店調べ)。
限定版には「完全生産限定:LPサイズBOX、EPサイズ・フォトブック(100P超)、カセットサイズ・ブック(台本完全収録)2CD+1DVD、ライナーノーツ:茂木健一郎、蜷川実花、高橋健太郎、鈴木哲也(ハニカム編集長)、ジャン=リュック・ショプラン(パリ・シャトレ座支配人)他(以上Amazonの商品情報より)とありますけど、私は音源以外は全て興味ないので買いません。
仮に完全限定版音源だけ2枚組で4,000円とかだったらそっち買ってましたが、いくら限定版とはいえ、さすがに通常版の三倍以上とは…ボッタもいい加減にしてほしいモノです。
つことで限定版通常版の話はともかく、収録されている曲はダークでカッコよいので、少しアダルティーなミクさんを聴いてみたい方なら、きっと楽しめると思いますよ。