RDG・レッドデータガール/荻原規子
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このお話、以前アニメにもなっていましたよね。確か1話を見た記憶がありますが、アニメの方の泉水子は、原作で描写されているところの、ちんちくりんな少女ではなく、今風なアニメ的美少女にアレンジされていますので、正直アレな気がします。自らの容姿にコンプレックスをもっていてこその泉水子だと思うのです…こちら、旧版の表紙、酒井駒子氏に描かれた泉水子の方がそれっぽくていいです。
それはそうと、原作は面白い。こういうジャンル、なんていうんでしょうね。ジュブナイル小説とも言えない気がするし、もちろんラノベではない(現在ラノベ風表紙で再販されてますけど)、高学年向け児童文学なんですかね。
丁度仕事でクソ忙しい毎日だったのですが、割と止まらず、結構短期間で全6巻制覇したという感じ。
この小説読みながらずっと思っていたのですが、泉水子って、いつも一生懸命自分の事とか他人のこととか考えてるんですよね。みんな自分の事とか他人のこととか、いつもこんな真剣に考えているのかなぁ…と。申し訳ないですけど、私の場合、1人でいるときに他人のこととか全くといって良い程考えてないです(笑)。この辺がリア充と非リア充の差なのではないかと、読みながら思ったりも。
その他、式神とか山伏とか、世界設定が厨二設定全開だったりするんですけど、主人公を始め周りのキャラ達が、分相応に幼い思考の持ち主なので、あまり違和感はありません。全6巻の間、中だるみもなく、常にハラハラどきどきしながら読み続けられました。
最終巻、読み終えてしまうのが少しもったいないな…と思った小説は、久しぶりかもしれません。
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